ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

カテゴリー: 春 ( Spring in Japan ) (2ページ目 (7ページ中))

穴内川ダムツーリング

高知市街地から意外と近い穴内川ダム

穴内川ダムは高知市街地からは国道32号線を高松方面に向かい30km弱、穴内川にかかる繁藤橋を過ぎてすぐ県道268号線に入ってしばらく山に登った場所にあります。

国道32号線は幹線ですが、並行して高知自動車道があり比較的交通量が少なくバイクツーリングには最高です。県道268号線は…よくある山間部の県道なりに狭いです。が、意外と交通量があるので注意。

穴内川ダム到着

穴内川ダム到着
穴内川ダム到着

穴内川ダムは県道268号線沿いにあり絶対に見落とすことはありません。駐車駐輪場からダムのゲート設備までが最も近いダムの一つかもしれません。(そんなランキングはどこにもないと思いますが。)

駐車場スペースからもダムを愛でることが出来ますが…かなり高度感があります。ダム堤体だけでなく両岸もかなり切り立っていて、高所恐怖症気味の管理人にとってはかなり怖い感じです。

穴内川ダムは中空重力式コンクリートダム

穴内川ダムの構造・諸元
穴内川ダムの構造・諸元

穴内川ダムは全国に13基しか現存しない「中空重力式コンクリートダム」です。コンクリートが高価な時期(38年竣工)に建設されて、使用量を少なくするためにこのような構造が採用されました。バットレスダム丸沼ダムもコンクリートを節約するための構造ですが、竣工年は丸沼ダムの方がかなり早く昭和3年。ある程度の規模になるとバットレスダムは建設が難しいのだと思います。

ダムの目的はP(発電)のみ。当初、洪水調整機能も持たせるよう計画されていたようですが、利権調整がうまくいかず四国電力が単独で事業を進めたとか。いつの世もダム建設は物議を醸します。

高度感がある穴内川ダムの天端通路

穴内川ダムの天端通路
穴内川ダムの天端通路

コンクリートを節約するためかもしれませんが、穴内川ダムの堤体と天端は中空の天端の上にかさ上げの垂直の壁が追加されたような構造です。そして、天端が狭い。結果的に高度感が強いです。その上、ゲート部は写真のような橋が架かっていて、その橋の両端に階段があるという独特さ。この階段と橋が高度感があり正直ちょっと怖いです。

どこかで見たようなクレストゲート導流部

穴内川ダムのクレストゲート導流部
穴内川ダムのクレストゲート導流部

穴内川ダムのクレストゲート導流部です。スキージャンプ台に似た構造で、奥秩父の二瀬ダムの導流部に似ていると感じました。二瀬ダムの竣工年は昭和36年。当時の導流部の設計ではこのような形状が流行っていたのかもしれません。

穴内川ダム堤体を右岸から
穴内川ダム堤体を右岸から

狭い天端通路と切り立った堤体の様子がよく分かると思います。また天端通路近くと堤体本体の境界があるのが分かるでしょうか?上部の方が傾斜が強く、堤体本体でやや傾斜が緩くなってます。緩くといっても通常の重力式コンクリートダムより傾斜がきついように思います。

穴内川ダムのクレストゲートと堤体
穴内川ダムのクレストゲートと堤体

穴内川ダムのクレストゲートは2門のラジアルゲートが左岸側にかなり寄って設置されています。また中空式コンクリートダムの強度を持たせるためか、独特の堤面構造が見えています。

穴内川ダムを下流側から望む

穴内川ダム堤体を下流から
穴内川ダム堤体を下流から

穴内川ダムの堤体はダムに向かう道で直前の「行き止まり」表示されている分かれ道で左側に向かうと橋がありその橋を超えて少し行った場所でベストショットが撮影できます。手前は穴内川ですが水がある程度あるので、時々堤体下部に見える低水位放流施設から放流があるのでしょうか?明示された目的がPのみとはいえ、下流には畑もあり慣行利水権にはある程度配慮する必要があるように思えます。

穴内川ダムとNC750S
穴内川ダムとNC750S

NC750Sと穴内川ダム。この右側を下りていくと堤体直下の広場に行けそうです。が、チョットしたダートでNC750Sで進む気にはなれずここで撮影して終わりにします。

穴内川堤体から聞くウグイス

穴内川ダム堤体近くではウグイスがよく鳴いていました。またよく聞いているとキツツキの木を叩く音らしいのも聞こえてきます。少し音量低いので聞きやすい音量に調整してお楽しみください。

