ダムツーリングと海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

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奥多摩経由深城ダムツーリング

入間白岩林道は通行止め

入間白岩林道の入り口(2021年7月)
入間白岩林道の入り口(2021年7月)

7月某日、ちょっと天気が悪いけどツーリングに出かけました。天気予報も「曇り」。予定は都心から青梅街道、秋川街道を経由して檜原村。入間白岩林道で数馬に抜けて奥多摩湖。奥多摩湖から大菩薩ライン経由で上日川峠に向かい、上日川ダム北岸。林道を抜けて、大菩薩初鹿野線経由で甲州街道に抜けて都心に帰るルートを想定していましたが…残念。周りの植物たちを撮影して引き返します。

山野草とニホンミツバチ?(2021年7月)
山野草とニホンミツバチ?(2021年7月)

夏が本番になってきて花に変わって昆虫が主役になってきました。あちこちで幼齢のバッタや跳ねたり、ミツバチが蜜を集めるのに忙しそうに飛び回っていました。写真のミツバチはセイヨウミツバチかニホンミツバチか?撮影場所から2~3km以内には養蜂所はなさそうなのでニホンミツバチと思われますが、巣箱を置いている可能性もありはっきりとは分かりません。

マムシグサの実(2021年7月)
マムシグサの実(2021年7月)

マムシグサの若い実です。このマムシグサ6月ごろからずっと撮影しているのですがなかなか実が赤くなってきません。記事をまとめている8月は雨が多く出かけられていません。撮影のタイミングを逃さないか心配しているところです。

深城ダム方面にツーリングルートを変更

奥多摩湖方面へ。奥多摩湖近辺から想定していたルートの柳沢峠方面を見ると、キリ?というか雨。大菩薩初鹿野線で大雨に降られた過去を思い出し経路変更。久々に国道139号方面に抜けて深城ダムを訪ねることにしました。

深城ダムは山梨県営の重力式コンクリートダムで上日川ダム、葛野川ダムで構成される揚水発電所の下流に位置します。アクセスはごく簡単で国道139号を小菅村から大月方面に南下し松姫トンネルを抜けてすぐの国道沿いにあります。ダムの上流側手前に展望所がありまずそちらに立ち寄り撮影。(晴れた日の深城ダムの様子はこちらー2020年9月)

深城ダム展望所でNC750Sを撮影(2021年7月)
深城ダム展望所でNC750Sを撮影(2021年7月)

この展望所からは深城ダムの堤体正面が良く見えます。更に降雨期を前にして放水中で水位が低くいつもにも増して堤体が良く見えました。

深城ダムの堤体正面(2021年7月)
深城ダムの堤体正面(2021年7月)

天気が少しだけ回復して良いタイミングで明るくなりました。堤体中央にオリフィスゲートとクレストゲートが見えています。この時はオリフィスゲートから放流中でした。というか、水位が低くてクレストゲート丸見えです。

深城ダムの天端とNC750S(2021年7月)
深城ダムの天端とNC750S(2021年7月)

深城ダムはほとんど訪れる人がいません。なので、良いアングルの記念撮影もしやすいのが良いところです。ダム天端は車両通行止めですが、歩いて散策することが出来ます。しかし、深城ダムのだいご味はやはり階段状になった減勢工下流を流れ落ちる水の音。NC750Sを駐車場に停めなおして国道を徒歩で大月側に数百メートル移動します。

深城ダムは人工の名瀑だと思う

人口の名瀑、深城ダムの放流音をお楽しみ下さい

ダム堤体に戻ってきて天端から放流の様子を録画しました。

深城ダム天端から放流の様子を撮影。

ダム天端から下流側を撮影するとこんな感じでした。オリフィスゲートからの放流に加えて下の建物横からも放流されています。これは深城ダムに併設された深城発電所の放流と思われます。深城発電所は認可出力340kWでいわゆる小型水力発電所です。周囲に電線がなくどうやって送電しているのか分かりませんが、もしかしたらダムの運用用に使用されているのかもしれません。

動画の30秒過ぎくらいにちらちらと何かが飛んでいるのが分かります。

堤体下流側をよく見るとイワツバメがたくさん

深城ダムのイワツバメ(2021年7月)
深城ダムのイワツバメ(2021年7月)

ダム堤体下流側をよく見ると小さな動物が群れていました。肉眼では確認しにくかったのですが、カメラの望遠でみて分かりました。どうやらイワツバメの群れのようです。天敵である猛禽類から身を守るのに天然の環境では断崖絶壁に群れたりするようですが、人口の断崖絶壁ダム堤体表面に群れていたようです。イワツバメも大変だ。

深城ダムを満喫した後は国道139号を南下して猿橋まで抜けて甲州街道。国道16号→青梅街道の経路で帰宅しました。深城ダムの放流動画が大収穫のダムツーリングでした。

次回は大場所。矢木沢ダムへ。

○○○○世界一 上日川ダム ダムツーリング(小河内ダムと上日川ダム)後編

上日川ダムに到着

上日川ダムの石碑(2021年6月)
上日川ダムの石碑(2021年6月)

上日川ダムに到着です。上日川ダムの入り口は大菩薩初鹿野線沿いにあって大菩薩嶺側からアプローチすると見落としやすいので注意が必要です。また手前で大菩薩北岸展望所に分かれる道がありますがこちらに行くとダム堤体にはたどり着けませんので注意してください。(こちらのルートも風景が良く、通行止めになっていなければ駐車場から更に奥に進む林道も絶景が期待できます。こちらでご覧いただけます。

