ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

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広瀬ダムの紅葉を目指すツーリング

大菩薩ラインの紅葉とNC750S(2021年11月)
大菩薩ラインの紅葉とNC750S(2021年11月)

久々の週中の休日、そろそろ紅葉が美しい時期紅葉狩りツーリングに出かけました。奥多摩~大菩薩ライン~フルーツライン~秩父往還の経路です。実は奥多摩までは決めていたものの上日川ダム方面に向かう経路も候補でした。なので実はタイトルに少し偽りあり。

なぜ秩父方面にしたかは写真を紹介しながら。

檜原村の秋川の紅葉

檜原村秋川とモミジ(2021年11月)
檜原村秋川とモミジ(2021年11月)

11月初旬なので少し紅葉には早いかなあ?と思っていましたがそんなことはありませんでした。奥多摩の山の入り口檜原村でも紅葉が進んでいました。この写真を撮影した場所の標高が約250m。奥多摩周遊道路の最高地点は1100m前後なので800m以上登っています。盛りの紅葉が期待できそうです。

林道も一部紅葉していますが…

奥多摩入間白岩林道の紅葉(2021年11月)
奥多摩入間白岩林道の紅葉(2021年11月)

奥多摩方面に向かう経路は敢えて遠回りして、入間白岩林道を通りました。人里離れた林道でさぞ感動的な紅葉が見られるだろうと思ったら…林道なのでスギ、ヒノキが多くて紅葉している部分は少ないのです。そりゃそうだ。でも所々に映えている広葉樹の紅葉はきれいでした。

入間白岩林道の入り口で何台かのバイクに会いました。普段ここで人に会うことはほとんどないので、秋のツーリングシーズンの盛りを実感しました。

都民の森公園の向かいのススキ

都民の森公園前のススキとモミジ(2021年11月)
都民の森公園前のススキとモミジ(2021年11月)

都民の森公園は紅葉狩りのドライブ、ツーリングでいっぱいでした。4輪は満車で入場できないようでした。2輪もたくさん。都民の森公園は公園側の風景も美しいですが、公園の駐車場から出て山の下の方を望む風景も良いです。写真は風景というよりは紅葉をバックにススキの穂。秋です。

大菩薩ラインは紅葉の絶景

大菩薩ラインの紅葉(2021年11月)
大菩薩ラインの紅葉(2021年11月)

都民の森から奥多摩湖に下って大菩薩ラインで柳沢峠に向かいます。この時期の大菩薩ラインは紅葉の絶景が続きツーリングには最高です。途中でNC750Sを停めて記念撮影。撮影している間にもツーリングのバイクが沢山行き交っていました。

柳沢峠からみる富士山

柳沢峠からみる富士山(2021年11月)
柳沢峠からみる富士山(2021年11月)

大菩薩ラインの頂上は柳沢峠。ここからは空気が澄んで晴れていれば富士山が綺麗に見えます。が、この日は少しかすみ気味でまた山の中腹高さに雲が…。「あーたまーをくーもーの♪」状態。この分だと富士山はあちこちから完全には見えなそうなので上日川ダム方面は次回にして紅葉が最高に美しく撮影できる広瀬ダム方面に向かうことにしました。

フルーツライン~広瀬ダムの紅葉は最高でした

広瀬ダムから見た紅葉(2021年11月)
広瀬ダムから見た紅葉(2021年11月)

フルーツラインを通って広瀬ダムに向かいます。フルーツラインを含めて甲府盆地のブドウ畑は紅葉しこれも美しいのですが、少し早かったようです。フルーツラインを抜けて国道140号線、いわゆる秩父往還に入るとこれまた素晴らしい紅葉の風景。大菩薩ラインの迫ってくるような風景とはまた異なり、少し開けた谷から遠くの紅葉が遠望できる絶景でした。

次回は広瀬ダム周辺を紹介します。

奥利根3ダムツーリング 奥利根ゆけむり街道編

奥利根の名の通り利根川上流域の渓谷

奥利根の渓流(2021年7月)
奥利根の渓流(2021年7月)

奈良俣ダムでダムカレーを堪能した後は奥利根ゆけむり街道を東に向かいます。途中から大型車は進入禁止となり、道幅がぐっと狭くなります。この辺りから利根川水系片品川上流のいわゆる「渓流」の風景が楽しめます。よそ見注意で時々NC750Sから降りて風景を楽しんだり撮影したり。その一枚が上の写真です。

照葉峡はリラックス度特Aの景勝地

照葉峡の標識(2021年7月)
照葉峡の標識(2021年7月)

更に進むと目立つ滝があり、降りて確かめると「照葉峡」という景勝地。人生史上初めてリフレッシュ度という言葉を聞きました。照葉峡は「特A」。なんだかお米の品質のようです。緑に囲まれていて滝があって水音に包まれている環境は確かにリラックスできます。

さらに標柱を見るとなんとマイナスイオン値4060個/cm^3!これでリラックスできないはずがありません。…いやマイナスイオン値の基準が良く分からないのですが多分、タウリン1000mgよりは凄いと思います。

この時は照葉峡の滝は水の脇まで降りることができました。折角なので手で水をすくって二口三口。勿論美味しかったのですが、東京の水源のダムの更に上流の渓流で飲んでいると思うとなお美味しいものです。

時間をかけて沼田まで

沼田から赤城山を望む(2021年7月)
沼田から赤城山を望む(2021年7月)

照葉峡を過ぎてから片品で国道401号線に合流するまでの道は狭くカーブも急で正直そんな長距離ではないにもかかわらず距離感があります。大丈夫かなー、道間違ってないかなーとか思いつつ進んで401号線に合流し120号線で沼田ICに向かいます。

その途中、沼田市内でNC750Sを停めて撮影したのが上の一枚。赤城山と夏の雲が印象的です。手前に植わっている作物のアップが下の写真。何か分かりますか?

