ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

カテゴリー: ツーリング (3ページ目 (23ページ中))

上野ダムツーリング(上野ダム編)

上野ダムまでのトンネルは暗い

県道124号を東進して「しおじの湯 しおじや」の交差点で右折し南に向かいます。上野ダムまでは比較的近いのですが途中のトンネルが特徴的です。トンネル内のカーブが多くまた「暗い」です。トンネル内の照明が完全に消灯しているところもありNC750Sのヘッドライト頼り…なのはやや心細いです。

上野ダムの入り口は虎王トンネルを抜けてすぐ、長岩トンネル手前の数十メートルの間なので行きすぎないように注意しましょう。(管理人は行き過ぎ…かけました)

駐車場から堤体を望む

上野ダム堤体を駐車場から望む(2023年6月)
上野ダム堤体を駐車場から望む(2023年6月)

駐車場からは堤体の上流側が見えます。堤体はアーチしているように見えます。また水位はやや低く揚水発電の上池である南相木ダムに貯水されていることが察せられました。なお上野ダムのダム湖は奥神流湖と命名されています。

上野ダム「水の恵」碑(2023年6月)
上野ダム「水の恵」碑(2023年6月)

上野ダムには「水の恵」の碑があります。揚水発電の下池という奥神流湖の特性を考えるとやや唐突な感じがしないでもありませんが…。おそらく重要なのは揮毫の「黒澤丈夫(くろさわ たけお)」氏。

氏は昭和40年から平成17年の40年間に渡り上野村村長を務め、引退した時点で日本で最年長の首長でした。上野村の振興に務めただけではなく、村内の御巣鷹の尾根(これは事故後氏によって命名された地名)に墜落したJAL123便墜落事故での賞賛に値する対応したことでも有名です。

引退した年(当時91歳)に上野ダムは竣工しており、上野ダム関連の仕事は氏の村長としての最後の仕事だった可能性もあります。

上野村の主力産業の一つ木工

上野ダム管理事務所と記念オブジェ(2023年6月)
上野ダム管理事務所と記念オブジェ(2023年6月)

その木工を活かしたと思われるオブジェが管理事務所の壁に飾られています。上野の森に7人の小人がいます。右上の丸いのは…なんだろう。

管理事務所前からダム堤体を望む

上野ダム左岸から堤体を望む(2023年6月)
上野ダム左岸から堤体を望む(2023年6月)

上野ダムは堤高120mの重力式コンクリートダムです。左岸から見ると若干アーチしているように見えますが、手前と奥は副ダムで上の写真中央部の直線になっているのが主ダムです。

上野ダムは大小2つの沢を跨いで建設されており堤頂長350mで比較的長い堤体を持ちます。この構造を合理的に建設するため右岸側小さい方の沢と左岸側は主ダムに対して角度がついた副ダムとして建設し、中央に主ダムが配置されているためアーチしているように見えるのです。

上野ダムのダム湖は奥神流湖

奥神流湖と上野ダムのプレート?(2023年6月)
奥神流湖と上野ダムのプレート?(2023年6月)

上野ダムのダム湖は奥神流湖を名付けられています。ダム湖は「奥〇〇湖」が多いですね。矢木沢ダムの奥利根湖滝沢ダムの奥秩父もみじ湖小河内ダムの奥多摩湖など。

上野ダム天端の風景(2023年6月)
上野ダム天端の風景(2023年6月)

上野ダム天端左岸側にはトンネルがありますが、立ち入り禁止です。このトンネルどこかに繋がっているようには見えずダムの管理用ではないかと思われます。おそらく監査廊へのエレベーターなどがあるのではと思われますが、不詳です。

右岸からダム堤体を望む

上野ダム右岸から堤体を望む(2023年6月)
上野ダム右岸から堤体を望む(2023年6月)

上野ダム堤体を右岸から望みます。クレストゲートの洪水吐はローラーゲート2門、オリフィスゲートと放流用バルブがあるのですがこの写真では見えません。放流用バルブからは放水中でした。おそらく下流神流川の流量維持のためと思われます。上野ダムの目的はP(発電)のみでN(流水の正常な機能の 維持)は含まれませんが環境には配慮しているということでしょう。

次は…御巣鷹の尾根。

新名神甲南パーキングエリア(上り線) は惜しい!

