ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

カテゴリー: 南房総 (1ページ目 (3ページ中))

NC750Sと房総半島の風景(2)

自衛隊駐屯地裏の沖ノ島護岸の風景

館山航空自衛隊駐屯地裏でNC750Sと富士山( 2024年9月)
館山航空自衛隊駐屯地裏でNC750Sと富士山(2024年9月)

左奥に富士山が見えています。この向きが西北西。雲がなければ内房が見えるはずですが、霞んでます。

釣り人も登場

館山航空自衛隊駐屯地裏でNC750Sと富士山( 2024年9月)
館山航空自衛隊駐屯地裏でNC750Sと富士山(2024年9月)

沖ノ島護岸は釣りのメッカでもあります。この日はあまり釣れている様子はありませんでした。

見事なバルバスバウ

第三十五開運丸とNC750S(2024年9月)
第三十五開運丸とNC750S(2024年9月)

この船、第三十五開運丸という船で竣工は令和4年9月、ちょうど2年経過という新しい船です。480トンの漁船で、主に旋網でとれた魚を港まで運んで水揚げする運搬船です。製造したのは長崎造船株式会社。この造船会社のHPを見るとこのタイプの船の製造が得意のようです。なお「旋網」は「マキアミ」と読みます。

奥に館山城、手前の釣り人が並んでいるのが館山港

NC750Sと館山港、館山城(2024年9月)
NC750Sと館山港、館山城(2024年9月)

館山城は模擬天守です。管理人、ダムだけではなく属性もありますが再建天守、模擬天守には今一つ魅力を感じられず…通過しました。なお館山港は漁港ではなく旅客・工業港として使われています。漁港は前回写真掲載した、館山湾北側の船形港が中心となっていて役割分担がはっきりしています。

国道410号の合流の一時停止は…

野島埼灯台とNC750S(2024年9月)
野島埼灯台とNC750S(2024年9月)

見落としたら高確率で捕まります。というか、捕まりました。下り坂で前に海が広がり、国道410号も見通しが良いので一時停止を見落としやすいです。聞いたところ、房総半島南端部国道410号への合流T字路かなりの確率で一時不停止の取り締まりをやっているそうです。皆さんもお気をつけあれ。

帰りは鴨川に抜けて、猟師工房に寄って鹿のスペアリブを購入して帰途につきました。

NC750Sと房総半島の風景

港とバイクの風景は相性がいい

内房某港からNC750S、横須賀発電所、富士山
内房某港からNC750S、横須賀発電所、富士山

横須賀の三本煙突はなくなりましたが、最新鋭の発電所が建設されて稼働中。奥には富士山。内房の定番の風景です。

フェリーにも一度は乗らなければと思う

金谷フェリー港から富士山、横須賀発電所、東京湾フェリーなど
金谷フェリー港から富士山、横須賀発電所、東京湾フェリーなど

神奈川県の横須賀と千葉県の金谷を結ぶ東京湾フェリー。一度は乗ってみたいけど、未だ果たしていないなあ。

カツオ漁を支えるのはこの船か?

船形港の網船とNC750S
船形港の網船とNC750S

高知県出身の管理人、カツオをよく食べます。カツオといえば一本釣りです。針を海に入れれば釣れる…というものではなく魚群を探して生き餌を入れて海水を水面に打ち水してカツオを捕食モードにしてから釣るという手順が大変な漁です。

その重要な要素は活きのいい生き餌。どうやら最高の生き餌を確保するのがこの船の役割のようです。近年では生き餌だけでは経営が大変なので多少の多角化はしているようですが…。美味しいカツオのために応援します。(届くか知らんけど)

続きは次回。

ジビエを買いにツーリング

猟師工房さんへジビエを買いに

NC750Sとハーレー(2024年6月)
NC750Sとハーレー(2024年6月)

少し疲れがたまったこの頃、ジビエパワーで体力回復を目論んで房総の猟師工房さんにツーリング。

猟師工房のエントランス(2024年6月)
猟師工房のエントランス(2024年6月)

エントランスで店主の原田さんとしばしお話。
・大島のキョンを活用できるように島内に解体施設ができた
・キョン推しの町長が生まれるか…と思ったら落選、残念
イノシシシカは米糠の餌でおびき寄せて捕獲…
・イノシシは発酵臭を好むらしいので酒粕などを糠に混ぜておびき寄せる
・だが、コメの味を覚えてしまって田んぼのコメを食べ始めてしまった
・キョンの食性が今一つ把握できておらず狙って捕獲するのが難しい
・ジビエ用は罠猟でもくくり罠が主