コンニャクの若株(2021年7月)
コンニャクの若株(2021年7月)


どうやらこれコンニャクの若い株のようです。コンニャクってかなり栽培に手がかかって同じ芋を3年から4年毎年植えて大きくするのだそう。現在では国産のコンニャクは珍しいそうです。

茎がマムシグサに似てるなあと思ったら両方ともサトイモ科なので遠い親戚筋みたいなものなのですね。もっともマムシグサは毒で食べられませんが。

須田貝ダムから始まり、矢木沢ダム奈良俣ダムを周ったツーリングもこれでおしまい。沼田ICから東京に向けて帰宅しました。走行距離は400kmを超えて燃料のリザーブ表示になっていました。それでも1タンクで一日楽しめるNC750Sよ、ありがとうです。

奥利根3ダムツーリング 人生初ダム○○○ 奈良俣ダム編

奈良俣ダムは突然現れる

奈良俣ダムの堤体(2021年7月)
奈良俣ダムの堤体(2021年7月)

奈良俣ダムは群馬県道63号を走っていると突然堤体が現れます。この場所からは歩いてダム堤体に上ることが出来る遊歩道が整備されているようでした。が、歩きません。奥野ダムでダムを徒歩で上り下りするのは懲りました。シンプルな直線の洪水吐が潔さ?を感じさせます。車両で堤体に上る登り口は県道63号をもう少し片品方面に走り龍洞を超えた所を左折します。

奈良俣ダムのあれこれ

NC750Sと奈良俣ダムの碑(2021年7月)
NC750Sと奈良俣ダムの碑(2021年7月)

奈良俣ダムの石碑の前でNC750Sの記念撮影。奈良俣ダムはいろいろと話題があります。その1、ダムは「奈良俣」ダム、川は「楢俣」川、ダム湖は「ならまた」湖。なぜこんなに表記を分けたのでしょう。その2、前々回の須田貝ダムは楢俣ダムと命名されていた。しかし奈良俣ダムが出来る際に須田貝ダムに名称が変更された。へーです。

奈良俣ダムの堤体を左岸から望む(2021年7月)
奈良俣ダムの堤体を左岸から望む(2021年7月)

奈良俣ダムは堤頂高158mでロックフィルダムでは日本で3番目の高さを誇ります。高さだけでいえば矢木沢ダムよりも高いのですが高度感はありません。ただスケールの大きさに圧倒されます。なお洪水調整やかんがい、上水道利水などの目的を持つ多目的ダムです。

多目的の中でも水道水の供給が多く、群馬県2.435t/秒、茨城県0.179t/秒、埼玉県0.951t/秒、千葉県2.41t/秒、東京都2.07t/秒が供給されています。群馬県自身が使用する量より他都県に供給する量の方が多いのです。矢木沢ダムには東京都民が頭が上がりませんでしたが、奈良俣ダムには都民に加え千葉、埼玉、茨城県民も感謝せねばなりません。東京首都圏を利根川上流域の雪解け水が支えている構図がここでも見て取れます。

発電は12,800kWの発電能力であまり大きくはありません。この記事の一番最初の写真の右側にあるのが発電所です。

突然男性の裸像(2021年7月)
突然男性の裸像(2021年7月)

奈良俣ダムの最も特徴的なのは男性裸像かもしれません。由来、来歴はよくわかりませんが夏の青い空と雲、巨大なダム堤体に男性裸像。「なぜだ」と心の中で呟きました。

奈良俣ダムの洪水吐(2021年7月)
奈良俣ダムの洪水吐(2021年7月)

下から見てまっすぐな洪水吐は上から見てもまっすぐです。そりゃそうだ。下流側左手に発電所があり奥に見えている道路が群馬県道63号です。目立った減勢工がありませんでしたが、流れ落ちた場所の水深が深そうなので護岸された水深の深い減勢工になっているのかもしれません。(推測です。)

奈良俣ダムの周りは小ダムがたくさん

  • 奈良俣ダムから見える小ダムの一つ。やや広めの自然越流式洪水吐が特徴的。
  • 奈良俣ダムから見える小ダムの一つ。狭くて高さのある自然越流式洪水吐が特徴的。
  • イヌの顔のように見える堤体が可愛らしい。でも泣きながら吐いているようにも見えます。ちょっとかわいそう。
  • ピンボケでごめんなさい。ダムの奥の植物がかなり育ってダム堤体の上の方まで来ています。かなり土砂で埋まっている様子です。

奥利根のダムの特徴は接する山から直接雪解け水が流れ込むことです。奈良俣ダムもそうで、各所からの土砂流入を防ぐためと思われる小ダムが各所にあります。確認できただけでも4基あってそれぞれデザインが特徴的でした。

奈良俣ダムの洪水吐ゲート(2021年7月)
奈良俣ダムの洪水吐ゲート(2021年7月)

奈良俣ダムの洪水吐ゲートです。このゲート中々面白い構造になっていて、低水位を維持する場合中央のゲートを上げてゲートの下から放流します。中くらいの時ゲートをおろしてゲートの窓から放流します。更に洪水になると自然越流式になり左右から越流する仕組みのようです。面白いですね。

人生初はダムカレー

人生初のダムカレー(2021年7月)
人生初のダムカレー(2021年7月)

タイトルの○○○は「カレー」でした。あちこちのダムには行くのですが、ツーリング中にあまり食事をしないのとカレーそのものがそこまで好きなわけではないのでこれまで食べたことがありませんでした。この日は須田貝ダムから始まり矢木沢ダムを歩き回り、奈良俣ダムでまた歩き回り写真撮影。朝食も食べていなかったので思い切ってダムカレーに挑戦(大袈裟)。

