ダムツーリング

ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

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道の駅芦ヶ久保でツツジとツバメに出会う

道の駅 芦ヶ久保

某日、秩父方面道の駅芦ヶ久保までソロツーリングに行ってきました。道の駅芦ヶ久保は国道299号沿いで埼玉側から見ると秩父市の少し手前にあります。埼玉県西部の山々を抜けて秩父盆地に下る最後の山間部です。

道の駅芦ヶ久保の荒川水系
奥が上流 右奥に見えているのが道の駅の建物

奥が埼玉方面でこの山々を縫って国道299号が伸びています。川の名前は分かりませんが荒川水系の一つです。この川は一旦秩父盆地まで西に流れ、荒川本流に合流して長瀞まで北進した後、東向きに関東平野を流れます。

ヤマツツジが朱色鮮やかに咲いていました

道の駅芦ヶ久保のヤマツツジ
ツツジには詳しくありませんが恐らくヤマツツジと思われます

晩春のこの時期ヤマツツジがあちこちで満開でした。美しい花ですがずっと見ていると鮮やかな朱色は人並み外れた情熱を思い浮かばせますし、目立つおしべとめしべを見ていると花に取り込まれそうな不気味さも感じさせます。

ツバメがそろそろ営巣を始めるころ

道の駅芦ヶ久保で出会った燕の急旋回
たまたま撮影できたツバメの急旋回

沢山のツバメがあちこちで飛び交っていました。上の写真はたまたま急旋回のタイミングを撮影できたものです。歌舞伎の一シーンのようにも見えます。

道の駅芦ヶ久保で出会った燕の顔
黒と白と思われているツバメの顔は意外と明るい褐色

ツバメのイメージは黒い体に白いお腹ですが、顔は…。意外と明るい褐色の柄があるのですね。これまであまり気づいていませんでした。この時期はまだ巣は出来ておらず、営巣する場所を飛び交いながら探している風情でした。たくさんのツバメが飛び交っている道の駅、芦ヶ久保を後にして都道53号秩父青梅線経由で自宅まで帰りました。

NC750Sの重箱の隅をつつく様な細かいインプレッション

このページでは愛車ならではの左ハンドルとかメーターとかヘルメットホルダーとか、細か―いインプレッションをお届けします。NC750Sの全体的なインプレッションは下のページをご覧下さい。

ハンドル周り(左手)

NC750Sの左ハンドル
NC750Sの左ハンドル、スイッチ類の右側に見えているのはアクションカムのステーです

左ハンドル周りです。ハンドルユニットの一番左側にあるのがグリップヒーターのスイッチ。右に向けてライトのハイロー切り替え、ハザード。下に向かってクラクション、ウィンカー。ウィンカーとクラクションの位置が多くのバイクと反対でグリップヒーターを除いたユニットを採用したNC750Lを使っている教習所でも最初に「反対だから気を付けてねー」って言われます。普段乗っている人ほどウィンカーを出すときに「ピー」ってやっちゃいます。

またハイロー切り替えが結構大きくってちょっとした拍子にハイビームになることがあるのでちょっと注意です。私は手が小さいのでハザードを使うのがちょっと辛いです。あまり使う必要もないですが…。クラッチ、ブレーキ共に遊び量をハンドル側で調整できます。ブレーキレバーはレバー距離を調整することも出来て、この辺は細かいところですが気が利いてます。

メーター周り

NC750Sメーター周り
シンプルかつ分かりやすいですが色気はあまりありません

メーターはデジタルモニターです。機能的にはほぼ問題ありませんが、ABSやオイルのランプ類の横にある突起はデザインではなくボタンです。左側が表示切替など(オドメーター)、右側が長押しでTRIPのリセット(トリップメーター)です。他にも組み合わせて時間の設定やディスプレイの明るさ調整などが出来ます…、使ったことありません。管理者はそもそもアナログメーターの方が好きなのでこのメーターは残念。とは言え、最近は完全アナログの車種の方が少ないのです。

ヘルメットホルダー

ヘルメットホルダーを使ってみた
NC750Sの独特のヘルメットホルダー

NC750Sにはヘルメットホルダーが標準装備です。が…意外と気づきにくい上に割と独特な使い方をするのが個性的です。ヘルメットのDリングに専用のワイヤーループを通して片側をタンデムシートのハンドルの下を通して給油口後ろのフックに掛ける。この状態でタンデムシートを下せば鍵がかかっているので安心なホルダーです。

