ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

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奥多摩ツーリング

小河内ダム+奥多摩湖は奥多摩ツーリングの定番

小河内ダムの湧水(管理人は飲みますが飲用可かどうかは不明)

奥多摩ー小河内ダム+奥多摩湖のツーリングは定番中の定番。そのまま直行するのも悪くはありませんが、ちょっと林道に寄ってみるのも楽しいです。

奥多摩の林道某所(2023年7月)
奥多摩の林道某所(2023年7月)

ニホンカワラトンボ@奥多摩

ニホンカワトンボの雄で無色翅型の成熟個体(2023年7月)
ニホンカワラトンボの雄で無色翅型の成熟個体(2023年7月)

林道の付近では昼なのにヒグラシが鳴いていました。またニホンカワトンボは近寄っても逃げず撮影に応じてくれました。

最近の小河内ダムは洪水調整を意識

小河内ダム堤体と洪水吐(2023年7月)
小河内ダム堤体と洪水吐(2023年7月)

「東京砂漠」と呼ばれた渇水があったころ小河内ダムは東京の主力の水がめでした。基本的に上水確保が優先され意図的に水位を下げることはなかったはずです。

翻って現在、東京都の水がめは利根川水系に移行し水不足が懸念される状況はかなり解消しています。逆に近年、水害の可能性が高くなったことから小河内ダムも多摩川の洪水調整を行う協定が結ばれています。

そのため、水位はこの時期高くても70%程度です。この位だと洪水吐前のテラスが見えています。

小河内ダムを右岸から(2023年7月)
小河内ダムを右岸から(2023年7月)
小河内ダムを右岸展望所から(2023年7月)
小河内ダムを右岸展望所から(2023年7月)

ちなみにこの展望台、春先は間近でニホンザルが観察できるスポットです。

また奥多摩ニホンザルが増えているのかこんな風景も(4月の左岸)。

ニホンザルの親子@奥多摩(2023年4月)

ちょっとブログ書くのが大変になってきたので編集方針変えました。それではまた次回!

八ッ場ダムツーリング(八ッ場ダム前編)

八ッ場ダムに行こう

夏至を過ぎましたがまだまだ日の長いこの時期でないと日帰り出来ない場所を狙って地図を眺めて八ッ場ダムを目的地にしました。

非常に激しい建設反対運動があり、建設までの妥結まで非常に時間がかかった上に、建設途中で政権が変わり建設が一時中断、さらに政権が変わって建設が継続され令和2年にやっと竣工した八ッ場ダム。

八ッ場ダム堤体を下流正面から望む(2023年7月)
八ッ場ダム堤体を下流正面から望む(2023年7月)

竣工したばかりのダム堤体はほとんど汚れておらず白さが眩しいくらいです。白いといえば石灰岩質の多いロックフィルダム南相木ダムも白いですが八ッ場ダムは重力式コンクリートダムなので雰囲気がまた随分違います。

八ッ場ダムの諸元

八ッ場ダム 諸元表示(2023年7月)
八ッ場ダム 諸元表示(2023年7月)

写真の諸元には記載がありませんが、八ッ場ダムの目的はFNWIPです。特に洪水調整は重視されていて公式HPで総貯水量の半分以上が洪水調整に充てられていることが確認できます。

2019年の台風19号が関東地方に接近した際にはまだ湛水試験が始まったばかりの八ッ場ダムが1日でほぼ満水になったのが話題になりました。(外部サイト その時のまとめ記事)八ッ場ダムがなかったら洪水被害が大きくなっていた可能性もありました。

八ッ場ダムはゲートが多い

八ッ場ダムを上流側から望む(2023年7月)
八ッ場ダムを上流側から望む(2023年7月)

八ッ場ダムにはクレストゲートが4門、コンジットゲートが3門設置されています。最近の重力式コンクリートダムでは非常洪水吐は自然越流式にしてクレストゲートが省略されるケース(宮ヶ瀬ダム湯西川ダムなど)がありますが八ッ場ダムでは4門。