キョンは美味しいのでぜひ大島のキョンは活用してほしいところです。

ジビエ料理食べ放題

ジビエ料理(2024年6月)
ジビエ料理(2024年6月)

左から、ジビエポテトサラダ、ジビエ麻婆豆腐、さらだ、ジビエチャーハン、ジビエおでん。麻婆豆腐とおでんが良かったです。欲を言えば1枚or1本でいいのでジビエのグリル的な肉肉したものがあると最高と思いました。

レストランの内装(2024年6月)
レストランの内装(2024年6月)

ニホンカモシカはジビエとしては販売されていません。ウミガメのはく製と天狗は…相変わらず何でもありです。なお猟師工房さん、基本的に害獣駆除で捕獲された動物を販売しているので、雉や鴨など鶏類は販売してません。

この後、アクアラインの渋滞を避けるためにさっさと帰途につきました。このところ体力不足だなあ。

野島埼ツーリング後半

和田浜の「道の駅和田浦ワオ!」はなかなか良い

道の駅和田浦ワオ!のクジラの竜田揚げ定食(2023年12月)
道の駅和田浦ワオ!のクジラの竜田揚げ定食(2023年12月)

ある年代から上の人にとってはなじみのある懐かしいメニュー。なかなか美味でした。(往時の給食よりもはるかに丁寧に作られているのでしょう。)

道の駅ホールの風景(2023年12月)
道の駅ホールの風景(2023年12月)

和田漁港で主に水揚げされるツチクジラがモチーフです。

くじら資料館が意外と刺さる

捕鯨用銛(2023年12月)
捕鯨用銛(2023年12月)

銛の先はとがっていませんが、この方が滑らず刺さりやすいとか。右側の箱は「捕鯨銛先用黒色火薬」です。刺さって、爆発して…合掌、水揚げ。美味しく頂きます。

クジラの愛鍵(2023年12月)
クジラの愛鍵(2023年12月)

この日は愛鍵の日。

マッコウクジラ柄の皿(2023年12月)
マッコウクジラ柄の皿(2023年12月)

どんなご馳走を載せても柄に負けそう。

クジラの骨製麻雀牌(2023年12月)
クジラの骨製麻雀牌(2023年12月)

全員高め狙い確定。

キャッチャーボートの紙模型付録(2023年12月)
キャッチャーボートの紙模型付録(2023年12月)

当時の小学生の人気職種だった?

各地のクジラの玩具(2023年12月)
各地のクジラの玩具(2023年12月)

それぞれなかなか味があります。

「道の駅和田浦ワオ!」おすすめです。都心からはちょっと遠いですけどね。

野島崎ツーリング

野島崎といえばこれですね

平和の愛鍵@厳島神社ー野島崎(2023年12月)
平和の愛鍵@厳島神社ー野島崎(2023年12月)

一見すると、…おいおいと思うのですが、この手前には日露戦争記念碑があり野島崎を含む房総半島南部(いわゆる南総)は太平洋戦争末期における首都防衛線の前線でありということを考えると平和の愛鍵の含意を考えざるを得ません。

野島崎灯台

野島先灯台+NC750S(2023年12月)
野島先灯台+NC750S(2023年12月)

大型の灯台で内部を見学できます。(300円)ちなみに今回は2回目。前回は夏。雰囲気が少し違います。

日露戦争記念碑

日露戦争記念碑@厳島神社ー野島崎(2023年12月)
日露戦争記念碑@厳島神社ー野島崎(2023年12月)

南総は太平洋戦争時の索敵所跡があるなど日清戦争から始まる日本の近代戦争の気配が強いです。

灯台局管轄地の標識

灯台局管轄地の標識(2023年12月)
灯台局管轄地の標識(2023年12月)

旧字体で「燈䑓」と表記されているのが印象的です。この先は少し小高くなっていますが現在は何もありません。関東大震災の際に倒壊した先代の灯台の跡地か?