ヘルメットホルダーのワイヤー
工具袋に入っていて意外と気づきません

ヘルメットホルダーワイヤーです。よく見るとループの大きさが異なります。ヘルメットのDリングにまず通してから小さいループを大きいループに通します。その小さいループをヘルメットホルダーのフックに掛けてタンデムシートを閉じれば出来上がり。

慣れれば便利ですが、ヘルメットホルダーワイヤーを渡されて「これがヘルメットホルダーです」と言われてもかなり戸惑うと思います。が、使い慣れるとこれがなかなか使いやすい。NC750Sのラゲッジスペースにはヘルメットが入るのですが荷物を入れているときは入れ替えるのは面倒ですからね。NC750Sの全部入りぶりは大したものなのです。

マフラーカバーが意外と良い

NC750Sのマフラーカバー
マフラー周りのデザインは好みが分かれそうですが…

NC750Sのマフラーは右側の一本出しで、エンジンに近い部分は樹脂製のカバーがかかっています。このカバーは勿論装飾も兼ねていますが一番の機能は高温部の露出を減らすことです。当然高温の排気が通るのでマフラーは高温になるのですが、比較的温度の高い位置にカバーをする事でうっかり触って火傷するなどのことを防いでいます。火傷はしなくてもカバーをかけようとした時に意外な高温でカバーが溶けるケースがありますがその心配がほとんどありません。(最近のカバーは耐熱性が高くなっているので大抵は大丈夫ですけどね。)

結局、まあ良くできているなあと…

愛車である贔屓目であることは間違いないのですが、まあ製品として良くできてます。遠乗りするにも荷物スペースがありますし燃費はよい。ETCはついていて、寒い時期はグリップヒーターも標準装備。足として乗っても比較的低重心で取り回しが楽ですし、音も静かめで街中でも気になりません。でも何故か人気がありません。まあ、いっか。あと十年もすれば人気がなかったが良くできた往年の名車って言われると贔屓目管理人は思っています(ちょびっとね)。

NC750S (2020年1月3日)
2020年1月3日の愛車NC750S。奥は先行されていた方のCB750。よく考えると大型教習用のベース車先代と現役。CBシリーズも乗ってみたいなあ。

晩春の奥多摩で萌黄色の渓谷と名残のヤマザクラを楽しむ

某日奥多摩にソロツーリングに行ってきました。季節は晩春、渓谷や山の萌黄色が印象的でした。

秋川と奥多摩の山々
晩春の芽吹きの萌黄色が印象的です

川は秋川、奥に見えているのが奥多摩の山々です。渓谷も美しいですが山の折り重なっている風景も印象的でした。ここから国道411号を奥多摩方面に向かい、奥多摩湖手前から小河内ダムが見えてきます。

小河内ダムの洪水吐
小河内ダムを国道411号線から

国道からはダム本体ではなくダムの横に建設された洪水吐が良く見えます。写真では分かりにくいですがスケールの大きさが感じられます。小河内ダムを過ぎれば奥多摩湖畔。この時期名残のヤマザクラがチラホラ見えていました。

名残のヤマザクラ
晩春、奥多摩名残のヤマザクラ

萌黄色の風景と名残のヤマザクラを楽しんでこの日は帰宅しました。

内房から絶景の富士山を望む

某日、内房富津岬→明鐘岬の経路でソロツーリングに出かけました。この日は大変風が強い日でしたが、そのおかげで富津岬からは富士山が綺麗に見えていました。

富津漁港から富士山を望む
富津漁港から富士山を望む

富津漁港からは富士山がよく見えていました。この日は風が強く漁や遊漁も休みだったのか港は船でいっぱいでした。富津漁港からもう少し進むと富津岬の展望台に到着します。

第一海堡と富士山
第一海堡と富士山

展望台からは第一海堡と富士山が綺麗に見えていました。第一海堡は「 堡 」の名前の通り、東京湾奥の防衛のため大砲を据え付けるために明治時代に建設された人工の島であり基地です。東京のお台場の親戚筋とも言えます。その昔は実際に大砲が据え付けられ運用されていました。

