ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

カテゴリー: ダム ( Dams ) (7ページ目 (17ページ中))

荒川ダム

小河内ダムに寄ってから荒川ダムにツーリング

この日のツーリングは小河内ダムに寄って、荒川ダムを目標にして出発しました。青梅街道→秋川街道→奥多摩周遊道路→青梅街道→小河内ダム→青梅街道(大菩薩ライン)→柳沢峠→青梅街道→山梨県道6号→県道104号→県道7号の経路です。

ダム以外でも柳沢峠、昇仙峡の風景はなかなかの見物でした。

小河内ダムの貯水率は70%前後の模様

月夜見第一駐車場から小河内ダムを望む
月夜見第一駐車場から小河内ダムを望む

奥多摩周遊道路の月夜見第一駐車場から小河内ダムを望みます。前回来た時から雨が降った日もありましたが貯水率は大きく変化ないようで70%前後と思われます。この日の奥多摩周遊道路は自転車と4輪車が少なくバイクが多く、バイク群の最後尾を「良い」ペースでついていきました。

今回は下流側発電機が稼働中

小河内ダム天端から多摩川第一発電所を望む
小河内ダム天端から多摩川第一発電所を望む

小河内ダムの天端から多摩川第一発電所を見ると前回とは異なり、下流側の発電機が稼働しているようです。発電所建屋の減勢工側水路に注目です。

小河内ダムの右岸のマムシグサ

小河内ダムのマムシグサ
小河内ダムのマムシグサ

小河内ダムの右岸は御前山への登山口になっていますが、色々な植物や動物の観察が出来ます。特に春の芽吹き時にはしばしば新芽を食べるニホンザルを観察できます。この日はニホンザルはいませんでしたが、あちこちでマムシグサがその独特な仏炎苞を伸ばしていました。マムシグサにはマムシグサとカントウマムシグサがありますが仏炎苞が紫色で葉と仏炎苞が葉よりも先に成長している様子からマムシグサと思われます。

柳沢峠からは霞みつつも富士山

柳沢峠から富士山を望む
柳沢峠から富士山を望む

この日はまだ先が長いので、早めに小河内ダムを切り上げて大菩薩ラインで甲府方面に向かいます。途中、柳沢峠で定番の富士山観察。かなり霞んでいましたが、雪をかぶった富士山の姿を見ることが出来ました。

柳沢峠は前回来た時には雪が残っていましたが今回は雪は一切残っておらず初夏が一歩一歩近づいてきていることを実感。

昇仙峡をバックにNC750S
昇仙峡をバックにNC750S

柳沢峠から一気に甲府市街地まで走り、県道6号、104号を経由して県道7号で昇仙峡へ。昇仙峡手前の県営無料駐車場にNC750Sを停めて記念撮影。日本一の渓谷美を自称するだけあって、この時期はダイナミックかつ魁偉な岩と新緑の対比が非常に美しい。ダムよりも一般的にはこちらの方が目的地になる名所です。

それでも私はダムに行く

荒川ダム堤体を下流側右岸から望む
荒川ダム堤体を下流側右岸から望む

昇仙峡の素晴らしい風景を見ながら更に県道7号を先に進むと風景はやや普通の山道となって少々残念。そして右手側に荒川ダムが見えてきます。「荒川」というと葛西臨海公園が河口の荒川を思い浮かべますが、荒川ダムの荒川は富士川水系です。(笛吹川に合流しその後、釜無川と合流して富士川となります。)

荒川ダムは山梨県営ダム

荒川ダムの取水設備と洪水吐
荒川ダムの取水設備と洪水吐

荒川ダムは目的がFNWPの山梨県営多目的ダムです。構造は中央遮水壁型ロックフィルダムで堤高は88m。山梨県営ダムの中では最も堤高の高いダムです。

山梨県営ダムは6基あり深城ダム広瀬ダム琴川ダムはこのサイトでも紹介しています。残りは大門ダム、塩川ダム…近日訪問予定。

荒川ダムのダム湖は能泉湖

能泉湖と荒川ダム
能泉湖と荒川ダム

荒川ダムのダム湖は能泉湖と名付けられています。この名前、調べてみたのですが今一つ由来が分かりません。ご存知の方、コメントで教えていただけるととても嬉しいです。

帰路で絶景を撮影

昇仙峡の覚円峰
昇仙峡の覚円峰

荒川ダム付近を撮影していると時間は既に16時過ぎ。夜間走行は避けたいのでそろそろ帰途につきます。時間に余裕がないとはいえ、昇仙峡の絶景は是非撮影したく、往路でチェックしておいた絶景ポイントで覚円峰を撮影。