注文してしばらくして出てきたのがこれです。奈良俣ダムのロックフィル感と洪水吐を福神漬けで表現しているところが中々良いです。またロックフィルダムからカレーが漏れないようにライスは結構硬めに成形しているところなど中央遮水土を彷彿とさせます。管理人にはご飯がみっちり成形されていた分ちょっと多かったかもですが味は上々。

満腹の後は、奥利根ゆけむり街道を走破します。

奥利根3ダムツーリング 見どころが多い矢木沢ダム編

流石に大きい矢木沢ダム

矢木沢ダムは堤体高131mのアーチダムです。東電の管理用道路を進むと堤体が見えてきますが、道路とダムの位置関係からほぼ正面からみることになるのでアーチがあまり感じられません。この橋を越えて直進すると発電所(但し一般車進入禁止)、左折して一気にダム堤体高分を登って駐車場に至ります。

管理用道路から見る矢木沢ダム(2021年7月)
管理用道路から見る矢木沢ダム(2021年7月)

矢木沢ダムのダム湖は「奥利根湖」

奥利根湖の表示と奥利根湖(2021年7月)
奥利根湖の表示と奥利根湖(2021年7月)

駐車場にNC750Sを停めて、管理事務所を抜けてダム湖側に出ると「奥利根湖」の表示があります。奥利根湖は小河内ダムの奥多摩湖と比べると少し多い貯水量を持ちます。特徴的なのは地図で見ると非常にギザギザとした形をしています。これは周囲の山地からの雪解け水がそのまま小さな谷をつくりながら流れ込むことが原因と考えられます。奥多摩に比べると奥利根は圧倒的に積雪量が多い豪雪地帯です。

水はすべての生命 ー 瑞雪

水はすべての生命(2021年7月)
水はすべての生命(2021年7月)

瑞雪とは何かの吉兆として降る雪のことです。実際、奥利根湖の水は所在する群馬県だけではなく東京都にも供給されており我々の生活になくてはならないものです。このようなダムを寿ぐ碑や掲示は四国の早明浦ダムにもあります。その言葉は「四国の○○ ○ 」。期せずして似ています、リンク先でご覧ください。

洪水吐と余水吐

矢木沢ダムの洪水吐(2021年7月)
矢木沢ダムの洪水吐(2021年7月)

矢木沢ダムの洪水吐のゲートです。矢木沢ダムの目的に洪水調整が含まれているので洪水吐と呼んでよいはずです。ところがゲートの製造者三菱重工業によるプレートには「矢木沢ダム余水吐ゲート」と記載があります。ダムの公式HPやパンフレットには洪水吐。あまり厳密に分けられていないのか?

ウィングダムとわきダム

矢木沢ダムの洪水吐とウイングダム(2021年7月)
矢木沢ダムの洪水吐ー下流側から(2021年7月)

矢木沢ダムはアーチダムとして有名ですが左岸側は地質上の問題でコンクリートの重さでダム端部を支えています。上の写真の洪水吐が見えている部分がそれにあたります。このような構造はウィングダムと呼ばれ、有名な黒部ダムは両岸にウィングダムがあるそうです。

ウィングダムの手前に土手が見えていますが、はしダムと呼ばれダムの一部になっています。奥利根湖は二つの谷をせき止めて出来ているようで大きな谷をアーチダムとウィングダムでせき止め、小さな谷をはしダムでせき止めて一つの大きな湖を形成したものです。なおはしダムの上が駐車場になっています。

設計者はひょっとして○○がお好き?

矢木沢ダム洪水吐のバンク(2021年7月)
矢木沢ダム洪水吐のバンク(2021年7月)

矢木沢ダムの洪水吐ははしダムでせき止められた方の谷に誘導されています。この流路を見るとカーブしているところでバンクが付けられています。流れの外側にこぼれにくくするための措置だと思いますが…直感的には必要か?と感じてしまいました。ひょっとすると設計者が競輪好きでバンクを付けたかったのではと思ってしまいました。

右岸から矢木沢ダムの堤体を望む

右岸から望む矢木沢ダムの堤体(2021年7月)
右岸から望む矢木沢ダムの堤体(2021年7月)

右岸から矢木沢ダムの堤体を望みます。横長ではカメラのフレームに収まりません。高さ131mで非常に高度感があります。高さだけではなくダムの3次元的なアーチの影響で足元も見渡せることも大きく影響しています。重力式コンクリートダムの斜面の堤体を見るときとはかなり違う感覚です。

矢木沢ダム天端から洞元湖を望む

矢木沢ダム天端から下流を望む(2021年7月)
矢木沢ダム天端から下流を望む(2021年7月)

矢木沢ダムの天端から下流を望むと奥に前回の須田貝ダムのダム湖である洞元湖の北端部が見えます。宮ケ瀬ダム石小屋ダムも上流側のダムから下流側のダムが見えるケースですが、これだけ大規模なダムのダム湖が上流側から見えるのは珍しいような気がします。

矢木沢ダムを左岸から望む

矢木沢ダム右岸から堤体を望む(2021年7月)
矢木沢ダム右岸から堤体を望む(2021年7月)

先ほどの左岸からの写真と同様、独特の高度感があります。ダム堤体に沿って検査・保守用の通路が設置されています。簡単な手すりが付いているようですが高所恐怖症の管理人にはおよそ歩ける気がしません。更に一部不気味にさびてますし…。写真下に見えているのは水力発電所への導水管と思われます。矢木沢ダムの目的の一つは「発電」で、240,000kWの大規模な揚水発電を行います。発電所は写真左下に見切れていますが、送電設備の碍子が見て取れます。

30名近い犠牲があったそうです

矢木沢ダム慰霊碑(2021年7月)
矢木沢ダム慰霊碑(2021年7月)