富津岬の潮目
富津岬の潮目

少し目線を変えると海にははっきりとした潮目が出来ていました。富津岬の地形を見ると東京湾の奥と外を分けるようになっています。このためこの辺りは干満の際にはっきりとした潮目が出来やすいのです。こうした環境は内房名物「黄金アジ」をはぐくんでいるのかもしれません。(黄金アジの金谷は富津岬の外側、明鐘岬の極手前にあります。)

NC750Sと伊豆大島
NC750Sと伊豆大島

明鐘岬までいくと富士山は雲に隠れてしまいましたが。伊豆大島が綺麗に見えてきました。そこで明鐘岬の磯の手前にNC750Sを停めて記念撮影。明鐘岬下は内房では珍しく本格的な磯釣りが楽しめる場所です。特に初春のクロダイ釣りは有名ですが…管理人は一度も釣れたことがありません。場所の問題ではなく腕の問題だと思います。

NC750Sと海
なんとなくノスタルジックなNC750Sと海

そしてもう一枚記念撮影。なんとなくノスタルジックな雰囲気で自画自賛の一枚が撮影できました。まだまだ時間はあったものの、内房からの帰りは渋滞に巻き込まれる確率が高いので今日はここまでにして帰宅しました。

奥多摩檜原村某所で渓谷歩き

ため息が出るほど美しい渓流

今週も奥多摩にNC750Sでソロツーリング。前々から気になっていた払沢(ほっさわ)の滝に向かいましたが人が多くやめにして、更に奥の某所に行き写真撮影とプチ渓谷歩きを楽しんできました。人気が出ると人が増えそうなので敢えて地名は書かないことにします。写真のように本当に澄んだ渓流でした。澄んだ空気と澄んだ水のなす風景でリフレッシュできました。

渓流の清水にイワナがいました
渓流の清水にイワナがいました。水が透明なのでただの岩場を撮っているように見えます。真ん中にイワナがいて水なのが分かります。

ちょっとした冒険気分

某所は奥多摩の非常に澄んだ渓流が渓谷をなしている場所です。最上流部なので小さな滝や淵が沢山ある変化にとんだ地形が楽しめます。渓谷歩きと言っても沢を上っていくような本格的な装備は必要ありませんが、鎖場のようなところもあり チョットした 冒険気分に浸れました。

渓谷の渡橋とはしご
本格的な装備は必要ありませんが、ハイヒールではちょっと無理

巨大な岩をくぐって渓谷を上ると…

絶景が待っていました。この某所は地元の人たちにとっては信仰の場所にもなっています。確かに巨大な岩の間から光が差す様子は「神寂びた」風情でもあり、小さな渓谷と対照的な岩の巨大さに圧倒されました。下の写真は巨大な岩の下をくぐって渓谷を少し上ったところにある少し開けた場所からくぐってきた渓谷と岩を撮影したものです。左側が100m, 右側が80mあるそうです。

奥多摩の巨大な岩と渓谷
左下に看板が見えていますが「地元の人にとっての神域なのでキャンプとか禁止」って書いてあります。そりゃそうだ。

その他の写真もまとめて

渓流は本当に様々な表情を見せてくれました。のどが渇いたので渓流の水を一口飲んでみましたが、あまりの美味しさに三口追加して飲んでしまいました。この後、トイレに行きたくなってちょっと困ったのは内緒。

  • 渓谷入口から2つの岩を見る
    渓谷入口から2つの岩を見るとこんな感じですが、フレームに収まり切れません
  • 渓流の多彩な表情
    渓流の最上流なので規模は小さいですが表情が豊かです
  • 苔むした岩
    単なる苔むした岩ですが周りの雰囲気と合わさっていわくありげです
  • 昭和のレンズで撮影した渓谷
    昭和のレンズで渓谷を撮影してみました。露出オーバーですが雰囲気は出ていると思います
  • 若葉と渓谷
    時期は初春。木々の新緑が美しい季節でもあります。また紅葉も美しいことでしょう。
  • ヤマザクラと渓谷の大岩
    山の新緑とヤマザクラのピンクが対照的でした

奥多摩から道の駅小菅へ

2週連続、NC750Sで奥多摩へソロツーリング。檜原村役場先の橘橋交差点を左に曲がると奥多摩周遊道路。右に曲がると?ということで都道205号線を進みました。残念ながらこの道は途中で工事中で通行止め。橘橋まで引き返して奥多摩周遊道路を上りました。