上日川ダム周辺の風景

  • 上日川ダム下流側堤体(2021年6月)
    上日川ダム下流側堤体(2021年6月)
  • 上日川ダムから大菩薩湖を望む(2021年6月)
    上日川ダムから大菩薩湖を望む(2021年6月)
  • 上日川ダムの洪水吐と遠景(2021年6月)
    上日川ダムの洪水吐と遠景(2021年6月)
  • 大菩薩湖の白化した流木(2021年6月)
    大菩薩湖の白化した流木(2021年6月)

上日川ダムは非常に景色の良いダムと言えます。特に下流側は日川沿いの谷の上が開けてその先に富士山がある絶景です。勿論、天気に恵まれないと富士山は見えません。大菩薩ラインの柳沢峠からみるより数km近くになりますがそれでも40km弱離れていますからね。

上日川ダムの上流側は大菩薩湖。上日川ダムは葛野川ダムとのコンビで日本有数の揚水発電所の上池(大菩薩湖)ー下池(松姫湖)をなしています。この揚水発電所の特徴は水量より高度差で有効落差714mは世界最大。但し貯水容量は1,147万立方mとあまり大きくはありません。揚水発電所の特性上、一日のピーク消費電力需要を賄う時間分だけ発電が継続できれば十分という考え方かもしれません。ちなみに前々回の小河内ダム(奥多摩湖)の総貯水量は18,900万立方mで一桁大きい値です。

更に特徴的なのが湛水面積の狭さ。51haと奥多摩湖の20分の1です。1/10の体積で1/20の湛水面積なので単純計算だと2倍深いことになります。また揚水式発電所であることから水の上下が激しく、最大21m!の変化があります。激しい。このことから湖水面へのアプローチは全面的に禁止されていて遊泳やボート、釣りなど一切禁止です。

なお2枚目のスライドの右側に見えているのが葛野川発電所への導水口と思われます。

上日川ダムの洪水吐

  • 上日川ダムの自然越流式の洪水吐(2021年6月)
    上日川ダムの自然越流式の洪水吐(2021年6月)
  • 上日川ダムの洪水吐スロープ部(2021年6月)
    上日川ダムの洪水吐スロープ部(2021年6月)
  • 上日川ダムの洪水吐減勢工(2021年6月)
    上日川ダムの洪水吐減勢工(2021年6月)

上日川ダムはご覧の通り中央土質遮水型ロックフィルダムなのでダム堤体にはゲート類はなく、ダムの右岸に洪水吐があります。この自然越流式の洪水吐ですが、洪水吐の流路と減勢工が特徴的です。ダム左岸からダム天端を歩くとこの洪水吐の流路のコンクリートが万里の長城ならぬ百里の長城位に良く見えます。減勢工の後流が急カーブになっていて、水があふれないようにするためかその部分の流路壁が高くなっているのが造形として面白いです。

大菩薩湖は揚水発電による水の出入りがありますが、大規模ではないものの元の日川の水源からも流れ込みがあります。富士山が南側にあるとはいえ太平洋側の湿った空気が谷沿いに流れ込みやすい地形なので梅雨時期や台風の時は猛烈な雨が降ることがあります。そのような時に活躍するのでしょう。

そういえば初めて大菩薩湖を目指したツーリングでも「もーれつっ」な雨に降られたことがありました。大月の国道20号線が30cm程度、冠水しているのに気づかずNC750Sで突っ込んで、後からエンジンの調子が心配になったことがあります。(結局無事でしたが。)ダムツーリングには天気情報と上質な雨具が必要なことを実感した大菩薩初鹿野線でした。

NC750Sと記念撮影

上日川ダムとNC750S(2021年6月)
上日川ダムとNC750S(2021年6月)

上日川ダムの石碑の前で記念撮影して帰途につきます。大菩薩初鹿野線をそのまま国道20号向けに走って甲斐大和で合流。道の駅甲斐大和で休憩したあと、大月まで国道20号線、大月から中央自動車道で都心まで帰りました。

そうそう、上日川ダムの公衆トイレは閉鎖されてましたから注意した方が良いと思います。

このツーリングはこれでおしまい。次回は…小田原にするか?深城ダムにするか?迷ってます。

ダムツーリング(小河内ダムと上日川ダム)中編

フルーツラインからは富士山が望めた

富士山をバックにNC750S(2021年6月)
富士山をバックにNC750S(2021年6月)

小河内ダムから甲州街道を甲州方面に向かい、柳沢峠を通過しました。柳沢峠は富士山の絶景が期待できる場所ですが…この日は雲ばかり。撮影もせず通過です。

甲州市に入りフルーツラインを通って国道140号方面に向かい、お気に入りの撮影場所に向かいます。撮影を始めた当初は富士山は雲に隠れていましたが、果物の若い実を撮影している途中でほんの少しだけ見える時間帯がありました。その時間帯にNC750Sを富士山をバックにして撮影したのが上の写真です。

フルーツラインのフルーツたち

  • 柿の若い実の写真(2021年6月)
    柿の若い実の写真(2021年6月)
  • シャインマスカットの若い実(2021年6月)
    シャインマスカットの若い実(2021年6月)
  • 桃の実の写真(2021年6月)
    桃の実の写真(2021年6月)
  • 桃に日を当てるための工夫(2021年6月)
    桃に日を当てるための工夫(2021年6月)

甲州市のフルーツラインは文字通り果樹園の中を通って信号や交差点が少なくまた交通量も少ないのでツーリングルート向きです。信号が少ないことからサイクリングやジョギングコースとしてもアピールされています。

6月のこの時期はフルーツの花が終わって、若い実が付き始めていました。柿はまだ全く色づいておらず「緑」。シャインマスカットもまだ実が小さく、大きくなるのはこれからです。桃は何種類かあるのかあるいは花の時期が違ったのか、まったく熟れてない木と桃色に色づいてきている木が混在していました。