ダムといえば「危険な現場」の印象が強いですが、昭和30年代に起工された矢木沢ダムも例外ではなかったようです。一方で矢木沢ダムには「移転を余儀なくされた人々」関連の記念碑などはありません。1軒だけ移転者があり、東京電力の保養所だったとのこと。そりゃあ、記念碑は立ちません。

奥利根湖とダム管理事務所(2021年7月)
奥利根湖とダム管理事務所(2021年7月)

奥利根湖をダム左岸から望みます。アーチダムの本体ダム、重力式コンクリートダムのウィングダム(洪水吐のある辺り)、フィルダム(管理棟から奥)位置関係がよくわかる一枚です。矢木沢ダムは3形式のダムが一度に見られる興味深い場所です。

なお矢木沢ダムの水は7割弱が群馬県の農業用水、2割弱が東京都の水道水(毎秒4t!)、残りは群馬県の水道水として使用されています。群馬県の農産物の多くが東京に出荷されることを考えると、矢木沢ダムは東京都を支えているといっても過言ではありません。東京都の水の多くは日本海側の豪雪地帯で降った雪の雪解け水なのです。東京都民は矢木沢ダムには頭が上げられないのです。

記念撮影をして次の目的地へ

奥利根湖をバックにNC750S(2021年7月)
奥利根湖をバックにNC750S(2021年7月)

奥利根湖をバックに記念撮影。撮影中、大型バイクでツーリングしているグループの一人の方とお話し。先週は下久保ダムに行っていたそう。ツーリング情報を交換し、挨拶して私は出発。ところが、帰路の国道120号線で撮影中にばったり会うという奇遇。面白いものです。

東京を支える矢木沢ダムを離れて、関東を支える奈良俣ダムに向かいます。

奥利根3ダムツーリング 須田貝ダム編

須田貝ダムへのアプローチ

少し眠れないことが多く朝早く目が覚めた夏の日。都内の天気は曇り…といって家で悶々と過ごすのは嫌なので早い時間を活かして少し遠出することに。そういえば矢木沢ダムを目指したことがありましたが、手前の藤原ダムで雨と寒さで帰ってきたことがありました。

ということで、メインの目的地は矢木沢ダムとして、須田貝ダム→矢木沢ダム→楢俣ダム→奥利根ゆけむり街道を走るツーリングに出かけました。須田貝ダムまでのアプローチは環八→関越練馬IC→水上IC→国道291号→群馬県道63号で途中で左折し矢木沢ダムの東京電力管理用道路の途中に須田貝ダムがあります。ダムは道路からよく見えて、こんな感じです。

なお今回のツーリングで藤原ダムにも寄ることを考えたのですが…一度取材済みだったので矢木沢ダム到着を最優先しました。群馬県道63号を水上側から進むと藤原ダムの藤原湖西岸(こちらが矢木沢ダム近道)ー東岸(こちらが県道63号)の分岐があります。東岸を選ぶと藤原ダムの天端を通過できるのですが、今回は西岸ルート。

須田貝ダム全景(2021年7月)
須田貝ダム全景(2021年7月)

須田貝ダムは意外と日本初が多い

須田貝ダムは比較的大きな、重力式コンクリートダムですが見た目にはあまり特徴はありません。割とオーソドックスな姿です。一方で日本で初めてダムのコンクリート材料にフライアッシュ(石炭燃焼時の灰)を使用したり、地下に発電所を設置する(これも日本初)などの技術的なチャレンジがされているのが特徴です。

地下に発電所を設置するのは、割と多く下久保ダムの下久保発電所上日川ダムの葛野川発電所なども地下に発電所が建設されています。地下に発電所を建設するのは大変なように思えますが、ダム湖との標高差を稼いで発電量を増やすことが出来たり、豪雪地帯では雪の影響を受けないなどメリットがあるようです。そういえば、須田貝ダムのある奥利根地方は典型的な豪雪地帯です。

須田貝発電所の変電所(2021年8月)
須田貝発電所の変電所(2021年8月)

発電所は建屋がありませんが、変電所は地上にあります。送電はやはり高圧電線なので地上が有利なのでしょう。

須田貝ダムのダムカード?

須田貝ダムのダムカード?(2021年7月)
須田貝ダム全景(2021年7月)

須田貝ダムのダムカード?です。ダムカード風の枠があって本物のダムを枠に入れて撮影するとダムカードの出来上がりです。右上のPは須田貝ダムの目的が発電(Power generation)であることを示しています。多くのダムは一つの目的だけではなく複数の目的がある多目的ダムですが、須田貝ダムは発電専用です。

また右下のGはダムの形式を表していて重力式(コンクリート)ダム(Gravity dam)を意味しています。他の重力式コンクリートダム以外の重力式ダムは、HG – 中空重力式コンクリートダム、GA – 重力式アーチダムなどで表されます。中空重力式コンクリートダムは未取材ですが、重力式アーチダムといえば秩父湖の二瀬ダムが有名ですね。

東京は曇りでしたが良い天気でご機嫌

須田貝ダムの駐車場で撮影したNC750S(2021年7月)
須田貝ダムの駐車場で撮影したNC750S(2021年7月)

出発した時は曇りでしたが水上ICを降りたあたりから日が差し始め、須田貝ダムではすっかり夏の日差し。でも、さすがは奥利根、涼しいのですよ。それにカラッとしていて夏のツーリングには最適なんじゃない?と気づきましたが、それはこの後でも証明されました。

須田貝ダムを出発してさらに進むと…初めての場所なので結構な距離あるように感じましたが、橋の手前から今回のツーリングの目玉である矢木沢ダムが見えてきます。

そして矢木沢ダム(2021年7月)
そして矢木沢ダム(2021年7月)

