ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

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国道33号線3ダムツーリング 筏津ダム

一風変わった重力式コンクリートダム

筏津ダムを国道33号から望む(2021年5月)
筏津ダムを国道33号から望む(2021年5月)

国道33号線は高知市⇔松山市を結ぶ幹線国道です。この国道一か所とても間違いやすいところがあります。高知市から松山方面に向かうといの町で仁淀川橋の交差点に至ります。ここを直進すると国道194号、左折して橋を渡ると国道33号です。両方の道幅がさほど変わらず、仁淀川に沿って直進したくなるのが人情でしょう。実際何度か交差点を過ぎて引き返すツーリングのバイクたちにあったことがあります。

この日は左折して33号線。33号線を松山方面に走るとしばらくは川とさよならですが佐川を過ぎて越知で仁淀川上流域に行きあたります。しばらく走ると右手に見えてくるのが筏津ダムです。

ダムと言っても堤高25.5mの小さなダムです。ダム直下流の減勢工と思われる構造体は崩壊しています。洪水時はゲートを上げて流路と堤体上を水が流れる設計(堤体全体が自然越流式洪水吐?)と思われます。またコンクリート重力ダムの堤体を越流させるためか下流側が緩勾配など個性的なダムです。

立派な魚道

筏津ダムの魚道(2021年5月)
筏津ダムの魚道(2021年5月)

水音が良く聞こえていましたが、魚道を流れる音でした。階段式の立派な魚道です。今の時期はまだ上っている魚はいないと思いますが、これからアユの時期になると上っているのが見えたりするのでしょうか?

筏津ダムの貯水池は無名?

筏津ダムから筏津大橋を望む(2021年5月)
筏津ダムから筏津大橋を望む(2021年5月)

大ダムの場合、ダム湖も大きいので命名されて観光地化されることが多いですが、筏津ダムの場合…名前が分かりませんでした。ダム湖には筏津大橋が掛かっていて交通の便を図っています。なおダム天端は自動車は2t以下まで通行可のようですが…狭いので実際には軽自動車or二輪限定のように思われます。

次回は加枝ダムを紹介します。

仁淀川中流から河口を巡るツーリング(5)福島港

仁淀川河口大橋から横浪方面へ

宇佐大橋(2020年12月)
宇佐大橋(2020年12月)

仁淀川河口からツーリングのメッカ横浪半島方面に移動して、半島の直前にあるのが福島港。その福島港から半島に向けてかかる宇佐大橋を撮影したのが上の写真です。

宇佐近辺は釣りも盛ん

釣り人を乗せて帰ってきた(2020年12月)
釣り人を乗せて帰ってきた(2020年12月)

宇佐近辺は基本的には砂地が多いのですが釣りが盛んです。上の写真の船は離岸堤に釣り人を渡す渡し舟。港からものの10分程度で渡してくれます。釣り物はフカセでクロダイ、メジナ、ルアーでメジロ、泳がせでメジロ、ヒラメ、アオリイカ、投げ釣りでシロギスなど多様に楽しめます。

足摺のウスバエのような大場所ではありませんが、管理人の好きな場所です。

高知県は台船が多い

宇佐の台船(2020年12月)
宇佐の台船(2020年12月)

高知県の港の特徴はコンテナ船や車の輸送船などは非常に少なく、台船が多い点です。高知県は台風が多く海岸線も長いことからテトラポッドの設置や港の浚渫などで多く需要があるからだと思われます。そういえば、伊豆大島の岡田港で会った台船が高知の業者の船で驚いたことがありました。

次回から関東地方に戻ってくる予定です。

仁淀川中流から河口を巡るツーリング(4)シラスウナギの風景

シラスウナギ漁の小屋です

仁淀川河口のシラスウナギ小屋(2020年12月)
仁淀川河口のシラスウナギ小屋(2020年12月)

仁淀川河口にあるビニールシートで作られた小屋はシラスウナギ漁をするためのものです。シラスウナギ漁は寒い時期の夜に川に遡上してくる魚を強光でおびき寄せて掬うという漁です。なので、明るいうちは誰もいません。

砂浜の移動は四駆で

シラスウナギ漁具を積んだ四駆(2020年12月)
シラスウナギ漁具を積んだ四駆(2020年12月)