細かな流量調整を目的にしているのか、設計がこれらのダムよりも前にされていたのか事情は判りませんがダムらしい姿なのは間違いないです。

洪水調整の容量が大きいと言うことは

八ッ場あがつま湖の風景(2023年7月)
八ッ場あがつま湖の風景(2023年7月)

洪水期(7月ー10月5日)のダム湖は水位が非常に低く上の写真のような風景になります。水不足なのではなく容量を空けて洪水調整量を確保しています。

奥に見えるキノコのような特徴的な岩は丸岩と名付けられています。

八ッ場ダム右岸の風景

八ッ場ダム建設で移転された墓地(2023年7月)
八ッ場ダム建設で移転された墓地(2023年7月)

ダム左岸側にダム建設に伴って新しく付け替えられた国道145号が走り、駐車場があり管理事務所や展示施設などが建てられています。またダム天端中心近いところにエレベータがあり下流側に降りることができます。

このため、右岸側は人があまりいません。そんな静かな風景の中に移転された墓地がありました。合掌。

また人がほとんどいない中、鳥たちが鳴き交わす声がとても綺麗でした。動画でお楽しみください。

八ッ場ダム右岸の鳥たちの鳴き交わし

次回はダム下流の様子。

上野ダムツーリング(上野ダム編)

上野ダムまでのトンネルは暗い

県道124号を東進して「しおじの湯 しおじや」の交差点で右折し南に向かいます。上野ダムまでは比較的近いのですが途中のトンネルが特徴的です。トンネル内のカーブが多くまた「暗い」です。トンネル内の照明が完全に消灯しているところもありNC750Sのヘッドライト頼り…なのはやや心細いです。

上野ダムの入り口は虎王トンネルを抜けてすぐ、長岩トンネル手前の数十メートルの間なので行きすぎないように注意しましょう。(管理人は行き過ぎ…かけました)

駐車場から堤体を望む

上野ダム堤体を駐車場から望む(2023年6月)
上野ダム堤体を駐車場から望む(2023年6月)

駐車場からは堤体の上流側が見えます。堤体はアーチしているように見えます。また水位はやや低く揚水発電の上池である南相木ダムに貯水されていることが察せられました。なお上野ダムのダム湖は奥神流湖と命名されています。

上野ダム「水の恵」碑(2023年6月)
上野ダム「水の恵」碑(2023年6月)

上野ダムには「水の恵」の碑があります。揚水発電の下池という奥神流湖の特性を考えるとやや唐突な感じがしないでもありませんが…。おそらく重要なのは揮毫の「黒澤丈夫(くろさわ たけお)」氏。

氏は昭和40年から平成17年の40年間に渡り上野村村長を務め、引退した時点で日本で最年長の首長でした。上野村の振興に務めただけではなく、村内の御巣鷹の尾根(これは事故後氏によって命名された地名)に墜落したJAL123便墜落事故での賞賛に値する対応したことでも有名です。

引退した年(当時91歳)に上野ダムは竣工しており、上野ダム関連の仕事は氏の村長としての最後の仕事だった可能性もあります。

上野村の主力産業の一つ木工

上野ダム管理事務所と記念オブジェ(2023年6月)
上野ダム管理事務所と記念オブジェ(2023年6月)

その木工を活かしたと思われるオブジェが管理事務所の壁に飾られています。上野の森に7人の小人がいます。右上の丸いのは…なんだろう。

管理事務所前からダム堤体を望む

上野ダム左岸から堤体を望む(2023年6月)
上野ダム左岸から堤体を望む(2023年6月)

上野ダムは堤高120mの重力式コンクリートダムです。左岸から見ると若干アーチしているように見えますが、手前と奥は副ダムで上の写真中央部の直線になっているのが主ダムです。

上野ダムは大小2つの沢を跨いで建設されており堤頂長350mで比較的長い堤体を持ちます。この構造を合理的に建設するため右岸側小さい方の沢と左岸側は主ダムに対して角度がついた副ダムとして建設し、中央に主ダムが配置されているためアーチしているように見えるのです。