山の中にも春の訪れ。都道205号の行き止まり直前で撮影しました。

梅の花が満開でしたが、考えてみれば3月。やはり標高の高いこの辺りの春は少し遅いのだろうと実感しました。

都道205号行き止まり手前
山の中の遅い春を実感させます

奥多摩周遊道路といえば先週も都民の森駐車場に来てました。何という風景の違いでしょう。今週の雪はほとんど解けて北向きの斜面に少し残っている状態でした。

  • 雪の都民の森 NC750Sと共に
    路面の雪は溶けていましたが木々には多くの雪が残っていました
  • 初春の都民の森
    先週の雪景色とは一変しています。

実は205号の行き止まりの前に入間白岩林道の入口までは行ってきました。この林道は比較的状態が良く奥多摩方面に抜けられるようですが初めて+一人ということもあり自重。引き返しました、大人ですから。

入間白岩林道入口
入間白岩林道の入口です。比較的状態の良い林道…らしいです。

いつもは奥多摩周遊道路を通過して小河内ダム方面に向かいますがこの日は大月方面に抜けることにしました。少々、疲れてきたので道の駅的なものがないだろうかと探していると丁度ありました、道の駅こすげ。レストランや物産館があり、隣接して温泉小菅の湯、フォレストパークなどがある充実したスポットです。が、ゆっくりする心構えをしていなかったのでまた来ようと大月に向かいました。

  • 道の駅こすげの看板
    ヤマメの看板が印象的。
  • 道の駅こすげから小菅の湯を望む
    右側の三角屋根の建物が小菅の湯の建物です
  • 道の駅こすげからフォレストパーク入口を望む
    Tokyo2020の看板が心持ち煤けて見える…

猿橋に抜け相模湖→高尾山→八王子まで20号線、16号線で奥多摩街道にでて、新小金井街道で青梅街道へ。途中のドラッグストアでトイレットペーパーを購入して帰宅しました。COVID-19の影響で近所のドラッグストアはトイレットペーパー売り切れ。そういえば、道の駅こすげのレストランもtake outのみの営業になっていました。早く普段を取り戻したいものです。

奥多摩の雪景色(2020年3月15日)

少し寒い日曜日に奥多摩にNC750Sでソロツーリングに行ってきました。奥多摩周遊道路方面に向かう途中で「都民の森-九頭竜橋間通行止め」の表示に出会いましたが果たして…通行止めだったので手前の都民の森で休憩。

雪の都民の森 NC750Sと共に
路面の雪は溶けていましたが木々には多くの雪が残っていました

都民の森で写真撮影やトイレ休憩をしていると通行止めになっていた道路に動きがありました。路面を確認したうえで通行止めが解除になったようです。なお奥多摩周遊道路は18:00-9:00は周年通行止めなので、この通行止めの柵は毎日開閉しています。係の方お疲れ様です。

奥多摩周遊道路通行止め解除
雪が解けているのが確認できたためか、通行止めが解除になり小河内ダム方面に向かうことが出来ました。

通行止め解除になったので上に行く前に写真を一枚。本日のベストショットが撮影できました。

都民の森の木の雪
本日のベストショット。「冬」の感じが出ていますが、東京とは思えません。東京です。

都民の森から少し進んで月夜見第2駐車場から小河内ダムを望みます。都民の森から月夜見第2駐車場辺りまでの標高は1000m。小河内ダムは530m位なので気温や雪の様子がずいぶん違います。遠景の山々も頂上近くは雪化粧です。

冬の小河内ダム
月夜見第二駐車場から小河内ダムを望む。

この日は寒さもあり疲れたので小河内ダムには寄らずに、青梅街道を東京方面に向かって帰宅しました。ツーリングの時はNC750Sのインプレを最後に書くのが通例でしたがネタ切れになってきたので止めにします。ただ「グリップヒーターがあってよかった!」。

NC750Sの一番詳しいインプレッション

デザイン ★★★★    フロント周りがこなれてないかな
エンジン ★★★★   公道で必要十分(高速では+10~20ps欲しい)
ブレーキ ★★★    リアがちょっと…
使い勝手 ★★★★   ラゲッジ最高!給油場所と後部ラゲッジのフックに不満
コスト  ★★★★★  一日走り回っても燃料代1000円以下 素晴らしい
価格   ★★★★★  ABS, ETC, グリップヒーターついてます