河口近辺にはナンバーの無い四駆がたくさん置いています。この車はシラスウナギ漁をする人たちが歩きにくい砂浜をスムーズに移動するためのものです。公道を走ることがないのでナンバーはいらないのでしょうが、給油はどうするのかなあ?という不思議もあります。

恐る恐る小屋に近づいて撮影

シラスウナギ漁具と小屋(2020年12月)
シラスウナギ漁具と小屋(2020年12月)

シラスウナギは金よりは安いですが1グラム1000円以上はします。2018年は3000円近かったそうです。小さくて高価なものの宿命かもしれませんが、流通の過程で暴力団の資金源になっているとの取材記事もあり撮影も少し及び腰です。でも、結局昼間は誰もいませんでした。

次回はもう少し高知県土佐市宇佐の風景を掲載予定です。

仁淀川中流から河口を巡るツーリング(3)河口の風景

仁淀川の河口には橋が架かる

仁淀川の河口と仁淀川河口大橋(2020年12月)
仁淀川の河口と仁淀川河口大橋(2020年12月)

仁淀川の河口の風景です。河口にはそのままずばり「仁淀川河口大橋」がかかっています。開通当初は有料道路でしたが、現在では無料です。おかげで宇佐から桂浜の海岸線を通るツーリングはスムーズです。

仁淀川は大きいといえば大きいですが、河口でも対岸が見えないというような大きさではありません。

河口から上流側を望む

仁淀川河口から石土ノ森を見る(2020年12月)
仁淀川河口から石土ノ森を見る(2020年12月)

河口から上流側を望むと石土ノ森が見えます。(写真中心から少し右側に見える奥のなだらかな山)。石土ノ森の奥が先日掲載した仁淀川中流域の仁淀川橋ー紙のこいのぼり の場所です。下流域土佐市内は非常になだらかです。

仁淀川河口にはこの時期…

仁淀川河口の…(2020年12月)
仁淀川河口の…(2020年12月)

仁淀川河口にはこの時期、ブルーシートで作ったテントのようなものが並びます。(写真中心 拡大してみてみてください。)これは何でしょう?ヒントは非常に高価なものを狙っています。

次回はもう少しテントっぽいものに寄ってみます。

仁淀川中流から河口を巡るツーリング(2)高岡第一小学校近辺

仁淀川はいの町から土佐市へ

高岡第一小学校前の風景(2020年12月)
高岡第一小学校前の風景(2020年12月)

仁淀川はいの町を過ぎると土佐市に入ります。中流域から河口までが土佐市に含まれています。土佐市の非常に特徴的な風景は用水路がいたるところに張り巡らされている点です。上の写真で手すりに囲まれているのが用水路です。写真右手は高岡第一小学校、左手は伊野紙株式会社の高岡工場。土佐市もいの町と同じく製紙業が盛んです。

勿論用水路もきれい

土佐市の用水路(2020年12月)
土佐市の用水路(2020年12月)

土佐市内の用水路は上流の八田堰あたりから取水されています。かなりきれいで、結構魚もいます。今でこそ手すりというかガードレールに囲まれていますが、数十年前までは全くありませんでした。幼少時の私にとっては結構怖かった記憶があります。

西原良吉翁は何者か?

西原良吉翁の像(2020年12月)
西原良吉翁の像(2020年12月)

シメジかエノキの頭をかぶった石像は西原良吉翁像です。昔からあるのですが、西原良吉翁が何をした人かはインターネットを少し調べても出てきませんでした。全国的に有名…という人ではないのでしょう。ではなぜ、そんな写真を掲載するかって言えば、昔棲んでたところの至近で懐かしいから。

次回は仁淀川河口に到着します。

仁淀川中流から河口を巡るツーリング(1)仁淀川橋近辺

仁淀川は水辺利用率100%近い

仁淀川橋から上流方向を望む(2020年12月)
仁淀川橋から上流方向を望む(2020年12月)

仁淀川は全国屈指の清流として有名ですが、それよりも特徴的なのは「水辺利用率がほぼ100%」という点かもしれません。端的に言うと全流域で泳いでいる人や釣り師、水辺でキャンプする人などがいるということです。2020年大晦日にもバーベキュー?をやっている人たちがいました。(写真左の方)

割と自由に出入りができる

仁淀川の岸に4WD(2020年12月)
仁淀川の岸に4WD(2020年12月)