上野ダムのダム湖は奥神流湖

奥神流湖と上野ダムのプレート?(2023年6月)
奥神流湖と上野ダムのプレート?(2023年6月)

上野ダムのダム湖は奥神流湖を名付けられています。ダム湖は「奥〇〇湖」が多いですね。矢木沢ダムの奥利根湖滝沢ダムの奥秩父もみじ湖小河内ダムの奥多摩湖など。

上野ダム天端の風景(2023年6月)
上野ダム天端の風景(2023年6月)

上野ダム天端左岸側にはトンネルがありますが、立ち入り禁止です。このトンネルどこかに繋がっているようには見えずダムの管理用ではないかと思われます。おそらく監査廊へのエレベーターなどがあるのではと思われますが、不詳です。

右岸からダム堤体を望む

上野ダム右岸から堤体を望む(2023年6月)
上野ダム右岸から堤体を望む(2023年6月)

上野ダム堤体を右岸から望みます。クレストゲートの洪水吐はローラーゲート2門、オリフィスゲートと放流用バルブがあるのですがこの写真では見えません。放流用バルブからは放水中でした。おそらく下流神流川の流量維持のためと思われます。上野ダムの目的はP(発電)のみでN(流水の正常な機能の 維持)は含まれませんが環境には配慮しているということでしょう。

次は…御巣鷹の尾根。

上野ダムツーリング(絶景の往路編)

よく晴れた6月の土曜日。日の長いこの時期、更に梅雨時にも関わらず雨の心配がないこの日は絶好の遠出のチャンスです。そこで取材できていなかった、上野ダムを目指すことにして出発。

経路は環八→中央自動車道調布I C→須玉IC→国道141号→県道124号→上野ダム・御巣鷹の尾根方面です。

八ヶ岳の絶景

八ヶ岳とNC750S(2023年6月)
八ヶ岳とNC750S(2023年6月)

佐久往還(国道141号)は須玉からアプローチすると正面に八ヶ岳がまず見えます。佐久方面に北上すると八ヶ岳の東側を通過しますがこの間の風景はまさに絶景です。

上の写真、最も高く見えるのが赤岳(2899m)その右側尾根に沿って横岳、更に少し右奥に向かって硫黄岳。写真で更に右奥、硫黄岳に隠れた夏沢峠を挟んで根石岳。夏沢峠を挟んで南八ヶ岳、北八ヶ岳と呼ばれ浸食作用で険しい稜線の南となだらかな稜線の北の対比が特徴的です。

手前の白く見えているのはレタス畑のビニールマルチです。国道141号の八ヶ岳東側野辺山高原は日本有数のレタス産地です。以前に紹介した清川村もレタスの産地でこの両方を含む長野県は都道府県単位で全体の30%以上のシェアを誇る日本一の産地です。

なお、写真の通り空気がとても澄んでいます。この特徴を活かした国立野辺山天文台も近くにあります…が今回は通過。

加和志湖の風景

加和志湖とNC750S(2023年6月)
加和志湖とNC750S(2023年6月)

国道141号を北上し小海で県道124号を東進します。しばらく走ると見えてくるのが加和志湖。なんでも長野県にしかいないシナノユキマスが釣れるポイントだとか。

なお湖と呼ばれていますが、正確には砂防ダムに堰き止められた相木川の一部です。長野県にはこのタイプの砂防ダムに堰き止められた湖的な川が多いようです。以前のあちばけ湖もその一つでした。

長野県、群馬県境のぶどう峠

ぶどう峠の碑(2023年6月)
ぶどう峠の碑(2023年6月)

この時期、県道124号はツーリングのバイクが多くよくすれ違いました。夏の時期、この周辺は涼しくツーリングには最高のロケーションです。長野県ー群馬県境はぶどう峠です。

ぶどうは葡萄🍇ではなくて武道です。残念ながら特に景色が良いという訳でもなく…草が少ない時期ならもしかすると…。

長野ー群馬県境のぶどう峠(2023年6月)
長野ー群馬県境のぶどう峠(2023年6月)