跡地?から見る当代の灯台

灯台局管轄地の門から野島崎灯台を望む(2023年12月)
灯台局管轄地の門から野島崎灯台を望む(2023年12月)

先ほどの燈䑓局管轄地標識の上のスペースから当代の灯台を望む。先代の門かと思われる門が残っています。さらに向こうは…ススキがすごくて進めませんでした。

海側の風景

野島崎の風景(2023年12月)
野島崎の風景(2023年12月)

釣り人いるのわかります?この日は強風でいいサラシが出てましたが、当たりはなかったようです。

野島崎からは大島が見えます

野島崎の港とNC750S(2023年12月)
野島崎の港とNC750S(2023年12月)

ちょっと霞んでますが伊豆大島が見えてますね。いい風景なのですが、実際にはビュービューの風でした。次回は和田浜方面へ。

金谷港→鴨川→猟師工房ツーリング(2)

金谷港を後にして鴨川→猟師工房へ

新しくなった猟師工房へ向かいます。久々だったので道を間違えて鴨川漁港まで行ってしまいました。少し引き返して国道128号方面から県道24号に入って、木更津方面へ北上。

元の場所にはロープが張られていました。その前を通過してしばらく行くと、大きな看板がありました。

猟師工房新しい看板(2023年9月)
猟師工房新しい看板(2023年9月)

立派な建物です!

道の駅化した猟師工房(2023年9月)
道の駅化した猟師工房(2023年9月)

この建物、入り口正面にあるように片倉ダムの記念館として建てられ、以前は…冴えない何かが入っていたような…記憶がありません。

内部の装飾は相変わらずです

猟師工房相変わらずの店内装飾(2023年9月)
猟師工房相変わらずの店内装飾(2023年9月)

なお以前の店内はこんな感じ。そのまま持ってきているものも多くありそうです。ちなみに猟師工房のある房総半島には上の写真にいるオオツノジカとツキノワグマはいません。

猟師工房 どこかで見たマネキンズ(2023年9月)
猟師工房 どこかで見たマネキンズ(2023年9月)

「クスリは 堀内薬局 電話五一番」の温度計も前の店舗からあって管理人のお気に入り。

猟師工房入り口(2023年9月)
猟師工房入り口(2023年9月)

手前のシカは可愛らしいですよね。後ろでイノシシ…おいっ。

併設の片倉ダム展示室(2023年9月)
併設の片倉ダム展示室(2023年9月)

本来、片倉ダム記念館なのですが展示は全くやる気がありません。会議室の一室にポスターが掲示されているだけです。ポスターも日焼けして…。見ている人も皆無でした。

片倉ダムは千葉県最大のダム

片倉ダムとNC750S(2023年9月)
片倉ダムとNC750S(2023年9月)

ですが比較的規模は小さいです。また比較的新しいダムなのでゲートがありません。中央2か所が常用吐、脇の2か所が非常用洪水吐と思われます。

常用吐から少しずつ放流されていてその水音が良かった。

ちなみに、今回は鹿バラ肉(木更津産)、イノシシシンタマ(木更津産)、ツキノワグマ(長野県産)を購入して帰途につきました。まだ鹿バラしか食べていませんが肉の味が濃く滋味豊かで美味しかった。

帰りはアクアライン経由でしたがかなり渋滞。暑さもあって体力消耗しましたが鹿バラの滋味に癒され、疲労回復に努めました。

次回はハーレーでツーリングの予定。

かつうら海中展望塔ツーリング

前々から気になっていたかつうら海中展望塔

外房の国道128号は何度かツーリングで通過したことがあり、海岸沿いの素晴らしい風景を楽しんだことがありました。その中で気になりながら訪問することが出来ていなかったかつうら海中展望塔を目指してツーリングに出発。

アクアラインを渡って千葉県を外房に向かって東向きに走ります。最初に海が見えたのが一宮。

一宮海水浴場の砂浜の風景

一宮海水浴場の砂浜とNC750S(2023年2月)
一宮海水浴場の砂浜とNC750S(2023年2月)

冬にもかかわらずサーフィンを楽しんでいる人が多くいました。なお国道から海水浴場は少し入った場所にあり、国道沿いには道の駅兼駐車場のようなスペースがあります。そこには

芥川龍之介愛の碑(中央)と上田広文学碑(右)

芥川龍之介愛の碑と上田広文学碑(2023年2月)
芥川龍之介愛の碑と上田広文学碑(2023年2月)