昇仙峡の絶景が望めるポイントでは道沿いにちょっとした駐車スペースが設けられています。逆に駐車スペースがあるところは絶景ポイントともいえ、なかなか気が利いています。

撮影後、双葉スマートICから中央自動車道に乗って、高井戸環八出口まで。この日はひどい渋滞もなく比較的順調に帰りつきました。

走行距離は奥多摩で倉掛林道入口に寄ったりしたので400km弱。給油量11l。燃費は36.4km/l。往路で渋滞がなく、帰路で燃費を気にしながら90km/h巡行を意識した結果です。また環八の渋滞が全くなかったのも大きい点。

次回は東京→高知帰省の旅です。

小河内ダム 1日3ダムツーリング

久々に天候に恵まれた朝。少し早く起きてダムツーリングに出かけることにします。目的地は白丸調整池ダム→小河内ダム→琴川ダムです。

青梅街道をひたすら奥多摩方面に向かい白丸調整池ダムを取材後、更に直進。奥多摩町の市街地を抜けて小河内ダムに向かいます。なお、奥多摩駅から小河内ダムは結構な距離がありバスを使うのが賢明です。

小河内ダムの洪水吐は見ごたえがある

小河内ダムの洪水吐
小河内ダムの洪水吐

国道411号を奥多摩湖方面に向かって進み、小河内ダムの直前で洪水吐が良く見えます。洪水吐と言っても中型のダム位の規模があり、減勢工下流の副ダム?も小型の重力式コンクリートダムより大規模です。

NC750Sと小河内ダムの洪水吐
NC750Sと小河内ダムの洪水吐

小河内ダムはとても素晴らしいダムですが、残念ながら堤体とバイクを一緒に撮影できる場所は一般的にはないと思います。仕方がないので洪水吐の前で記念撮影。堤体本体でなくても十分、ダム感がありますね。

小河内ダム到着

洪水吐ゲートを枠に見立てて鶴峠方向を望む
洪水吐ゲートを枠に見立てて三頭山方向を望む

枠に見えているのは5門ある洪水吐ゲートのうちの一つを枠に見立てて三頭山方面を撮影したのが上の写真。よく見ると奥の山の上の方は白く…雪?この後国道411号を柳沢峠に向けて走りますが、雪で間違いありませんでした。

小河内ダム天端から多摩川第一発電所を望む
小河内ダム天端から多摩川第一発電所を望む

小河内ダム天端から多摩川第一発電所を撮影。春まだ浅く下流の渓流の木々は葉がありません。初夏の写真はこちらから。この日も運転している発電機は2台あるうちの1台のみの運転のようで、2系統ある排水口の一方だけに水が流れています。

貯水率約70%の奥多摩湖
貯水率約70%の奥多摩湖

このところ小河内ダムの水位が低めなのは洪水調整の協定の影響?でもこの協定、あくまでも洪水が予想されるときの事前放流なので今は関係ないような…。

満水位から比べると10m以上下がっています。ちなみにここ数年では一番低い推移になっています。とても低く見えますがこれでも貯水率は約70%。奥多摩湖はダム近辺の水深があるので少ないように見えても結構な貯水量なのですね。

そして柳沢峠へ

柳沢峠から雪の富士山
柳沢峠から雪の富士山

小河内ダムを一回りして、国道411号を直進し柳沢峠に到着…。雪です。そして富士山方面を見ると、ちょっとかすみ気味でしたが雪の富士山が見えていました。

次回は琴川ダムに向かいます。

白丸調整池ダム 1日3ダムツーリング 

久々に天候に恵まれた朝。少し早く起きてダムツーリングに出かけることにします。目的地は白丸調整池ダム→小河内ダム→琴川ダムです。

青梅街道をひたすら奥多摩方面に向かうと白丸調整池ダムがあります。ここに到着するポイントは奥多摩湖南岸道路を経由せず、ひたすら国道411号を直進することです。

411号から見る白丸調整池ダム

国道411号から見る白丸調整池ダム
国道411号から見る白丸調整池ダム

国道411号からは一瞬、ダムの堤体を確認することが出来ます。見える角度はほんのわずか。上の写真はダムの駐輪場にNC750Sを停めて徒歩で見える場所まで歩いてます。よそ見はダメダメ。