忍者押しが楽しい甲南PA

新名神上り甲南PAの建物正面入り口(2023年5月)
新名神上り甲南PAの建物正面入り口(2023年5月)

いきなりの忍者。忍者が壁を突き破ったり、あまり高そうでない塀をはしごで上から降りてきてたりツッコミどころ満載のイラスト。勢いは感じられます、はい。

新名神甲南PAの風景(2023年5月)
新名神甲南PAの風景(2023年5月)

周りの風景はこんな感じです。基本的には何もない紀伊半島の山の中に通した新名神高速道路のPAなので回りは山です。

内装ももちろん忍者

新名神上り甲南PAの内装(2023年5月)
新名神上り甲南PAの内装(2023年5月)

内装ももちろん忍者。謎の怪人と対決中。避難口誘導灯が良いアクセントになっています。

新名神上り甲南PAのお願い掲示(2023年5月)
新名神上り甲南PAのお願い掲示(2023年5月)

食堂のお願い掲示も忍者。

忍術焦がし醤油黒ラーメンの食券(2023年5月)
忍術焦がし醤油黒ラーメンの食券(2023年5月)

チケットも忍術。

惜しいっ!惜しいぞ甲南パーキングエリア

忍術焦がし醤油黒ラーメン(2023年5月)
忍術焦がし醤油黒ラーメン(2023年5月)

忍術の出来栄えに期待し、一口…。イマイチ…。麺は茹ですぎでスープは作り置きなのか焦がし醤油の香りはせず醤油の酸味のみ感じられ、スープの温度が低すぎです。

麺のゆで時間と茹でるお湯の温度設定、スープの作り方と温度の見直しだけでも良くなると思うのでもしこのブログを見ていたら是非改善してくれー甲南PA。惜しい、惜しいぞ甲南PA。

(とはいえ、お腹すいてたので完食しました。)

ベルハンマーゴールド効果は如何に?

東京→高知1回給油の帰省ツーリング

東京→高知の帰省ツーリングもすでに数回目。これまでは1回給油で少し余裕をもって問題なかったのですが、このところ普段のツーリングでの燃費が体感できるレベルで低下。

1回給油の場合、余裕を見ると35km/lを目指す必要があります。そこでYoutubeなどで紹介されているベルハンマーゴールドを購入。チェーン・ドリブンスプロケ清掃+注油した上で1週間放置。そして出発。前半は自宅から新名神土山SA、後半は土山SAから高知道伊野IC最寄りの一般道GSです。

経路の見どころ動画

富士山ー名港トリトンー姫路城?ー瀬戸大橋ー讃岐富士など

連休前というのにあちこち渋滞した前半

出発してすぐの環八から渋滞。東名にはいって綾瀬バス停前後からまた渋滞。当然、燃費は伸びません。海老名SAを過ぎたあたりから渋滞解消90km/h走行のトラックにペースメーカーをお願いして(単に車間とってついていっただけですが)燃費を稼ぎます。

新東名区間は110km/h前後で巡行します。ここでやはり燃費は伸びなくなりむしろ32.5km/l程度まで悪化します。そして伊勢湾岸自動車道へ。この区間は燃費には最も有利な70~80km/hで流れるので素直に流れに乗ります。そして前半中継地点土山SAへ。SA直前数百メートルでリザーブ表示に変わりました。

東京→土山SAの走行距離と燃費(2023年4月)
東京→土山SAの走行距離と燃費(2023年4月)

前回はSAで休憩後、給油直前にResv表示になったので燃費もほぼ同じはずですが…。今回の燃費は35.6km/l。前回を確認すると燃費は約2km/lよくて37.5km/l。あれー?なんでだろ。

渋滞なく順調に走行した後半

土山SAで食事+給油した後出発。ちなみに給油量は10.97L@186円で2,040円。NC750Sで2,000円越えは初めてかも。

土山SAからは緩やかな下りが続き、京都→神戸の区間は90km/lペースなので燃費は伸び38km/l程度で走行できます。神戸から瀬戸中央道まではほぼこの燃費を維持しますが、上り下りの多い四国に入ると燃費が徐々に悪化します。立川PA過ぎたあたりでResv表示に変わりました。(「たちかわ」ではなく「たぢかわ」と読みます)前回は最寄りICでResv表示だったので誤差ではなくはっきりした手前。

土山SA→伊野IC(最寄りのGS)の燃費と走行距離(2023年4月)
土山SA→伊野IC(最寄りのGS)の燃費と走行距離(2023年4月)

今回の燃費は36.4km/lで前回は38.5km/l。結局、前後半共に2km/l程度燃費が悪化しています。ベルハンマーゴールド効果は「ない」のか…。

ベルハンマーゴールド効果はあると思う

ただ、実際に走っているときのチェーンのばたつき感軽減取り回し時に感じる重さは軽くなっています。なので、燃費も向上しそうなのですが寄せる年波にはNC750Sも勝てないのか…。詳しく調べるため前々回からデータをまとめると