次回は仁淀川中流域を予定。

東京ー高知 一回給油のツーリング

NC750Sなら一回給油で行ける

東京から実家の高知まで帰省のツーリング。道のりは経路によって多少違いがあるものの800kmちょっと。タンク容量14lなので平均燃費30km/lで行けばギリギリ大丈夫。余裕をもって33.3km/lが目安です。

過去に同じトライをし余裕があることは確認済み。今回は「少しペースアップ」、「2年前との違い」などを検証してみます。

出発~港北PA~浜松SA

自宅から出発し浜松辺りで休憩の予定…だったのですが港北PAでトイレ休憩。ここまでは一般道含みなので燃費は32km/l程度。まあ、想定通りです。

少し時間ロスしたので今回はペースアップすることに…と思っていたら横浜青葉~海老名JCTまで渋滞。ひどい渋滞ではありませんでしたが更に時間ロス。海老名JCTを通過すると流れは順調。90~100km/hで流れに合わせてペース調整。

御殿場JCTで新東名に移り制限速度120km/h区間で100~110km/hにペースアップ。120km/hで巡行すると燃費が不安なので区間としてはやや抑え気味。またNC750Sは風防性は全く考慮されていないので120km/hの巡行は体力を消耗します。長距離乗る予定なので体力温存の意味も含めて自重。

浜松SAでの燃費表示は34.3km/l。ペースのわりにまあまあか?

浜松SA~土山SA(給油)

浜松SAを出発して間もなく120km/h区間終了。豊田東JCT辺りまで来ると交通量も増えて70~80km/hのペースで流れている状態。名港トリトンを渡り切ったあたりから燃費はどんどん良くなっていきます。この位の速度帯がNC750Sの燃費が良くなります。

前回は草津PAまで走りましたが、同じところで休むのも面白くないので一つ手前の給油ポイント土山SAで食事+給油をすることにします。

土山SA 黄金しょうゆラーメン
土山SAの黄金しょうゆラーメン

お昼は「黄金しょうゆラーメン」にしてみました。あっさりした味ですが、ちょっと塩気が強い感じがしました。SA, PAの食事って味付けがちょっと濃いものが多いのですが何故でしょう?

土山たぬき

土山たぬき
土山たぬき

土山SAのキャラクター土山たぬきです。信楽焼きのタヌキが甲賀の忍者コスプレしているようなキャラクターですね。

400X, GoldWingの団体
400X, GoldWingの団体

新東名の途中でGoldWingの団体に抜かれましたが、土山SAで追いつき先発しました。土山の手前のどこかで休憩を入れていたものと思われます。マスツーリングはどうしても休憩増えますからね。

給油。駐車場からガソリンスタンドに移動してサイドスタンドを出した瞬間にメーターがResv表示に変わりました。走行距離も丁度400km/l。平均燃費37.5km/hです。前回よりペースを上げていますがほぼ同じ数字です。もっとも走行時ペースは上がっているものの途中ストップが多かったり休憩長めなど時間的なペースは上がっていません。

給油量は10.66l、単価186円で支払額1983円。NC750Sに乗り始めて最も高いガソリン代でした。

妙に調子が良い後半の始まり

給油後、NC750Sの調子がとても良い感じになりました。エンジンのレスポンスもいいし、フロント・リアのサスペンションの動きも滑らかで走りやすい。今では死語かもしれませんが、全体的に「あたりが出た」感じです。

新名神の新しい舗装で京都までは全体的になだらかな下りになることも影響しているかもしれませんが燃費計が44km/l程度を示していました。尤も調子はともかく大阪を過ぎて地形のアップダウンがあると燃費自体は徐々に下がっていきました。

高松道経由で府中湖PAで休憩

明石海峡大橋、大鳴門橋を通過して四国上陸。ここから高知までは徳島道と高松道の選択肢があります。距離的には徳島道の方がやや短く、ただし法定速度低め。今回は高松道を経由することにします。トイレ休憩で府中湖PAで休憩します。

府中湖PAの風景
府中湖PAの風景

府中湖は府中ダムのダム湖ですが、このダムの特徴は目的がI(工業用水)のみという点です。府中湖PAからダム湖やあわよくばダムが撮影できないかと期待しましたが、「全く見えません」。残念。お土産を買って再出発。

後半の走行距離と燃費

土山SAから実家までの走行距離
土山SAから実家までの走行距離

実家まで土山SAから走行距離428.5kmで燃費が38.5km/lと表示されています。(最寄りのICを下りたところでResv表示になりました。)この日は事情があり給油できず翌々日+2kmくらい走った後、給油すると11lちょうど。満タン法の計算で39km/l。0.5km/l分の違いはどこからきたのか。恐らく給油時にどこまでいっぱいに入れたかの差で多分38.5km/lに近いのではないかと思われます。FIなので噴射量はかなり正確に測られていると思うので。