大規模な魚道が特徴

白丸魚道入口
白丸魚道入口

白丸調整池ダムの特徴は比較的大規模な魚道が整備されており、それが間近で見学できる点です。特定の時期に建設された堤高が低いダムで魚道は珍しくなく例えば筏津ダム加枝ダムなどで全体をよく見ることができます。但し、白丸調整池ダムはそれらに比べるとダムの堤高が高く魚道も大規模です。

らせん階段がかっこいいけど…

魚道に向かうらせん階段
魚道に向かうらせん階段

魚道入口からは上の写真のらせん階段。なかなか見ごたえがあり思わず「おーっ!」ってなりますが、降りたら上ることを考えると「えーっ!」でもあります。が、上りはらせん階段ではなく坂と階段の組み合わせです。まあ上るのには違いなく、運動不足は解消できます。前回の訪問も渓流に降りて登って這う這うの体でした。

魚道を間近に

魚道を下流側から望む
魚道を下流側から望む

道なりに下って下っていくと魚道の下流に到着します。最下流手前から撮影したのが上の写真。越流式魚道と呼ばれるもので両脇に流れがあり中央に流れがない、魚の休憩スペースがあります。残念ながら登っている魚の姿は確認できませんでした。

最下流にはダム堤体側に降りていく通路がありますが、ここは施錠され通ることが出来ません。魚道沿いに下ってきた通路を登って引き返します。

システムはWindowsで動いているらしい

白丸魚道管理システム
白丸魚道管理システム

魚道の流量などを管理しているシステム画面を見ることが出来ました。見る限り古いバージョンのWindowsで動作しているようです。らせん階段や魚道、ゲートの配置が分かりやすいです。上の写真は、この画面の右上の方に相当します。

魚道の入り口から折り返しまで

白丸調整池ダムの天端から魚道を望む
白丸調整池ダムの天端から魚道を望む

白丸調整池ダムの天端から下流を望むと魚道が見えます。手前から登って行って写真奥で折り返して、手前に戻ってきて先ほどの施設屋内最下流部に繋がっています。かなり登ってます。

遊歩道から白丸調整池ダムを望む
遊歩道から白丸調整池ダムを望む

天端を渡って右岸。右岸の上流側には遊歩道が整備されていて、奥多摩駅まで歩けるようです。足元にはタチツボスミレミツバツツジが咲いていました。花の撮影も魅力的に感じましたが、管理人既に結構歩いた+まだ先があるので途中まで行ってダム堤体を撮影して引き返します。

あ、そういえば鳩ノ巣方面の遊歩道は崩落があったらしく、2022年4月時点で白丸調整池ダムからは通行止めになっていたのでご注意ください。

駐車場まで戻り、一休みした後、小河内ダムに向かいます。次回は小河内ダム。

相模ダムから山中湖ツーリング

相模ダムを上流側から望む

相模ダムを上流から望む
相模ダムを上流から望む

相模ダムは都心からツーリングするには手軽な場所です。甲州街道(国道20号)を真っ直ぐ西に向かえば着きますし、渋滞を避けるなら中央自動車道を使えばすぐです。相模ダムの標識は出ていませんが、国道20号線からは相模湖公園方面(国道412号線)に降って、公園を通り過ぎるとすぐにダムが見えてきます。

相模ダムの上流至近に相模湖大橋が架かっており、そこからじっくりとダムを確かめることができます。5門のローラーゲートは非常洪水吐で6本のピアにロゴと「神奈川県」、「相模ダム」と掲示しているのが面白いです。そう言えば道志ダムも同じような掲示があったような記憶が。巨大な宮ヶ瀬ダムにはなかったな。

相模ダムはリニューアル計画がある

相模ダムの天端
相模ダムの天端

多くの犠牲を出しながらも竣功し、以来、電力、水道水、工業用水を供給してきて70年以上経った相模ダム。傷んでいるところもある様で、リニューアルが計画されています。

計画では相模湖の水位に影響しないよう、降水の少ない時期に施工し、ゲートを一門づつ、現在のゲートの下流側に新しいラジアルゲートを作るという方法で進めるそうです。(外部サイト 参考 相模ダムリニューアル計画

相模ダム天端からの風景ー相模発電所

相模発電所
相模発電所

相模ダムのリニューアルはゲートの交換だけにとどまらず、下流の両岸の補強や減勢工の追加なども予定されているそうです。現在は設計と調査が行われていて着工は2024年度予定。完成は時期が限定されることや一門ずつの施工であることから2038年度予定。それまでこのサイトを継続しているか?