桃は日光が当たらないと色づかないため、木の下に白いシートを敷いて反射光が桃に当たるように工夫されています。いつも桃をみると美味しいけど高いんだよなーとか思ってしまいますが農家さんの苦労を目の当たりにするとちょっと高くても買って食べよう、と思った次第。

大菩薩初鹿野線からの風景

大菩薩初鹿野線から高芝山方面を望む(2021年6月)
大菩薩初鹿野線から高芝山方面を望む(2021年6月)

フルーツライン→甲州街道を引き返して塩山停留所大菩薩嶺線→大菩薩初鹿野線に向かいます。 塩山停留所大菩薩嶺線は特にタイトなカーブが多く道幅も狭いので注意が必要ですが、風景が良い場所があり好きなルートです。途中で山の中のループした橋が見えますがこれが甲州街道です。自分が通ってきた道を山向こうから見るというのもツーリングならではの乙な気分。

上日川峠までが塩山停留所大菩薩嶺線(県道201号)、峠を越えると大菩薩初鹿野線(県道218号)です。上日川峠の駐車場からは晴れている時は南アルプスが見えますがこの日はやっぱりだめ。通過して大菩薩湖方面に向かいます。

富士山はまた雲隠れだ

大菩薩初鹿野線から大菩薩湖を望む(2021年6月)
大菩薩初鹿野線から大菩薩湖を望む(2021年6月)

大菩薩初鹿野線から大菩薩湖を望みます。この向きには富士山が見えているはずですが…雲隠れです。大菩薩湖の左側に見えているのが導水口と思われます。大菩薩湖は揚水式発電の上池になっており、下池の葛野川ダムとの標高差約700mの落差を利用した葛野川発電所を支えています。

ちなみに上日川ダムは日本で3番目に標高が高い場所(1486m)にあるダムとしても有名です。

次回は上日川ダムへ。

ダムツーリング(小河内ダムと上日川ダム)前編

入間白岩林道経由で小河内ダムへ

入間白岩林道入り口でNC750S(2021年6月)
入間白岩林道入り口でNC750S(2021年6月)

6月の少し天気の悪い日、でも愛車と出かけたくて奥多摩へ。小河内ダムを最初の目的地にして青梅街道、五日市街道、入間白岩林道、数馬、月夜見第一駐車場のルート。上の写真は入間白岩林道入り口で撮影したものです。

入間白岩林道はほぼ完全に舗装されていて極端に狭い場所もなく安全な林道です。もちろん林道ですから落石・落ち葉に気を付けるとか見通しが悪いカーブが続くので注意、ガードレールがない場所に近寄らないなど基本的な安全対策は必要です。

このルート、バイクで走っている人より自転車の人が多い印象があります。確かに「心地よいワインディングを楽しむ」という場所ではないので、バイクは素直に奥多摩周遊道路を経由するのでしょう。

林道の楽しさは多くの自然

  • 奥多摩のマムシグサ(2021年6月)
    奥多摩のマムシグサ(2021年6月)
  • 何者かにかじられたヘビイチゴ(2021年6月)
    何者かにかじられたヘビイチゴ(2021年6月)
  • マタタビ?の花@奥多摩(2021年6月)
    マタタビ?の花@奥多摩(2021年6月)

林道のツーリングの楽しみは交通量の少ない道を自分のペースでゆったりと走っていくこと、そしてその豊かな自然を楽しむことだと思います。管理人の腕前から言ってフルダートの道をテクニックを駆使して制覇するのは無理ですから(笑)。

春には花が多かったこの場所も、初夏になるにつれて葉が青々としてきて場所によっては欝蒼と茂っています。そんな中でも特徴的だったり可愛らしい植物が頑張っていました。

マムシグサはマムシ柄の幹の周りに立派な葉を環状に付ける姿が特徴的で、天辺には若い実がなっています。マムシグサの足元には何者かにかじられたと思われるヘビイチゴがありました。視線を上に向けると綺麗な白い花が咲いていました。おそらくマタタビの仲間だと思います。まだ実がなっていなかったのでサルナシとの区別が付きませんでした。

ひとしきり植物の撮影をして数馬経由で小河内ダムに向かいます。

月夜見第1駐車場から小河内ダムを望む(2021年6月)
月夜見第1駐車場から小河内ダムを望む(2021年6月)

月夜見第1駐車場に寄って小河内ダム方面を撮影します。ずいぶん水量が減っています。小河内ダムは元々上水道利水と発電を目的に建設されていて洪水調整は役割に入っていませんでした。

ところが令和に入ってからの大雨があった後、洪水対策で域内の主要ダムで降水が予想される場合に備え事前放流による洪水調整量の確保が関係自治体、省庁などで合意されました。大雨が予想される場合、事前放流する協定ですが多降水期には常時水位を低めにしておくことで事前放流の大きな影響を緩和する運用がされている可能性もあります。(ダム関係者に聞いてみたいです。ご存じの方コメントください。)

小河内ダムをあらためて楽しむ

  • 小河内ダムの余水吐近辺(2021年6月)
    小河内ダムの余水吐近辺(2021年6月)
  • 奥多摩湖の小滝(2021年6月)
    奥多摩湖の小滝(2021年6月)
  • 小河内ダムのゲートの無い堤体(2021年6月)
    小河内ダムのゲートの無い堤体(2021年6月)
  • 多摩川第一発電所(2021年6月)
    多摩川第一発電所(2021年6月)