NC750Sの燃費 東京ー高知走行時

東京の自宅~新名神土山SA 距離400km 給油量10.66l
燃費37.5km/l(満タン法) ゲージ指示未記録

新名神土山SA~高知の実家 距離429km 給油量11.0l
燃費39.0km/l(満タン法) 38.5km/l(ゲージ)

前回は経路が少し違いますが前半が37.5km/l、後半が37.0km/lなのでほぼ同じか少し良いくらいです。今回の方が燃費をあまり気にせずペースを上げていますがこのような結果になったのは…色々理由は考えられますが一番大きいのはオイルの違い。

普段は10W-30ですがショップのキャンペーンでオイルが半額だったので少し高価な5W-30が今入っています。これが原因じゃないかなあ、とは言え微々たる違いですけどね。あと前回より少し(-5kg)位痩せたからか?NC750Sの全体的なコンディションも保たれていることも確認できました。

今回はこれでお終い。次は穴内川ダムです。

荒川ダム

小河内ダムに寄ってから荒川ダムにツーリング

この日のツーリングは小河内ダムに寄って、荒川ダムを目標にして出発しました。青梅街道→秋川街道→奥多摩周遊道路→青梅街道→小河内ダム→青梅街道(大菩薩ライン)→柳沢峠→青梅街道→山梨県道6号→県道104号→県道7号の経路です。

ダム以外でも柳沢峠、昇仙峡の風景はなかなかの見物でした。

小河内ダムの貯水率は70%前後の模様

月夜見第一駐車場から小河内ダムを望む
月夜見第一駐車場から小河内ダムを望む

奥多摩周遊道路の月夜見第一駐車場から小河内ダムを望みます。前回来た時から雨が降った日もありましたが貯水率は大きく変化ないようで70%前後と思われます。この日の奥多摩周遊道路は自転車と4輪車が少なくバイクが多く、バイク群の最後尾を「良い」ペースでついていきました。

今回は下流側発電機が稼働中

小河内ダム天端から多摩川第一発電所を望む
小河内ダム天端から多摩川第一発電所を望む

小河内ダムの天端から多摩川第一発電所を見ると前回とは異なり、下流側の発電機が稼働しているようです。発電所建屋の減勢工側水路に注目です。

小河内ダムの右岸のマムシグサ

小河内ダムのマムシグサ
小河内ダムのマムシグサ

小河内ダムの右岸は御前山への登山口になっていますが、色々な植物や動物の観察が出来ます。特に春の芽吹き時にはしばしば新芽を食べるニホンザルを観察できます。この日はニホンザルはいませんでしたが、あちこちでマムシグサがその独特な仏炎苞を伸ばしていました。マムシグサにはマムシグサとカントウマムシグサがありますが仏炎苞が紫色で葉と仏炎苞が葉よりも先に成長している様子からマムシグサと思われます。

柳沢峠からは霞みつつも富士山

柳沢峠から富士山を望む
柳沢峠から富士山を望む

この日はまだ先が長いので、早めに小河内ダムを切り上げて大菩薩ラインで甲府方面に向かいます。途中、柳沢峠で定番の富士山観察。かなり霞んでいましたが、雪をかぶった富士山の姿を見ることが出来ました。

柳沢峠は前回来た時には雪が残っていましたが今回は雪は一切残っておらず初夏が一歩一歩近づいてきていることを実感。

昇仙峡をバックにNC750S
昇仙峡をバックにNC750S

柳沢峠から一気に甲府市街地まで走り、県道6号、104号を経由して県道7号で昇仙峡へ。昇仙峡手前の県営無料駐車場にNC750Sを停めて記念撮影。日本一の渓谷美を自称するだけあって、この時期はダイナミックかつ魁偉な岩と新緑の対比が非常に美しい。ダムよりも一般的にはこちらの方が目的地になる名所です。

それでも私はダムに行く

荒川ダム堤体を下流側右岸から望む
荒川ダム堤体を下流側右岸から望む

昇仙峡の素晴らしい風景を見ながら更に県道7号を先に進むと風景はやや普通の山道となって少々残念。そして右手側に荒川ダムが見えてきます。「荒川」というと葛西臨海公園が河口の荒川を思い浮かべますが、荒川ダムの荒川は富士川水系です。(笛吹川に合流しその後、釜無川と合流して富士川となります。)