相模ダムの後は、前回道を間違えて山中湖に行き着けなかった道志道に向かいます。が…

雨の山中湖の白鳥の湖

山中湖の白鳥の湖
山中湖の白鳥の湖

残念ながら道志道の途中から霧雨になってきて、山中湖畔に着いた頃には「雨」。たまたま山中湖の白鳥の湖(上の写真の遊覧船の名前です)に出会いましたが、お尻を望遠で撮影するのがやっとでした。晴れていれば絶景のはずなのですが…。

国道138号を御殿場に抜けて東名高速自動車道、御殿場インターから都心に向けて帰宅しました。2週連続で天気に今ひとつ恵まれませんでしたが、富士五湖方面が意外と近いことを確認できました。

次回は奥多摩→柳沢峠→フルーツライン→初めてのダム です。

神戸岩から小河内ダムツーリング

倉掛林道の行き止まり

管理人が奥多摩に行く際によく通る入間白岩林道の藤原地区にある入り口は倉掛林道の入り口でもあります。但し、倉掛林道は行き止まりだと情報を得ていたので入ったことがなかったのですが…写真撮影のために奥へ奥へと徒歩で入って行くと行き止まりに辿り着きました。

倉掛林道の行き止まり
倉掛林道の行き止まり

前回の記事で過疎地域を自然に還し、自然に返すということを書きましたが正にその状態。見えているコンクリートの擁壁はあるいは古くは川沿いに道路があったものが、上から崩落したものか?と思わせました。この先は踏み跡もなく(行けないこともなさそうでしたが)、行き止まり。引き返します。

入間白岩林道も閉鎖中

林道入り口で記念撮影
林道入り口で記念撮影

ここから入間白岩林道に向かって登っていくのが目標のルートなのですが…。林道閉鎖中。冬と雨の多い時期は閉鎖が多いです。仕方がないので都道205号線を檜原村役場方面に戻ります…が、トイレに寄りたくなり最寄りの神戸岩手前の公衆トイレをお借りします。ここまで来て神戸岩に寄らない手はありません。神戸岩は都道205号線から10分程度の場所にある巨岩が壮観な名所です。

神戸岩

神戸岩
神戸岩

木が邪魔して岩が隠れていますが神戸岩。高さは100m程度で幅4m位の小規模な渓谷です。大きすぎて単なる山にしか見えませんが、中心に見える裂け目の下には峡谷があり、歩けます。

ファミコン世代にはBGMが聞こえてきそう

神戸岩渓谷部の入り口
神戸岩渓谷部の入り口

神戸岩渓谷部の入り口です。木橋がかかっていて、梯子があって、滝があって…ファミコン時代のアクションゲームみたいです。

橋から下を覗くと

神戸岩のヤマメ
神戸岩のヤマメ

ヤマメです。そういえば神戸岩手前の川は釣りをしている人がいたので既に解禁のようです。(2022年3月20日)ヤマメと言えば、こんなのもありましたが、実際の魚は端正で綺麗なものですね。

渓谷内の様子

神戸岩渓谷の様子
神戸岩渓谷の様子

梯子を登って神戸岩下の渓谷を歩きます。上の写真は奥側から入り口を撮影した物です。静かな風景に見えますが、背中側に小さな滝がたくさんあり、水音に満たされています。写真左側に足場と鎖がみえています。特に重装備はなくても十分歩けますが…ハイヒールやスカートはやめた方が良いでしょう。

神戸岩は「こうべいわ」じゃなくて「かのといわ」と読みます。

月夜見第一駐車場から見る小河内ダム

月夜見第一駐車場から見る小河内ダム
月夜見第一駐車場から見る小河内ダム

奥多摩周遊道路を登り都民の森公園は通過し、月夜見第一駐車場から小河内ダムを撮影します。相変わらず水位が低く、余水吐きの水色の5門のゲート前に三角形の広場ができているようにみえます。

