ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

投稿者: seasons-japan-admin (7ページ目 (39ページ中))

ツーリングには行けなかった夏休み

管理人久々に海水浴など

今年の夏休みは実家に家族が勢ぞろいしたり、台風が来てどこにも行けなかったりツーリングに行かずに終わってしまいました。その中でも印象的なのは20年以上ぶりに海水浴に行ったこと…。

元々はそこそこ泳いだり潜ったり出来たのですが、立ち泳ぎしているだけで足が疲れてくる始末で体力の衰えを感じました。というわけで、近所で草木や動物の写真などを撮影。一部を紹介します。

近所の畑で咲いていた野菜の花です

オクラの花(2023年8月@高知)
オクラの花(2023年8月@高知)

高知県はオクラの生産量が多いですが、家庭菜園で自家用に栽培している方も多くいますそのうちの一本です。」

東京では珍しいハグロトンボ

ハグロトンボ(2023年8月@高知)
ハグロトンボ(2023年8月@高知)

昆虫のことは詳しくありません。ハグロトンボと思われるトンボです。東京では珍しいらしいですが、高知ではあちこちで飛んでました。

基本的に害虫の幼虫

セスジスズメの幼虫(2023年8月@高知)
セスジスズメの幼虫(2023年8月@高知)

セスジスズメという蛾の幼虫です。この蛾の成虫がどこかに停まっているときの羽は旅客機の後退翼に似ています。蛾の目はモスアイ構造というナノ構造になっていて光を反射せず夜行動したときに天敵から見つかりにくくなっているというのは有名です。(本当か?)

となりのトトロの皿

トトロ皿(2023年8月@高知)
トトロ皿(2023年8月@高知)

よく見るとこのトトロなりは映画に出てきた成獣?と思われますが、木の葉や実の大きさからみてかなり小さいです。

この花が何の花か分かったら花博士の称号を

落花生の花(2023年8月@高知)
落花生の花(2023年8月@高知)

差し上げたい。落花生の花です。すでにかなりの数が落花して地中で実が育っているようでした。この初秋に収穫できるといいなあ。(栽培は初めてです。)

そして夏休みが終わってしまった。

燃費40km/lを達成(NC750S)

高知に帰省しました。今回は中央自動車道経由で名神多賀で昼食+給油。明石海峡大橋大鳴門橋経由で高知までの予定でしたが…。

多賀SAちゃんぽん亭(2023年8月)
多賀SAちゃんぽん亭(2023年8月)

今回は昼食+給油。昼食はちゃんぽんにします。このちゃんぽん宿泊の時はコンビニで食事を買ったので食堂は使っていないのに見たことがあると思ったら新名神土山SAでした。(但しこの時は別メニュー)

北岳や八ヶ岳連峰は雲を被ってました

中央自動車道 八ヶ岳連峰の表示(2023年8月)
中央自動車道 八ヶ岳連峰の表示(2023年8月)

東京の自宅から多賀までは430km程度。14lの燃料タンクに2lの余裕を持たせて12lで走るとすると燃費は35.8km/l。アップダウンの多い中央自動車道ではまずまず厳しい数字です。そこで巡航速度90km/h(メーター読み)をひたすら守って多賀まで。風景は諏訪湖を超えて駒ヶ岳付近が最高でした。

NC750Sで40km/lを達成

自宅~多賀SAの道のりと燃費(2023年8月)
自宅~多賀SAの道のりと燃費(2023年8月)

かなりアクセルワークに気を付けながら、かつ流れに乗ることを留意して多賀までの道のりで40.1km/lを達成しました。その分、到着時間は予定より30分以上遅れましたが…。

多賀SAのレストイン(2023年8月)
多賀SAのレストイン(2023年8月)

多賀は最初にNC750Sで帰省した時に寄ったことがあり2度目。但し、この時は新東名経由で道を間違え湾岸長島まで行ってしまい、かなり遠回りしました。この時はレストイン多賀で宿泊しました。このレストインは休憩だけではなくて「宿泊」が可能な点で重宝します。

権現湖PAで小休止

小休止の権現湖PA(2023年8月)
小休止の権現湖PA(2023年8月)

お尻が痛くなってきたので痛み止めを飲むために権現湖PAで小休止。ついでに水分補給+トイレに行って後半の道のりに備えます。

後半、瀬戸大橋ではかなり風が強く、緊張感がありました。ペースを落としタンクに伏せて風の影響をやり過ごしました。その後、四国に上陸し川之江JCTを過ぎたあたりから天気が悪くなってきます。繁藤トンネル付近から前が見にくいほどの豪雨。ここでもペースを落としてずぶ濡れになりながらも無事到着。(雨具は持っていましたがもうすぐ到着だったので使用しませんでした。)