がありました。芥川龍之介は知っていますが一宮海岸との関連は全く知らず、上田広は名前すら知りませんでした。芥川は周りの反対にあきらめざるを得なかった悲恋の痛手を癒すためこの一宮に滞在したとか。上田はこの土地出身の小説家で鉄道に関する著作が多かったそう。

海中展望塔

かつうら海中展望塔に向かう(2023年2月)
かつうら海中展望塔に向かう(2023年2月)

国道128号を南下し、鵜原付近で左折しかつうら海中展望塔に向かいます。千葉県立中央博物館 分館海の博物館に駐輪し、徒歩で海中展望塔に向かいます。写真の橋は行き止まりで右側にあるトンネルからアプローチします。

かつうら海中展望塔から八幡岬方面を望む

かつうら海中展望塔から八幡岬方面を望む(2023年2月)
かつうら海中展望塔から八幡岬方面を望む(2023年2月)

奥に見えているのが八幡岬でその中ほどに勝浦漁港が見えます。手前には遺構が残っていますがいけすや追い込み漁で使っていたとのことです。

こ、怖いっす。に、逃げるっス

洒落の利いたシマアジ(2023年2月)
洒落の利いたシマアジ(2023年2月)

海中展望塔内部には様々な展示がありますが、このポスターは思わず笑ってしまいました。残念ながら、人間を恐れて逃げてしまったのか展望塔からはシマアジは確認できませんでした。展望塔から見えた魚たちはこちらから

展望塔ならではの風景

メジナの群れ@かつうら海中展望塔(2022年2月)
メジナの群れ@かつうら海中展望塔(2023年2月)

餌箱がおろされるとメジナが群がります。ここで釣りしたら釣れるだろーなー。

かつうら海中展望塔からみる海食崖

かつうら海中展望塔からみる海食崖(2023年2月)
かつうら海中展望塔からみる海食崖(2023年2月)

12万年前頃まで銚子が小さな島だったのは前回のツーリング記事で紹介しましたが、房総半島の南部は大きめの島でした。したがって年代的には屏風ヶ浦の海食崖と同じような年代の海食崖が勝浦でも見られているものと思います。

風景を堪能した後は鴨川まで南下し猟師工房でジビエ(鹿、猪)を購入して帰途につきます。このところ、キョンは取れていないようで在庫がほとんどありませんでした。

帰りもアクアライン経由ですが、渋滞が始まっていました。以前に比べるとトンネル内の誘導灯の効果か少し緩和しているようにも思えます。

今回のツーリング記事はこれでおしまい。

佐久間ダム(千葉県)

佐久間ダムと言っても大ダムじゃない方

ジビエを食べたくなって猟師工房に向かうことにしました。残念ながら天気は今一つですが、その道々撮影した道の駅保田小学校や佐久間ダム(千葉県)の写真を掲載します。佐久間ダムは静岡県に大規模な重力式コンクリートダムがありますが、そちらではなく佐久間ダム(千葉県)です。

道の駅保田小学校の一角(2022年10月)
道の駅保田小学校の一角(2022年10月)

道の駅保田小学校は廃校になった保田小学校の土地や校舎を改装して道の駅に仕立てています。「小学校」の名前の通り、往時のグッズがあちこちに残されています。が、今週の予定「ルービヒサア」はどうよ。

佐久間ダムのダム湖は「佐久間ダム湖」

佐久間ダム(千葉県)の堤体(2022年10月)
佐久間ダム(千葉県)の堤体(2022年10月)

佐久間ダム(千葉県)のダム湖はストレートに「佐久間ダム湖」と呼ばれているようです。ちなみに大ダムの佐久間ダム(静岡県)のダム湖は佐久間湖。ダム名は被っていますが、ダム湖の名前はせめて変えたのか?