全景の小河内ダムを水位近くの高さから

小河内ダム全景ー水位高さから
小河内ダム全景ー水位高さから

小河内ダム全景を水位高さ近くから撮影しました。余水吐がダム堤体本体とは別にあるため、堤体本体にクレストゲートがない小河内ダムの特徴がよくわかります。多くの場合、堤体本体の建物に見える部分は機械室でその下にゲートが見えますが、小河内ダムの白い二つの構造物は左岸側が保守用エレベータで右岸側は展望台です。

今回のツーリングはこれで終了。ダムより神戸岩が多いじゃない?と言われそうですが、最後の写真の通りお天気下り坂。最短距離の青梅街道を帰るのも勿体無いかと思い、奥多摩周遊道路経由で帰ることにしました。

が、都民の森手前から小雨。来た道を引き返すのは勿体無いので都道33号経由で上野原の国道20号に出て途中、国道16号線沿いの滝山城址入り口を確認後、都心方面に帰宅しました。

春の天候不順にやや祟られましたが久々の神戸岩に満足のツーリングでした。

高滝ダムツーリング

目的地は高滝ダム

久々のツーリングでリハビリが必要(大袈裟?)というわけで、ワインディングは避けてのんびり走れる房総半島、これまで行ったことのない高滝ダムを目指します。

経路は環八→第一京浜→アクアライン浮島IC→アクアライン木更津金田ICで降りて一般道。千葉県あるあるで、内陸部の道がとてもわかりにくいです。なだらかな山間部を通り、時々集落があって…という風景が続きます。基本ナビは使いたくない管理人ですが、県道168号線に出るまで調べながらのツーリングでした。県道168号を高滝方面に進むと高滝湖にぶつかり、左折して高滝ダム資料館がすぐ見えます。

市民に愛される高滝ダム

高滝ダムの天端
高滝ダムの天端

高滝ダムの天端は地元の小学生が書いた絵が描かれ、資料館の対岸にはライブも出来そうな広場がありフレンドリーな感じです。千葉県のダムの特徴で、ダム湖が観光資源として高度に開発されており、ダムより少し上流に釣り客、観光客向けの貸しボートやキャンプ場などが充実しています。

高さ24.5mの重力式コンクリートダム

高滝ダムを左岸下流側から望む
高滝ダムを左岸下流側から望む

高滝ダムは堤高24.5mの重力式コンクリートダムです。小さなダムの多い千葉県の中でも堤高でいえば小さい方に属します。高滝ダムの文字がローラーゲートの機械室前後に描かれているのと、写真左側の植え込みが「たかたきダム」になっています。ちなみに高滝は右岸側の地名です。左岸は市原市養老、水系は養老川水系です。

しかし千葉県で2番目の貯水量を誇る

高滝ダム感謝の碑
高滝ダム感謝の碑

高滝ダムは堤高が24.5mと小さいダムのように感じられますが、有効貯水量は千葉県のダムの中では亀山ダムについで2番目の規模です。堤高が低いにも関わらず、貯水量が多いということは…堤長が長く(379m)またダム湖の面積が広いのです。現地で見るとそんなに長く感じませんが、両岸の広場はダムの一部になっています。

そしてダム湖の面積が広いということは沈んだ世帯や畑も多かったということです。感謝の碑が左岸広場の比較的目立つ場所にあります。感謝。

高滝湖と高滝ダムの風景

高滝ダムを上流側から望む
高滝ダムを上流側から望む

高滝ダムを上流側から望むとこんな感じです。ダムのゲート類の右岸側にダム堤体が伸びているのが分かります。千葉県自体がなだらかな地形で開けた場所が多いですが、高滝ダムはその中でも特に開けています。山間部にある小河内ダム滝沢ダムとは周囲の風景が大きく異なります。なお高滝ダムの目的はFNW(洪水調整、流水の正常な機能の維持、上水道)です。

機能の詰まったレイアウト

高滝ダムを上流側から望む
高滝ダムを上流側から望む

高滝ダムは写真左から非常用洪水吐のローラーゲート4門、取水口、利水ゲートがコンパクトにまとまっています。保台ダム片倉ダムはあまり「色」を感じませんでしたが、高滝ダムは「水色」でデザインされています。

