戸面原ダムから県道88号線を暫く南下し県道34号を経由して鴨川方面に走り、県道24号線を北上します。県道24号沿いには金山ダムの標識は出ていますが保台ダムは出ていません。なお、鴨川から24号を北上して金山ダムの標識に行きつくと、保台ダムへの経路は行き過ぎてます。

ランドマークがなくわかりにくいのですが、安房天津方面へ抜ける大きめの交差点があるのでそこを右折して更にわかりにくい入り口を左折します。左折した後もしばらくは畑の中を走って、ちょっとした山の中を走って「本当にこっちか?」と思いたくなります。

とはいえ鴨川カントリークラブの看板が見えて一安心。保台ダムは鴨川カントリークラブから更に山を登ったところにあります。

保台ダムは入り口のオブジェがプリティ

保台ダム入り口のオブジェ(2021年12月)
保台ダム入り口のオブジェ

保台ダムの最大の特徴は…入り口の可愛らしいオブジェだと思います。ダムそのものは堤頂に自然越流式の余水吐きを備えた、重力式コンクリートダムです。主目的は農業用水(A)と水道用水(W)です。

保台ダム堤体を右岸から(2021年12月)
保台ダム堤体を右岸から(2021年12月)

堤高は41mで千葉県では片倉ダムに次いで2番目の高さです。斜面上に建設されているせいか高さ以上に高度感があります。天端は通行可能で、4輪車は輪留めで通行止めになっていましたが、小型の2輪車は通行していました。また保台ダムの周辺は狩猟が盛んと見えて、それっぽい道具を乗せた車(主に軽トラ)が多かったです。

自然越流式の余水吐、洪水吐?

保台ダムの洪水吐(2021年12月)
保台ダムの洪水吐(2021年12月)

治水機能を持たないダムの場合、洪水吐ではなく余水吐と称するとされていますが保台ダムの掲示板を見ると洪水吐となっていました。その洪水吐を右岸から撮影したのが上の写真です。普通の日だったので「洪水」ではなく「余水」の方が適切な気がしました。まあ、拘らなくてもよいことですが。

浄水場が直近にあるのも特徴

保台浄水場入り口(2021年12月)
保台浄水場入り口(2021年12月)

保台ダムの手前には保台浄水場があります。上水道としては鴨川市の約三分の一の量を保台ダムから給水しているようです。なお、最も給水量が大きいのは農業用水です。農業用水は時期によって給水量が大きく変化しますが、双方の最大供給量で比較すると上水道の3倍以上の量です。農業というのはとても多くの水が必要なのです。

保台ダムから県道24号に戻って猟師工房で鹿肉を買って、この日は京葉道路経由で帰宅しました。

これで2021年のツーリングは終わり。残念なことに管理者多忙のためあまり出かけられない一年でした。