愛車NC750Sの一番細かいインプレッションをお届けします。NC750SはHONDA有数の不人気車種ですが、そのバイクとしての魅力は決して他の車種に劣るものではありません。デザイン、走りに関する点、使い勝手、パッケージング、設計上興味深い点等細かくインプレします。

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NC750Sを右側からみる
この写真だけでもNC750Sの特徴が沢山みてとれます

NC750Sの全体像

数字で見て特徴的なのはやや長めの全長2,215mm。これは 大きめの27 ° というキャスター角が原因。またシート高790mmとかなり低めで中肉中背(169cm)短足の管理人でも両足がほぼ完全につきます。
ルックスは大きく前傾(62°)したエンジンが特徴的です。またフレームはダイアモンドですがメインフレームが低い位置に見えているのは好き嫌いが分かれるかもしれません。エンジンからリアサス、マフラー周りのデザインは良くまとまっていて好感が持てます。一方フロント周りはちょっと安っぽいかもしれません。

全体的に「低い」というのがルックス上の特徴でもありこれが走りにも影響します。

NC750Sエンジンインプレ

NC750Sシートエンジン周り
最近のバイクにしてはエンジンからリアサス周りが忙しい印象です

NC750Sのエンジンの特徴はホンダの自動車フィットのエンジンを二つ割にしたともいわれる水冷4ストロークOHC4バルブ直列2気筒のエンジン。最大出力は54ps / 6,250という低回転仕様。勿論トルクも6.9 / 4,750とバイクのエンジンとは思えない低回転仕様。なおフィットの現行はDOHC化されているのでむしろNC750Sの方が自動車っぽいかもしれません。

最大出力は同クラスの他車と比べて圧倒的に小さく、NC750Sの人気のなさの一番の原因かと思われます。では、「遅い」かというとそうでもありません。ワインディングを常識的なスピードで走っている限りエンジン特性に不満を感じることはありません。カーブの多いワインディングではトルクの立ち上がり領域を使いたいのでトルクピークに出力ピークが近い特性が強みになります。

勿論出力不足が気になる場面もあります。新東名などで一部制限速度120km/h区間がありますが追い越しなどで加速する場合にはやや非力さを感じます。勿論実用上問題ないのですが、軽くひねれば加速して…という訳にはいかずちゃんと加速すれば応えてくれるという感じです。

音に関しては吸排気系の設計の妙か直列2気筒らしい力感を感じます。好みが分かれるところでしょうが、マフラーはやや大型感を出すためのセッティングでちょっと演出過剰な気もします。音そのものは低めで住宅街でも安心して乗れるのは良いところ。

NC750S ブレーキインプレ

NC750S フロントブレーキ周り
NC750S フロントブレーキはシングルディスクのABSです。

NC750Sは2018年11月以降、ABSが標準装備になっています。フロントブレーキはNISSINのシングルディスクですが性能に管理人は能力不足を感じたことはありません。フルスピードから目いっぱい減速するようなサーキット走行をする場面では車重を考えれば厳しいかもしれませんが公道では全く問題ありません。
ブレーキそのものの能力に対してABSの介入タイミングが思いがけず早い点がやや気になる点ではあります。2018年にABSの装着は義務付けられてまだ2年、NC750SのABSはまだ改善の余地があるように思います。

NC750S のリアブレーキ周り
NC750Sのリアブレーキはフロントディスクの内側から打ち出されたものだそうです

一方、リアブレーキはNISSINのシングルディスク。フロントブレーキのディスクの内側から打ち出されたものだそうですが…もう一回り能力が欲しいです。リアは管理人の乗り方もあまりよくないのかもしれませんが、中高速での「減速」はフロントしか当てにならない印象です。勿論低速域ではそれなりに効きます。

NC750S ラゲッジスペースインプレ

NC750s ラゲッジスペースの内部
NC750s ラゲッジスペースの内部には車載工具とETCユニットが入っています。

NC750Sといえばタンク位置のラゲッジスペースです。一般的に収納スペースを持たないバイクの中でこのスペースの存在は大きいです。乗車中はちょっとした荷物(カメラとか飲み物ペットボトルとか)を入れておいて、目的地ではヘルメットと荷物を入れ替えてアクティビティへ。大型のヘルメットは入りませんが、管理人のArai Quantum Jはちょうど入ります。

