ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

月: 2021年5月 (2ページ目 (3ページ中))

国道33号線3ダムツーリング 最後に沈下橋に寄る

大渡ダム直下流の沈下橋(大森橋)

仁淀川の沈下橋(’大森橋)(2021年5月)
仁淀川の沈下橋(’大森橋)(2021年5月)

大渡ダムを後にして大渡ダム直下流にある大森橋に寄りました。大森橋は沈下橋ですがあまり有名ではありません。規模が非常に小さいことやダム直下流で普段は流量が少なく「清流」のイメージもあまり強くないためかもしれません。一方で意外と交通量があり、沈下橋は本来「観光資源」ではなく「日常生活を便利にするインフラ」なのだと強く感じさせられます。

NC750Sを記念撮影

大森橋とNC750S(2021年5月)
大森橋とNC750S(2021年5月)

大森橋を渡ってNC750Sを停めて記念撮影。なかなかいい感じに撮れていると思います。その理由は橋を渡ってすぐ少し上った位置に車の行き違いスペースがありそこが丁度いい感じの角度で撮影できるスペースでした。が、このスペース車1台分しかなくNCが停まっている位置からまっすぐ行くと河原に突っ込みます。後ろに取り回してから乗るのですが、写真の通り結構な下り坂。ブレーキとクラッチを使いながらの取り回しですが…正直苦手。

とはいえ無事に帰路につきました。

さまざまな鳥の声が聞こえてました

大森橋の近所では様々な鳥の声を聴くことが出来ました。鳥には詳しくないのですが、ホトトギスは分かります。この後帰宅しましたが、考えてみれば午前9:00頃出発して帰宅が12:00頃。それで3ダム1沈下橋の取材って天国じゃないか?

次回から早明浦ダム編。

国道33号線3ダムツーリング 大渡ダムとNC750S、3枚の写真

ダムの立地がよく分かる一枚

NC750Sと遠景に大渡ダム(2021年5月)
NC750Sと遠景に大渡ダム(2021年5月)

大渡ダム直下にある広場に行く途中の木材集積所の前で大渡ダムを背景に撮影したNC750S。仁淀川が刻んだ谷にダムが立地していることがよく分かる一枚です。この辺りは落葉広葉樹が多く黄緑色に見えているのは春萌の葉の色です。

ガントリークレーンとゲートの規模

NC750Sと背景に大渡ダム(2021年5月)
NC750Sと背景に大渡ダム(2021年5月)

少しダムに近づいて撮影した一枚。こうやってみると前回紹介した力強いガントリークレーンも可愛らしいものです。ガントリークレーンの幅と赤いクレストゲートの幅やコンジットゲートの間隔がほぼ同じなのは偶然ではなくゲートの幅に合わせたクレーンを設置しているからでしょう。また管理事務所のデザインがなんとなくゲートに似ているのは偶然でしょうか?管理事務所のデザインに含みがあるのは合角ダムの例もあります。

大渡ダムとNC750S

大渡ダム直下にNC750S(2021年5月)
大渡ダム直下にNC750S(2021年5月)

大渡ダム直下からダム堤体を撮影しました。赤いクレストゲートから流れ落ちた水が柵越しに黒く見えるコンジットゲートから放出される水に干渉しないようモアイの鼻のような構造物が設置されているのが目立ちます。

写真の中にNC750Sはちゃんといます。どこにいるか分かりますよね。はい、ガントリークレーンの直下にいます。

次回は大渡ダム下流の大森橋(沈下橋)を紹介。

国道33号線3ダムツーリング 大渡ダムのガントリークレーン

大渡ダムの堤体を右岸側から望む

大渡ダム堤体を右岸から望む(2021年5月)
大渡ダム堤体を右岸から望む(2021年5月)

大渡ダムの堤体を右岸から望みます。左岸と比べてゲートまで距離があるので堤体全体を見渡しやすくなっています。ゲートが見えていませんが赤く見えているのが4門のゲートの取り付け位置です。大渡ダムの特徴はガントリークレーンです。

大渡ダム天端とガントリークレーン

大渡ダム天端とガントリークレーン(2021年5月)
大渡ダム天端とガントリークレーン(2021年5月)