写真左側長野県の表示があるのが群馬県、群馬県の表示がある右側が長野県です。何故か看板の大きさの差が気になります。なおぶどう峠から群馬県側は特にカーブが多く運転に注意が必要です。(実際地形的にも難所で過去に崩落したことがあるそうです。)

更に県道124号を進んで上野ダムへ。

鬼怒川4ダムのうち3ダムツーリング(川治ダム編)

雪がちらつく湯西川ダムから五十里ダム方面に少し戻り、途中の葛老トンネルを抜けて川治ダムへ。実は管理人、下調べしておらずここまで大規模なダムとは思っておらず…

とても高度感のあるアーチ式コンクリートダム

高度感半端ない川治ダム(2023年4月)
高度感半端ない川治ダム(2023年4月)

川治ダムの駐車場にNC750Sを停めて、ダムを覗くと意外にも大規模なアーチ式コンクリートダムでした。堤体高140mとアーチ式コンクリートダムでは日本で4番目の高さを誇ります。高さだけで言えば矢木沢ダムの131mよりも高く、このブログで取り上げたアーチ式コンクリートダムでは一番の高さです。

目的はFNAWIです。このダムアーチの反りが大きく高度感が半端ないです。この反りは一見する価値があります。

ダム天端は県道23号

川治ダム天端の歩道(2023年4月)
川治ダム天端の歩道(2023年4月)

川治ダムの天端は栃木県道23号が走っており、比較的交通量もあります。下流側の歩道を歩くと、オーバーハングした堤体のおかげで高さを楽しめます。というか、この日は強風だったこともあり管理人高所恐怖症なのでとても怖かったです。歩道からも勇気を奮って写真を撮影したのですが、恐る恐る撮影したので高度感が伝わる良い写真は撮れず…。右岸へ。

右岸から見ても高度感が…

右岸から見ても高度感たっぷりの川治ダム(2023年4月)
右岸から見ても高度感たっぷりの川治ダム(2023年4月)

右岸から見るとダムのゲートがおよそ確認できます。6門のクレストゲート(非常用洪水吐)に2問のコンジットゲート(常用洪水吐)が見えます。クレストゲート上にはゲートの機械室がありますが、ここには天端を通る県道23号の歩道からアクセスするようになっています。(もちろん通常は立ち入り禁止)

上流側歩道は安心して歩ける

八汐湖を望む(2023年4月)
八汐湖を望む(2023年4月)

川治ダムのダム湖は八汐湖と命名されています。ダム周辺で咲き誇るヤシオツツジから採られたとか。植物の名前をダム湖名にした例は珍しいのではないかと思います。

おなじコンクリート式アーチダムで比較すると、川治ダムの堤高は矢木沢ダムよりも高いですがダム湖の容積は八木沢ダムの奥利根湖の3分の1程度です。

とはいえ、豊かな水量を生かして奥利根湖が東京に水を供給しているのに対して八汐湖は用水の半分近くを千葉県に供給しています。首都圏というのは本当に周辺地域の水源がなければ成り立たないことがわかります。

何故か漢文の記念碑

李佩成の記念詩(2023年4月)
李佩成の記念詩(2023年4月)

川治ダムの管理事務所前駐車場にある記念詩碑です。作者は李佩成 氏。wikiによると中国の水資源と環境に関する研究家だそうです

昔日の鬼怒川 今朝は公園と成り 高峡に平湖が出る 人力天に勝つべし

と読み下すのでしょう。これだけ率直に人間の技術の力を肯定する詩は珍しいように思います。大橋ダムの記念碑並みと管理人は感じました。

川治ダムの記事はこれでおしまい。

帰途につきますが、往路の燃費(26.5km/l)が悪かったので1タンクで帰宅できるか微妙な燃料の残り具合。日光道ー東北道を燃費走行に徹した結果、結局帰宅前の平均燃費は33.5km/l程度まで改善。余裕で帰り着きました。