荒川ダムは山梨県営ダム

荒川ダムの取水設備と洪水吐
荒川ダムの取水設備と洪水吐

荒川ダムは目的がFNWPの山梨県営多目的ダムです。構造は中央遮水壁型ロックフィルダムで堤高は88m。山梨県営ダムの中では最も堤高の高いダムです。

山梨県営ダムは6基あり深城ダム広瀬ダム琴川ダムはこのサイトでも紹介しています。残りは大門ダム、塩川ダム…近日訪問予定。

荒川ダムのダム湖は能泉湖

能泉湖と荒川ダム
能泉湖と荒川ダム

荒川ダムのダム湖は能泉湖と名付けられています。この名前、調べてみたのですが今一つ由来が分かりません。ご存知の方、コメントで教えていただけるととても嬉しいです。

帰路で絶景を撮影

昇仙峡の覚円峰
昇仙峡の覚円峰

荒川ダム付近を撮影していると時間は既に16時過ぎ。夜間走行は避けたいのでそろそろ帰途につきます。時間に余裕がないとはいえ、昇仙峡の絶景は是非撮影したく、往路でチェックしておいた絶景ポイントで覚円峰を撮影。

昇仙峡の絶景が望めるポイントでは道沿いにちょっとした駐車スペースが設けられています。逆に駐車スペースがあるところは絶景ポイントともいえ、なかなか気が利いています。

撮影後、双葉スマートICから中央自動車道に乗って、高井戸環八出口まで。この日はひどい渋滞もなく比較的順調に帰りつきました。

走行距離は奥多摩で倉掛林道入口に寄ったりしたので400km弱。給油量11l。燃費は36.4km/l。往路で渋滞がなく、帰路で燃費を気にしながら90km/h巡行を意識した結果です。また環八の渋滞が全くなかったのも大きい点。

次回は東京→高知帰省の旅です。

小河内ダム 1日3ダムツーリング

久々に天候に恵まれた朝。少し早く起きてダムツーリングに出かけることにします。目的地は白丸調整池ダム→小河内ダム→琴川ダムです。

青梅街道をひたすら奥多摩方面に向かい白丸調整池ダムを取材後、更に直進。奥多摩町の市街地を抜けて小河内ダムに向かいます。なお、奥多摩駅から小河内ダムは結構な距離がありバスを使うのが賢明です。

小河内ダムの洪水吐は見ごたえがある

小河内ダムの洪水吐
小河内ダムの洪水吐

国道411号を奥多摩湖方面に向かって進み、小河内ダムの直前で洪水吐が良く見えます。洪水吐と言っても中型のダム位の規模があり、減勢工下流の副ダム?も小型の重力式コンクリートダムより大規模です。

NC750Sと小河内ダムの洪水吐
NC750Sと小河内ダムの洪水吐

小河内ダムはとても素晴らしいダムですが、残念ながら堤体とバイクを一緒に撮影できる場所は一般的にはないと思います。仕方がないので洪水吐の前で記念撮影。堤体本体でなくても十分、ダム感がありますね。

小河内ダム到着

洪水吐ゲートを枠に見立てて鶴峠方向を望む
洪水吐ゲートを枠に見立てて三頭山方向を望む

枠に見えているのは5門ある洪水吐ゲートのうちの一つを枠に見立てて三頭山方面を撮影したのが上の写真。よく見ると奥の山の上の方は白く…雪?この後国道411号を柳沢峠に向けて走りますが、雪で間違いありませんでした。

小河内ダム天端から多摩川第一発電所を望む
小河内ダム天端から多摩川第一発電所を望む

小河内ダム天端から多摩川第一発電所を撮影。春まだ浅く下流の渓流の木々は葉がありません。初夏の写真はこちらから。この日も運転している発電機は2台あるうちの1台のみの運転のようで、2系統ある排水口の一方だけに水が流れています。

貯水率約70%の奥多摩湖
貯水率約70%の奥多摩湖

このところ小河内ダムの水位が低めなのは洪水調整の協定の影響?でもこの協定、あくまでも洪水が予想されるときの事前放流なので今は関係ないような…。

満水位から比べると10m以上下がっています。ちなみにここ数年では一番低い推移になっています。とても低く見えますがこれでも貯水率は約70%。奥多摩湖はダム近辺の水深があるので少ないように見えても結構な貯水量なのですね。