春がやっと来たか

高滝ダム左岸のオオイヌノフグリ
高滝ダム左岸のオオイヌノフグリ

今シーズンの冬は寒かったですね。管理人は元々寒さが苦手でまた色々あったためにちょっと体力落としてました。少し暖かくなって回復中。ツーリング先で見るちょっとした野草(写真はオオイヌノフグリ 外部サイト)も春の訪れを感じさせて良いものですよねえ。(この頃3月中旬)

NC750Sと記念撮影して次の目的地へ

高滝ダムとNC750S
高滝ダムとNC750S

高滝ダムとNC750Sの記念撮影をして次の目的地に向かいます。この日は残念ながらあまり天気が良くありませんでしたが、晴天であれば更に良い写真が撮れそうなダムでした。

次の目的地は鴨川経由、猟師工房。ジビエ購入に向かいます。次回はダム関係ない話題です。…多分。

道志ダム ツーリング

2022年になって多忙のためツーリングの時間が取れず悶々と過ごしていましたが、1月の下旬になってやっと時間が取れました。2022年はこれまであまり開拓できていなかった神奈川、静岡地方のダムも周りたいと思います。

そこで相模ダム城山ダム宮ケ瀬ダムとの統合運用で重要な役割を果たしている道志ダムに向かいました。

ちょっとお疲れ気味なので中央自動車道相模湖まで行き、それから県道76号(道志道)を道志方面に向かいます。山中湖まで行って、南下し東名高速御殿場から都内に戻るルートを計画しましたが…

道志ダムは意外と近い

道志ダムを413号線から
道志ダムを413号線から

413号線に入ってしばらく進むと道志ダムに到着します。千葉県のダムで入り口が分からず右往左往した経験がある管理人にとっては、天端が経路上の道志ダムは嬉しいものです。道志ダムの天端は413号線が通過しており、近所に駐車場のようなものはありませんが、2輪を停めて写真撮影するスペースは十分にあります。

道志ダムのダム湖は「奥相模湖」

道志ダム天端から奥相模湖
道志ダム天端から奥相模湖

道志ダムの天端から上流方面を撮影したのが上の写真。ダム湖は奥相模湖と名付けられています。多摩湖奥多摩湖は奥多摩湖の方が圧倒的に大きいですが、相模湖と奥相模湖は逆で奥相模湖の方がかなり小さいです。写真左側奥に見えているのは大室山(伊豆半島の大室山とは別)です。

道志ダムは中型の重力式コンクリートダム

道志ダム堤体を下流から望む
道志ダム堤体を下流から望む

道志ダムは中小型の重力式コンクリートダムです。堤体に比べてゲートが大きく見えるのが特徴です。道志ダムは用途は発電とされていますが、発電量は小さく実際に重要な用途は宮ケ瀬湖へ道志導水路を経て給水することです。(神奈川県の統合運用に関するHP 外部サイト

昭和30年竣功のダムはやや古くなっているためかゲート下から水が漏れています。先輩の相模ダムはリニューアル計画があるようですが、道志ダムのリニューアルも近いことでしょう。

道志ダムの天端、テラスはオシャレ

道志ダムのテラス
道志ダムのテラス

道志ダムの天端は下流側がテラスになっています。この部分は立ち入ることが出来て下流の風景を楽しめます。そういえば四国の大橋ダムもこんな感じのテラスがありますが、こちらは立ち入りできません。造形的になかなかオシャレですよね。

道志ダム天端から下流を望む
道志ダム天端から下流を望む

道志ダム天端から下流を望むとこんな感じです。「立入禁止」が目立ちますがダム側からは立ち入るのは無理です。が、直下流にはキャンプ場があり下流側からダム下流にはアクセスできそうです。ダム直下流が危険なのは当たり前ですが…見てみたい気もします。

道志ダムとNC750S

道志ダムとNC750S
道志ダムとNC750S

NC750Sと道志ダムの記念撮影。この後、道志道を直進し山中湖を目指す…はずでしたが道を間違えました。ダムを渡った直後、タイトなカーブを曲がってやや急な坂を上って防空監視塔跡方面に向かうのが正しいのですが、直進し413号に合流。更に左折してしまい、そのまま気づかず厚木方面に向かってしまいました。