2021年GW 前半 37.5km/l 後半 37.0km/l 平均 37.25km/l
2022年GW 前半 37.5km/l 後半 38.5km/l 平均 38.0km/l
2023年GW 前半 35.6km/l 後半 36.4km/l 平均 36.0km/l

2022年GW時はオイルが5W-30だったので10W-30の2021年GWと比較するのが妥当。2021年GW前半は土山SAではなく一つ先の草津PAで給油しているのでその分燃費が伸びています。平均で比較すると1.25km/lの違い。

2021年GWは渋滞はなくペースは今回より遅いです。今回は少し遅く出発し渋滞があったので燃費はほとんど同じと考えてよいと思います。

2022年GWに関してはペースはほぼ一緒ですが、一点重要なことを忘れていました。2022年→2023年で管理人5kg以上10kg以下の範囲で太りました。というか前回が色々あって痩せていました。オイル+体重違いで2km/lの燃費変動は可能性としてはあり得ますね。

燃費比較では数値的には明確な結果は出せませんでしたが、経年劣化分を改善し、体感出来る部分の効果はあるということで今回の結論としておきます。

鬼怒川4ダムのうち3ダムツーリング(川治ダム編)

雪がちらつく湯西川ダムから五十里ダム方面に少し戻り、途中の葛老トンネルを抜けて川治ダムへ。実は管理人、下調べしておらずここまで大規模なダムとは思っておらず…

とても高度感のあるアーチ式コンクリートダム

高度感半端ない川治ダム(2023年4月)
高度感半端ない川治ダム(2023年4月)

川治ダムの駐車場にNC750Sを停めて、ダムを覗くと意外にも大規模なアーチ式コンクリートダムでした。堤体高140mとアーチ式コンクリートダムでは日本で4番目の高さを誇ります。高さだけで言えば矢木沢ダムの131mよりも高く、このブログで取り上げたアーチ式コンクリートダムでは一番の高さです。

目的はFNAWIです。このダムアーチの反りが大きく高度感が半端ないです。この反りは一見する価値があります。

ダム天端は県道23号

川治ダム天端の歩道(2023年4月)
川治ダム天端の歩道(2023年4月)

川治ダムの天端は栃木県道23号が走っており、比較的交通量もあります。下流側の歩道を歩くと、オーバーハングした堤体のおかげで高さを楽しめます。というか、この日は強風だったこともあり管理人高所恐怖症なのでとても怖かったです。歩道からも勇気を奮って写真を撮影したのですが、恐る恐る撮影したので高度感が伝わる良い写真は撮れず…。右岸へ。

右岸から見ても高度感が…

右岸から見ても高度感たっぷりの川治ダム(2023年4月)
右岸から見ても高度感たっぷりの川治ダム(2023年4月)

右岸から見るとダムのゲートがおよそ確認できます。6門のクレストゲート(非常用洪水吐)に2問のコンジットゲート(常用洪水吐)が見えます。クレストゲート上にはゲートの機械室がありますが、ここには天端を通る県道23号の歩道からアクセスするようになっています。(もちろん通常は立ち入り禁止)

上流側歩道は安心して歩ける

八汐湖を望む(2023年4月)
八汐湖を望む(2023年4月)

川治ダムのダム湖は八汐湖と命名されています。ダム周辺で咲き誇るヤシオツツジから採られたとか。植物の名前をダム湖名にした例は珍しいのではないかと思います。

おなじコンクリート式アーチダムで比較すると、川治ダムの堤高は矢木沢ダムよりも高いですがダム湖の容積は八木沢ダムの奥利根湖の3分の1程度です。

とはいえ、豊かな水量を生かして奥利根湖が東京に水を供給しているのに対して八汐湖は用水の半分近くを千葉県に供給しています。首都圏というのは本当に周辺地域の水源がなければ成り立たないことがわかります。

何故か漢文の記念碑

李佩成の記念詩(2023年4月)
李佩成の記念詩(2023年4月)

川治ダムの管理事務所前駐車場にある記念詩碑です。作者は李佩成 氏。wikiによると中国の水資源と環境に関する研究家だそうです

昔日の鬼怒川 今朝は公園と成り 高峡に平湖が出る 人力天に勝つべし

と読み下すのでしょう。これだけ率直に人間の技術の力を肯定する詩は珍しいように思います。大橋ダムの記念碑並みと管理人は感じました。

川治ダムの記事はこれでおしまい。

帰途につきますが、往路の燃費(26.5km/l)が悪かったので1タンクで帰宅できるか微妙な燃料の残り具合。日光道ー東北道を燃費走行に徹した結果、結局帰宅前の平均燃費は33.5km/l程度まで改善。余裕で帰り着きました。