底の部分にETCユニットが納められています。毎回ETCカードを抜き差しするのは若干面倒です。閉めた時に固定するラチェット(写真左側の金具)の締りがあまりよくないレビューもあります。確かに納車当初そんな感じもありましたが、しばらくするとカチッと閉まるようになりました。コツはラチェット部に集中して体重を乗せてやる感じです。

タンクの形状をしていますが、この部分の素材は金属ではなく樹脂です。タンク上に磁石で止めるタイプのバッグは使えません。まあ、必要ないですけど。また位置的に熱がこもりやすいです。冬場に暖かいペットボトルコーヒーを入れるには良いのですが、冷たい飲み物はすぐにぬるくなります。食べ物系のお土産とかはいれない方が良いと思います。

色々書きましたがこのスペースはやはり圧倒的に便利です。

NC750S 給油位置のインプレッション

NC750S 給油位置
タンクが通常のタンク位置にないということは給油位置は…タンデムシートの下です

通常のタンクの位置がラゲッジになっているので給油はタンデムシートの下に移動しています。慣れていないガソリンスタンドの店員さんだとまず驚かれます。
話のタネとしては面白いのですがあまり便利とは言えません。タンデムシートに荷物を載せているときは一度おろす必要があります。また通常のタンクと違って奥行があまりないので給油する際に全開にするとガソリンが吹きこぼれる時があり、注意が必要です。

なおこのスペースの左側にヘルメットホルダーがあります。が…管理人はほとんど使ったことがありません。フロントのラゲッジスペースに収まりますからね。タンデムの時は便利です。

NC750S ラゲッジフックのインプレッション

NC750S タンデムグリップとラゲッジフック
NC750S タンデムグリップとラゲッジフック。ラゲッジフックは何故か1か所しかありません

リア周りではラゲッジフックの不便さが気になります。なぜか明示的にフックをかける場所が左右1か所しかありません。タンデムグリップに溝があってそこにひっかけられるのですが少し溝のサイズが中途半端です。
タンデムシート+グリップの幅が広いのでお土産程度の大きさの荷物を載せるには全く問題ありません。キャンプ道具とかは大判のツーリングネットでしっかり固定したいので少し困ると思います。

NC750S 技術者から見たインプレッション

NCの元となったのは、「市街地走行やツーリングなどの常用域で扱いやすい」「快適で味わい深く燃費性能に優れたミドルクラス」「求めやすい価格で提供」といった思想に重点をおいた『New Mid Concept』。このコンセプトの基、NC700シリーズがリリースされたのが2012年。それから 2014年に排気量を745ccに拡大したNC750シリーズがリリースされて今日に至ります。

前述の3つのコンセプトに対応したのがラゲッジボックスとOHC並列2気筒のエンジン(RC70E)です。ラゲッジボックスは「便利」である以上にこのバイクの設計と走りの特徴にも大きく影響しています。ラゲッジボックスを設置するためにフレームはメインフレームが大きく下側にずらされたダイアモンドでその下にずれた分をリアで大きく跳ね上がる形になっています。この形状はかなり複雑で強度設計には(現代では当然ですが)構造解析を入念に行っているものと思われます。

更にラゲッジボックスのスペースを確保するためエンジンを大きく前傾させています。このことはキャスター角の大きさの一因にもなっていると思われます。また燃料は通常の位置にはラゲッジボックスがありますからシート下に移動しています。この結果、非常に重心の低い車体となり、デザインこそネイキッドスポーツに寄せていますが走りの特徴としてはツアラーよりの安定感の強いものになっています。このバイクはNew Mid Conceptを技術的に突き詰めていった結果であり、ホンダからの新しいバイク像の提案なのです。

また求めやすい価格という点はそれを実現しておりホンダの技術者に拍手を送りたいと思います。

NC750S 不人気の理由

NC750Sが不人気の理由は「ブランドが確立する前に教習車にした」ことだと思います。NC750 シリーズの教習車仕様NC750Lは実はNCシリーズが745ccに排気量アップするきっかけになっています。