小河内ダムについてダム周辺を散策します。余水吐のゲートは既に役に立っておらず、むしろ余水吐きの前にちょっとした岸壁のようなスペースが出来てしまっています。勿論、水位が高い場合はこのスペースは水没しています。

ダムの天端に歩いている途中振り返ると湧水が基になった小さい滝が流れ落ちていました。あまりに小さいので焼け石に水ならぬ「涸れダムに小滝」という言葉が思い浮かびました。

ゲート類が見えない堤体を撮影し、多摩川第一発電所の直上から写真を撮影しました。2系統ある発電機のうち一系統の下流は水が流れている気配がなかったのでこの時は1系統のみ発電運転していたものと思われます。(なおゲートが見えないと書きましたが、堤体中央の白色の構造物の下にオリフィスゲートがあります。)

多摩川になった奥多摩湖

多摩川上流になった奥多摩湖(2021年6月)
多摩川上流になった奥多摩湖(2021年6月)

奥多摩湖に沿って柳沢峠方面に向かいます。途中で奥多摩湖を覗くと湖というよりは多摩川になっていました。奥多摩湖の水位が低い時によく見る風景です。この時はニホンザルが川を渡る電線を渡っていました。他サイトに掲載したものですがクリックして動画もお楽しみください。

次回はフルーツラインの風景など。

下久保ダムツーリング(後編)

下久保ダム右岸駐車場から角方向を望む(2021年6月)
下久保ダム右岸駐車場から角方向を望む(2021年6月)

下久保ダムの天端は国道から城峯公園に繋がる道路になっています。天端を通って右岸駐車場にNC750Sを停めてダムの角側を撮影したのが上の写真です。ダム堤体のゲートのある面を主ダム、山波石峡に面した面を補助ダムと呼んでいます。補助ダムは遠くから見ると直線のように見えましたが、実際には少し湾曲していて、右岸駐車場から直接角を見ることが出来ませんでした。

6月の梅雨入り前後で水位を下げている時期でゲートを含めダムの設備が良く見えています。まず主ダム中心水面から2つの放流口が半分覗いているのが主ゲート、その上に2門格子状のゲートが見えているのが補助ゲート、その両脇縦長のゲートが非常ゲートです。ゲートの右側に建物を伴っている設備は表面取水設備です。農業用水などあまり水温が低いと問題が発生する場合に暖まったダム湖表面の水を取水するために稼働します。

下久保ダムの角に歩いて向かう

  • 下久保ダムから神流湖を望む
    下久保ダムから神流湖を望む
  • 下久保ダムのダムマンガ(2021年6月)
    下久保ダムのダムマンガ(2021年6月)
  • 下久保ダムの石碑(2021年6月)
    下久保ダムの石碑(2021年6月)

下久保ダムの補助ダム天端を角に向かって歩きます。左手に神流湖、右手には山波石峡の風景が楽しめます。天端の道路は歩道もしっかり整備されていて普通の道路と変わりありませんが、欄干部分に近隣の観光案内やダムマンガのイラストがあるなどちょっと楽しいです。ダムマンガは文字通りダムを愛する主人公を中心にしたマンガですが下久保ダムの角をストーリーの中で取り上げたことがあり下久保ダムには縁の深いマンガです。

下久保ダム角にダムの記念碑があります。当然角なので90度のカーブになっています。カーブを示す矢印の看板が両方に立っていますが、記念碑と合わせたちょっとしたデザインを意識しているのは間違いないでしょう。記念碑が良く目立ちます。補助ダムも主ダムも天端の広さは同じなので、記念碑のスペース分道路が狭くなるはずですが道幅は一定です…それはまた後で。

下久保ダムの角の風景

  • 下久保ダム諸元(2021年6月)
    下久保ダム諸元(2021年6月)
  • 下久保ダム角の標柱(2021年6月)
    下久保ダム角の標柱(2021年6月)
  • 下久保ダムの角を直上から望む(2021年6月)
    下久保ダムの角を直上から望む(2021年6月)

ダムの記念碑の裏側にはダムの簡単な諸元がまとめられています。立ち退きになった方々の名前や献辞、慰霊の言葉などが書かれている場合もありますが、下久保ダム角の記念碑はシンプルです。おそらく、別にこれらを書いた碑があるものと思われます。

ダムの角には旧建設省による「標柱3号」が立っています。3号があるということは1号と2号があります。この二つは神流湖上流側の両岸にあって、1号と2号を結ぶ線よりダム堤体側は船舶が極スローで航行しなければならない場所になっています。(ダム堤体近くは進入禁止)

ダムの角上からダムの角直下を見ることが出来ます。写真では分かりにくいですが、当然高度感が凄いです。およそ乗り出して写真撮影する気にはなりません。ダムの角は直角に建てられているわけではなく傾斜を持って堤体の底の方が少し厚くなっています。これに反りが付いていれば熊本城の武者返しに似ているのですが…ダムを角を登れる人間はいないのでそんな凝った設計は不要でしょう。

下久保ダムの角の内側

  • 下久保ダムの内側の角遠景(2021年6月)
    下久保ダムの石碑(2021年6月)
  • 下久保ダムの内側の角やや遠景(2021年6月)
    下久保ダムの内側の角やや遠景(2021年6月)
  • 下久保ダムの内側の角アップ(2021年6月)
    下久保ダムの内側の角アップ(2021年6月)

下久保ダムの補助ダムは湾曲があり右岸側からは角の内側は見にくいです。逆に主ダムはまっすぐなので左岸側からは角が良く見えます。左岸駐車場から角を見ると…プールの角というか水が少ないのでお風呂の角のようにも見えます。