大渡ダム天端は自動車が通れる道路になっており、その道路をまたぐ形でガントリークレーンが設置されています。このガントリークレーンはコンジットゲート(普段放流で使用するゲート)を保守する際にゲートの吞み口をふさぐゲートを操作するために使われます。なお写真左側の緑の建物は取水設備です。

ガントリークレーンを備えたダムは結構珍しく、関東では薗原ダムがあります。

メカがたくましいなあ

大渡ダムのガントリークレーン(2021年5月)
大渡ダムのガントリークレーン(2021年5月)

ガントリークレーンの駆動部分です。赤色回転灯を備えて大きなクレーンを支えて移動するための駆動部はなかなかの迫力です。移動する様子も見てみたいものですが…コンジットゲートの保守点検時という一般には分からないタイミングなのでチャンスはなかなかつかめないかも。

次回は大渡ダムを下流側から。

国道33号線3ダムツーリング 大渡ダム到着

大渡ダムに到着

大渡ダムに到着(2021年5月)
大渡ダムに到着(2021年5月)

加枝ダムを出発して更に松山市側に国道33号線を走ると大渡ダムに到着します。大渡ダムは国道33号線沿いにありまず見落とすことはないでしょう。四国を象った大渡ダムの表示の前で記念撮影。穴が開いているのは大渡ダムの位置です。高知県中部の山の中です。

左岸からは堤体は見にくい

ダム堤体を左岸側から(2021年5月)
ダム堤体を左岸側から(2021年5月)

ダム堤体を左岸から望みます。上の大渡ダム表示や案内板などが堤体の直前に配置され、左岸側から堤体を撮影しようとしても全体がフレームに入りません。国道33号線からも堤体が見える場所はあまりありませんでしたが、堤体下に広場(写真左下)があるので本格的な撮影はそこからすることにして周囲の撮影。

ちょっと変わった記念碑

大渡ダムのダム湖記念碑(2021年5月)
大渡ダムのダム湖記念碑(2021年5月)

ダムの記念碑は「沈んだ村を偲ぶ」、「工事でなくなった人を偲ぶ」、「技術的・社会的貢献を謳う」などのパターンがありますが、この記念碑は「ダム湖」の記念碑。大渡ダムのダム湖は茶霧湖と今では呼ばれていますがこれは昭和63年に命名されたものでダム建設当初は名前がありませんでした。またダムの記念碑ではなく湖の記念碑なのは漁協の建立だからかと思われます。

次回に続きます。

国道33号線3ダムツーリング 加枝ダム

国道33号線から見えるこじんまりとしたダム

国道33号線から加枝ダムを望む(2021年5月)
国道33号線から加枝ダムを望む(2021年5月)

筏津ダムから愛媛県方面にしばらく走るとこじんまりとしたダムが見えます。これが加枝ダム。重力式コンクリートダムですがダム堤体よりゲートの方が高く見えます。加枝ダムは水力発電用の取水に特化しています。発電所はダム近辺にはなく下流側に導水されて認可出力9700kWの加枝発電所で使用されます。ダムの規模に比べて発電量が多いのは下流に導水することで有効落差を大きくしているためと思われます。

手書きの管理事務所看板

加枝ダム管理事務所(2021年5月)
加枝ダム管理事務所(2021年5月)

駅には「無人駅」が良くありますが、加枝ダムは「無人ダム」のようです。大規模なダムでは職員さんがいらっしゃいますが、こじんまりの加枝ダムは無人。ダム堤体も通行は出来るようになっていますが施錠されており、通行する場合は連絡してくださいというメッセージと電話番号が掲示されていました。それにしても近所の大工さんにお願いしたような看板がプリティ。

加枝ダムにも魚道がありました

加枝ダムの魚道(2021年5月)
加枝ダムの魚道(2021年5月)

筏津ダムにもありましたが加枝ダムにも魚道がありました。途中で折り返してダム堤体側に流れるのは特徴的だと思います。地形を見る限りまっすぐに作ることも出来たと思うのですが…設計者の感性?でしょうか。

ところで「加枝ダム」は「かえダム」と読むようです。念のため。

次回は本命大渡ダムに到着します。

国道33号線3ダムツーリング 筏津ダム

一風変わった重力式コンクリートダム

筏津ダムを国道33号から望む(2021年5月)
筏津ダムを国道33号から望む(2021年5月)