そして柳沢峠へ

柳沢峠から雪の富士山
柳沢峠から雪の富士山

小河内ダムを一回りして、国道411号を直進し柳沢峠に到着…。雪です。そして富士山方面を見ると、ちょっとかすみ気味でしたが雪の富士山が見えていました。

次回は琴川ダムに向かいます。

白丸調整池ダム 1日3ダムツーリング 

久々に天候に恵まれた朝。少し早く起きてダムツーリングに出かけることにします。目的地は白丸調整池ダム→小河内ダム→琴川ダムです。

青梅街道をひたすら奥多摩方面に向かうと白丸調整池ダムがあります。ここに到着するポイントは奥多摩湖南岸道路を経由せず、ひたすら国道411号を直進することです。

411号から見る白丸調整池ダム

国道411号から見る白丸調整池ダム
国道411号から見る白丸調整池ダム

国道411号からは一瞬、ダムの堤体を確認することが出来ます。見える角度はほんのわずか。上の写真はダムの駐輪場にNC750Sを停めて徒歩で見える場所まで歩いてます。よそ見はダメダメ。

大規模な魚道が特徴

白丸魚道入口
白丸魚道入口

白丸調整池ダムの特徴は比較的大規模な魚道が整備されており、それが間近で見学できる点です。特定の時期に建設された堤高が低いダムで魚道は珍しくなく例えば筏津ダム加枝ダムなどで全体をよく見ることができます。但し、白丸調整池ダムはそれらに比べるとダムの堤高が高く魚道も大規模です。

らせん階段がかっこいいけど…

魚道に向かうらせん階段
魚道に向かうらせん階段

魚道入口からは上の写真のらせん階段。なかなか見ごたえがあり思わず「おーっ!」ってなりますが、降りたら上ることを考えると「えーっ!」でもあります。が、上りはらせん階段ではなく坂と階段の組み合わせです。まあ上るのには違いなく、運動不足は解消できます。前回の訪問も渓流に降りて登って這う這うの体でした。

魚道を間近に

魚道を下流側から望む
魚道を下流側から望む

道なりに下って下っていくと魚道の下流に到着します。最下流手前から撮影したのが上の写真。越流式魚道と呼ばれるもので両脇に流れがあり中央に流れがない、魚の休憩スペースがあります。残念ながら登っている魚の姿は確認できませんでした。

最下流にはダム堤体側に降りていく通路がありますが、ここは施錠され通ることが出来ません。魚道沿いに下ってきた通路を登って引き返します。

システムはWindowsで動いているらしい

白丸魚道管理システム
白丸魚道管理システム

魚道の流量などを管理しているシステム画面を見ることが出来ました。見る限り古いバージョンのWindowsで動作しているようです。らせん階段や魚道、ゲートの配置が分かりやすいです。上の写真は、この画面の右上の方に相当します。

魚道の入り口から折り返しまで

白丸調整池ダムの天端から魚道を望む
白丸調整池ダムの天端から魚道を望む

白丸調整池ダムの天端から下流を望むと魚道が見えます。手前から登って行って写真奥で折り返して、手前に戻ってきて先ほどの施設屋内最下流部に繋がっています。かなり登ってます。

遊歩道から白丸調整池ダムを望む
遊歩道から白丸調整池ダムを望む

天端を渡って右岸。右岸の上流側には遊歩道が整備されていて、奥多摩駅まで歩けるようです。足元にはタチツボスミレミツバツツジが咲いていました。花の撮影も魅力的に感じましたが、管理人既に結構歩いた+まだ先があるので途中まで行ってダム堤体を撮影して引き返します。

あ、そういえば鳩ノ巣方面の遊歩道は崩落があったらしく、2022年4月時点で白丸調整池ダムからは通行止めになっていたのでご注意ください。

駐車場まで戻り、一休みした後、小河内ダムに向かいます。次回は小河内ダム。

相模ダムから山中湖ツーリング

相模ダムを上流側から望む

相模ダムを上流から望む
相模ダムを上流から望む

相模ダムは都心からツーリングするには手軽な場所です。甲州街道(国道20号)を真っ直ぐ西に向かえば着きますし、渋滞を避けるなら中央自動車道を使えばすぐです。相模ダムの標識は出ていませんが、国道20号線からは相模湖公園方面(国道412号線)に降って、公園を通り過ぎるとすぐにダムが見えてきます。

相模ダムの上流至近に相模湖大橋が架かっており、そこからじっくりとダムを確かめることができます。5門のローラーゲートは非常洪水吐で6本のピアにロゴと「神奈川県」、「相模ダム」と掲示しているのが面白いです。そう言えば道志ダムも同じような掲示があったような記憶が。巨大な宮ヶ瀬ダムにはなかったな。