左岸には山側に展望場所も準備されていますが…夏にかけての時期はあまり登ると木々の葉っぱで堤体は良く見えません。むしろ上っている途中の場所から角の内側を見るのが様子が分かりやすいです。なおダムの内側に見える黒い筋は道路上の水を排水した跡と思われます。

角をアップで見るとゲートなどの配置が良く分かりますが、それに加えて角の内側で道路を通すスペース分だけ広くなっているのが分かります。角の記念碑スペースの分、内側を拡げて道路が狭くならないようにしたのですね。

下久保ダム堤体上の県境

下久保ダム堤体上の県境(2021年6月)
下久保ダム堤体上の県境(2021年6月)

下久保ダムは「角」が特徴ですが、補助ダムを含めた堤体長日本一という特徴もあります。またそれらに加えてダムの中心が埼玉県と群馬県の県境になっています。つまり私がNC750Sを停めた右岸駐車場は埼玉県、左岸駐車場は群馬県です。

なお下久保ダムの水で発電を行う下久保ダムは群馬県にあります。埼玉県のダムは非常に開放的なところが多いのですが、群馬県のダムは一部を除くとツンデレ?利根川水系は大ダムが多くダム好きにはたまらない場所ですが埼玉県ほど観光地化されていない印象です。

この後は、道の駅上州おこしに寄って都心に帰京しました。道の駅上州おこしは「下久保ダム推し」で全国のダムカード展なども企画されていました。(が…COVID-19の影響で中途半端な感じでした。)

「角」、「堤体長日本一」、「堤体中心が県境」、見どころの多い下久保ダム。再訪を心に誓って、この記事をおしまいにします。

下久保ダムツーリング(前編)

神水ダムも見どころの一つ

神水ダムを上流側から望む(2021年6月)
神水ダムを上流側から望む(2021年6月)

神水ダムは下久保ダムの下流にあり下久保ダム下流の水位を調整しながら、併設された鬼石発電所で小規模ながら発電をしています。大ダムではありませんが写真左の船の艦橋を思わせる階段の様子や発電用利水路のゲートとクレストゲートの組み合わせが造形的に面白いです。

「日」の字が4つ並んだ形になっていますが下がゲートの上部、中央が天端、上が保守管理用の通路になっており、天端は重量5.5t以下の自動車は通行できます。(但し人と自転車優先の上狭いので通行はおすすめはしません。)

下久保ダムまでの風景

  • 鬼石発電所の放流の様子(2021年6月)
    鬼石発電所の放流の様子(2021年6月)
  • 下久保ダムを三波石峡から望む(2021年6月)
    下久保ダムを三波石峡から望む(2021年6月)

神水ダム天端からは鬼石発電所の放流が良く見えます。最大許可出力は790kWですので小規模水力発電に分類されますが、発電時の流量は意外と多く神流川に放流される様子は力を感じさせます。水力発電の場合、流量が小さくても高低差で発電量が多いケースがありますが、鬼石発電所はダム堤体分の高低差しかないようです。

下久保ダム堤体下流に向かう途中は三波石峡です。ここから見えるのは下久保ダムの補助ダムです。補助ダム堤体の右側に小さく見えているのが主ダムに設置された取水設備でこの角度からは唯一見えるダムらしい設備です。三波石峡の風景も素晴らしいのですがダムツーリングなので先に進みます。

下久保ダム主ダム堤体を下流側から望む

下久保ダム堤体を下流側から望む(2021年6月)
下久保ダムを三波石峡から望む(2021年6月)

三波石峡の駐車場を更に奥に進んで下久保ダム堤体直下に到着です。下久保発電所がこの写真の右手手前の見えない位置にあります。全体的に人工的に作られた流路が多く、またダム直下で流路が90度曲がっているのも特徴的です。

ゲート配置は上からクレストゲート、オリフィスゲート、コンジットゲートが2門ずつ備えられているオーソドックスな配置です。

下久保ダム直下~補助ダム天端まで

  • 下久保ダムを三波石峡から望むー全景(2021年6月)
    下久保ダムを三波石峡から望むー全景(2021年6月)
  • 下久保ダムから462号線に戻る急坂(2021年6月)
    下久保ダムから462号線に戻る急坂(2021年6月)
  • 下久保ダムから三波石峡を望む(2021年6月)
    下久保ダムから三波石峡を望む(2021年6月)
  • 下久保ダム補助ダムの堤体(2021年6月)
    下久保ダム補助ダムの堤体(2021年6月)

下久保ダム直下は観光客が楽しめるような施設は一切整備されておらず、案内板が設置されている程度です。発電所は勿論堤体側への立ち入りも出来ないので堤体を存分に楽しんだら、国道462号線に戻ってダムの天端に向かいましょう。

ちなみに下久保発電所から国道462号線に戻るには奥に進む形で山を登るルートと三波石峡を引き返すルートの選択肢があります。前者は途中で斜度23%スリップ注意の表示がある急坂でちょっとした恐怖感があります。スキー中級車向けゲレンデを登るイメージです。乗用車の方や小型二輪の方には引き返すルートをお勧めします。(上の写真はまだ序の口です。)

国道462号線に戻り更に神流湖方面に向かい、トンネルを抜けて直後、左側に下久保ダム天端に向かう道路があります。トンネルからすぐなので見落とさないように気を付けましょう。左側に曲がってしばらく進むとダム手前の公衆トイレと駐車場が見えてきます。駐車場はダムの天端を渡って補助ダムの奥にもあります。(但しこちらはトイレはない)ダムの管理事務所も補助ダムの奥にありますが特に展示などを行っている風ではなく、むしろ道の駅上州おこしがその役割を果たしている印象です。