100mくらい前まで41.0km/lだったのにー

多賀SAから実家までの道のりと燃費(2023年8月)
多賀SAから実家までの道のりと燃費(2023年8月)

結局燃費は40.9km/l。前半と同じく90km/hペースを維持する予定でしたが、瀬戸大橋の強風、高知道の豪雨でペースを落としたため、結果的に燃費が向上しました。燃費を左右する要素は色々あるけど結局80~90km/hペースなら40km/lが見込めるという結果でした。冬の寒い時期グリップヒーターを使用するとどうなるかも興味深く、機会があったらトライしようと思います。

ちなみに燃費は良かったものの到着時間は予定より2時間遅れ。ペースを落とした分仕方ないですけど、これにはちょっと参った。

Sportsstar XL883n IRON883を車検仕様に戻す

時々、面倒をみがてら乗らせてもらっているXL883nの車検が10月。車検の予約は既に入れましたが、ディーラーではなく2りんかんのバイク車検を使うことにしたので持ち込み時に車検仕様に戻す必要があります。(ディーラーさんごめんなさい、今回は諸般の事情で許して。)

灯火類やハンドルのサイズは車検適合することを確認していましたが、二人乗りで登録されておりカスタムのシングルシートでは車検を通りません。このため、ノーマルのシート+タンデムシートが必要。ノーマルのシートは現オーナーが持っていましたがタンデムシートはなく、別途購入。

基本的に問題なく取り付けられましたが、タンデムシートボルトの長さが足りず、台座のデコレーションを外さないと取り付けできませんでした。外したら外したでボルトが長く、ワッシャーを追加して調整しました。あまり格好の良い仕上がりではないですが車検仕様ということで妥協。

またクラッチが少しずれているようでクラッチレバーを完全に握っても、少しクラッチを引きづっているのに気づきました。これは後日調整をするかも。

やっぱり、カスタムの方が格好いいですね。

Before

カスタムXL883n(2023年8月)
カスタムXL883n(2023年8月)

After

車検対応済みXL883n(2023年8月)
車検対応済みXL883n(2023年8月)

せせらぎ撮影 奥多摩ツーリング

奥多摩のせせらぎを撮影に行く

水音撮影場所から山側(2023年8月)
水音撮影場所から山側(2023年8月)

最近管理人、自分が仕事中のBGMにするため水辺を撮影/録音して動画編集するのに手を出しています。この撮影のため奥多摩の神戸岩の渓谷を目指しますが…人が多すぎて撮影せず撤退。

もう一つ候補に考えていた場所に向かいます。

夏のこの時期コケが綺麗

水音撮影場所のコケ(2023年8月)
水音撮影場所のコケ(2023年8月)

夏のこの時期、各所のコケが緑緑していてとてもきれいです。

撮影+編集した動画

ダムはどうしたっ!って言われそうですが雨が降ってきたので、この撮影終了後そのまま帰途に。そのまま帰るのは勿体ないと思い、秋川街道、日の出町の坂本交差点から北大久野川沿いを走って日向和田に抜ける経路を確認してから帰宅。

今週は台風が通過した後、高知の実家に帰省する予定なので体力を温存しました。

奥多摩ツーリング

小河内ダム+奥多摩湖は奥多摩ツーリングの定番

小河内ダムの湧水(管理人は飲みますが飲用可かどうかは不明)

奥多摩ー小河内ダム+奥多摩湖のツーリングは定番中の定番。そのまま直行するのも悪くはありませんが、ちょっと林道に寄ってみるのも楽しいです。

奥多摩の林道某所(2023年7月)
奥多摩の林道某所(2023年7月)

ニホンカワラトンボ@奥多摩

ニホンカワトンボの雄で無色翅型の成熟個体(2023年7月)
ニホンカワラトンボの雄で無色翅型の成熟個体(2023年7月)

林道の付近では昼なのにヒグラシが鳴いていました。またニホンカワトンボは近寄っても逃げず撮影に応じてくれました。

最近の小河内ダムは洪水調整を意識

小河内ダム堤体と洪水吐(2023年7月)
小河内ダム堤体と洪水吐(2023年7月)

「東京砂漠」と呼ばれた渇水があったころ小河内ダムは東京の主力の水がめでした。基本的に上水確保が優先され意図的に水位を下げることはなかったはずです。

翻って現在、東京都の水がめは利根川水系に移行し水不足が懸念される状況はかなり解消しています。逆に近年、水害の可能性が高くなったことから小河内ダムも多摩川の洪水調整を行う協定が結ばれています。

そのため、水位はこの時期高くても70%程度です。この位だと洪水吐前のテラスが見えています。

小河内ダムを右岸から(2023年7月)
小河内ダムを右岸から(2023年7月)
小河内ダムを右岸展望所から(2023年7月)
小河内ダムを右岸展望所から(2023年7月)

ちなみにこの展望台、春先は間近でニホンザルが観察できるスポットです。

また奥多摩ニホンザルが増えているのかこんな風景も(4月の左岸)。

ニホンザルの親子@奥多摩(2023年4月)

ちょっとブログ書くのが大変になってきたので編集方針変えました。それではまた次回!