なお県道63号から矢木沢ダムの東京電力管理用道路に入ると一切民家や店舗はなくなります。が、流石は有名な大ダム、結構観光やツーリングで訪問している方も多く、必然的に交通量が結構ありました。是非安全運転で行きましょう。

次回は矢木沢ダム。

NC750Sの生産中止の理由

NC750Sの生産中止の理由

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NC750Sの生産中止発表は2020年11月でした。

その理由は単純に言えばバイクに乗るのは趣味だが設計、製造して売るのはビジネスということでしょう。NCがNew mid Conceptに基づいて「求めやすい価格」を志向するとしてもビジネスとしてみれば安すぎれば問題です。またNCのコンセプトが説得力があればあるほど、他社ブランドとの差別化が図れる一方でNC750Sの存在は自社のCB系のブランドとのカニバリ(共食い)とブランドの希薄化が発生してしまいます。

実際、管理人がNC750Sを購入した際は、NC750SとCB650Rを比較しました。荷物の積載量、航続距離、価格などの点でNC750Sに軍配を上げました。「クロスオーバー」としてNC系でNC750Xがありまた、 着座位置を下げたNC750X -LDもリリースされていましたが比較はしませんでした。Sはストリート、Xはクロスオーバーのイメージが強く別物だと思っていたのが理由です。NCのブランドの中にSとXを一緒にした段階でブランドマッピングが少しおかしくなっていたのです。

VFR系のブランドもX, FがありますがこれもVFR800XとVFR800Fで迷う人は居ないでしょう。VFR800XとNC750Xで迷う人は居るかもしれませんが「価格」の敷居でブランド差が明確になってます。

富士山とNC750S(2021年5月)
神回 奥多摩→大菩薩初鹿野線のツーリング 5 
富士山とNC750S(2021年5月) クリックしてこのツーリング記録をご覧いただけます

ブランドイメージからNC750Sのカタログ落ちを見る

NC750Sの位置づけはブランドの観点から見るとCBとNCの中間にあってグラデーションの中間に位置していたと考えます。ブランドマネージメントの観点からいうと各ブランドは個々として明瞭であるべきで中間の存在は好ましくない。直2OHCと直4DOHCの大きな違いがあるものの同程度の排気量でストリートという点で「混ざって」しまいます。

またNC750Sの存在は教習車のNC750Lと市販NC系のブランドを直結しました。教習者用のNC750Lはその目的から低出力化されて教習車として使用されNC750Sとのルックスの相似性からNC系のブランドそのものの低出力イメージや初心者イメージに繋がってしまっていました。そこでNC750Sを切りルックスが大幅に異なるNC750Xを活かして、NC750Lのイメージと市販NC系ブランドのイメージを分離したのです。

NC750Sと背景に大渡ダム(2021年5月)
NC750Sと背景に大渡ダム(2021年5月)
クリックしてこの回の記録をご覧いただけます

残念だがもうあなたには買うことが出来ない

そんなNC750Sですが販売当初の大人気に反して2018年式はほとんど売れておらず、そのうちの一台を管理人が乗っていることになります。実際色違いを含めて2018年式に会うことはほとんどありません。つまり、新車は勿論、中古車でも市場にほとんど出ることがなく、もう読者の皆さんが入手することが難しいでしょう。尤、無理して入手して乗るという車種ではありませんが…。

ビジネス、ブランドなどの観点からカタログ落ちしてしまったNC750Sですがロングツーリングの相棒としては最高です。街中を乗っていて扱いやすいトルク特性、田舎道をゆったり走った時の楽しいパルス感、ワインディングを十分に楽しめる性能、高速道路を安心して走れる安定感。

まあ性能に関して言えば、反論のある人はいるかも。非力な割に重いとか。そう思われる方は別の車種に乗るでしょうし、そもそも買うのが難しいのです。

NC750S(2020年4月)
NC750S(2020年4月)
クリックしてこの回の記録をご覧いただけます

100,000kmは乗りたいなあ

購入から2年弱ですがトラブルは全くなく好調そのものです。オイルはまずまずこまめに交換し、タイヤは前後18,000km走行後辺りに交換しました。後ろはまだ残っていたのですが前が先にダメになってしまいました。うまく乗れていない管理人の腕の問題もあるかも知れません。次はチェーンの交換を考えています。

マメに手入れしていけば100,000kmはまあ余裕で行けそうな感じです。むしろ管理人が多忙になってツーリングに行く機会が減っている方が心配。なので最近は一日で遠出するようにしてます。何せ航続距離400kmオーバー。関東地方はほぼ無給油で往復できます。今はとても忙しくてあまり本格的なツーリングに行けてませんが、人生史上あまり行ったことの無い東北地方や北海道も泊りがけで行く時間を作りたいと思ってます。

まあ100,000km乗っても日本のすべてのダムは見れないと思いますが。

雪の都民の森 NC750Sと共に
路面の雪は溶けていましたが木々には多くの雪が残っていました

奥多摩経由深城ダムツーリング

入間白岩林道は通行止め

入間白岩林道の入り口(2021年7月)
入間白岩林道の入り口(2021年7月)

7月某日、ちょっと天気が悪いけどツーリングに出かけました。天気予報も「曇り」。予定は都心から青梅街道、秋川街道を経由して檜原村。入間白岩林道で数馬に抜けて奥多摩湖。奥多摩湖から大菩薩ライン経由で上日川峠に向かい、上日川ダム北岸。林道を抜けて、大菩薩初鹿野線経由で甲州街道に抜けて都心に帰るルートを想定していましたが…残念。周りの植物たちを撮影して引き返します。

山野草とニホンミツバチ?(2021年7月)
山野草とニホンミツバチ?(2021年7月)