そして実際に大型二輪の教習車として多くの普通二輪の免許取得者に運転されることになります。大型二輪の教習者は過去のバイクブームで出力が自主規制される前の世代も多く、「大型の癖に…より非力じゃない?」という印象を持った人も多いと思います。実感した人もいれば、NC750Lについて調べてみて分かったという人もどちらもいるでしょう。勿論比べる対象によれば数字上もその通りです。

NC750LとNC750Sではエンジンのセッティングも違いますし、実際乗り比べるとかなり別物です。(特にギヤ比の違いや重心位置の違いは大きい)残念ながら「非力な教習車のバリエーションの一台」としてNC750Sが認知されているのが不人気の一番の理由だと思います。

また「便利」や「扱いやすい」、「燃費が良い」などの特徴は本来大きなメリットのはずなのですが、多くのライダーの「心をくすぐる魅力」ではなかったということも大きいでしょう。

NC750Sとヤマザクラ、三つ葉ツツジ
都内某所で撮影したNC750S。前傾したストロークの長いエンジンが特徴的。

NC750Sの魅力

「安心して遠乗りに出かけられてワインディングも楽しめる性能」です。バイクの本質的な楽しみである、風を感じながら全周囲の風景を楽しみながら走るを高い次元で実現します。

NC750Sの最高出力は排気量が1クラス下のCB400よりも低い値です。排気量を出力アップが主眼ではなく、明確に低回転側のトルク向上に使うのは自動車では高級セダン(クラウンとかセンチュリー)の手法でこれまでのバイクのパッケージングにはなかったやり方です。このことは「遠乗りが非常に楽」という特徴に結び付きます。遠乗りの際は一日中乗っていることも少なくないので「疲労」は「危険」に繋がりかねません。NC750Sの楽さは「安全、安心」につながります。

一方で走りが退屈というわけではありません。流石にSSや高性能機のようなハイペースは無理がありますが(何よりも管理人の腕では無理)、ワインディングでコーナーをほどほどに倒し込みながらクリアする感覚は十分に楽しいものです。非力と言われるエンジンも低回転域の出力は決して低くはありません。低速中心のワインディングを腕の良いライダーが乗ると最強なのではないかと思います。

車体価格が安いのはパッケージングの割り切りが主因です。低回転を指向したOHCエンジンは部品点数が少なく根本的にコスト的に優位でNOx発生量が少なく、音も低く小さめなので排気系のコストも下げられます。ブレーキも実を取って前後シングルディスク(前後を一枚のディスクから打ち出しているので本当にシングル)で割りきる一方、 海外の規制も関係していますが ABSを標準装備するなど安全には配慮しています。このパッケージングを「安物」と思えば選ばなければよいし、私は「上手い」と感じています。燃費も300km走って1回給油のペースなので一般道を中心に走る場合には1日走って最後に給油で十分間に合います。10lそこそこの給油量ですからガソリン代も知れています。

あちこち遠乗りする週末を本当に楽しくしてくれるのが愛機NC750Sの魅力です。

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外房ソロツーリング(NC750Sで)

あまり天気の良くない土曜日でしたが、東京~千葉~大網白里~勝浦~鴨川~鹿野山~木更津~アクアライン~環七経由でソロツーリングに行ってきました。

冬の白里海岸
冬の白里海岸 風景は素晴らしいものの人気は少なく寂しい感じがしました。

この日は高速道路を使わず千葉経由で鴨川に向かうつもりでしたが、「大網白里」という初めて見る魅力的な地名に惹かれて白里海岸を第一目標にしました。白里海岸は風の強い、冷たい曇天にもかかわらず素晴らしい風景でした。

美しい貝殻@冬の白里海岸
美しい貝殻@冬の白里海岸 白里海岸で足元を見ると美しい貝殻がたくさん落ちていました。砂と貝殻(の破片)の混じった砂浜でした。

九十九里浜の雰囲気は管理人の育った高知県にある大岐の浜を思い出させました。貝殻交じりの砂の砂浜が見渡す限り広がっている風景を前に初めての白里海岸でしたがいくらか懐かしい気がしました。

冬の御宿町中央海水浴場
冬の御宿町中央海水浴場 九十九里浜一帯は日本でも有数のサーフスポットです

白里海岸から少し走って大原を過ぎて岩和田の岬を回ると御宿町中央海水浴場があります。駐車場から海まで数十秒という好ロケーションで、冬にもかかわらず多くのサーファーが楽しんでいました。風景も素晴らしく、これで晴れていたら最高のツーリングロードだと感じました。

