高知から東京に帰ってきてオイル交換の時期を過ぎていたのでまずはオイル交換です。ダメージの大きかったチェーン、スプロケの交換を翌日するよう部品の注文をお願いしました。お願いするのは、いつもの桜井ホンダピアさん。

NC750S オイル交換
NC750S オイル交換

オイルを抜いているところですが、実際のオイルの色より赤みがかっています…。交換するタイミングがなく3000km程度走った後にしては状態があまり良くはありませんでした。マニュアルによれば一年に一回または10000km走行毎の指示ですが…試してみる気にはなりません。

チェーン交換

交換前のチェーン
交換前のチェーン

そして、翌日チェーンの交換です。一度、錆びさせてしまいコマの動きが鈍かったり伸びやすくなっていました。一旦錆びさせてしまうと手入れしても元の状態にはならないので最近はマメにチェーン清掃、注油はしています。ただチェーンのメンテでセンタースタンドがないのがかなり不便。

カバーを外してドライブスプロケットを出したところ
カバーを外してドライブスプロケットを出したところ

チェーンカッターでチェーンを切って、クラッチペダルとカバーを外してドライブスプロケットを露出したところ。

リアホイールを外したところ
リアホイールを外したところ

チェーンとリアホイールを外したところ。泥除けやスイングアーム周りも汚れていますが、この後キレイに拭き上げていただきました。

ホイールダンパー
ホイールダンパー

ドリブンスプロケットを外してダンパーを露出させた状態。この後、ダンパーとホイールも丁寧に清掃。

新しいドリブンスプロケット
新しいドリブンスプロケット

新しいドリブンスプロケットの登場です。今回のチェーン交換は完全なリプレースです。スプロケの丁数やチェーンの型番も全く同じ。カラーチェーンとかどうですか?って提案あったのですが、耐久性重視で見送りました。

ドライブスプロケットを装着する前
ドライブスプロケットを装着する前

ドライブスプロケットを装着する前に周りを清掃。油や砂、泥、煤、サビがブレンドされてまあとても汚れています。

ドライブスプロケットを装着
ドライブスプロケットを装着

新しいドライブスプロケットを装着。写真の粒子が粗いのは私のスマホのカメラの性能の限界です。

リアホイール装着
リアホイール装着

リアホイール装着。前の写真に比べてスイングアームやホイールも綺麗になっていますね。あと、ドリブンスプロケットを固定するボルトを締める時のトルクレンチの「カッコン」っていう音が印象的です。

チェーンをかける途中
チェーンをかける途中

チェーンをかけていきます。新品のまだグリスがのったチェーンが目に眩しい。

カシメ工具でカシメて接続
カシメ工具でカシメて接続

チェーンにピンを通してカシメて接続します。

チェーン、前後スプロケ交換終了
チェーン、前後スプロケ交換終了

チェーンを接続した後、張り具合を調整して作業終了です。チェーンの初期伸びを見込んで少し張り気味に仕上げたとのこと。後日、少し走った後に調整に来てねーってことでお会計。

丁寧な仕事には価値がある

今回の作業をお願いして思ったこと。多分頭の中にあるスペック(例えばボルトの締め付けトルクとか)を一つ一つ確認しながら作業している様子には頭が下がりました。分解して清掃して観察して再度組み上げての作業ですが一つ一つがバイク愛が見て取れるほどに丁寧であるというのは大変なことです。

大手バイク用品ショップの工賃と比較すると若干高めの設定ですが、かけている時間、作業スペースの維持などを考えれば適正。というよりも、従業員さんの給料とかも考えると、「丁寧な仕事で、少しずつ高く」を目指し価格競争のレッドオーシャンで泳がないのが大事だと考える次第。

私としては常に確かな技術を持った同じ人に作業して貰えるというのは贅沢な話です。

基本を忘れない

いつもお世話になるのですが、タイミングを見計らってあちこち洗車してくれます。今回はリアタイヤを外したのでホイールやスイングアーム周りを「とても綺麗に」して頂きました。

「洗車」そのものは工賃に含まれず、時間をかければかける程「損」とも言えるのですが、本当に丁寧に作業してもらえました。フロントフォークの点サビも指摘して貰い、普段の手入れ不足を反省。整備の基本は清掃なのかも知れません。

そう言えば最初に来た時は古い店でしたが整理整頓、清潔感は行き届いていたことを思い出します。更に店舗改装し新しくなったあとは余計にその印象が強くあります。工場や作業場では整理整頓清潔が基本として重視されますが、その基本を実践しています。

基本を忘れず、愛を持ってバイクに接して貰える桜井ホンダピアは良い店だと思います。