相模ダムはリニューアル計画がある

相模ダムの天端
相模ダムの天端

多くの犠牲を出しながらも竣功し、以来、電力、水道水、工業用水を供給してきて70年以上経った相模ダム。傷んでいるところもある様で、リニューアルが計画されています。

計画では相模湖の水位に影響しないよう、降水の少ない時期に施工し、ゲートを一門づつ、現在のゲートの下流側に新しいラジアルゲートを作るという方法で進めるそうです。(外部サイト 参考 相模ダムリニューアル計画

相模ダム天端からの風景ー相模発電所

相模発電所
相模発電所

相模ダムのリニューアルはゲートの交換だけにとどまらず、下流の両岸の補強や減勢工の追加なども予定されているそうです。現在は設計と調査が行われていて着工は2024年度予定。完成は時期が限定されることや一門ずつの施工であることから2038年度予定。それまでこのサイトを継続しているか?

相模ダムの後は、前回道を間違えて山中湖に行き着けなかった道志道に向かいます。が…

雨の山中湖の白鳥の湖

山中湖の白鳥の湖
山中湖の白鳥の湖

残念ながら道志道の途中から霧雨になってきて、山中湖畔に着いた頃には「雨」。たまたま山中湖の白鳥の湖(上の写真の遊覧船の名前です)に出会いましたが、お尻を望遠で撮影するのがやっとでした。晴れていれば絶景のはずなのですが…。

国道138号を御殿場に抜けて東名高速自動車道、御殿場インターから都心に向けて帰宅しました。2週連続で天気に今ひとつ恵まれませんでしたが、富士五湖方面が意外と近いことを確認できました。

次回は奥多摩→柳沢峠→フルーツライン→初めてのダム です。

神戸岩から小河内ダムツーリング

倉掛林道の行き止まり

管理人が奥多摩に行く際によく通る入間白岩林道の藤原地区にある入り口は倉掛林道の入り口でもあります。但し、倉掛林道は行き止まりだと情報を得ていたので入ったことがなかったのですが…写真撮影のために奥へ奥へと徒歩で入って行くと行き止まりに辿り着きました。

倉掛林道の行き止まり
倉掛林道の行き止まり

前回の記事で過疎地域を自然に還し、自然に返すということを書きましたが正にその状態。見えているコンクリートの擁壁はあるいは古くは川沿いに道路があったものが、上から崩落したものか?と思わせました。この先は踏み跡もなく(行けないこともなさそうでしたが)、行き止まり。引き返します。

入間白岩林道も閉鎖中

林道入り口で記念撮影
林道入り口で記念撮影

ここから入間白岩林道に向かって登っていくのが目標のルートなのですが…。林道閉鎖中。冬と雨の多い時期は閉鎖が多いです。仕方がないので都道205号線を檜原村役場方面に戻ります…が、トイレに寄りたくなり最寄りの神戸岩手前の公衆トイレをお借りします。ここまで来て神戸岩に寄らない手はありません。神戸岩は都道205号線から10分程度の場所にある巨岩が壮観な名所です。

神戸岩

神戸岩
神戸岩

木が邪魔して岩が隠れていますが神戸岩。高さは100m程度で幅4m位の小規模な渓谷です。大きすぎて単なる山にしか見えませんが、中心に見える裂け目の下には峡谷があり、歩けます。

ファミコン世代にはBGMが聞こえてきそう

神戸岩渓谷部の入り口
神戸岩渓谷部の入り口

神戸岩渓谷部の入り口です。木橋がかかっていて、梯子があって、滝があって…ファミコン時代のアクションゲームみたいです。

橋から下を覗くと

神戸岩のヤマメ
神戸岩のヤマメ

ヤマメです。そういえば神戸岩手前の川は釣りをしている人がいたので既に解禁のようです。(2022年3月20日)ヤマメと言えば、こんなのもありましたが、実際の魚は端正で綺麗なものですね。

渓谷内の様子

神戸岩渓谷の様子
神戸岩渓谷の様子

梯子を登って神戸岩下の渓谷を歩きます。上の写真は奥側から入り口を撮影した物です。静かな風景に見えますが、背中側に小さな滝がたくさんあり、水音に満たされています。写真左側に足場と鎖がみえています。特に重装備はなくても十分歩けますが…ハイヒールやスカートはやめた方が良いでしょう。

神戸岩は「こうべいわ」じゃなくて「かのといわ」と読みます。

月夜見第一駐車場から見る小河内ダム

月夜見第一駐車場から見る小河内ダム
月夜見第一駐車場から見る小河内ダム

奥多摩周遊道路を登り都民の森公園は通過し、月夜見第一駐車場から小河内ダムを撮影します。相変わらず水位が低く、余水吐きの水色の5門のゲート前に三角形の広場ができているようにみえます。