八ッ場ダムツーリング(嬬恋、野反ダムなど)

八ッ場ダムを出発して長野県の上田方面に向かいます。その途中で「野反湖」の標識を見つけて、そちらに向かいます。が、意外と距離がありました。

野反湖に到着すると展望所があり、トレッキングを楽しんでいる人たちで賑わっていました。そしてその展望所の脇にはニッコウキスゲ。どうやらこの花を目当てに来ている人も多かったようです。

ニッコウキスゲ@野反湖畔(2023年7月)
ニッコウキスゲ@野反湖畔(2023年7月)

野反湖、野反ダム

野反湖と面白い雲(2023年7月)
野反湖と面白い雲(2023年7月)

野反湖は野反ダムのダム湖です。野反ダムができたのが1953年。長い年月を経て、もう一つの自然になっています。なお、この写真の中央、野反湖の奥にダムがあります。雲の様子が不思議。

八間山と青い空、白い雲(2023年7月)
八間山と青い空、白い雲(2023年7月)

美しい空の青、雲の白、林の緑。トレッキングを楽しむ人たちが小さく映り込んでいます。

野反湖をバックに野反ダム天端でNC750S(2023年7月)
野反湖をバックに野反ダム天端でNC750S(2023年7月)

野反ダムの天端。野反ダムは堤高44mのロックフィルダムです。ただし遮水方式が珍しく鉄筋コンクリートフェイシングです。

鉄筋コンクリートフェイシングの野反ダム(2023年7月)
鉄筋コンクリートフェイシングの野反ダム(2023年7月)
野反ダム堤体(2023年7月)
野反ダム堤体(2023年7月)

嬬恋といえばキャベツ

浅間山と嬬恋のキャベツ畑(2023年7月)
浅間山と嬬恋のキャベツ畑(2023年7月)

小学校の社会の授業で嬬恋村のキャベツについて習ったのはいつの日か(遠い目…)今でも嬬恋はキャベツ畑がたくさん。奥には育ったキャベツ、手前は植え付け前の畑です。

浅間山を反対の小諸から

剣ヶ峰と浅間山、NC750S(2023年7月)
剣ヶ峰と浅間山、NC750S(2023年7月)

浅間山の北の嬬恋から、上田を経由して小諸。北向きに見える浅間山とNC750S。この日はとにかく空が美しかった。

ちなみに総走行距離ちょうど500km。日帰りツーリングの途中で給油しないと明らかに足りなかったのは初めてかもしれません。

次回は奥多摩の記事の予定。

八ッ場ダムツーリング(八ッ場ダム後編)

八ッ場ダム堤体下から

八ッ場ダム堤体と副ダム(2023年7月)
八ッ場ダム堤体と副ダム(2023年7月)

最近竣工したダムだけに一般の訪問者が堤体周りのあちこちを無料で行き来できます。ダム堤体には監査廊へ続くエレベーターがありますが、通常は監査廊階を除いて止まる運転で自由に乗ることができます。

エレベータを降りて吾妻峡レールバイク アガッタンに向かう途中振り向いて撮影したのが上の写真です。廃線になったJR吾妻線の線路を一部使用して新しくできたもので興味深々ですが…二人乗りで一人では乗れなそうです。残念。

ダム堤体や赤い八ッ場もみじ橋、副ダムなどが見えていますがダム堤体を天守閣に見立てると城郭の三の丸から見たような風景にも見えます。

残された吾妻峡の風景(7:10から ※その前はダム横の小滝)
ダム堤体下から見る吾妻峡(2023年7月)
ダム堤体下から見る吾妻峡(2023年7月)

ダム建設は当初現在より500m程度下流に予定されていました。が、地元の強い要望により吾妻峡の風景を少しでも多く残すために現在位置に建設されました。もし、当初案ならダム湖の底に沈んだはずの風景です。残されるだけの美しい風景、秋の紅葉はなお格別と思われます。

吾妻峡展望台からの風景

吾妻峡の風景(2023年7月)
吾妻峡の風景(2023年7月)