補助ダム天端からは通過してきた三波石峡が良く見え、また少し手すりから顔を出してみると特徴的な堤体も観察できます。補助ダム天端を歩いて下久保ダムの最大の特徴「角」に向かいます。

次回は角の様子などを掲載予定。

ダムツーリング 東京発おすすめルート(千葉編)

適当に走ればダムに当たる

千葉県のダムの特徴は中小規模のダムが多数ある点です。千葉県は日本で最も標高が低い県として知られていますが、人口が多く農業も盛んなため、その水需要を満たすために房総半島の山間部には各所にダムがあります。また房総半島を横断、縦断する国道、県道が多数ありツーリングルートもたくさんの組み合わせが可能です。その上、たいていどこを通っても途中にダムがあり、お勧めを選ぶ管理人泣かせな側面もあります。

ツーリングルートなのでお勧めルートを紹介しますが、途中のルートは参考程度でどちらかといえばダムで選びました。お勧めは次の通り。

アクアライン→木更津金田出口→アクア連絡道側道→湾岸道路交差点
→国道16号→国道127号→湊→県道93号→湊小学校下→
国道465号→東粟倉→県道92号(房総スカイライン)
→県道24号→片倉ダム
→国道128号→加茂交差点→国道410号※→安房中央ダム
→三島湖入口交差点→三島ダム
→国道410号→木更津東IC→アクアライン

片倉ダム

片倉ダムとNC750S(2021年2月)
クリックして片倉ダムの記事をご覧いただけます

片倉ダムは堤高43mで千葉県で最も堤高が高いダムです。とはいえ、あまり「大きい!」という感じはしません。県道24号に沿っていて立ち寄りやすいロケーション。近所の養老渓谷は観光客が多いですが、片倉ダムはひっそりと佇んでいます。駐車場や近隣の歩道からダム堤体が良く見えて小散策するにはもってこいのダムです。

所謂大場所ではありませんが、年間を通じて管理人が立ち寄るダムの一基です。

安房中央ダム

安房中央ダムを下流側から望む(2020年8月)
クリックして安房中央ダムの記事を読めます

片倉ダムに寄った後は県道24号を南下して鴨川まで。鴨川シーワールドに寄るのも良し、野島崎方面まで足を延ばすのもまた良いと思います。それらを楽しんだ後は国道410号線を北上します。

その途中に入口掲示があるのが安房中央ダムです。入口表示に従って左折、しばらく進むと写真のように安房中央ダムの堤体が見えてきます。安房中央ダムはアースダムでちょっと見ると単なる土手に見えるのは小型のアースダムの常です。ダムの天端は残念ながら立ち入り禁止ですが、ダム湖を一周するように道路が整備されておりダム堤体直近にある「鍛治畑隧道」はお勧めです。

狭い道に造られた小さいトンネルですが、味のある隧道名の表示、真っ暗なトンネル、普段体験しない音の響きなど是非通過してください。但し狭いので行き違いはバイクでも避けた方が良いです。車が中にいると音で分かりますので、その時は入口で待ちましょう。また道が狭い上にトンネルの先の道が更に狭いのでミニバンとかは入らない方が良いと思います。

狭い道を進んでいくと赤い橋があり国道410号に戻ります。さらに北上すると三島湖(三島ダム)の入口表示があります。

三島ダム

三島ダムの洪水吐(2020年8月)
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三島ダムは堤高25mの小型のアースダムです。ダムというよりは道路脇にかなり大きめの排水路が設置されているように見えます。これが自然越流式の洪水吐なのですが幅が広くまた傾斜が少ない独特の構造になっています。

三島ダム近辺は人が少ない一方三島湖周りはレンタルボートなどがあり観光客がちらほら見えます。(賑わっている…というほどではないかも。)

ひとしきり散策したら少し早めに切り上げましょう。何故って…アクアラインが渋滞するから。16:00以降は渋滞が始まり18:00~19:00頃にピークになります。アクアラインを避けて東京方面に向かうことも可能ですが、一般道、京葉道路共に渋滞します。千葉方面のツーリングはこの時間帯の渋滞をどう避けるかがポイントになります。

帰る時間を後ろにずらして晩御飯を食べて夜の時間帯に東京方面に向かうのも手ですが、管理人は夜のツーリングが苦手なのでお勧めしません。皆さんも安全運転でダムツーリングを楽しんでください。

以上で首都圏1都3県のお勧めダムツーリングルートでした。

ダムツーリング 東京発おすすめルート(埼玉編)

荒川水系の治水と利水を担う埼玉県

埼玉県のダムの特徴は一般の人に対して開かれた姿勢がとても好感が持てる点です。大規模なダムも多く国道140号を秩父市寄りから浦山ダムの堤高156mは日本で2番目です。140号線を甲州方面に走って二瀬ダムはアーチ形状が特徴的な堤高95mの重力式アーチダムです。そして滝沢ダムは堤高132mの大ダムで経路の雷電廿六木橋(らいでんとどろきばし)は圧巻です。

という訳でお勧めは140号線沿いの所謂「荒川上流ダム群」の大規模ダムを巡る経路をお勧めにしようかと思いましたが、そこは一ひねり。管理人のお勧めは次の経路です。この経路にした理由はコンクリート式重力ダムの滝沢ダム、重力式アーチダムの二瀬ダム、中央土質遮水式ロックフィルダムの有間ダムを1日で周ろうというぜいたくなダムツーリングなのです。

国道254号→英インター→国道463号→入間→国道299号線
→上野町→国道140号線→滝沢ダム
→国道140号線を引き返す→右折して秩父湖方面へ→二瀬ダム
→国道140号線を引き返す→上野町→国道299号線→正丸トンネル(交差点)
→都県道53号線(青梅秩父線)→有間ダム
→都県道53号線(青梅秩父線)→松ノ木→都道193号線
→軍畑→国道411号(青梅街道)