途中の東北道追い越し車線で多重追突事故が発生していました。安全運転を改めて心がけた次第。次回は五十里ダム湯西川ダム、川治ダムが活躍した話題を取り上げる予定です。

鬼怒川4ダムのうち3ダムツーリング(五十里ダム編)

五十里ダム

五十里ダムを展望広場から望む(2023年4月)
五十里ダムを展望広場から望む(2023年4月)

五十里ダムは利根川水系男鹿川に建設され昭和31年の竣工当時堤体高日本最高の112mを誇る大ダムです。形式は重力式コンクリートダム目的はFNPの多目的ダムです。

ダム関連で「物部長穂」氏の名前はよく出てきますがこのダムも氏が発表した「河水統制計画」に当初から含まれていました。現在より下流に建設を予定しましたが、調査で多数の断層が発見され建設が断念されます。昭和16年には現在地での建設が検討されましたが、戦争で中断。同時期に計画され、五十里ダム竣工の翌年昭和32年に竣工した小河内ダムと経緯が似ています。

昭和31年には佐久間ダム 元(静岡)も竣工しており堤体高日本一の座は竣工すぐに譲ることになります。この時期は太平洋戦争で中断ー再開していた日本のダムインフラ開発の竣工が続きました。更にはこの年には黒部ダムが着工しており昭和31年は日本のダム史において重要な年です。

ダムの放流調整能力向上のため、いくつかの改良工事を経ています。大規模なのは旧クレストゲートの機能拡張と2つのコンジットゲートの新設です。上の写真で隠れていますが、天端直下のクレストゲート3門、旧コンジットゲートが元々の設備でしたが外見からも追加されたクレストゲート用の導水管が目立ちます。

旧コンジットゲートは流量調整ができないものであったために、ゲート奥にホロージェットバルブが追加(リンクは参照URL)されました。更に写真手前中段辺りに見える導水管と2門の新コンジットゲートを追加する大工事をダムを運用しながら行なって現在の姿になっています。

現在でも活躍しており、これについてはまたの機会に紹介します。

桜の前に水神碑、慰霊碑、竣工50年記念碑

五十里ダムの水神、慰霊碑、記念碑(2023年4月)
五十里ダムの水神、慰霊碑、竣工50年記念碑(2023年4月)

左から水神碑、慰霊碑、竣工50年記念碑です。水神碑はあるダムとないダムがありますが何かの基準があるのかはわかりません。

慰霊碑は新しいダムには少なくなりますが、建設中に殉職者を出したダムでは必ずあるものと思われます。特に昭和50年以前に竣工したダム(相模ダム小河内ダムなど)では建設中に多くの方が亡くなっているケースが多く五十里ダムもその一つです。

竣工が昭和31年(1956年)なので竣工50年は2006年。記事を書いているのが2023年で67年目、還暦を過ぎています。

なお奥に見えているゲートは新設された発電用の選択取水設備ではないかと思われます。五十里ダム、施設の追加工事が多くて他記事でも設備があったりなかったりです。

五十里ダム天端への入口

五十里ダムの天端入口(2023年4月)
五十里ダムの天端入口(2023年4月)

五十里ダムの標識と天端入口です。車両通行止めですが、徒歩での立ち入りは問題ありません。なお、手前+奥の山に雪が降っているのがわかると思います。4月中旬というのにこの日は寒かった。

五十里ダム天端から下流を望む

五十里ダム天端から下流を望む(2023年4月)
五十里ダム天端から下流を望む(2023年4月)

天端から下流を望むと副ダムが見えます。副ダム右側には遊歩道らしきものが見えています。一般立ち入り可能な場所ならダム堤体がよく見えそうですが、今回は残り時間のことも考えて後ろ髪を引かれながらも確認できず。

山に隠れて下流には川治温泉があります。奥に見えている山は高く見えますが標高約900mの(たぶん)無名峰です。標高の割に奥多摩や奥秩父より寒いです。

五十里ダム天端から五十里湖を望む

五十里ダム天端から五十里湖を望む(2023年4月)
五十里ダム天端から五十里湖を望む(2023年4月)

五十里ダムのダム湖は五十里湖と名付けられています。ダム湖面はかなり狭い印象で、この点は同じ利根川水系でも矢木沢ダムの奥利根湖奈良俣ダムの奈良俣湖の風景とやや異なります。実際、五十里ダムの貯水量はこの二つのダムと比較すると矢木沢ダムの4分の1強、奈良俣ダムの半分程度です。この弱点を補強するために、上流に建設されたのがこの後に訪問する湯西川ダムです。

ダム放流操作プレイができるダムコン模型

操作を体験出来るダムコン模型(2023年4月)
操作を体験出来るダムコン模型(2023年4月)