佐久間ダム湖周辺は千葉県のダム湖らしく親水公園として整備されています。便数は多くはないもののJR内房線保田駅や安房勝山駅からバスが出ていて公共交通機関でもアクセスできます。南総一のサクラの名所…だそうですがこの時期は勿論咲いてません。春にまた来よう。

天地の恵ー佐久間ダム記念碑(2022年10月)
天地の恵ー佐久間ダム記念碑(2022年10月)

千葉県のダム名物、ダムの由来を掲げる碑。戸面原ダム保台ダム高滝ダムなど一枚石の碑です。よく見ると千葉県知事 沼田 武 さんの名前が出ていて、この時期に建設されたダムに共通して制作されたのかもしれません。

佐久間ダムの堤体を右岸から望む(2022年10月)
佐久間ダムの堤体を右岸から望む(2022年10月)

佐久間ダム(千葉県)は堤高25.5mのアースダムです。目的はA(農業用水)のみ。おそらく平成の灌漑事業の一環として前述の戸面原ダムなどと一緒に建設されたものです。規模的にはあまり大きくはありませんが、近隣の農業にとっては重要な水源です。

佐久間ダムの洪水吐(2022年10月)
佐久間ダムの洪水吐(2022年10月)

佐久間ダム(千葉県)の自然越流式の洪水吐です。見たところほぼ満水位に近い感じです。治水機能は期待されていないので、常に必要分のみ貯水する設計と運用かもしれません。「天地の恵み」碑では「楽農環境の実現」と謳われて手放しの評価がされています。

猟師工房に寄る

キョン@猟師工房(2022年10月)
キョン@猟師工房(2022年10月)

佐久間ダム(千葉県)から鴨川方面に抜け、県道24号を北上して猟師工房によってジビエを購入します。鹿、猪、キョンを購入。この時はキョンの在庫が豊富で、事情を聴いてみると今年はキョンが良く獲れているとか。また10月のこの時期は発情期のオス鹿の声が道路沿いでも聞こえてくるそうです。

まさに鹿鳴。ところで明治時代の鹿鳴館は発情期のオスが集まって…という訳ではなく「呦呦と鹿鳴き 野の苹を食む 我に嘉賓有り 瑟を鼓き笙を吹かん…」という漢詩の一節から命名されたとか。(参考 web国語の窓)どちらかというと秋の季節の賓客をもてなす主旨ですね。

次回は、富士山の風景を求めて…。

外房ツーリング

天気は今一つ冴えないものの、夏の時期には直射日光がなくて丁度良い8月某日。最近、行っていなかった房総方面にツーリングに行くことにしました。

浮島ICからアクアラインで木更津金田まで高速区間。その後、一般道で外房方面に向かいますが途中で袖ヶ浦フォレストレースウェイに立ち寄って雰囲気を確認。その後、更に東に向かい外房に向かいます。

国道128号を進むと太東海水浴場辺りで海

国道409号から国道128号を通過して外房に。この区間、房総半島に典型的な農耕地と山地が組み合わさった風景のなだらかな道路をトコトコとのんびりツーリングするのに向いていると思います。

ツーリングなので海水浴場はパスして太東崎灯台へ。

太東崎灯台の駐車場(2022年8月)
太東崎灯台の駐車場(2022年8月)

ちょっとした山道を登って灯台の駐車場へ。意外と道が狭く4輪車の離合は難しい場所があります。4輪で行く方はご注意を。

太東崎から水平線を望む(2022年8月)
太東崎から水平線を望む(2022年8月)

この頃そんなに大雨があった記憶はありませんが、海が濁っています。太東岬のすぐ南に夷隅川の河口があるのでその影響でしょう。

夷隅川は千葉県最大の河川で生物相の豊かさが特徴です。また流域には荒木根ダムや多数の堰が建設されて上水道、農業用水を供給する重要な水源にもなっています…。ダムツーリングなのにダムに寄ってない、管理人を許してください。

太東崎灯台、広場と灯台(2022年8月)
太東崎灯台、広場と灯台(2022年8月)

太東崎灯台の駐車場の横は広場になっており、ちょっとした売店があります。上の写真では少し分かりにくいですが、テーブルと椅子の左側に記念撮影用のアマビエ様の像が飾ってありました。コロナのご時世を感じさせます。

波の伊八解説板(2022年8月)
波の伊八解説板(2022年8月)

またボランティアと思しき方が「波の伊八」を観光客に解説していました。彫刻師で波の様子を彫らせたら抜群だったとか。

外房、南総には敵機探知の施設が点在した

太東崎の電波探知機跡(2022年8月)
太東崎の電波探知機跡(2022年8月)

海側をぐるっと一回りして駐車場に戻る途中に太平洋戦争時の電波探知施設跡がありました。外房、南房はその位置関係から太平洋戦争時に敵機を探知するための施設が多数ありました。関東地方最南端の野島崎にもその影響かと思われるモノが祀られていました。かなり趣は違いますが…。(野島崎の厳島神社には趣が一緒の慰霊碑もあります。)