鹿野山山頂から房総スカイライン方面を望む
鹿野山山頂から房総スカイライン方面を望むとあまり高くない山が折り重なる独特の風景を望めます。

御宿で15:00。そろそろ帰りの経路を考えないといけません。結局、鴨川まで南下しそこから久留里経由でアクアラインを使うことにしました。ほんの少しだけ余裕があったので鹿野山のワインディングに寄っていくことにしました。
鹿野山の下りは県道163号を通りました。ここはやや狭いもののワインディングが楽しい経路ですが昨年の台風被害以降2020年2月の段階でも路面が一部荒れていたり、路肩が崩れています。注意しながら下って、アクアライン~環七の経路で帰宅しました。

NC750S@冬の白里海岸
NC750S@冬の白里海岸 こうやって見るとキャスター角は確かに大きいのが分かります。

今日のNC750S インプレッション

東京から千葉の一般道はいつも渋滞しています。COVID-19の影響で人出が少なく少しは走りやすいかと思いましたが国道357号は渋滞。信号も多く燃費も25km/l程度でインプレッションどころではありません。
千葉を超えると渋滞は解消。やや住宅地が多いものの順調に走って白里海岸まで。NC750Sはカウルやウィンドスクリーンはついていないので砂や雨模様の時は若干ヘルメットのバイザーに気を使う必要があります。
白里海岸は海岸の直前に駐車場があります。国道からそこまでは舗装されていますが、オフシーズンの今頃は一部砂に埋もれているところもあります。そういったところではNC750Sの低重心はやや不利で オフローダーのように意図的に滑らせる形ではなく砂にタイヤを取られる感じがありました。管理人の経験不足ももちろんあります。
白里海岸以降は順調に走り鹿野山の展望公園へ。その後はアクアライン~環七経由で自宅についたころには平均燃費は30km/lを超えていました。この点はNC750Sの絶対的なアドバンテージですね。

ジェットフォイルで伊豆大島へ

3連休は伊豆大島へ釣りと都立大島公園の椿祭りを楽しみに行ってきました。

都立大島公園椿園

釣りの記事は写真がないので割愛。帰る日の午前中から午後にかけては都立大島公園椿園で写真を撮影しました。この椿園は恐らく世界でも最高レベルの椿園で非常に多くの種類の椿が咲き誇っていました。 それぞれの画像をクリックすると、「写真の椿園」の詳細ページをご覧いただけます。

交通手段は東京竹芝桟橋から東海汽船の運行するジェットフォイル(水中翼船)。途中館山に寄港して120分で大島岡田港に到着します。乗り心地は抜群で多少の波は感じない上に「早い」というのは何よりの魅力です。

  • ジェットフォイル アイランド愛
    ジェットフォイル アイランド愛 時速80kmで航行する米国Boeingが開発したジェットフォイルBoeing929です。愛はBoeing社製ですが同型の新しい船は川崎重工製です。
  • 東京湾のガントリークレーン
    竹芝桟橋を出るとガントリークレーンが見送ってくれます。(見送っているのではなく働いているのですが…)
  • 館山港と館山城
    今回乗船の便は館山港寄港。館山城が見えていました。
  • ジェットフォイルから洲崎灯台
    館山港を出てすぐ、ジェットフォイルから洲崎灯台を見たところ。

伊豆大島内の移動はレンタカーです。釣りをする場合には伊豆大島の場合「釣り専用車」をレンタルします。今回のレンタカーはスズキエブリーバン。

スズキ エブリーバン( 1999–2005 )

スズキ エブリーバン インプレッション

実用第一の軽バンですからインプレといっても…。今回の車はタイヤが新しく一度スタック経験のある場所も問題ありませんでした。尤もこれは車のインプレではありませんね。
第一印象はNA657ccのエンジンのパワー不足。マニュアルだと良いかもしれませんがAT仕様。大人三人乗って、Dレンジのままチョットした坂道に差し掛かるとアクセルをべた踏みしないと加速しません。全体的に「ゆっくり」な伊豆大島でも後ろに迷惑にならないよう少し気を遣いました。
実用には問題ありませんでしたので十分とするべきでしょう。

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