五十里ダムの管理事務所に併設された展示館にはダム放流操作を体感できるダムコン模型があります。放流操作を進めていくと実機と同じと思われる警告音が響きはじめ、ゲート開放操作をすると下のように放流映像が流れるというなかなか凝った仕様です。

ダムコン模型で放流操作をした時の映像(2023年4月)
ダムコン模型で放流操作をした時の映像(2023年4月)

雨量計の動作展示

五十里ダムの展示でもう一つ面白いのが雨量計です。本物の雨量計は計量マスが外枠の中に入っていて動きを見ることはできませんが、外枠を透明にして計量マスが左右に傾く様子を見える展示があります。

また小型のポンプを用いて水を循環させているのでスタートさせると計量マスが1mm毎の降水で傾く様子を連続的に確認できます。

この二つの展示はもしかするとダムの展示を担当した人が工作したのか?などと思ったり。

色々見所が多く全てを周り切れませんでしたが、次の湯西川ダムに向かいます。

鬼怒川4ダムのうち3ダムツーリング(小網ダム編)

鬼怒川流域の風景は最高

鬼怒川大滝の風景(2023年4月)
鬼怒川大滝の風景(2023年4月)

鬼怒川上流~中流付近の風景は奇岩や滝がたくさんあり風景を堪能することができます。この滝は国道121号にかかっている鬼怒岩橋から撮影したものです。一番奥に見えている雪をかぶっているのが芝草山、その右手前が狸原山か?この時点で寒かったのでさらに上るのかと思うとやや怯みました。

小網ダム

小網ダム堤体を左岸下流側から望む(2023年4月)
小網ダム堤体を左岸下流側から望む(2023年4月)

しばらく国道121号を進むと小型のダムが見えます。明らかに五十里ダムではありません。この時点ではダム名はわかりませんでしたが、調べてみると小網ダム。よく見ると仁淀川の筏津ダムによく似ています。

小網ダムはもともと五十里ダムから取水された水を使って発電する川治第一発電所とさらに下流の川治第二発電所間の流量調整を行っていたようですが、平成19年には小網ダムそのものにも発電設備が追加され小網発電所として運用されています。

寒さに怯んでいましたがダムが見えれば元気が出てきます。なおタイトルの「3ダム」には小網ダムは含まれません。ごめんね小網ダム。

国道121号から見る五十里ダム

国道からちらっと五十里ダム(2023年4月)
国道からちらっと五十里ダム(2023年4月)

国道121号を進んでいくとちらっと五十里ダムが右側に見えます。昭和31年に建設された当時は日本で最大の堤高112mを誇り、国道沿いで見落とす心配はありません。

ダムが見えても寒いことは寒い

国道121号の風景(2023年4月)
国道121号の風景(2023年4月)

上の写真を撮影した国道121号上でNC750Sを撮影。左側に雪が残っているのがわかると思います。今市市内の温度計が6℃を表していたのが1時間強前。日が昇ってきてやや暖かくなってきたとはいえ高度が上がっている分…トントンかな。まあまあ、寒いです。

が、勇躍、五十里ダムに向かいます。次回五十里ダム。

かつうら海中展望塔ツーリング

前々から気になっていたかつうら海中展望塔

外房の国道128号は何度かツーリングで通過したことがあり、海岸沿いの素晴らしい風景を楽しんだことがありました。その中で気になりながら訪問することが出来ていなかったかつうら海中展望塔を目指してツーリングに出発。

アクアラインを渡って千葉県を外房に向かって東向きに走ります。最初に海が見えたのが一宮。

一宮海水浴場の砂浜の風景

一宮海水浴場の砂浜とNC750S(2023年2月)
一宮海水浴場の砂浜とNC750S(2023年2月)

冬にもかかわらずサーフィンを楽しんでいる人が多くいました。なお国道から海水浴場は少し入った場所にあり、国道沿いには道の駅兼駐車場のようなスペースがあります。そこには

芥川龍之介愛の碑(中央)と上田広文学碑(右)

芥川龍之介愛の碑と上田広文学碑(2023年2月)
芥川龍之介愛の碑と上田広文学碑(2023年2月)

がありました。芥川龍之介は知っていますが一宮海岸との関連は全く知らず、上田広は名前すら知りませんでした。芥川は周りの反対にあきらめざるを得なかった悲恋の痛手を癒すためこの一宮に滞在したとか。上田はこの土地出身の小説家で鉄道に関する著作が多かったそう。

海中展望塔

かつうら海中展望塔に向かう(2023年2月)
かつうら海中展望塔に向かう(2023年2月)