灯台前でNC750Sの記念撮影

太東崎灯台とNC750S(2022年8月)
太東崎灯台とNC750S(2022年8月)

灯台の前でNC750Sの記念撮影をして国道128号に戻ります。現在の太東崎灯台は2代目(2基目?)で岬の少し奥まったところに設置されています。調べてみるともっと海側にあったのですが海岸侵食で倒壊の恐れがでたので電波探知機と同じ運命になることを避け、今の場所に建て直されたとか。

御宿浜海水浴場と岩和田海水浴場

大原海水浴場とNC750S(2022年8月)
岩和田海水浴場とNC750S(2022年8月)

御宿浜海水浴場と岩和田海水浴場は小さな川を挟んで隣接しています。御宿浜海水浴場側には月の沙漠記念館があり、2頭の駱駝と王子様、お姫様からなる月の沙漠記念像が建てられています。

月の沙漠記念像(2022年8月)
月の沙漠記念像(2022年8月)

御宿の海岸が月の沙漠のモチーフとなったとされてこの一帯月の沙漠推しです。その辺りの事情はウィキペディア「月の沙漠」でご覧ください。

この後、鴨川まで走り猟師工房に寄ろうかと思いましたが、暑い時期。ジビエを購入しても傷みそうなので寄らずに県道34号を保田へ。国道127号をのんびり走りながらアクアラインに向かいますが渋滞表示。そのまま進むと渋滞のピークに当たりそうだったので君津で軽い晩御飯。

アクアラインは海ホタルまで渋滞しましたが、アクアトンネル内で解消。アクアトンネルの速度誘導灯はかなり効果が挙がっていると思います。できればアクア連絡道にも同じようなのが欲しいなあ。

というわけで、ダムには行かないツーリングでした。

次回はダムに行きます。

自然に還し、自然に返す

ダムツーリングの途上で思う

前回のダムツーリングは高滝ダムから安房天津に抜けて海岸沿いを鴨川まで南下しました。海沿いに出るまでの道のりは房総半島のなだらかな山地を快走しました。人家も少なく、信号もないのでまさに快走。

冬の御宿町中央海水浴場
冬の御宿町中央海水浴場 九十九里浜一帯は日本でも有数のサーフスポットです

ですが、目立ったのが小規模な太陽光発電所。多くは元々畑だった休耕地か耕作放棄地と思われる場所に簡単な基礎を打って設置しているものです。SDGsを掲げてCO2削減を掲げている今日的な風景に感動するか…というと、そんなことはないわけです。むしろ違和感が強い。

猟師工房での話題

このツーリングの目的の一つはジビエの購入。なので鴨川から県道24号に入って猟師工房に立ち寄ります。オーナーの原田さんは狩猟に関する話題がとても豊富で楽しい方です。伊豆大島のキョン対策など最近の活動についても教えて頂けました。が、各地でジビエや狩猟に関する活動をしていると当然地元の方々との関係性ができてきます。人間関係ですから心暖まる…ことばかりでは無く、難しいことも出てくるようで苦心が思いやられました。

猟師工房入り口(2021年2月)
猟師工房入り口(2021年2月)

太陽光パネルの話題も出ました。休耕地の活用法として農水省が旗を振り、農業をやめてしまった農家の方のちょっとした副収入にもなるため増えているようです。が…小規模な太陽光発電施設は規模の経済が働かず効率が悪い上に、そこまでの送電線を維持する必要があり発電量以上のコストがかかります。という訳で管理人は反対の立場なのです。

私有地をどうするか

日本の人口は当面増えることはないでしょう。過疎の地域は増え、特に山間部で廃墟、休耕地、耕作放棄地は必然的に増えます。それを経済的に「活用」するという発想は人間の欲に基づいていてどうも豊かさを感じません。

その上に、中途半端に人が関わっている状態が続くと本来その地域に豊かな人間生活があったことの記録がされないままに過疎地域として自然消滅してしまいます。その地域に営々と続いてきた営農や地域文化、人々の活動が完全に忘れ去られてしまうのはなんとも惜しいことと感じます。

積極的に自然に還し、自然に返す

過疎地域をなんとか維持するのは人々の郷愁を刺激しますが残念ながら持続的とはいえません。その地域の歴史を記録した上で積極的に自然に返すのが良いのではないでしょうか。これは私独自の意見ではなく、前述原田さんの受け売りです。