滝沢ダム

滝沢ダムでNC750S
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国道140号、所謂「秩父往還」を左手に武甲山ー浦山ダム入口ー秩父湖入口を見ながら秩父から甲州に向かって走り雷電廿六木橋を登ってすぐにあるのが滝沢ダムです。ちなみに更に国道140号を甲州方面に走ると日本の国道のトンネルで最も長い雁坂トンネルがありますが、お勧めのルートには入れませんでした。(国道なのに有料なので)

滝沢ダムは堤高132mの重力式コンクリートダムです。ダムは開放的でダム堤体横の階段から堤体下に降りて減勢工の上に掛けられた橋から堤体を望むことが出来ます。なお下流の広場まで遊歩道が整備されており体力に自信のある方にはお勧めです。ただ132m分の階段はツーリング途中ではお勧めしません。エレベーターもありますので運行時はそちらをお勧めします。

ダム天端からの眺望はダイナミックです。通過してきた国道140号のループ橋と呼ばれる雷電廿六木橋が渓谷に掛かっている風景は一度は体験しておきましょう。

二瀬ダム

二瀬ダムの色の競演(2020年11月)
二瀬ダムの堤体と色の競演

二瀬ダムは昭和37年に完成した重力式アーチダムです。古いとはいえ95mの堤体高を誇りその特徴的なアーチを描いた天端が見所です。手前に信号がある天端は一方通行の道路となっています。この信号、一方通行区間で対向車線の行き違いがないように、長い間隔が設定されていて「間隔長いです」って掲示されているのが特徴です。

堤体を下流側から望める駐車場にバイクを停めて、少し歩いて信号を少し先に行った展望台は上からダムのアーチを楽しめます。天端を通過して進むと三峯神社に至ります。ダムツーリングでは「事情」があって早めに次のダムに移動します。

有間ダム

有間ダムの洪水吐(2020年11月)
ダム堤体から離れた場所にあるだけでなくトンネル式なのは珍しい

二瀬ダムから国道140号線→国道299号を引き返して、正丸の交差点まで戻り「青梅方面」の標識に従って右折し都県道53号青梅秩父線に入ります。この区間はやや道幅は狭いものの舗装は良く程よいワインディングが楽しめます。但し時々タイトなカーブがあるので注意しながら楽しみましょう。山下りが終わって名栗にでてしばらく盆地の平らな道を走ると、有間ダム入口が右手に見えてきます。

有間ダムは堤高83.5mの比較的大きな中央土質遮水式ロックフィルダムです。このダムの特徴は自然越流式で放流された水がトンネルを通過する洪水吐。(上の写真)自然越流式なので放流時期は運試しですが、程よい放流量の時は流れ落ちていく水の音がトンネルに反響するのが聞きどころです。この珍しい洪水吐はダム堤体からは見えず、天端を渡ってダムを一周する道路を少し山側(駐車場方面)にありますので注意です。有間ダムに来てこの洪水吐を見落とすのは勿体ないですよ。

帰途は程よいワインディングが続く、都県道53号→松ノ木→都道193号→軍畑→国道411号(青梅街道)→都心へ の経路をお勧めします。

二瀬ダムを早めに切り上げた「事情」には理由があります。この経路には大きな弱点があって、遅くなると「秩父市街地で大渋滞」します。これを避けるために二瀬ダム→滝山ダムの経路として引き返さずに雁坂トンネルを抜けて広瀬ダムに寄って甲州市に出るルートもあります。というか、こっちの方が一般的かもですが、雁坂トンネルは有料でETCが使えないので管理人の減点があり上の経路をお勧めしました。。甲州まで出たはフルーツライン経由で国道20号線で都心に向かうのが良いと思います。

次は千葉県のダムツーリング。

ダムツーリング 東京発おすすめルート(神奈川編)

神奈川県はダムの統合運用に特徴

神奈川県のダムの特徴は個々のダムを単独で運用するのではなく、複数のダムを統合して運用する点です。流入流量が少ないが貯水容量の大きい宮ケ瀬ダムと流入流量は多いが貯水容量の少ない相模ダムと城山ダムを導水路でつないで統合運用しています。(外部サイト 「かながわの水がめ 総合運用のしくみ」)そんな神奈川のダムツーリングお勧めルートは

→国道20号(甲州街道)→相模ダム
→県道517号(相模ダム天端を渡る)→国道412号→あいかわ公園駐車場
→徒歩→石古屋堰堤→徒歩→宮ケ瀬ダム
→国道412号→国道246号で帰途

です。ツーリング要素をもう少し入れたいのですが…相模ダムも宮ケ瀬ダムも結構な大場所なので実質2カ所にしました。新旧ダムの違いをじっくり味わってください。

相模ダム

相模ダム上流から堤体と変電所を望む
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相模ダムは中規模の重力式コンクリートダムで相模発電所が併設されています。古いダムで戦前戦後の神奈川県地方で急増する水道水と電力供給を目的に建設されました。ダムツーリングの重要な目的(私の勝手な)に時代背景を知ることがあります。

その点で相模ダムは戦前戦後の時代事情を反映して、はっきり言うと黒い歴史の上に建設されています。現在の日本本土の労働者だけではなく朝鮮半島から労働者として渡ってきた人々の過酷な労働環境、ダム建設に関わる立ち退きに関する軍の関与など…。