国道128号を南下し、鵜原付近で左折しかつうら海中展望塔に向かいます。千葉県立中央博物館 分館海の博物館に駐輪し、徒歩で海中展望塔に向かいます。写真の橋は行き止まりで右側にあるトンネルからアプローチします。

かつうら海中展望塔から八幡岬方面を望む

かつうら海中展望塔から八幡岬方面を望む(2023年2月)
かつうら海中展望塔から八幡岬方面を望む(2023年2月)

奥に見えているのが八幡岬でその中ほどに勝浦漁港が見えます。手前には遺構が残っていますがいけすや追い込み漁で使っていたとのことです。

こ、怖いっす。に、逃げるっス

洒落の利いたシマアジ(2023年2月)
洒落の利いたシマアジ(2023年2月)

海中展望塔内部には様々な展示がありますが、このポスターは思わず笑ってしまいました。残念ながら、人間を恐れて逃げてしまったのか展望塔からはシマアジは確認できませんでした。展望塔から見えた魚たちはこちらから

展望塔ならではの風景

メジナの群れ@かつうら海中展望塔(2022年2月)
メジナの群れ@かつうら海中展望塔(2023年2月)

餌箱がおろされるとメジナが群がります。ここで釣りしたら釣れるだろーなー。

かつうら海中展望塔からみる海食崖

かつうら海中展望塔からみる海食崖(2023年2月)
かつうら海中展望塔からみる海食崖(2023年2月)

12万年前頃まで銚子が小さな島だったのは前回のツーリング記事で紹介しましたが、房総半島の南部は大きめの島でした。したがって年代的には屏風ヶ浦の海食崖と同じような年代の海食崖が勝浦でも見られているものと思います。

風景を堪能した後は鴨川まで南下し猟師工房でジビエ(鹿、猪)を購入して帰途につきます。このところ、キョンは取れていないようで在庫がほとんどありませんでした。

帰りもアクアライン経由ですが、渋滞が始まっていました。以前に比べるとトンネル内の誘導灯の効果か少し緩和しているようにも思えます。

今回のツーリング記事はこれでおしまい。

2023年最初のツーリング(銚子屏風ヶ浦)

東関道を終点まで行くと

男体山の屏風岩を調べていると屏風〇〇と呼ばれる地名やものが割と多いことに気づきこの日は銚子市の屏風ヶ浦を目指します。

東関道の終点は潮来ICです。難読地名ですが昭和の歌謡曲のタイトルになって有名。「潮来の伊太郎〜♪」です。「いたこ」。さらに東進すると鹿島があります。まずは鹿島神宮を目指して走ると神宮橋の鳥居が見えてきて盛り上がってきます。

このあたりでハーレーの集団と出会います。どうやら鹿島神宮を目指している模様。ついていくと神宮手前で止まってしまいましたが、私は追い越して参道を神宮方面へ。現れたのが私営の有料駐車場に呼び込み誘導する人々…。神宮の参道で多くの参拝客を迎えて商売をするのが一般的で皆さんも生計を立てるためとはいえ何か興醒め。駐車スペースを参道から少し離して参道は徒歩でアプローチできるようにした方が…と思いつつ鹿島から銚子方面へ。

屏風ヶ浦経由、犬吠埼灯台のはずが…

気づくと犬吠埼灯台を行きすぎていました。犬吠埼灯台は一度行ったことがありますが九十九里側からだったのを忘れていました。灯台も行きたかったのですが今回は屏風ヶ浦を優先して記念撮影だけ。

犬吠埼灯台とNC750S(2023年1月)
犬吠埼灯台とNC750S(2023年1月)

写真の右側に海岸に降りる階段が見えていますが、これを下っていくと灯台まで繋がる遊歩道があり灯台まで徒歩で散歩できます。結構人気のようで撮影中にも数人の方が登ってきたり降りて行ったりしていました。

屏風ヶ浦到着

屏風ヶ浦とNC750S(2023年1月)
屏風ヶ浦とNC750S(2023年1月)

屏風ヶ浦に到着です。海岸の入り口に千葉科学大学があります。ここの学生は夏は泳ぎ放題だなとか思いつつ駐車場にNC750Sを停めて撮影。特徴的な海食崖がよく見えます。

銚子は富士山可視のほぼ東端

富士山可視東端の記念碑(2023年1月)
富士山可視東端の記念碑(2023年1月)

銚子は富士山が見えるほぼ東端だそうで、伊能忠敬が観測したという記念碑が立っています。この碑のちょうど向こうが富士山方向のようですが、この日は…残念ながら見えませんでした。