役割を終えた過疎地域となった集落は、記録されることなく朽ち果てていくよりも歴史を伝えて、そしてその土地は積極的に自然に返すことを考える時期にあると思います。当然過疎地とはいえ私有地ですから、無条件に取り上げるという訳にはいきません。

ですが、所有者の郷愁と自然意識と持続的社会を作っていく意識を頼みに歴史を記録することを条件に地方自治体や国の山林に組み込んで自然に戻していくことは出来ると思います。例えば、下みたいな条例作るのは如何?

○○市 維持困難集落の自然還元に関する条例

総則
本条例は○○市において人口が極端に減少し居住地及び利用可能な土地としての維持が困難なA地区、B地区、C地区において、当地域の歴史を保存することにより土地の所有者による市への寄附を促進し、当該土地を積極的に自然還元し自然環境の再生を目的とする。

第1条 対象地区
○○市A地区、B地区、C地区とする。(附属地図参照)またこれらの地域以外でも本条例の趣旨に適う箇所においては市議会の3分の2以上の賛成で本条例を適用できるものとする。

第2条 地域の歴史の保存と公開
集落には人々が築いてきた固有の歴史や慣習、文化が存在するが居住人口が極端に減少した地域ではそれらの維持が困難なだけでなく、記録されることなく消滅している。地域の歴史の保存と公開はこれらを記録、公開し土地の元所有者の故郷を懐かしむ気持ちを満たすことを目的とする。
1.その方法については市長を責任者とし、第6条に定める委員会と協議の上、文書、写真、映像などを用いインターネットで幅広く公開するものとする。
2.費用の上限は50万円程度とする。
3.費用については〇〇市が負担するものとする。

第3条 所有者による寄附
1.当該地域において所有者による寄附の申し出があった場合、当該土地について本条例の趣旨に適うかを以下の項目について審査する。
1)適用申し出者が所有権を有するものの本人または代理人であること
2)所有者が複数の場合、適用申し出者がその代表者であること
3)当該土地周囲に本条例の適用を反対する常時居住する住人がいないこと
4)破却・撤去におおむね50万円以上の費用がかかる構造物が存在しないこと
5)廃棄物及び危険物が埋設されていないこと
6)その他、当該土地に関する不法行為がないこと
2.土地譲渡に関する事務費用は○○市が負担する。

第4条 自然還元
1.本条例における自然還元とは以下の活動をいう
1)住居や構造物、舗装道路などの人工物を環境維持に最低限必要な程度まで排除し、当該土地の本来の植生に基づいて植栽及び植林を行うこと
2)環境が安定するまでの期間に必要な草引き、間伐などの手入れ措置
3)必要に応じた害虫、害獣の駆除
2.自然還元活動の期間はおおむね10年とし、その費用は○○市が負担する。
3.具体的な活動については第6条に定める委員会の助言に基づき定める。

第5条 土地利用
自然還元中または還元後の土地は本条例の趣旨を鑑み山林業を除く利用を禁止するものとする。但し以下の場合、市議会の3分の2以上の決議を経て上記以外の利用を認めるものとする
1)散策路の設置など市民が山林の自然に親しむ機会を増進する場合
2)他の法律、条例等によって別途利用が要請された場合

第6条 委員会の設置
この条例の適正かつ円滑な運用に資するため「〇〇市維持困難集落の自然還元審議委員会」を設置する。
1)本委員会は市民、市職員、有識者などから市長が委嘱または任命する。
2)本委員会は市長または市議会の依頼を受けた事項について検討・協議を行い報告を行うものとする。
3)本委員会は本条例の主旨に従った円滑な運用に資するため独自に調査・検討・協議を行い市長または市議会に提案できるものとする。

第7条 本条例の運用見直し
1)本条例の施行状況は2年ごとに適用件数、費用、適用前後の当該土地の状況、適用を受けたもののコメントなどの実績を確認する。
2)前項の実績は6条に定める委員会がとりまとめ議会において報告するものとする。
3)前項報告を基に本条例または運用に関する規則等を見直すこととする。

第8条 規則への委任
本条例の施行について本条例に定めのない事項は、規則で定める。

附則
本条例は〇〇年〇月〇日より施行する。

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