途中の東北道追い越し車線で多重追突事故が発生していました。安全運転を改めて心がけた次第。次回は五十里ダム湯西川ダム、川治ダムが活躍した話題を取り上げる予定です。

鬼怒川4ダムのうち3ダムツーリング(五十里ダム編)

五十里ダム

五十里ダムを展望広場から望む(2023年4月)
五十里ダムを展望広場から望む(2023年4月)

五十里ダムは利根川水系男鹿川に建設され昭和31年の竣工当時堤体高日本最高の112mを誇る大ダムです。形式は重力式コンクリートダム目的はFNPの多目的ダムです。

ダム関連で「物部長穂」氏の名前はよく出てきますがこのダムも氏が発表した「河水統制計画」に当初から含まれていました。現在より下流に建設を予定しましたが、調査で多数の断層が発見され建設が断念されます。昭和16年には現在地での建設が検討されましたが、戦争で中断。同時期に計画され、五十里ダム竣工の翌年昭和32年に竣工した小河内ダムと経緯が似ています。

昭和31年には佐久間ダム 元(静岡)も竣工しており堤体高日本一の座は竣工すぐに譲ることになります。この時期は太平洋戦争で中断ー再開していた日本のダムインフラ開発の竣工が続きました。更にはこの年には黒部ダムが着工しており昭和31年は日本のダム史において重要な年です。

ダムの放流調整能力向上のため、いくつかの改良工事を経ています。大規模なのは旧クレストゲートの機能拡張と2つのコンジットゲートの新設です。上の写真で隠れていますが、天端直下のクレストゲート3門、旧コンジットゲートが元々の設備でしたが外見からも追加されたクレストゲート用の導水管が目立ちます。

旧コンジットゲートは流量調整ができないものであったために、ゲート奥にホロージェットバルブが追加(リンクは参照URL)されました。更に写真手前中段辺りに見える導水管と2門の新コンジットゲートを追加する大工事をダムを運用しながら行なって現在の姿になっています。

現在でも活躍しており、これについてはまたの機会に紹介します。

桜の前に水神碑、慰霊碑、竣工50年記念碑

五十里ダムの水神、慰霊碑、記念碑(2023年4月)
五十里ダムの水神、慰霊碑、竣工50年記念碑(2023年4月)

左から水神碑、慰霊碑、竣工50年記念碑です。水神碑はあるダムとないダムがありますが何かの基準があるのかはわかりません。

慰霊碑は新しいダムには少なくなりますが、建設中に殉職者を出したダムでは必ずあるものと思われます。特に昭和50年以前に竣工したダム(相模ダム小河内ダムなど)では建設中に多くの方が亡くなっているケースが多く五十里ダムもその一つです。

竣工が昭和31年(1956年)なので竣工50年は2006年。記事を書いているのが2023年で67年目、還暦を過ぎています。

なお奥に見えているゲートは新設された発電用の選択取水設備ではないかと思われます。五十里ダム、施設の追加工事が多くて他記事でも設備があったりなかったりです。

五十里ダム天端への入口

五十里ダムの天端入口(2023年4月)
五十里ダムの天端入口(2023年4月)

五十里ダムの標識と天端入口です。車両通行止めですが、徒歩での立ち入りは問題ありません。なお、手前+奥の山に雪が降っているのがわかると思います。4月中旬というのにこの日は寒かった。

五十里ダム天端から下流を望む

五十里ダム天端から下流を望む(2023年4月)
五十里ダム天端から下流を望む(2023年4月)

天端から下流を望むと副ダムが見えます。副ダム右側には遊歩道らしきものが見えています。一般立ち入り可能な場所ならダム堤体がよく見えそうですが、今回は残り時間のことも考えて後ろ髪を引かれながらも確認できず。

山に隠れて下流には川治温泉があります。奥に見えている山は高く見えますが標高約900mの(たぶん)無名峰です。標高の割に奥多摩や奥秩父より寒いです。

五十里ダム天端から五十里湖を望む

五十里ダム天端から五十里湖を望む(2023年4月)
五十里ダム天端から五十里湖を望む(2023年4月)

