ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

タグ: 奥秩父もみじ湖

秩父の滝沢ダムはツーリング定番

広瀬ダムを出発し滝沢ダムに到着

NC750S@滝沢ダム(2021年11月)
NC750S@滝沢ダム(2021年11月)

広瀬ダムを出発し滝沢ダムに到着。広瀬ダム同様、国道140号に沿っていて気軽に立ち寄れるのが滝沢ダムの特徴です

途中の雁坂トンネルは日本の国道にあるトンネルで2番目に長い6625m。(一番は東京湾アクアトンネル)もともと秩父と甲州を結ぶ国道140号は秩父往還と呼ばれ存在はしていましたが雁坂峠近辺は登山道が指定されて、自動車の往来が出来ませんでした。その状態を解消したのが雁坂トンネルです。

ちなみに雁坂峠は甲府盆地と秩父の分水嶺かつ山梨県と埼玉県の県境になっています。山梨県の広瀬ダムは笛吹川水系、埼玉県の滝沢ダムは荒川水系です。

水位が低い滝沢ダム

貯水量が少ない滝沢ダム(2021年11月)
貯水量が少ない滝沢ダム(2021年11月)

滝沢ダムも広瀬ダムと同じくかなり水量が少ない状態になっていました。が、これでもまだまだ溜まっている方でダムの高さ方向真ん中位にあるコンジットゲートが丸見えになるくらい水位が低いこともあるようです。滝沢ダムのダム湖は奥秩父もみじ湖と名付けられていますが、その貯水量は奥多摩湖の3分の1程度なので少ない容量をやりくりすると水位の変化が激しいのかもしれません。

滝沢ダムから雷電廿六木橋を望む

滝沢ダムから雷電廿六木橋を望む(2021年11月)
滝沢ダムから雷電廿六木橋を望む(2021年11月)

滝沢ダムの大きな見どころの一つ雷電廿六木橋方向を撮影したのが上の写真。ダイナミックな橋の造形と紅葉はまさに見ものです。この橋は荒川沿いの国道140号線がダム堤体分の高さを一気に登るために建設されたもので、滝沢ダムのための橋でもあります。

ちょっと残念なのはあまり天気が良くなかったこと。私が奥秩父に行くとどうも曇り空が多い気がします。山だから?

埼玉県のダムは開かれているのが好感度高い

滝沢ダムの監査廊(2021年11月)
滝沢ダムの監査廊(2021年11月)

埼玉県のダムはとても開かれています。特にこの滝沢ダムと浦山ダムは開かれています。以前に訪問した時はCOVID-19の影響で閉鎖されていましたが、通常は監査廊へつながるエレベーターが一般の人でも使用できて監査廊を通ってダムを上下できます。勿論、体力に自信のある方は階段も使用できます。が…ツーリング中はお勧めしません。何せ100m(30階建てビル相当)を超える階段ですから。

最近建設されたダムは開かれているダムが多いです。神奈川県の宮ケ瀬ダムは開かれているというより積極的に観光地化されています。ダムへの忌避感が高まった時期もあり、そういった人々の感情への配慮も背景にあるのでしょう。

滝の沢の景勝地が偲ばれる紅葉

滝沢ダム下流の紅葉(2021年11月)
滝沢ダム下流の紅葉(2021年11月)

滝沢ダムの下流の紅葉です。滝沢ダムがある地域は元々「滝の沢」と呼ばれる景勝地だったそうです。確かに美しい渓流の景観が楽しめます。それもあって滝沢ダム建設に対してはかなり激しい反対運動もあったとか。洪水対策、利水、発電との引き換えになっているものがあることは忘れてはならない点です。

奥秩父もみじ湖

夕焼けの奥秩父もみじ湖(2021年11月)
夕焼けの奥秩父もみじ湖(2021年11月)

監査廊を降りてあちこち写真撮影した後、エレベータを登ってくると空は夕焼け。滝沢ダムのダム湖奥秩父もみじ湖に夕焼け空が映り込んだ様子を撮影した写真です。このころまだ16:00頃。とはいえ、周りの山に囲まれた滝沢ダムの夕暮れは意外と早いようです。そろそろ帰途へ。

雷電廿六木橋から滝沢ダムを望む

雷電廿六木橋から滝沢ダムを望む(2021年11月)
雷電廿六木橋から滝沢ダムを望む(2021年11月)

滝沢ダムを出発し少し進むと雷電廿六木橋。その手前でNC750Sを停めて、過去に滝沢ダムに訪れた際に撮影出来ていなかったダム堤体正面からの写真を撮影したのが上の写真。逆光気味で暗いのが難ですがループ橋とダムの組み合わせがダイナミックな風景です。人工的な絶景というのかな?