国道33号線は高知市⇔松山市を結ぶ幹線国道です。この国道一か所とても間違いやすいところがあります。高知市から松山方面に向かうといの町で仁淀川橋の交差点に至ります。ここを直進すると国道194号、左折して橋を渡ると国道33号です。両方の道幅がさほど変わらず、仁淀川に沿って直進したくなるのが人情でしょう。実際何度か交差点を過ぎて引き返すツーリングのバイクたちにあったことがあります。

この日は左折して33号線。33号線を松山方面に走るとしばらくは川とさよならですが佐川を過ぎて越知で仁淀川上流域に行きあたります。しばらく走ると右手に見えてくるのが筏津ダムです。

ダムと言っても堤高25.5mの小さなダムです。ダム直下流の減勢工と思われる構造体は崩壊しています。洪水時はゲートを上げて流路と堤体上を水が流れる設計(堤体全体が自然越流式洪水吐?)と思われます。またコンクリート重力ダムの堤体を越流させるためか下流側が緩勾配など個性的なダムです。

立派な魚道

筏津ダムの魚道(2021年5月)
筏津ダムの魚道(2021年5月)

水音が良く聞こえていましたが、魚道を流れる音でした。階段式の立派な魚道です。今の時期はまだ上っている魚はいないと思いますが、これからアユの時期になると上っているのが見えたりするのでしょうか?

筏津ダムの貯水池は無名?

筏津ダムから筏津大橋を望む(2021年5月)
筏津ダムから筏津大橋を望む(2021年5月)

大ダムの場合、ダム湖も大きいので命名されて観光地化されることが多いですが、筏津ダムの場合…名前が分かりませんでした。ダム湖には筏津大橋が掛かっていて交通の便を図っています。なおダム天端は自動車は2t以下まで通行可のようですが…狭いので実際には軽自動車or二輪限定のように思われます。

次回は加枝ダムを紹介します。

鏡ダムツーリング-3

椿の若い実がなっていました

鏡ダムの椿の実(2021年4月)
鏡ダムの椿の実(2021年4月)

そろそろ帰宅の時間になりNC750Sを停めていた場所に戻ると椿の若い実がなっているのが目に入りました。まだまだ若い実です。秋に向かって大きくなりまた外側の殻が乾燥+茶色になって最終的にパカッとわれて種が地面に落ちます。椿のタネの発芽率は低いのですがたまに落ちた種から出たと思われる若芽を見ると「がんばれー」って思います。

県道33号線の風景

高知県道33号線の風景(2021年4月)
高知県道33号線の風景(2021年4月)

帰路はそのまま引き返すのも面白くないので県道33号線でいの町に抜けようとしました。(が、途中で経路変更した)県道33号線は普通の自動車で入る気にはならない狭い、曲がりくねった道でした。でも、結構交通量が多い。集落も点在し水田や果樹園があちこちにあるので作業の車が多かったです。

上の写真は恐らく耕作放棄された水田。山間部の小規模な棚田は風景としては残していきたいものですが、農作業は過酷で決して効率が良いとは言えません。世の中効率ばかりが大切なものではありませんが、高齢化した農家の方には明らかに負担が大きいでしょう。日本全国で同じような風景が広がりつつあるのは残念です。

高知県道33号線から高知市内を望む

高知県道33号線から高知市内を望む(2021年4月)
高知県道33号線から高知市内を望む(2021年4月)

上の写真で遠くに見えている高知市内を200mm望遠で撮影。市街地の奥に見えているのが五台山。植物学者の牧野富太郎ゆかりの牧野植物園があります。拡大して良く見ると高知駅など高知市東部の中心地を確認することが出来ます。実際目で見た風景の印象は下の写真の方に近く、往時は喧噪の市街地を眺めながら農作業に励む農家さんがいたのだろうと思われます。

この後、道路状況も良くなく、どのくらいの時間がかかるか見通せなかったので行方へ降りて幹線の県道6号に戻って帰宅しました。

次回は大渡ダムに向かいます。

鏡ダムツーリング

鏡ダムのダム湖は土佐鏡湖です

土佐鏡湖(2021年4月)
土佐鏡湖(2021年4月)

鏡ダムの堤高は47mです。エプロン部が大きいので見た目は一回り大きく見えます。いずれにしても大ダムではなく、ダム湖もこじんまりとしていますが「土佐鏡湖」と命名されて周囲には公園や遊歩道が整備されています。野鳥も多くバードウォッチングも盛んなようです。

鳥の巣のような機械室配置

鏡ダムの機械室(2021年4月)
鏡ダムの機械室(2021年4月)

鏡ダムの特徴はプレハブ住宅のような機械室です。手前下がオリフィスゲート、奥上の2軒がクレストゲートの機械室で奥にもう一つオリフィスゲートの機械室があります。最近のダムの非常洪水吐はクレストゲートを設置せず自然越流式になっていることが多いのでダム設計の過渡期に建設されたためにこのような設計になっているのかもしれません。この角度から見るといくつかの鳥の巣が一つの木にかかっている様子に見えませんか?