五十里ダムのダム湖は五十里湖と名付けられています。ダム湖面はかなり狭い印象で、この点は同じ利根川水系でも矢木沢ダムの奥利根湖奈良俣ダムの奈良俣湖の風景とやや異なります。実際、五十里ダムの貯水量はこの二つのダムと比較すると矢木沢ダムの4分の1強、奈良俣ダムの半分程度です。この弱点を補強するために、上流に建設されたのがこの後に訪問する湯西川ダムです。

ダム放流操作プレイができるダムコン模型

操作を体験出来るダムコン模型(2023年4月)
操作を体験出来るダムコン模型(2023年4月)

五十里ダムの管理事務所に併設された展示館にはダム放流操作を体感できるダムコン模型があります。放流操作を進めていくと実機と同じと思われる警告音が響きはじめ、ゲート開放操作をすると下のように放流映像が流れるというなかなか凝った仕様です。

ダムコン模型で放流操作をした時の映像(2023年4月)
ダムコン模型で放流操作をした時の映像(2023年4月)

雨量計の動作展示

五十里ダムの展示でもう一つ面白いのが雨量計です。本物の雨量計は計量マスが外枠の中に入っていて動きを見ることはできませんが、外枠を透明にして計量マスが左右に傾く様子を見える展示があります。

また小型のポンプを用いて水を循環させているのでスタートさせると計量マスが1mm毎の降水で傾く様子を連続的に確認できます。

この二つの展示はもしかするとダムの展示を担当した人が工作したのか?などと思ったり。

色々見所が多く全てを周り切れませんでしたが、次の湯西川ダムに向かいます。

鬼怒川4ダムのうち3ダムツーリング(小網ダム編)

鬼怒川流域の風景は最高

鬼怒川大滝の風景(2023年4月)
鬼怒川大滝の風景(2023年4月)

鬼怒川上流~中流付近の風景は奇岩や滝がたくさんあり風景を堪能することができます。この滝は国道121号にかかっている鬼怒岩橋から撮影したものです。一番奥に見えている雪をかぶっているのが芝草山、その右手前が狸原山か?この時点で寒かったのでさらに上るのかと思うとやや怯みました。

小網ダム

小網ダム堤体を左岸下流側から望む(2023年4月)
小網ダム堤体を左岸下流側から望む(2023年4月)

しばらく国道121号を進むと小型のダムが見えます。明らかに五十里ダムではありません。この時点ではダム名はわかりませんでしたが、調べてみると小網ダム。よく見ると仁淀川の筏津ダムによく似ています。

小網ダムはもともと五十里ダムから取水された水を使って発電する川治第一発電所とさらに下流の川治第二発電所間の流量調整を行っていたようですが、平成19年には小網ダムそのものにも発電設備が追加され小網発電所として運用されています。

寒さに怯んでいましたがダムが見えれば元気が出てきます。なおタイトルの「3ダム」には小網ダムは含まれません。ごめんね小網ダム。

国道121号から見る五十里ダム

国道からちらっと五十里ダム(2023年4月)
国道からちらっと五十里ダム(2023年4月)

国道121号を進んでいくとちらっと五十里ダムが右側に見えます。昭和31年に建設された当時は日本で最大の堤高112mを誇り、国道沿いで見落とす心配はありません。

ダムが見えても寒いことは寒い

国道121号の風景(2023年4月)
国道121号の風景(2023年4月)

上の写真を撮影した国道121号上でNC750Sを撮影。左側に雪が残っているのがわかると思います。今市市内の温度計が6℃を表していたのが1時間強前。日が昇ってきてやや暖かくなってきたとはいえ高度が上がっている分…トントンかな。まあまあ、寒いです。

が、勇躍、五十里ダムに向かいます。次回五十里ダム。

鬼怒川4ダムのうち3ダムツーリング(序章)

栃木県今市市の風景

男体山、女峰山とNC750S(2023年4月)
男体山、女峰山とNC750S(2023年4月)

