小河内ダムは関東ツーリングの基本だと思う
都内から小河内ダムへの経路は主に2つで青梅から国道411号または都道45号を多摩川沿いに上流に向かう経路。これが幹線でかつ最短。もう一つの経路は青梅から秋川街道を通って五日市に至り東京唯一の村、檜原村から奥多摩周遊道路で奥多摩湖畔まで向かう経路です。その日の体調や気分で経路を選べるのも良いところです。
この日は奥多摩周遊道路を経由して小河内ダムに到着。ツーリングと思しき何台かのバイクが既に駐輪していました。隣の黄色のバイクはモンキー125。実はNC750Sを購入する前に購入寸前まで行ったバイクですが…訳あってNC750Sを購入しました。
奥に見えているのは「奥多摩水と緑のふれあい館」で中には多摩地方の歴史を展示するコーナーやお土産物屋さん、食堂などがあります。ここの展示はなかなか秀逸です。
小河内ダムは東京都水道局の運営
小河内ダムの最も大きな役割は水道水源です。建設が計画されたのは戦前(昭和初期)で戦争による中断などをはさみながら19年の年月をかけて1957年に竣工しました。当時は東京の水道の大きな部分を小河内ダムでできた奥多摩湖から賄っていました。その後、東京の人口増に伴って利根川水系の水源が開発されたことから都内の水道に占める割合は低下しているようですが、依然として重要な役割を担っています。(上の写真は去年撮影)
ちなみに都道府県が管理しているダムでは堤頂高さで日本一、ダム湖の貯水量で北海道の静内ダムについて日本で二番目の規模を誇ります。
近隣の森や林も水源林として管理が行き届いているおかげか…、蛍が飛んできました。(触角の大きさから察するにオバホタルか?)ホタルは清流に住んでいるイメージがありますがオバホタルの幼虫は陸生でミミズとかを食べているのだそうです。奥多摩湖の水が美しいからホタルがいる…という訳ではないようです。
緑が美しい夏の小河内ダム下流
初夏の小河内ダムは放流もあり水量豊かで周りの緑が映えてとても美しいです。美しい川で水遊び…という訳にはいかず上の写真の辺りは残念ながら立ち入り禁止です。この風景は秋は紅葉、冬は木の葉が落ちて動物ウォッチングが楽しめます。ニホンザル、鹿、ツキノワグマなどが冬の動物ウォッチングで見られるようです。ニホンザルは私も以前に撮影しました。
特徴的な小河内ダムの洪水吐
小河内ダムの洪水吐は特徴的でメインのダム堤体の横に堰のように造られています。この形式は重力式コンクリートダムとしては割と珍しいのではないかと思います。この洪水吐は国道411号線からこんな感じで良く見えます。国道から見ると如何にもダムの構造体らしくダイナミックな景観で堤体本体と勘違いしてしまいそうなスケールです。
小河内ダムの次は国道139号経由で山梨県営深城ダムに向かいます。 続きます。