東側で一番遠いのは福島県の山の上らしく、数年前に実際に撮影まで出来た一番遠く福島県内の地点が更新されたというのがニュースになっていたような記憶があります。

昔、銚子は島だった…らしい

各年代の火山灰が堆積して出来た地層(2023年1月)
各年代の火山灰が堆積して出来た地層(2023年1月)

屏風ヶ浦の名前の由来とも言える海食崖です。現地の案内板によると古代地層が押し上げられた上にある銚子は12万年前頃まで周りは海で島だったとか。なのでこの海食崖も海中で堆積したものではなく地上で火山灰が堆積したものでしょう。

上の赤がかっている部分が有名な関東ローム層。写真中心辺りの白い部分が220万年前ごろの地層。この地層はあまり硬くないので海食の影響で一年に1mも後退していたそうですが、現在では防波堤で保護されています。(そのためかも知れませんが下の方には雑草が見えます)

銚子マリーナ海水浴場

銚子マリーナ海水浴場から刑部岬方面を望む(2023年1月)
銚子マリーナ海水浴場から刑部岬方面を望む(2023年1月)

現在、屏風ヶ浦の海食崖は防波堤で保護されていますが、その防波堤上が散策道になっています。そしてその海側は海水浴場として整備されています。(おそらく)人工海水浴場ですが、海食崖+防波堤(散策道)+人工砂浜が上手く調和して人工感を感じさせない良い風景です。写真で見えているのは九十九里浜の東端と言える刑部岬です。雲がなければ富士山も…。

いい風景だー

銚子マリーナ海水浴場の様子(2023年1月)
銚子マリーナ海水浴場の様子(2023年1月)

海水浴場ではSUPボードを楽しんでいる人がいました。風車、SUPボード、青鷺の砂浜です。このサイトならアオサギが「あーワシもやってみたいなーSUPボード…」と言っていそうな雰囲気です?

海食崖の遠景

屏風ヶ浦の海食崖(2023年1月)
屏風ヶ浦の海食崖(2023年1月)

海水浴場には突堤が突き出していてそこから海食崖をやや遠くから観察することが出来ます。堤防の上、散策道を歩いている人の大きさと比べると海食崖の規模がよく分かると思います。

この突堤、砂浜の砂流出を防ぐ意味で作られていると思うのですが、海食崖の観察にも一役買っています。よく出来ているぞ、銚子マリーナ海水浴場!

そして帰途に

銚子マリーナ海水浴場全景とNC750S(2023年1月)
銚子マリーナ海水浴場全景とNC750S(2023年1月)

青空、青い海、海食崖、浜辺に映り込んだ青空、アオサギなど素晴らしい風景・風物を楽しんで帰途につきます。鴨川まで南下して猟師工房でジビエを…と思っていましたが少し時間がタイトになってきたので東金から千葉方面に向かい、京葉道路で都心方面へ。

渋滞が嫌いな管理人は京葉道路→環七がこれまで定番のルートでしたが、敢えて都心ルートで帰宅…意外と空いていて今後こちらが定番になりそうです。

次回は…また千葉方面へ。だって、山側寒いし。

沈下橋を巡るツーリング

沈下橋は関東では珍しいですが、管理人の実家の高知県ではあちこちにあります。実家の近くでも数か所あり、この日の午前中に3か所回ってきました。

名越屋沈下橋

名越屋沈下橋とCT125ハンターカブ(2023年1月)
名越屋沈下橋とCT125ハンターカブ(2023年1月)

国道194号と国道33号の分岐から194号方面に向かって比較的すぐの名越屋沈下橋です。仁淀川にかかる沈下橋で最も下流にあります。(多分…)昔はさらに下流に八田堰下流にもっと長い沈下橋がありましたが現在は廃止され撤去されています。代わりに立派な橋がかけられました。詳しい周りの風景はこちらから

片岡沈下橋

片岡沈下橋遠景(2023年1月)
片岡沈下橋遠景(2023年1月)

仁淀川上流向きに194号線を北上し、上八川川と仁淀川の合流点を少し過ぎた所で仁淀川上流向きに西向きに進むと片岡沈下橋があります。橋の下流からの遠景ですが、写真左側右岸に白く見えているのは2022年12月の大雪の残りです。

片岡沈下橋とCT125ハンターカブ(2023年1月)
片岡沈下橋とCT125ハンターカブ(2023年1月)

片岡沈下橋を渡って右岸側の風景はこんな感じです。雪が残っているのはともかくとして、山の影は結構道路が凍結していてドキドキしました。

浅尾沈下橋

浅尾沈下橋遠景(2023年1月)
浅尾沈下橋遠景(2023年1月)

「あさお」ではなく「あそお」沈下橋です。映画やドラマのロケで有名で近年ではアニメ「竜とそばかすの姫」で取り上げられたとか…。残念ながら現在架橋の補強工事中で車両通行止めでした。歩いて渡るのはOKでした。