現在の相模湖はボート競技のメッカでそんな暗さは感じさせません。また相模湖畔の観光地も平成どころか昭和の香りが残る雰囲気で管理人には好ましいものです。ただ、湖畔の観光地とダムは離れているので一旦観光地に寄って散策してからダムに向かうのがお勧めです。食事はここか、宮ケ瀬ダムのダムカレーか迷うところです。

石古屋堰堤

石小屋ダム全景(2020年8月)
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県立あいかわ公園に入場してしばらく川向きに歩くとまず石小屋堰堤が見えてきます。正式名称は宮ケ瀬副ダムで宮ケ瀬ダムの放流を調整しまた減勢工を兼ねた重力式コンクリートダムです。

私は敢えて石小屋堰堤と呼びたいのです。そもそもこの地域、渓流が神奈川県内でも有名な観光地で…クリックして記事を読むか、現地で石碑を見てください。なんか暗いエピソードが多いなあ。

宮ケ瀬ダム

宮ヶ瀬ダムと愛川第1発電所(2020年8月)
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宮ケ瀬ダムは日本でも有数の高さを誇る重力式コンクリートダムです。相模ダムと対照的に2000年に竣工した新しいダムです。共通点は、住んでいる場所が湖底に沈む人々の猛烈な反対です。流石に1970年を過ぎてからの計画だったので自衛隊が…などということはありませんでしたが、計画公表から着工まで20年反対の強さとどうしても建設せねばと考える行政の長い交渉があったのです。

石小屋堰堤の石小屋渓谷のように宮ケ瀬渓谷もあったのですが…勿論ダムの湖底に沈んでいるのでしょう。

大変な事情を抱えつつも建設された宮ケ瀬ダムは非常に見所が多く開かれたダムです。特に建設時にコンクリートを運んだインクラインが現在ダム天端往復の手段(ただし有料)として運用されているのが見所です。また重力式コンクリートダムとしては珍しくクレストゲートは自然越流式になっており天端の下に流路が通っている構造も見どころです。天端から見る、下流の風景も絶景。ただし大ダムだけに歩いて移動を続けると…他のところに行く体力はなくなるかもしれません。

帰途は国道412号から国道246号に出て東京へというのが一般的です。渋滞を避けるには東名を使うと良いと思います。ただ東京ー神奈川という地理的な点からツーリングで楽しく走るのが八王子以西の甲州街道と相模ダム→あいかわ公園の経路で少し短いかも。

ダムツーリング 東京発おすすめルート(東京編)

この記事で紹介するダムツーリングは安全にダムとツーリングを両方楽しむことを主眼に置いています。ダムをひたすら周るのも面白いですが、せっかくのツーリング両方楽しみたいものです。東京発なのは管理人が東京在住なので実際に走ったルートを紹介するためです。首都圏からならどこからでも楽しめると思います。

東京のダムといえば小河内ダム

最初に紹介するのは東京のダムを目標にする経路。東京で「ダム」といえば小河内ダムです。小河内ダムを組み入れたルートのお勧めは

→国道411号(青梅街道)→「白丸調整池ダム」
→国道411号(青梅街道)→「小河内ダム」
→国道411号(青梅街道)→国道139号→「道の駅 こすげ」
→国道139号→「深城ダム」
→国道139号→国道20号 帰途へ

です。

白丸調整池ダム

白丸調整池ダムは国道411号沿いで見落とすことはないと思いますが、ナビで小河内ダムを目的地にすると都道45号経由になることが多く、こちらを通ると行き過ぎてしまうので注意してください。

白丸調整池ダムは比較的小さなダムですが東京都交通局が管轄し多摩川第三発電所で発電する水を送水しています。このダムで発電された電力で東京メトロが走っている…と思いながら見学するのが一興です。体力があれば多摩川の渓流沿いの遊歩道を散策できます。

白丸調整池ダムの堤体(2020年11月)
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小河内ダム

そして、小河内ダム。東京の水がめ(現在では東京西部地方の水がめ)として建設され、東京発のツーリングの定番目的地です。小河内ダムの見どころは非常用洪水吐と重力式コンクリートダムには珍しいゲートが目立たない堤体です。重力式コンクリートダムには洪水吐のゲートが堤体中央上部に設置されるのが一般的ですが小河内ダムにはそれがなく下流側の堤体は平らなコンクリートの壁です。ダム直下には発電所がありますが、ここには2基の発電機が設置されています。ダムからの導水と発電所からの放流も2経路になっている点も見どころ。

小河内ダム天端から多摩川第一発電所(2021年6月)
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昼食は小河内ダムの奥多摩水と緑のふれあい館で食べるのも良いですが、国道139号の「道の駅 こすげ」がお勧め。この道の駅「ヤマメ」推しなのですがそれもそのはず小菅村は日本で初めてヤマメの人工繁殖に成功した地なのです!時間がある方や宿泊する方には温泉もあります。

深城ダム

都心への帰路はダムツーリングなので国道139号を経由して深城ダムに寄りましょう。深城ダムは上日川ダムー葛野川ダムで構成される揚水式発電所の下流にあるダムです。このダムの見どころは国道139号沿いに下流に進むとダム堤体と減勢工が良く見えます。放流がある程度ある時期は階段状の減勢工下流を流れる水の音が素晴らしく良く聞こえます。見所じゃなくて聞きどころか?なお、東京編と書いたものの深城ダムの所在地は山梨県で深城ダムは山梨県営です。

深城ダムの常用洪水吐と減勢工
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帰路は国道20号(甲州街道)にでてそのまま都心に向かうのが常道です。が、頻繁に渋滞するので中央自動車道を使う手もあります。(こちらも渋滞しますが…)

この経路で、十分日帰りツーリングが可能です。

次は神奈川県編。

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