夏が本番になってきて花に変わって昆虫が主役になってきました。あちこちで幼齢のバッタや跳ねたり、ミツバチが蜜を集めるのに忙しそうに飛び回っていました。写真のミツバチはセイヨウミツバチかニホンミツバチか?撮影場所から2~3km以内には養蜂所はなさそうなのでニホンミツバチと思われますが、巣箱を置いている可能性もありはっきりとは分かりません。

マムシグサの実(2021年7月)
マムシグサの実(2021年7月)

マムシグサの若い実です。このマムシグサ6月ごろからずっと撮影しているのですがなかなか実が赤くなってきません。記事をまとめている8月は雨が多く出かけられていません。撮影のタイミングを逃さないか心配しているところです。

深城ダム方面にツーリングルートを変更

奥多摩湖方面へ。奥多摩湖近辺から想定していたルートの柳沢峠方面を見ると、キリ?というか雨。大菩薩初鹿野線で大雨に降られた過去を思い出し経路変更。久々に国道139号方面に抜けて深城ダムを訪ねることにしました。

深城ダムは山梨県営の重力式コンクリートダムで上日川ダム、葛野川ダムで構成される揚水発電所の下流に位置します。アクセスはごく簡単で国道139号を小菅村から大月方面に南下し松姫トンネルを抜けてすぐの国道沿いにあります。ダムの上流側手前に展望所がありまずそちらに立ち寄り撮影。(晴れた日の深城ダムの様子はこちらー2020年9月)

深城ダム展望所でNC750Sを撮影(2021年7月)
深城ダム展望所でNC750Sを撮影(2021年7月)

この展望所からは深城ダムの堤体正面が良く見えます。更に降雨期を前にして放水中で水位が低くいつもにも増して堤体が良く見えました。

深城ダムの堤体正面(2021年7月)
深城ダムの堤体正面(2021年7月)

天気が少しだけ回復して良いタイミングで明るくなりました。堤体中央にオリフィスゲートとクレストゲートが見えています。この時はオリフィスゲートから放流中でした。というか、水位が低くてクレストゲート丸見えです。

深城ダムの天端とNC750S(2021年7月)
深城ダムの天端とNC750S(2021年7月)

深城ダムはほとんど訪れる人がいません。なので、良いアングルの記念撮影もしやすいのが良いところです。ダム天端は車両通行止めですが、歩いて散策することが出来ます。しかし、深城ダムのだいご味はやはり階段状になった減勢工下流を流れ落ちる水の音。NC750Sを駐車場に停めなおして国道を徒歩で大月側に数百メートル移動します。

深城ダムは人工の名瀑だと思う

人口の名瀑、深城ダムの放流音をお楽しみ下さい

ダム堤体に戻ってきて天端から放流の様子を録画しました。

深城ダム天端から放流の様子を撮影。

ダム天端から下流側を撮影するとこんな感じでした。オリフィスゲートからの放流に加えて下の建物横からも放流されています。これは深城ダムに併設された深城発電所の放流と思われます。深城発電所は認可出力340kWでいわゆる小型水力発電所です。周囲に電線がなくどうやって送電しているのか分かりませんが、もしかしたらダムの運用用に使用されているのかもしれません。

動画の30秒過ぎくらいにちらちらと何かが飛んでいるのが分かります。

堤体下流側をよく見るとイワツバメがたくさん

深城ダムのイワツバメ(2021年7月)
深城ダムのイワツバメ(2021年7月)

ダム堤体下流側をよく見ると小さな動物が群れていました。肉眼では確認しにくかったのですが、カメラの望遠でみて分かりました。どうやらイワツバメの群れのようです。天敵である猛禽類から身を守るのに天然の環境では断崖絶壁に群れたりするようですが、人口の断崖絶壁ダム堤体表面に群れていたようです。イワツバメも大変だ。

深城ダムを満喫した後は国道139号を南下して猿橋まで抜けて甲州街道。国道16号→青梅街道の経路で帰宅しました。深城ダムの放流動画が大収穫のダムツーリングでした。

次回は大場所。矢木沢ダムへ。

歴史マニアと行く一夜城と小田原城(小田原城編)

小田原城は大きかった…

小田原城址公園のハス
小田原城址公園のハス

一夜城から車で小田原城に移動します。一夜城に上るのが結構大変で、余程若くて体力に自信がない限りは自動車移動が無難です。よく考えると大城郭とそれを落とそうという大軍の陣ですから「一駆け」の距離にある方が不自然ですね。

写真は小田原城址公園のハス。2000年前の種を発芽させて…というあの大賀ハスです。ちなみにハスとスイレンの違いって分かりますか?こちらで紹介してます。この写真とリンク先の睡蓮の写真を比べると全然違うのが分かると思います。

小田原城の馬出門枡形(2021年7月)
小田原城の馬出門枡形(2021年7月)

堀越しに馬出門枡形を撮影したのが上の写真です。門のところで壁が90度曲がって門に殺到する敵を矢狭間や鉄砲狭間から狙い撃ちする気満々の作りです。

馬屋曲輪の矢狭間から馬出門枡形を見る(2021年7月)
銅門前の矢狭間から馬出門枡形を見る(2021年7月)

全体的に「立ち入り禁止」の場所が多い日本の観光地ですが、小田原城の銅門手前の土塁の上の塀まで上がる階段は特に掲示がなかったので登って矢狭間から馬出門枡形を撮影したのがこの写真。まさに狙い撃ちです。

小田原城の銅門(2021年7月)
小田原城の銅門(2021年7月)

小田原城の銅門です。銅門をくぐると二の丸です。歩いている人は歴史マニアの友人。左右の鉄砲狭間、矢狭間から狙われながらの登城です。

小田原城の威容(2021年7月)
小田原城の威容(2021年7月)

