荒川水系の治水と利水を担う埼玉県
埼玉県のダムの特徴は一般の人に対して開かれた姿勢がとても好感が持てる点です。大規模なダムも多く国道140号を秩父市寄りから浦山ダムの堤高156mは日本で2番目です。140号線を甲州方面に走って二瀬ダムはアーチ形状が特徴的な堤高95mの重力式アーチダムです。そして滝沢ダムは堤高132mの大ダムで経路の雷電廿六木橋(らいでんとどろきばし)は圧巻です。
という訳でお勧めは140号線沿いの所謂「荒川上流ダム群」の大規模ダムを巡る経路をお勧めにしようかと思いましたが、そこは一ひねり。管理人のお勧めは次の経路です。この経路にした理由はコンクリート式重力ダムの滝沢ダム、重力式アーチダムの二瀬ダム、中央土質遮水式ロックフィルダムの有間ダムを1日で周ろうというぜいたくなダムツーリングなのです。
国道254号→英インター→国道463号→入間→国道299号線
→上野町→国道140号線→滝沢ダム
→国道140号線を引き返す→右折して秩父湖方面へ→二瀬ダム
→国道140号線を引き返す→上野町→国道299号線→正丸トンネル(交差点)
→都県道53号線(青梅秩父線)→有間ダム
→都県道53号線(青梅秩父線)→松ノ木→都道193号線
→軍畑→国道411号(青梅街道)
滝沢ダム
国道140号、所謂「秩父往還」を左手に武甲山ー浦山ダム入口ー秩父湖入口を見ながら秩父から甲州に向かって走り雷電廿六木橋を登ってすぐにあるのが滝沢ダムです。ちなみに更に国道140号を甲州方面に走ると日本の国道のトンネルで最も長い雁坂トンネルがありますが、お勧めのルートには入れませんでした。(国道なのに有料なので)
滝沢ダムは堤高132mの重力式コンクリートダムです。ダムは開放的でダム堤体横の階段から堤体下に降りて減勢工の上に掛けられた橋から堤体を望むことが出来ます。なお下流の広場まで遊歩道が整備されており体力に自信のある方にはお勧めです。ただ132m分の階段はツーリング途中ではお勧めしません。エレベーターもありますので運行時はそちらをお勧めします。
ダム天端からの眺望はダイナミックです。通過してきた国道140号のループ橋と呼ばれる雷電廿六木橋が渓谷に掛かっている風景は一度は体験しておきましょう。
二瀬ダム
二瀬ダムは昭和37年に完成した重力式アーチダムです。古いとはいえ95mの堤体高を誇りその特徴的なアーチを描いた天端が見所です。手前に信号がある天端は一方通行の道路となっています。この信号、一方通行区間で対向車線の行き違いがないように、長い間隔が設定されていて「間隔長いです」って掲示されているのが特徴です。
堤体を下流側から望める駐車場にバイクを停めて、少し歩いて信号を少し先に行った展望台は上からダムのアーチを楽しめます。天端を通過して進むと三峯神社に至ります。ダムツーリングでは「事情」があって早めに次のダムに移動します。
有間ダム
二瀬ダムから国道140号線→国道299号を引き返して、正丸の交差点まで戻り「青梅方面」の標識に従って右折し都県道53号青梅秩父線に入ります。この区間はやや道幅は狭いものの舗装は良く程よいワインディングが楽しめます。但し時々タイトなカーブがあるので注意しながら楽しみましょう。山下りが終わって名栗にでてしばらく盆地の平らな道を走ると、有間ダム入口が右手に見えてきます。
有間ダムは堤高83.5mの比較的大きな中央土質遮水式ロックフィルダムです。このダムの特徴は自然越流式で放流された水がトンネルを通過する洪水吐。(上の写真)自然越流式なので放流時期は運試しですが、程よい放流量の時は流れ落ちていく水の音がトンネルに反響するのが聞きどころです。この珍しい洪水吐はダム堤体からは見えず、天端を渡ってダムを一周する道路を少し山側(駐車場方面)にありますので注意です。有間ダムに来てこの洪水吐を見落とすのは勿体ないですよ。
帰途は程よいワインディングが続く、都県道53号→松ノ木→都道193号→軍畑→国道411号(青梅街道)→都心へ の経路をお勧めします。
二瀬ダムを早めに切り上げた「事情」には理由があります。この経路には大きな弱点があって、遅くなると「秩父市街地で大渋滞」します。これを避けるために二瀬ダム→滝山ダムの経路として引き返さずに雁坂トンネルを抜けて広瀬ダムに寄って甲州市に出るルートもあります。というか、こっちの方が一般的かもですが、雁坂トンネルは有料でETCが使えないので管理人の減点があり上の経路をお勧めしました。。甲州まで出たはフルーツライン経由で国道20号線で都心に向かうのが良いと思います。
次は千葉県のダムツーリング。
コメントを残す