途中で気づいたのですが、このところ少しお疲れだったので大人しく厚木方面に向かいます。厚木で東名高速にのり都心に向かい、結局150km程度のショートツーリングになってしまいました。必ず、近日中に道志道を堪能したいと思っています。

保台ダム ツーリング

戸面原ダムから県道88号線を暫く南下し県道34号を経由して鴨川方面に走り、県道24号線を北上します。県道24号沿いには金山ダムの標識は出ていますが保台ダムは出ていません。なお、鴨川から24号を北上して金山ダムの標識に行きつくと、保台ダムへの経路は行き過ぎてます。

ランドマークがなくわかりにくいのですが、安房天津方面へ抜ける大きめの交差点があるのでそこを右折して更にわかりにくい入り口を左折します。左折した後もしばらくは畑の中を走って、ちょっとした山の中を走って「本当にこっちか?」と思いたくなります。

とはいえ鴨川カントリークラブの看板が見えて一安心。保台ダムは鴨川カントリークラブから更に山を登ったところにあります。

保台ダムは入り口のオブジェがプリティ

保台ダム入り口のオブジェ(2021年12月)
保台ダム入り口のオブジェ

保台ダムの最大の特徴は…入り口の可愛らしいオブジェだと思います。ダムそのものは堤頂に自然越流式の余水吐きを備えた、重力式コンクリートダムです。主目的は農業用水(A)と水道用水(W)です。

保台ダム堤体を右岸から(2021年12月)
保台ダム堤体を右岸から(2021年12月)

堤高は41mで千葉県では片倉ダムに次いで2番目の高さです。斜面上に建設されているせいか高さ以上に高度感があります。天端は通行可能で、4輪車は輪留めで通行止めになっていましたが、小型の2輪車は通行していました。また保台ダムの周辺は狩猟が盛んと見えて、それっぽい道具を乗せた車(主に軽トラ)が多かったです。

自然越流式の余水吐、洪水吐?

保台ダムの洪水吐(2021年12月)
保台ダムの洪水吐(2021年12月)

治水機能を持たないダムの場合、洪水吐ではなく余水吐と称するとされていますが保台ダムの掲示板を見ると洪水吐となっていました。その洪水吐を右岸から撮影したのが上の写真です。普通の日だったので「洪水」ではなく「余水」の方が適切な気がしました。まあ、拘らなくてもよいことですが。

浄水場が直近にあるのも特徴

保台浄水場入り口(2021年12月)
保台浄水場入り口(2021年12月)

保台ダムの手前には保台浄水場があります。上水道としては鴨川市の約三分の一の量を保台ダムから給水しているようです。なお、最も給水量が大きいのは農業用水です。農業用水は時期によって給水量が大きく変化しますが、双方の最大供給量で比較すると上水道の3倍以上の量です。農業というのはとても多くの水が必要なのです。

保台ダムから県道24号に戻って猟師工房で鹿肉を買って、この日は京葉道路経由で帰宅しました。

これで2021年のツーリングは終わり。残念なことに管理者多忙のためあまり出かけられない一年でした。

戸面原ダムへのツーリング

戸面原ダムは見落としやすい

戸面原ダムの管理事務所?(2021年12月)
戸面原ダムの管理事務所?(2021年12月)

「戸面原」よめますか?正解はこの記事の最後に。千葉県房総半島は管理人の定番ツーリングコースです。千葉県のダムの特徴は規模が小さいダムが各地にたくさんあることです。戸面原ダムはその一つ。幹線の国道127号上総湊から465号を経て、県道88号線を南下したところにあります…がとても見落としやすいです。目印はこの管理事務所?この日は無人でしたが、普段もそんなに人が出入りしている感じではありません。

規模に関わらずダムをつくるのは大変

戸面原ダムの竣工記念碑(2021年12月)
戸面原ダムの竣工記念碑(2021年12月)

戸面原ダムの竣工記念碑です。ダムそのものというよりは県営事業の記念碑の趣です。この碑は上の管理事務所の向かって右側にありますが…あまり人が立ち入るようになっていません。ダムそのものの諸元が書かれていませんが、下の写真の通りアースダムに見えますがセンターコア型ロックフィルダムだそうです。

戸面原ダムの堤体を下流から望む(2021年12月)
戸面原ダムの堤体を下流から望む(2021年12月)