時代劇で江戸城役を担うのは多くの場合姫路城ですが、小田原城も使われることがあるそうです。(歴史マニア曰く)電線は余計ですが、この角度から見る小田原城天守閣はなかなかの威容。残念ながら再建天守ですが。

天守閣から一夜城方面を望む(2021年7月)
天守閣から一夜城方面を望む(2021年7月)

天守の最上階は展望台になっています。一夜城方面を見てみると…どこかわかりません。単なる山。と思っていたら、訳知り顔のオジサンが「あそこに一夜城というのがあってね」という話を同行の方にしている横で含み笑いの歴史マニア。「だって自分たちそっちから取材済みで勝ってるって思った」って。そんなんで勝っても仕方がないと思いつつ、やっぱ勝ってるなと同感な大人げない管理人です。

小田原城から一夜城を望む(2021年7月)
小田原城から一夜城を望む(2021年7月)

一夜城方向を望遠で撮影した写真です。写真やや左側、右側の手前の山の奥の小高い山が一夜城と思います。この場所であそこを見ながら、
「殿、大事でございます。」
「何事じゃ。」
「はっ、敵陣の奥に城が出来ております。」
「城じゃと。そのようなもの昨日まで無かったではないか。」
「しかし、こちらからご覧ください。」
「っぐ。なんと、なんとしたこと、一夜にして城を築いたと申すか…」
などというやり取りが頭に思い浮かんできました。実際のところどうだったんでしょうねえ?

小田原おでんの店構え(2021年7月)
小田原おでんの店構え(2021年7月)

一夜城から小田原城見る、小田原城から一夜城見るプロジェクトも終わったし、帰ります。駐車場への移動中+車中で友人の「小田原評定で評判が悪いけど、北条氏康はバランスの取れた名将だった」話を拝聴。確かに一面だけから物事見てちゃだめだなあと思った次第。

昼食。小田原はその海産物を活かした練り物が名物でそれをさらに活かしておでんが有名だそうです。

歴史マニアの友人の職業はおでん屋。おでん屋が案内してくれるおでん屋に間違いはありませんでした。ただ、「俺の大根の方が旨いでしょ」って聞かれて回答に困る私でした。

※ここのおでんは若い出汁が特徴で出汁も香りが強く大根はさらりと煮あがっているのが特徴。友人のおでんはこなれた出汁が特徴で香りより色々なネタからでた味が特徴。大根は一晩以上出汁を含ませてジワッと味が出てくるのが美味。どちらも美味しいので少し困った次第。

次回は深城ダム辺りへ。

歴史マニアと行く一夜城と小田原城(番外編)

この時は4輪で行きました

一夜城案内図(2021年7月)
一夜城案内図(2021年7月)

小田原城の北条氏を豊臣秀吉が攻めたときに布陣したことで知られる石垣山に7月某日行ってきました。大河ドラマ「独眼竜政宗」で勝新秀吉が渡辺謙正宗をビビらせたシーンの方が有名かもしれません。

この時は友人と二人、4輪だったのでツーリングではありませんでした。だから番外編。

一夜城の竹の杖(2021年7月)
一夜城の竹の杖(2021年7月)

登り口には竹の杖がおいてありました。そんなに厳しい道なのか…と一瞬思いましたが、なくても何とかなる、けどあった方が絶対良い位な感じでした。それに暖かい時期だとヘビとか出てきたらバシッてできる。

一夜城登り口の野面積み(2021年7月)
一夜城登り口の野面積み(2021年7月)

登り口脇には野面積みの石垣やや崩れかけている感じもしますが、400年以上前の代物。そういう意味ではよく残っているなあという方が正しいか。写真が下手なので、迫力が伝わりにくいですが切石積みの整った石垣とはことなる臨場感がありました。

一夜城井戸曲輪への降り口(2021年7月)
一夜城井戸曲輪への降り口(2021年7月)

布陣する際に最も重要なものの一つが水場です。一夜城には井戸があり、その周辺は石積みに囲われて井戸曲輪と呼ばれたそうです。写真は井戸曲輪へのおりぐち。当たり前ながら降りるのも石積みの段です。例えるなら磯場を降りていくのに似た感覚。竹の杖が活躍します。

一夜城井戸曲輪の石積み(2021年7月)
一夜城井戸曲輪への降り口(2021年7月)

井戸曲輪に降りて周りを見回すとこんな感じです。石積みは入り口近くと同じく野面積みですがこちらの方が石が小さく緻密に積まれている印象です。井戸の性質上石積みの傾斜を緩くできないことからこのようになっているのかと想像しました。梯子は草引きの手入れ作業中に使用しているものです。石垣に草が茂ると崩れやすくなるため定期的に手入れしているのでしょう。暑い中大変な仕事だと思いました。

一夜城井戸曲輪の井戸?(2021年7月)
一夜城井戸曲輪の井戸?(2021年7月)

井戸があったとされる場所を覗いてみましたが水は見えません。当時はもっと深く掘りこまれていて、釣瓶で水を汲んでいたのでしょうか?当時の様子はちょっと分かりませんでした。

一夜城本丸跡(2021年7月)
一夜城本丸跡(2021年7月)

井戸曲輪から上がって二の丸を通って本丸跡へ。この辺りは石積みもぽつぽつありますが、もともとの山の地形を活かして作った印象でした。写真では本丸跡が広く見えますが何万もの兵が滞陣できるほど広くはありません。本陣の偉い人達用スペースだったのでしょう。

正にここで豊臣秀吉を筆頭に有名な戦国武将たちが戦術を練っていたのかと思うとなかなか感慨深いものがあります。同行の歴史マニア友人は竹の杖を振り回していましたが、戦国武将の下知の気分だったのでしょうか。なお、竹の杖を振り回しても全く大丈夫、我々以外誰もいませんでした。

奥には天守跡がありますがそもそも戦時中の布陣場所、本来天守閣など必要ありません。それでも天守を作って相手をビビらせるという発想が天才的かも。

一夜城から小田原城方面を望む(2021年7月)
一夜城から小田原城方面を望む(2021年7月)

二の丸から本丸に上がってすぐのところに展望台があります。展望台から小田原城が…ギリギリ見えるか見えないか。写真でも木の陰ギリギリです。しかしこの木があったからこそ一夜城が成立したとも言えます。

小田原ブルーウェイブリッジ(2021年7月)
小田原ブルーウェイブリッジ(2021年7月)

小田原は箱根、伊豆方面に繋がる交通の要所。横浜方面から小田原にアクセスする定番西湘バイパスの終点が写真の小田原ブルーウェイブリッジを超えた左側石橋ICです。小田原らしく橋の向こうに見える灯台が小田原提灯になっているのがプリティ!