全景の小河内ダムを水位近くの高さから

小河内ダム全景ー水位高さから
小河内ダム全景ー水位高さから

小河内ダム全景を水位高さ近くから撮影しました。余水吐がダム堤体本体とは別にあるため、堤体本体にクレストゲートがない小河内ダムの特徴がよくわかります。多くの場合、堤体本体の建物に見える部分は機械室でその下にゲートが見えますが、小河内ダムの白い二つの構造物は左岸側が保守用エレベータで右岸側は展望台です。

今回のツーリングはこれで終了。ダムより神戸岩が多いじゃない?と言われそうですが、最後の写真の通りお天気下り坂。最短距離の青梅街道を帰るのも勿体無いかと思い、奥多摩周遊道路経由で帰ることにしました。

が、都民の森手前から小雨。来た道を引き返すのは勿体無いので都道33号経由で上野原の国道20号に出て途中、国道16号線沿いの滝山城址入り口を確認後、都心方面に帰宅しました。

春の天候不順にやや祟られましたが久々の神戸岩に満足のツーリングでした。

高滝ダムツーリング

目的地は高滝ダム

久々のツーリングでリハビリが必要(大袈裟?)というわけで、ワインディングは避けてのんびり走れる房総半島、これまで行ったことのない高滝ダムを目指します。

経路は環八→第一京浜→アクアライン浮島IC→アクアライン木更津金田ICで降りて一般道。千葉県あるあるで、内陸部の道がとてもわかりにくいです。なだらかな山間部を通り、時々集落があって…という風景が続きます。基本ナビは使いたくない管理人ですが、県道168号線に出るまで調べながらのツーリングでした。県道168号を高滝方面に進むと高滝湖にぶつかり、左折して高滝ダム資料館がすぐ見えます。

市民に愛される高滝ダム

高滝ダムの天端
高滝ダムの天端

高滝ダムの天端は地元の小学生が書いた絵が描かれ、資料館の対岸にはライブも出来そうな広場がありフレンドリーな感じです。千葉県のダムの特徴で、ダム湖が観光資源として高度に開発されており、ダムより少し上流に釣り客、観光客向けの貸しボートやキャンプ場などが充実しています。

高さ24.5mの重力式コンクリートダム

高滝ダムを左岸下流側から望む
高滝ダムを左岸下流側から望む

高滝ダムは堤高24.5mの重力式コンクリートダムです。小さなダムの多い千葉県の中でも堤高でいえば小さい方に属します。高滝ダムの文字がローラーゲートの機械室前後に描かれているのと、写真左側の植え込みが「たかたきダム」になっています。ちなみに高滝は右岸側の地名です。左岸は市原市養老、水系は養老川水系です。

しかし千葉県で2番目の貯水量を誇る

高滝ダム感謝の碑
高滝ダム感謝の碑

高滝ダムは堤高が24.5mと小さいダムのように感じられますが、有効貯水量は千葉県のダムの中では亀山ダムについで2番目の規模です。堤高が低いにも関わらず、貯水量が多いということは…堤長が長く(379m)またダム湖の面積が広いのです。現地で見るとそんなに長く感じませんが、両岸の広場はダムの一部になっています。

そしてダム湖の面積が広いということは沈んだ世帯や畑も多かったということです。感謝の碑が左岸広場の比較的目立つ場所にあります。感謝。

高滝湖と高滝ダムの風景

高滝ダムを上流側から望む
高滝ダムを上流側から望む

高滝ダムを上流側から望むとこんな感じです。ダムのゲート類の右岸側にダム堤体が伸びているのが分かります。千葉県自体がなだらかな地形で開けた場所が多いですが、高滝ダムはその中でも特に開けています。山間部にある小河内ダム滝沢ダムとは周囲の風景が大きく異なります。なお高滝ダムの目的はFNW(洪水調整、流水の正常な機能の維持、上水道)です。

機能の詰まったレイアウト

高滝ダムを上流側から望む
高滝ダムを上流側から望む

高滝ダムは写真左から非常用洪水吐のローラーゲート4門、取水口、利水ゲートがコンパクトにまとまっています。保台ダム片倉ダムはあまり「色」を感じませんでしたが、高滝ダムは「水色」でデザインされています。