ダム建設前から残る、渓流の風景です。渓流といえば釣りですが、吾妻川本流は近隣から湧出する温泉が多く流れ込み元来強い酸性でした。これが理由で魚類はほとんど住んでいなかったそうです。釣りも温泉も好きな管理人ですが、意外な「害」があることに初めて気づきました。

現在では下流の利根川の水質保持や吾妻川そのものの利水のため、酸性が特に強い支流で酸性水の中和が行われ、一部では水棲生物も見られるようになったとか。もちろん八ッ場ダムの水も上水道、農業用水、工業用水に使用されています。

VRでのダム紹介が今時

八ッ場ダムVRによる展示(2023年7月)
八ッ場ダムVRによる展示(2023年7月)

立派な展示館の2階にはVRによるダムの紹介があります。悪くはなかったのですが、音声があるともっと良かったかも。

長野原町「もっと前へ。」

もっと前への長野原町ポスター(2023年7月)
もっと前への長野原町ポスター(2023年7月)

ダム建設で多くの地区がダム湖に沈んだ長野原町のポスターです。ダム建設の補償の一環として温泉地の再開発を含め様々なアトラクションも設置されました。その一つ、ダム建設に伴って高く架け替えられた八ッ場大橋からのバンジージャンプをモチーフにした「もっと前へ。」(洪水調整で水位が低い時期の営業)

小河内ダム建設時の移転はダムから離れた場所に移転した人々が大半でしたが、八ッ場ダムの場合は新たに建設された高台にコミュニティを維持した形で移転されています。ダム建設がなければ橋もなくバンジーもなく…。水没した地域に住んでいた方々の気持ちは複雑なのではと思い遣られます。

八ッ場ダムは以上、次回は予定していなかった、もう一つのダムに向かいます。

八ッ場ダムツーリング(八ッ場ダム前編)

八ッ場ダムに行こう

夏至を過ぎましたがまだまだ日の長いこの時期でないと日帰り出来ない場所を狙って地図を眺めて八ッ場ダムを目的地にしました。

非常に激しい建設反対運動があり、建設までの妥結まで非常に時間がかかった上に、建設途中で政権が変わり建設が一時中断、さらに政権が変わって建設が継続され令和2年にやっと竣工した八ッ場ダム。

八ッ場ダム堤体を下流正面から望む(2023年7月)
八ッ場ダム堤体を下流正面から望む(2023年7月)

竣工したばかりのダム堤体はほとんど汚れておらず白さが眩しいくらいです。白いといえば石灰岩質の多いロックフィルダム南相木ダムも白いですが八ッ場ダムは重力式コンクリートダムなので雰囲気がまた随分違います。

八ッ場ダムの諸元

八ッ場ダム 諸元表示(2023年7月)
八ッ場ダム 諸元表示(2023年7月)

写真の諸元には記載がありませんが、八ッ場ダムの目的はFNWIPです。特に洪水調整は重視されていて公式HPで総貯水量の半分以上が洪水調整に充てられていることが確認できます。

2019年の台風19号が関東地方に接近した際にはまだ湛水試験が始まったばかりの八ッ場ダムが1日でほぼ満水になったのが話題になりました。(外部サイト その時のまとめ記事)八ッ場ダムがなかったら洪水被害が大きくなっていた可能性もありました。

八ッ場ダムはゲートが多い

八ッ場ダムを上流側から望む(2023年7月)
八ッ場ダムを上流側から望む(2023年7月)

八ッ場ダムにはクレストゲートが4門、コンジットゲートが3門設置されています。最近の重力式コンクリートダムでは非常洪水吐は自然越流式にしてクレストゲートが省略されるケース(宮ヶ瀬ダム湯西川ダムなど)がありますが八ッ場ダムでは4門。

細かな流量調整を目的にしているのか、設計がこれらのダムよりも前にされていたのか事情は判りませんがダムらしい姿なのは間違いないです。

洪水調整の容量が大きいと言うことは

八ッ場あがつま湖の風景(2023年7月)
八ッ場あがつま湖の風景(2023年7月)

洪水期(7月ー10月5日)のダム湖は水位が非常に低く上の写真のような風景になります。水不足なのではなく容量を空けて洪水調整量を確保しています。

奥に見えるキノコのような特徴的な岩は丸岩と名付けられています。

八ッ場ダム右岸の風景

八ッ場ダム建設で移転された墓地(2023年7月)
八ッ場ダム建設で移転された墓地(2023年7月)

ダム左岸側にダム建設に伴って新しく付け替えられた国道145号が走り、駐車場があり管理事務所や展示施設などが建てられています。またダム天端中心近いところにエレベータがあり下流側に降りることができます。