さんざん戦国を偲んだあと次回は小田原城へ。

○○○○世界一 上日川ダム ダムツーリング(小河内ダムと上日川ダム)後編

上日川ダムに到着

上日川ダムの石碑(2021年6月)
上日川ダムの石碑(2021年6月)

上日川ダムに到着です。上日川ダムの入り口は大菩薩初鹿野線沿いにあって大菩薩嶺側からアプローチすると見落としやすいので注意が必要です。また手前で大菩薩北岸展望所に分かれる道がありますがこちらに行くとダム堤体にはたどり着けませんので注意してください。(こちらのルートも風景が良く、通行止めになっていなければ駐車場から更に奥に進む林道も絶景が期待できます。こちらでご覧いただけます。

上日川ダム周辺の風景

  • 上日川ダム下流側堤体(2021年6月)
    上日川ダム下流側堤体(2021年6月)
  • 上日川ダムから大菩薩湖を望む(2021年6月)
    上日川ダムから大菩薩湖を望む(2021年6月)
  • 上日川ダムの洪水吐と遠景(2021年6月)
    上日川ダムの洪水吐と遠景(2021年6月)
  • 大菩薩湖の白化した流木(2021年6月)
    大菩薩湖の白化した流木(2021年6月)

上日川ダムは非常に景色の良いダムと言えます。特に下流側は日川沿いの谷の上が開けてその先に富士山がある絶景です。勿論、天気に恵まれないと富士山は見えません。大菩薩ラインの柳沢峠からみるより数km近くになりますがそれでも40km弱離れていますからね。

上日川ダムの上流側は大菩薩湖。上日川ダムは葛野川ダムとのコンビで日本有数の揚水発電所の上池(大菩薩湖)ー下池(松姫湖)をなしています。この揚水発電所の特徴は水量より高度差で有効落差714mは世界最大。但し貯水容量は1,147万立方mとあまり大きくはありません。揚水発電所の特性上、一日のピーク消費電力需要を賄う時間分だけ発電が継続できれば十分という考え方かもしれません。ちなみに前々回の小河内ダム(奥多摩湖)の総貯水量は18,900万立方mで一桁大きい値です。

更に特徴的なのが湛水面積の狭さ。51haと奥多摩湖の20分の1です。1/10の体積で1/20の湛水面積なので単純計算だと2倍深いことになります。また揚水式発電所であることから水の上下が激しく、最大21m!の変化があります。激しい。このことから湖水面へのアプローチは全面的に禁止されていて遊泳やボート、釣りなど一切禁止です。

なお2枚目のスライドの右側に見えているのが葛野川発電所への導水口と思われます。

上日川ダムの洪水吐

  • 上日川ダムの自然越流式の洪水吐(2021年6月)
    上日川ダムの自然越流式の洪水吐(2021年6月)
  • 上日川ダムの洪水吐スロープ部(2021年6月)
    上日川ダムの洪水吐スロープ部(2021年6月)
  • 上日川ダムの洪水吐減勢工(2021年6月)
    上日川ダムの洪水吐減勢工(2021年6月)

上日川ダムはご覧の通り中央土質遮水型ロックフィルダムなのでダム堤体にはゲート類はなく、ダムの右岸に洪水吐があります。この自然越流式の洪水吐ですが、洪水吐の流路と減勢工が特徴的です。ダム左岸からダム天端を歩くとこの洪水吐の流路のコンクリートが万里の長城ならぬ百里の長城位に良く見えます。減勢工の後流が急カーブになっていて、水があふれないようにするためかその部分の流路壁が高くなっているのが造形として面白いです。

大菩薩湖は揚水発電による水の出入りがありますが、大規模ではないものの元の日川の水源からも流れ込みがあります。富士山が南側にあるとはいえ太平洋側の湿った空気が谷沿いに流れ込みやすい地形なので梅雨時期や台風の時は猛烈な雨が降ることがあります。そのような時に活躍するのでしょう。

そういえば初めて大菩薩湖を目指したツーリングでも「もーれつっ」な雨に降られたことがありました。大月の国道20号線が30cm程度、冠水しているのに気づかずNC750Sで突っ込んで、後からエンジンの調子が心配になったことがあります。(結局無事でしたが。)ダムツーリングには天気情報と上質な雨具が必要なことを実感した大菩薩初鹿野線でした。

NC750Sと記念撮影

上日川ダムとNC750S(2021年6月)
上日川ダムとNC750S(2021年6月)

上日川ダムの石碑の前で記念撮影して帰途につきます。大菩薩初鹿野線をそのまま国道20号向けに走って甲斐大和で合流。道の駅甲斐大和で休憩したあと、大月まで国道20号線、大月から中央自動車道で都心まで帰りました。

そうそう、上日川ダムの公衆トイレは閉鎖されてましたから注意した方が良いと思います。

このツーリングはこれでおしまい。次回は…小田原にするか?深城ダムにするか?迷ってます。

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