春がやっと来たか

高滝ダム左岸のオオイヌノフグリ
高滝ダム左岸のオオイヌノフグリ

今シーズンの冬は寒かったですね。管理人は元々寒さが苦手でまた色々あったためにちょっと体力落としてました。少し暖かくなって回復中。ツーリング先で見るちょっとした野草(写真はオオイヌノフグリ 外部サイト)も春の訪れを感じさせて良いものですよねえ。(この頃3月中旬)

NC750Sと記念撮影して次の目的地へ

高滝ダムとNC750S
高滝ダムとNC750S

高滝ダムとNC750Sの記念撮影をして次の目的地に向かいます。この日は残念ながらあまり天気が良くありませんでしたが、晴天であれば更に良い写真が撮れそうなダムでした。

次の目的地は鴨川経由、猟師工房。ジビエ購入に向かいます。次回はダム関係ない話題です。…多分。

神回 奥多摩→大菩薩初鹿野線のツーリング 5

中日川峠付近の文句なしの絶景

大菩薩湖奥の林道から富士山を望む(2021年5月)
大菩薩湖奥の林道から富士山を望む(2021年5月)

大菩薩湖を過ぎて以前に来たときは閉鎖されていた中日川峠方面の林道の途中で撮影した富士山。案内板の写真を見て林道の名称を調べようとしたらピントが微妙にあっておらず小さい文字が読めませんでした、しまった。

やや緑に囲まれた狭い林道をしばらく走ると突然視界が開けて富士山が現れました。なんと、雲もかかっておらず本当に真正面に見えました。林道で視野が狭くなっている時に風景がパッと開けて目の前に富士山が見えた時の感動は「わーっ」です。

NC750Sと富士山

富士山とNC750S(2021年5月)
富士山とNC750S(2021年5月)

絶景を背景にNC750Sの記念撮影。どんなバイクでもここで撮影したら10倍くらいは格好良く写ると思います。また通過したタイミングもよかったです。この場所から富士山は南向きなのでもうちょっと早い時間だと逆光になるところでした。このツーリングではずっと富士山に雲がかかっていましたが、この時間帯にこの状態で通過できたのは普段の行いが良いからでしょう。

大菩薩湖も絶景ですよ

大菩薩湖展望台からの風景(2021年5月)
大菩薩湖展望台からの風景(2021年5月)

時系列的には手前に戻りますが、大菩薩湖の様子です。写真左端に雲に隠れて富士山が見えています。青空の雲、大菩薩湖の水面がとてもきれいです。もしもう少し風がなくて水面に雲が映っていたら本当に最高だったかもしれません。

この経路気に入りました。残念ながら晴れる可能性の高い冬場は大菩薩初鹿野線が通行止めになるので晩春~初秋限定コースですが。ただ全体的に急カーブが多くほとんどがブラインドカーブなので安全運転でまた行ってみたいと思います。

以上、神回。感動が伝われば良いのですが…。次回は下久保ダムツーリング。

奥多摩→大菩薩初鹿野線のツーリング 4

大菩薩初鹿野線は山の景色が素晴らしい

大菩薩初鹿野線から雲取山?方面を望む(2021年5月)
大菩薩初鹿野線から雲取山?方面を望む(2021年5月)

大菩薩初鹿野線は広いとは言えませんがしっかり舗装された道が続き安心して走ることが出来ます。が、狭いので対向車に注意が必要です。トレッキングに向いた時期のせいか比較的交通量が多くまた山道に慣れていないドライバーが散見されました。カーブを曲がるのに精いっぱいで対向車線にはみ出してくるケースがありヒヤッとしました。それからはブラインドカーブではクラクション鳴らしっぱなしでした。

写真で見ると写っていた北岳

上日川峠から北岳方面を望む(2021年5月)
上日川峠から北岳方面を望む(2021年5月)

上日川峠から北岳方面を見ると雲ばかりでした…。が撮影した写真を見るとちゃんと北岳が写っていました。写真中心が北岳、左側が農鳥岳、少し手前の右側が鳳凰山と思われます。実は奥に見えている北岳の稜線は肉眼で雲なのか山なのか判別できていませんでした。最近視力が落ちていることを実感する一枚です。でも写っていてよかった。

大菩薩湖が見えてきて富士山が…

大菩薩湖と雲に隠れた富士山(2021年5月)
大菩薩湖と雲に隠れた富士山(2021年5月)

私の非常に好きな風景です。大菩薩湖が眼下に見えてきて奥には富士山が見えるはずなのですが雲隠れ中。大菩薩湖の水面の色と周りの木々の緑、空の青、雲の白本当に素晴らしい風景です。この辺りは冬場は立ち入ることが出来ないので夏場の定番コースになりそうです。

次回は、神回です。

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