ヤマフジが満開でした

ヤマフジと鏡ダム(2021年4月)
ヤマフジと鏡ダム(2021年4月)

駐輪場に戻ってきて改めて堤体側を見てみるとヤマフジが満開でした。この後連休中にもあちこちツーリングしたのですがヤマフジが良く咲いていました。椿、ヤマザクラ、ヤマフジ…季節の移ろいは絶え間なくまた早いものです。

明日は帰り道で撮影した写真を掲載予定。

鏡ダムツーリング

ダムツーリングに行こう

鏡ダムの堤体を下流側から望む(2021年5月5日)
鏡ダムの堤体を下流側から望む(2021年4月)

1日で東京から高知まで帰ってきて、翌日からリモートワーク。実家のリモートワーク体制を整えるために少し買い物(携帯の充電器、マイクロSDのリーダーとか小物)が必要でバイクで買い出し…。至近のダムにダムツーリングに行こうと魔がさして鏡ダムへ。鏡ダムは高知市を流れる鏡川上流にある重力式コンクリートダムです。高知市内から30分程度で行ける至近のダムで主に治水を目的とした多目的ダムです。

シランの花が咲いてました

シランの花(2021年4月)
シランの花(2021年4月)

シランの花があちこちに咲いていました。Wikiによると野生種は準絶滅危惧種だそうですが、栽培していたものが逸出されて繁殖するケースもあるそうです。準絶滅危惧種になるくらいですからそう簡単に見られないと思うので私が見た個体たちは植え込みから逸出したものと思われます。

名残のヤブツバキ

名残のヤブツバキ(2021年4月)
名残のヤブツバキ(2021年4月)

ダム堤体を撮影するためにあちこちうろうろしているとヤブツバキが咲いていました。流石にもう名残の時期で大きな花ではありませんが綺麗に咲いていました。周りには若い実もなっていて先日伊東市小室山公園椿園を紹介したばかりですが椿の花の時期はそろそろお終いです。

次回は鏡ダムの周りの風景を。

東京から高知まで一日で走るツーリング?-大鳴門橋と燃費トライアルの結果

本州から四国に渡ります

大鳴門橋(2021年5月)
大鳴門橋(2021年5月)

鳴門大橋です。一般的に鳴門大橋と呼んでいますが正確には「大鳴門橋」。また明石大橋も「明石海峡大橋」です。知ってました?

さて、燃費トライアルの結果です。前回の名港西大橋を通過して(約350km)東京から無給油なのでそろそろどこかで給油のタイミングですがすぐに給油してしまうと残りの道のりが400kmを大きくオーバーするので出来れば400km以上走ってからにしたいところ。

NC750Sは残り3.3lでメータがリザーブ表示になりますがこの時点ではまだ大丈夫。(普段表示させてある)平均燃費から考えても5l弱残っているはずで2l余裕をみてあと3l分、約100kmが目安。(蛇足ですが燃料残も表示できますよ。あまり好きじゃないだけで。)

この後、Res表示に変わった直後に給油可能な土山SAを通過して草津PAで給油。走行435kmで給油量11.56l(平均燃費37.5km/l)。結構ペースを抑えた割には伸びなかった印象がするのはNC750Sに乗っているからでしょう。

旅程の残りは370km程度なのでこのペースで行けば十分に途中無給油で到着できます。結果的にはこの後、少しペースを上げて明石海峡大橋→淡路島→大鳴門橋を通って四国に入り高知の実家最寄りICで降りて給油。この時の給油量がほぼ10.0lなので平均燃費37km/l。

結局朝6時前に東京を出て、時々休憩、1回の給油。高知の実家に16時過ぎに無事到着しましたとさ。

このシリーズはこれで終わり。次回からダムになります。

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