小型のダムでゲート類は確認できませんでした。自然越流式の洪水吐が設置されています。手前が洪水吐の流路になっていて、それを跨いでダム天端に橋が架かっていますが残念ながら立ち入り禁止です。

戸面原ダムの洪水吐(2021年12月)
戸面原ダムの洪水吐(2021年12月)

戸面原貯水池は千葉県のダムらしく貸しボートなどで楽しむこともできるようです。ちなみに貯水池の向こう側が富津市市民キャンプ場です。ダム湖面の観光利用に積極的なのは千葉県のダムの特徴です。

戸面原貯水池の風景(2021年12月)
戸面原貯水池の風景(2021年12月)

貯水池を上流側にある橋からみるとこんな感じです。橋の影が写真の左下に映り込んでいます。この橋の上流までがボートで立ち入れる範囲になっています。この貸しボートはヘラブナ釣り用との情報がありましたが、確かに釣ってました。釣りって見ていると釣れている場面に遭遇することは少ないのですが、釣れてました。名人だったのか?戸面原貯水池のヘラブナが多いのか?

野生動物が多いことが想像できる

戸面原ダム近くの畑の様子(2021年12月)
戸面原ダム近くの畑の様子(2021年12月)

戸面原ダム近くの畑の様子です。鹿やイノシシ、ニホンザルなどの野生動物が多いからだと思いますが、畑の周りをかなり厳重に囲っていました。管理人のこのツーリングの目的の一つはジビエの購入なので、もしかしたらこの辺で育った動物も…。

戸面原は「とづらはら」と読みます。

次回は保台ダムへ。

村山貯水池 ダムツーリング

日本一美しい取水塔

日本一美しい取水塔(2021年11月)
日本一美しい取水塔(2021年11月)

時系列が遡りますが11月の初旬の某日、村山貯水池にミニツーリング。この日はオイル交換をショップでお願いしその後出かけました。夜に予定が入っていたのでミニツーリング。どこに行こうか迷いながら国道254号を川越方面に何となく走っていると「水道道路」という標識。ダムと縁の深い水道。行かない手はありません。

水道道路はいくつか都心にありますがこの道路は東京都道253号多摩湖自転車道で多摩湖に向かう経路。という訳で、多摩湖(村山貯水池)を目指すことにしました。但し、多摩湖周辺は2輪進入禁止が多く近寄る際には注意が必要です。

貯水池に向かうと有名な取水塔が見えます。日本一美しいといわれていますがどうでしょう。日本一かはともかくとても美しいです、実際。

村山下貯水池の堤体

村山貯水池(2021年11月)
村山貯水池(2021年11月)

村山下貯水池の堤体には名前がついていません。なので○○ダムではなく村山下貯水池の堤体と呼びます。ずいぶん水位が低く、水道水は大丈夫か?と私がしても仕方がない心配をしてしまいました。奥に見えるのは西武遊園地の観覧車です。

村山下貯水池のあれこれ

村山貯水池の強化盛土部(2021年11月)
村山貯水池の強化盛土部(2021年11月)

村山貯水池が建設されたのは戦前(昭和2年)です。太平洋戦争の前に空爆による破壊を防ぐために堤体の上部に「耐弾層」と呼ばれる厚さ2.5mのコンクリートの層が追加されました。

時を経て、1995年。阪神淡路大震災が発生し、村山貯水池の耐震性が見直されることとなりました。その結果、上部に重いものがあるため揺れを助長してしまう耐弾層を取り除き、更に堤体下流側に強度を高めるための盛土を追加しました。(耐弾層は盛土の中にすきこまれたか?)この工事により元の堤体より2周り位大きくなっているのが今の堤体です。

盛土された箇所には階段が設置され堤体上から下を自由に行き来できるようになっています。下側は都立狭山公園と一体化しています。

西武ドームも見えます

村山貯水池取水塔と西武ドーム(2021年11月)
村山貯水池取水塔と西武ドーム(2021年11月)

最初の写真を撮影した場所から少し移動すると二つの取水塔の間に大きな構造物が丸く見えます。これが西武ドームでその屋根が見えています。村山貯水池の南側は東京都(東大和市)、北側は埼玉県(所沢市)です。

この時は1眼レフではなくスマホでの撮影でした。少し画像の粒子が粗いですが、まあまあ綺麗に撮れるものですね。

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