デザイン ★★★★★   ずばり管理人好み
エンジン ★★     非力。向かい風、傾斜で気を遣います
ブレーキ ★★★★   このバイクの速度域で十分
ミッション★★★    ペダルの幅が広い、インジケーター欲しい
使い勝手 ★★★★★  平坦で広大な荷台は唯一無二の魅力
コスト  ★★★★★  一日走り回っても燃料代500円以下 素晴らしい
価格   ★★     PCX125より10万円高、GSX125と同じくらい…

2022年の年末、2023年の年始にかけてCT125ハンターカブをレンタルしてあちこち乗っているのでレビューします。

デザインはずばり管理人好み

和食ダムの文字とCT125(2022年12月)
和食ダムの文字とCT125(2022年12月)

CT125です。「どこかに遊びに行こうよ!」と語りかけてくるようなデザインは管理人のずばり好み。ハンドル回りもシンプルでライトからメーター回りもよくデザインされていると思います。

広く平坦な荷台はデザイン的に野暮になりそうですが黒基調でまとめられたリアサスやチェーンカバーも相まって安っぽさはありません。また車体も軽く、取り回しがとても楽でセンタースタンドがついているのは駐輪・駐車スペースに制限がある場合に大きなアドバンテージになります。

強いて文句をつけるならフレームの前部のカバー(シートの前)の高さが割とあるので短足かつ股関節の固い管理人はまたぐときに「よっこらしょ」感があります。

走り始めると…いろいろと言いたくなる

CT125と室戸岬入口(2022年12月)
CT125と室戸岬入口(2022年12月)

魅力的なルックスに誘われて遠乗りすると…難が見えます。まず、エンジンが決定的に非力です。出力は他の125ccに比べて遜色ありませんが、カウルなし、前傾0で空気抵抗が大きいので向かい風になると50kmを少し超えたくらいのペースだと明らかにアクセル余分に回さないと減速します。また傾斜にも敏感でペースの維持にはまあまあ気を遣う必要があります。

ゆっくり走れば良いのですが、125㏄で幹線道路の流れに乗るために頑張らないといけないのは減点ポイントです。傾斜の多い山も気を遣います。管理人が太って重いから…という声も聞こえそうですが割と平均的な体型です。

…ルックスは一杯荷物積んで、海に山に遊びに行こうよ!なのですが、風の強い海岸線、傾斜の多い山を遠乗りするのは正直疲れます。

足回りもちょっと文句が言いたい

またシフトインジケーターがないので一旦迷子になるとペダルを数回踏んでNを出して1速への操作も煩わしい点です。慣れれば大丈夫なのか、500km以上走っても慣れない管理人が変なのか。

CT125ハンターカブのメーター(7777km)
CT125ハンターカブのメーター(7777km)

サスペンションも難があります。きれいな舗装道ではコーナーでも自然に動きますが、少し舗装が荒れているような場所だとすべての衝撃が体に伝わってきます。タイヤの接地感も薄く安定しているとは言えません。ダートやオフロードっぽいルックスですがサスのストロークは大きくないので向いてないように感じます。

ブレーキは速度域が低いので十分だと思います。気になるのは、調整できると思いますが、リアブレーキのペダルのつま先側の高さが低いです。踵のあるバイクシューズで踏もうとすると足を延ばして踏み込む感じになります。もっと気軽にスニーカーで楽しんでくださいということ?

決して安価とは言えない価格

タイプが異なりますがライバルを見るとGSX125が453,200円、PCX125が357,500円、PCX160が407,000円。そしてCT125は440,000円で決して安くはありません。その上、走りでGSX125、価格でPCX125、高速道路走行が可能な点でPCX160に明らかに劣っているのですが…

唯一無二の魅力を持っているのも事実

CT125@高知県七子峠(2022年12月)
CT125@高知県七子峠(2022年12月)

走りに関して?なCT125ですが、ハンドリングは素直なのでその点は好感が持てます。また右側から車体を見たときに特徴的な排気マフラー(実際はカバー)ですが温度が上がりにくいのでその点は心配ありません。

写真では見にくいですがキックスターターがついています。セルがあるので使う必要もないのですが、管理人使ってしまいます。FIなのでチョークレバーで調整…などは必要なく下死点からの圧縮を確認してエイヤッと踏み込んでやれば割と簡単に始動できます。出先でバッテリー上がってもキックスタートで大丈夫!なのかは確認していませんが…。

燃費は50km/lはまず問題なくクリアできます。ガソリン代が高い昨今燃費が良いのは助かります。全くの余談ですが、CT125をレンタルしている高知県は日本でもガソリンが高いことで有名です。(レギュラー1l 176円@2023年1月)

様々なアクティビティにもってこいの荷台、魅力的なデザインとギミック(荷台、キックスタートとか)は他の性能面を抜きにしても唯一無二ではないかと思われます。

走る前(デザイン性、カスタム)と走った後(キャンプなどのアクティビティ、維持費)は最高で走りに難があるCT125というのが管理人の総評です。

CT125をお勧めできる人

・背が平均より高めで(足つきそんなに良くない、跨ぐ高さが高い)
・走りよりアクティビティ優先(走らないけど、積載性唯一無二)
・短中距離の移動が主体(長距離は走りの問題から結構疲れる)
です。

CT125と中岡慎太郎像(2022年12月)
CT125と中岡慎太郎像(2022年12月)

以上、管理人の独断と偏見によるレビューでした。