東京から東北道、日光道を経由して栃木県の今市まで。この日の東北道は風が強く、120km/h制限に合わせて走行すると燃費が27km/lまで低下してしまいました。苦労しつつも今市まで到着して撮影した写真。

以前、いろは坂(明智平)にいった時以来の日光方面です。

左から男体山、奥に大真名子山、小真名子山、右に木に隠れて女峰山。東京に比べると…寒い。

大谷川と書いて「だいやがわ」

大谷川の表示(2023年4月)
大谷川の表示(2023年4月)

大谷川と書けばWBCで日本チームが優勝し、MVPに選ばれた余韻が残る今なら知らなければ「おおたにがわ」でしょう。が、「だいやがわ」。

大谷川の釣り人たち

男体山、女峰山と釣り人たち(2023年4月)
男体山、女峰山と釣り人たち(2023年4月)

その大谷川、覗いてみるとたくさんの釣り人で賑わっていました。友釣りではなさそうだったので、狙いはイワナとかヤマメでしょうか?管理人川釣りには詳しくありません。

ダムツーリングの癖に釣りは海釣り専門です。

次回は4ダムの長女五十里ダムにむかいます。

いろは坂ツーリング(2)

晩秋のいろは坂。登っていって明智平のロープウェイ、展望台の風景など。

明智平のロープウェイ

NC750Sと明智平のロープウェイ(2022年11月)
NC750Sと明智平のロープウェイ(2022年11月)

NC750Sとロープウェイ、奥に女峰山。この日はツーリングのバイクも多く、それも旧車が多かったです。なお明智平の駐車場は有料ですが、駐輪場は無料です。嬉しい。

展望台正面には中禅寺湖と華厳の滝

中禅寺湖、華厳の滝(2022年10月
中禅寺湖、華厳の滝(2022年11月)

絶景です。右側が男体山。中禅寺湖は男体山が噴火した時の溶岩が川をせき止めてできた堰止湖です。中禅寺湖と華厳の滝の間には中禅寺ダムがあり華厳の滝の流量を調整しています。中禅寺ダムはFNPの多目的ダムです。(但しダムとして扱われていますが堤高は6.4mしかなく厳密には堰)

男体山と中禅寺湖

男体山、中禅寺湖、華厳の滝(2022年11月)
男体山、中禅寺湖、華厳の滝(2022年11月)

男体山が噴火した時の溶岩が…というのが想像できる風景です。男体山のマグマは流動性が低く、噴出した溶岩はあまり流れず高い崖を形成しながら冷えていったために屏風岩などの特徴的な地形が残りました。

国際色豊かな若者たち

国際色豊かな若者たち(2022年11月)
国際色豊かな若者たち(2022年11月)

多国籍の若者たち。どこかの大学の研究室とか…と思ったらWEBで偶然集まって日本を旅行することになったそうで…。でも楽しそうだったので記念に撮影させてもらいました。

ロープウェイの下りの動画

下りのロープウェイです。見た目より高度感あります。

明智平から筑波山を望む

明智平から筑波山を望む(2022年10月)
明智平から筑波山を望む(2022年10月)

関東平野の北端から山に登った明智平からは関東平野の真ん中にある筑波山が見えます。

方等上流砂防堰堤

男体山、方等上流砂防堰堤、方等滝、NC750S(2022年11月)
男体山、方等上流砂防堰堤、方等滝、NC750S(2022年11月)

雲隠れの男体山、方等上流砂防堰堤、NC750Sです。上の写真で滝のように見えているのは砂防堰堤でその下が方等滝(下の写真で分かりやすい)です。今回のツーリングではダムに恵まれませんでしたが意外な場所で出会いました。

方等上流砂防堰堤と方等滝(2022年11月)
方等上流砂防堰堤と方等滝(2022年11月)

男体山の屏風岩

屏風岩、NC750(2022年11月)
屏風岩、NC750(2022年11月)