浅尾沈下橋とCT125ハンターカブ(2023年1月)
浅尾沈下橋とCT125ハンターカブ(2023年1月)

本来、風景の良いところですが工事中につきただの工事現場になっています。少し残念ですが、生活道として重要な橋なのでメンテナンスはとても大切です。

浅尾沈下橋の説明書き(2023年1月)
浅尾沈下橋の説明書き(2023年1月)

片岡沈下橋の建設に触発されて架橋された側面もあるとのこと。へーです。因みに片岡沈下橋まではバイクではすぐですが歩いていける距離では…ないと思います。(マラソン好きな方なら大丈夫でしょうが…)

帰りに鰹を買って帰る

サングリーンコスモスふれあい市で買った鰹(2023年1月)
サングリーンコスモスふれあい市で買った鰹(2023年1月)

帰りにサングリーンコスモスふれあい市で鰹を一本買って帰りました。2000円は実家の母に言うと「高い」の感想ですが、延べ7~8人前の刺身orタタキになったのでリーズナブルなんじゃないかなあ。

マイ釣りポイント

花街道の突堤(2023年1月)
花街道の突堤(2023年1月)

この後、桂浜の近くの花街道の様子を見てCT125を返却。2週間弱で800km程度の走行距離。あちこち走り有意義な休みを過ごせました。ありがとうCT125。

いろは坂ツーリング(2)

晩秋のいろは坂。登っていって明智平のロープウェイ、展望台の風景など。

明智平のロープウェイ

NC750Sと明智平のロープウェイ(2022年11月)
NC750Sと明智平のロープウェイ(2022年11月)

NC750Sとロープウェイ、奥に女峰山。この日はツーリングのバイクも多く、それも旧車が多かったです。なお明智平の駐車場は有料ですが、駐輪場は無料です。嬉しい。

展望台正面には中禅寺湖と華厳の滝

中禅寺湖、華厳の滝(2022年10月
中禅寺湖、華厳の滝(2022年11月)

絶景です。右側が男体山。中禅寺湖は男体山が噴火した時の溶岩が川をせき止めてできた堰止湖です。中禅寺湖と華厳の滝の間には中禅寺ダムがあり華厳の滝の流量を調整しています。中禅寺ダムはFNPの多目的ダムです。(但しダムとして扱われていますが堤高は6.4mしかなく厳密には堰)

男体山と中禅寺湖

男体山、中禅寺湖、華厳の滝(2022年11月)
男体山、中禅寺湖、華厳の滝(2022年11月)

男体山が噴火した時の溶岩が…というのが想像できる風景です。男体山のマグマは流動性が低く、噴出した溶岩はあまり流れず高い崖を形成しながら冷えていったために屏風岩などの特徴的な地形が残りました。

国際色豊かな若者たち

国際色豊かな若者たち(2022年11月)
国際色豊かな若者たち(2022年11月)

多国籍の若者たち。どこかの大学の研究室とか…と思ったらWEBで偶然集まって日本を旅行することになったそうで…。でも楽しそうだったので記念に撮影させてもらいました。

ロープウェイの下りの動画

下りのロープウェイです。見た目より高度感あります。

明智平から筑波山を望む

明智平から筑波山を望む(2022年10月)
明智平から筑波山を望む(2022年10月)

関東平野の北端から山に登った明智平からは関東平野の真ん中にある筑波山が見えます。

方等上流砂防堰堤

男体山、方等上流砂防堰堤、方等滝、NC750S(2022年11月)
男体山、方等上流砂防堰堤、方等滝、NC750S(2022年11月)

雲隠れの男体山、方等上流砂防堰堤、NC750Sです。上の写真で滝のように見えているのは砂防堰堤でその下が方等滝(下の写真で分かりやすい)です。今回のツーリングではダムに恵まれませんでしたが意外な場所で出会いました。

方等上流砂防堰堤と方等滝(2022年11月)
方等上流砂防堰堤と方等滝(2022年11月)

男体山の屏風岩

屏風岩、NC750(2022年11月)
屏風岩、NC750(2022年11月)

屏風岩と呼ばれる地形は全国各地に多くありますが、写真は男体山の屏風岩。男体山が噴火して流出した溶岩の内南側に流れた(全体の内のごく一部)が川をせき止めて中禅寺湖を作り、東南東側に流れた大部分が屏風岩を形成したのではないかというのが高度地図を見た管理人の推測です。

帰りは東北道を素直に都心まで走って環七に合流。渋滞もなく順調に帰宅しました。地理的にとても興味深い風景が楽しめたツーリングでした。

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