このツーリングの訪問地はこれでおしまい。帰途は国道140号線を秩父まで走り、国道299号線入間→国道16号線→青梅街道。走行距離300km超。

次回は…まとめられていない富津方面に行った時のツーリングをまとめるか、直近の村山貯水池(多摩湖)にするか迷ってます。

秩父の浦山ダムと滝沢ダムにソロツーリング(滝沢ダム編)

某日のソロツーリングの続きです。恐ろしいヤマメの先は…行き止まりでした。そのまま国道140号まで引き返して滝沢ダムに向かいます。滝沢ダム手前には不動滝付近広場と呼ばれる滝沢ダムの堤体が良く見える広場があります。ここで一先ずNC750Sを停めて周辺を撮影。

  • 滝沢ダム下流の中津川
    清流ではありますが、激流の一歩手前です。
  • 滝沢ダムとループ橋
    滝沢ダムの堤高を国道140号線で登るために巨大なループ橋がかけられました
  • 放流中の滝沢ダムを下流側から望む
    ダム堤体の下側がやや霞んでいるのは放流の水しぶきの影響です

時期的に放流があるのでしょうがダム下流は清流を通り越して激流一歩手前です。140号の雷電廿六木橋(通称ループ橋)の向こうにダムの堤体が見える景色は非常に特徴的です。堤体に近づいていくと放流されている様子が遠くに見て取れました。滝沢ダム近辺のこの一帯は徒歩で散策できるように整備されていますが管理人が撮影したタイミングではCOVID-19の影響で途中で閉鎖されていました。

不動滝付近広場から出発してループ橋を通って滝沢ダム堤体に向かいます。ループ橋上からの堤体の様子は絶景ですが、写真を撮影するわけにもいかず残念。これは是非、実際に行ってみて体験していただきたいものです。

滝沢ダムの堤体からの絶景

滝沢ダムからループ橋を望む
滝沢ダムから下流側を望むとループ橋の全容が分かります

滝沢ダム堤体からの絶景です。滝沢ダムは先に訪れた浦山ダムに比べるとやや低い132mの堤高ですが堤頂長は長く貯水量でほぼ同じ大規模なハイダムです。ほぼ同時期に計画されたためか(但し浦山ダム竣工時期にやっと滝沢ダムは着工)ダム周りの階段や常用吐、洪水吐、減勢工などの印象が似ています。

  • 滝沢ダムのダム湖
    このダム湖は奥秩父モミジ湖と命名されています。
  • 滝沢ダムの放流とつり橋
    滝沢ダムの通常吐とつり橋が見えます
  • つり橋と放水と人
    つり橋に人がいます。放水の規模が大きいことがわかります

滝沢ダムの名物はやはり堤体から見るループ橋を含んだ人工物と自然の織りなすダイナミックな風景です。ループ橋はそもそも滝沢ダムの堤高を一気に道路で上るために作られておりその意味でも滝沢ダムからその風景を望むのは乙なものです。

秩父重力式コンクリートハイダム巡りのツーリング

滝沢ダムでNC750S
記念撮影です。付属のヘルメットホルダー使用中。

この日は国道140号沿いの浦山ダムと滝沢ダムをめぐる写真撮影のソロツーリングでした。残念ながら天気は曇り時々雨で恵まれたとはいえませんでした。しかし両ダムとも威容は非常に印象的なものでしたし、風景も楽しめました。

なお次回以降は同じく国道140号からアクセスできる二瀬ダム、合角ダムの撮影ソロツーリングの様子をお伝えする予定です。