屏風岩と呼ばれる地形は全国各地に多くありますが、写真は男体山の屏風岩。男体山が噴火して流出した溶岩の内南側に流れた(全体の内のごく一部)が川をせき止めて中禅寺湖を作り、東南東側に流れた大部分が屏風岩を形成したのではないかというのが高度地図を見た管理人の推測です。

帰りは東北道を素直に都心まで走って環七に合流。渋滞もなく順調に帰宅しました。地理的にとても興味深い風景が楽しめたツーリングでした。

富士山とダムを堪能するツーリング

すこし山が色づいてきた10月末

奥多摩→奥多摩周遊道路→青梅街道→柳沢峠→大菩薩上日川線→上日川ダム→大菩薩湖北岸展望広場→中日川峠→フルーツライン→青梅街道→柳沢峠→小河内ダムの経路でツーリングに行ってきました。記事をまとめるのが遅くなったので写真を中心に掲載。

奥多摩周遊道路月夜見第一駐車場から小河内ダム

ほんのり紅葉の奥多摩と小河内ダム
ほんのり紅葉の奥多摩と小河内ダム

柳沢峠 紅葉と富士山、空、雲

柳沢峠から富士山方面(2022年10月)
柳沢峠から富士山方面(2022年10月)

柳沢峠から富士山アップ

柳沢峠から富士山アップ(2022年10月)
柳沢峠から富士山アップ(2022年10月)

青梅街道上でNC750Sと富士山

青梅街道上でNC750Sと富士山(2022年10月)
青梅街道上でNC750Sと富士山(2022年10月)

この場所の撮影は午前中早い時間がベストショットになります。そこまでやるのは大変ですけどね。

上日川峠から北岳方面を望む

上日川峠から北岳方面を望む(2022年10月)
上日川峠から北岳方面を望む(2022年10月)

手前が甲府盆地、兜山。鳳凰山から高谷山に至る稜線。北岳ー農鳥山の稜線。雲、空。

富士山、大菩薩湖、NC750S

上日川ダム手前の撮影スポットから(2022年10月)
上日川ダム手前の撮影スポットから(2022年10月)

富士山が見えています。木の陰になっていますが大菩薩湖。手前にNC750S。

上日川ダムから富士山を望む

上日川ダムから富士山を望む(2022年10月)
上日川ダムから富士山を望む(2022年10月)

上日川ダムからはタイミングが良ければ富士山が良く見えますがもれなく鉄塔が付いてきます。

大菩薩嶺の風景

上日川ダムの取水口(2022年10月)
上日川ダムの取水口(2022年10月)

手前に見えるのは上日川ダムの導水口。葛野川ダムに繋がっているはずです。(葛野川ダムは手前で通行止めで到達できないのが残念。)

大菩薩湖北岸からの風景

大菩薩湖北岸展望所から富士山、上日川ダム、大菩薩湖(2022年10月)
大菩薩湖北岸展望所から富士山、上日川ダム、大菩薩湖(2022年10月)

ピントが中途半端だ。

中日川峠手前の紅葉

中日川峠手前の紅葉(2022年10月)
中日川峠手前の紅葉(2022年10月)

中々綺麗だった。ただ落ち葉が凄くて慎重な運転が必要でした。

中日川峠の絶景スポット

中日川峠から富士山+NC750S(2022年10月)
中日川峠から富士山+NC750S(2022年10月)

この場所で撮影するベストな時間は夕方です。でも山の中なのであまり夕方に通過したくないのが本音。

この日二回目の柳沢峠

夕焼け少し前の富士山ー柳沢峠から(2022年10月)
夕焼け少し前の富士山ー柳沢峠から(2022年10月)

少し夕焼け気味。

多摩川第一発電所

小河内ダム(2022年10月)
小河内ダム(2022年10月)

紅葉気味です。

夕焼けに映える奥多摩湖

夕焼けの奥多摩湖(2022年10月)
夕焼けの奥多摩湖(2022年10月)

小河内ダムで夕焼け。

因みにこの記事の作成が遅くなったのは、忙しかったのと写真が多くてどうまとめるか考えているうちに…忘れてたから。

次回は車検の話題。

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