このため、右岸側は人があまりいません。そんな静かな風景の中に移転された墓地がありました。合掌。

また人がほとんどいない中、鳥たちが鳴き交わす声がとても綺麗でした。動画でお楽しみください。

八ッ場ダム右岸の鳥たちの鳴き交わし

次回はダム下流の様子。

上野ダムツーリング(長戸沢ダム編)

御巣鷹の尾根の慰霊登山を終えて、駐車場に戻って帰途につきます。

険しい山の中に作られた道なので…

NC750Sと駐輪場付近の様子(2023年6月)
NC750Sと駐輪場付近の様子(2023年6月)

この写真の右側が登山道入り口です。元々何もなかった御巣鷹の尾根に向かうために作られた道路で山を大きく削っていることもあり駐車場入り口の斜面が崩落していました。慰霊の場としての御巣鷹の尾根自体の維持も大変ですが、そこに向かう道路の維持もまた大変な事業です。

崩落があるということは土石流の可能性もあり

長戸沢ダム(砂防ダム)(2023年6月)
長戸沢ダム(砂防ダム)(2023年6月)

スゲノ沢は下流で別の沢と合流したところから長戸沢という大きめの沢になります。御巣鷹の尾根登山口の駐車場から少し下ったところに長戸沢ダムと名付けられた砂防ダムが建設されています。

ダムの標識によると完成は平成2年ですが、すでにダム上流は堆砂・堆石でかなり埋まっており砂防ダムとしての役割を果たすのは開口部の段差分しかなくなっています。とはいえ、浚渫するのも周辺の環境を考えると簡単ではなく、維持の難しさが伺えます。(砂防ダムは埋まると土石流を止める機能はなくなりますが、河床勾配を小さくして土石流が起こる可能性を下げるため埋まっていても意味はある とのこと 追記)

長戸沢ダムの標識(2023年6月)
長戸沢ダムの標識(2023年6月)

この標識がなければダム名もわかりませんでしたが…。「建設省」の名前が懐かしい感じがします。

この後、国道299号→国道462号→関越自動車道経由で帰宅。途中の下久保ダム神水ダムは横目に見ながら通り過ぎたのは残念でした。総走行距離392kmで燃費は34.7km/l。

疲れもありましたが、御巣鷹の尾根を訪問したという点で非常に感慨深いツーリングでした。

御巣鷹の尾根

上野ダムから更に神流川上流に向かうと日本航空123便墜落事故の現場である、御巣鷹の尾根があります。「御巣鷹の尾根」は事故後、前回紹介した上野村の村長黒澤丈夫氏によって命名されました。

地図で見ると御巣鷹山と御巣鷹の尾根は沢を挟んで1km以上離れています。御巣鷹山の地下には神流川発電所がありますが、事故現場とは離れた場所です。

慰霊登山の入り口

御巣鷹の尾根、慰霊登山の入り口(2023年6月)
御巣鷹の尾根、慰霊登山の入り口(2023年6月)

当然ですが、登山を楽しむ…というような雰囲気ではありません。ただ、事故現場であったとはいえ、沢の音や虫や動物の鳴き声、木々の緑など豊かな自然に囲まれて好ましいといえる場所です。

昇魂之碑

御巣鷹の尾根 昇魂之碑(2023年6月)
御巣鷹の尾根 昇魂之碑(2023年6月)

事故後、ご遺体または所縁の品が見つかった場所に建てられたと思われる数々お墓に頭を下げながら登っていくと昇魂之碑があります。この先が墜落した機体の機首が損壊し散乱した場所です。振り返ると123便の機体が触れてしまった手前の尾根が見えます。

案内は座席番号

御巣鷹の尾根 案内板(2023年6月)
御巣鷹の尾根 案内板(2023年6月)

案内板の表示は座席番号が使われています。おそらく事故後に発見された場所が反映されているものと思われます。

進んでいくと多くのお墓。それも若い人のものが多く、ほとんどが今の管理人よりも若い。いろいろ思うことはあります。突然不合理な形で先の人生を絶たれた人々の無念を思えば、些か年を取ってくたびれてきた管理人も「今一度ちゃんと生きなければならない」の感慨を覚えました。合掌。

今の穏やかな風景

現在のスゲノ沢(現場よりやや下流)

悲惨な事故の現場ですが、現在では沢は穏やかに、木々は緑で木漏れ日がまぶしい美しいといっていい場所です。事故の記憶と現在の様子の対比に感じる心の動きはこれまでの人生でもあまり体験したことのないものです。

帰途につきます。

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