仁淀川橋近辺は河原が広く4WDの車であれば比較的簡単に乗り入れることが出来ます。(夏には)キャンプやバーベキューを楽しむ多くの車が河原に降りていますが、この日も一台いました。(この後すぐ帰っていきましたが…)

オフロード車なら2輪も行けます

仁淀川橋とNC750S(2020年12月)
仁淀川橋とNC750S(2020年12月)

オフロード車なら2輪でも河原に降りられますが、管理人の腕前と車種を勘案して無理はしません。舗装路で記念撮影。なおこの場所はゴールデンウィークの時期(5月3日~5日)には「紙のこいのぼり遊泳会場」としてとてもにぎわいます。でも、冬は閑散とした清流の中流の風景です。

次回は仁淀川流域の街をしょうかい。

清流ばかりでもない仁淀川水系

仁淀川水系でもこんなところも

チュウサギ、コサギ、オオバン(2020年12月)
チュウサギ、コサギ、オオバン(2020年12月)

清流として知られる仁淀川ですがその水系にはいわゆる「清流」とは言いかねる川もあります。その代表格「宇治川」。普段は水量が少なく生活排水も多いことからおよそ「清い」とは言いかねます。逆に生物は多くこの時も多くの鳥がお食事中でした。鳥は詳しくありませんが、真ん中で魚をくわえているのがチュウサギ、その前方小型の2羽がコサギ、後ろがオオバンと思われます。

アオサギもいました

アオサギ(2020年12月)
アオサギ(2020年12月)

この写真はアオサギ。他にもマガモやヒドリガモと思われる鳥も多数いました。(写真は撮り損ねました。)冬場の宇治川は流量が少ないことが多く、また生活排水のお蔭で水温高目+餌が多いで鳥たちに人気なのかもしれません。

アオサギとチュウサギは上手くいっていないのか?

アオサギとチュウサギのあっち向いてホイ(2020年12月)
アオサギとチュウサギのあっち向いてホイ(2020年12月)

近所の人の証言によるとアオサギとチュウサギはこの建物の屋根の上で日向ぼっこしていることが多いそうですが…なんか喧嘩してる夫婦みたく見えます。

次回から大橋ダム+長沢ダムツーリングの写真を掲載します。

仁淀川をめぐるツーリング(3)ー仁淀ブルーは…留守っぽい

水が少ないなあ

仁淀ブルー?(2020年12月)
仁淀ブルー?(2020年12月)

最近仁淀川流域は仁淀ブルーで売り出し中で上の写真も水が多い時は深いブルーが見られる場所ですが…水が少なくブルーというより底が丸見えです。白く写っているのはこの場所に降りてくるときの歩道の手すりと国道のガードレールです。タイミングがちょっと悪かった。

キレイなことは間違いない

仁淀川上流の岩と水(2020年12月)
仁淀川上流の岩と水(2020年12月)

仁淀ブルーという感じではありませんが、清流の美しい風景には違いありません。夏の時期はこの場所だと魚が群れているのが良く見えます。また時期を変えて撮影に行こうかな。

これが一番ブルーっぽい

分水第三発電所のブルー(2020年12月)
分水第三発電所のブルー(2020年12月)

上の写真は仁淀川本流ではなくて支流の枝川川にある分水第三発電所の堰です。結構な水深がありますが水底が良く見えまた森の緑が映り込んでブルーのイメージに近いかもしれません。

なお仁淀川水系は水辺利用率が全国有数の高さです。ダムで水力発電や上水道の利水を行うと同時に水辺で水遊びや釣りをする人も多いというのが仁淀川の特徴です。

仁淀川をめぐるツーリング(2)ー名越屋沈下橋の下

下流側には苔がついてる

名越屋沈下橋の下の風景(2020年12月)
名越屋沈下橋の下の風景(2020年12月)

橋の姿が川面に写って美しい風景です。橋の下流側はコケが着いていたり汚れが目立つ一方で橋の底面や橋脚は汚れていません。やはり時々沈下して水が流れるので下流側以外は汚れが流されるのでしょう。水底に規則的に模様のように見えているのは護岸のブロックです。

上流側はやっぱりキレイ

名越屋沈下橋の上面(2020年12月)
名越屋沈下橋の上面(2020年12月)

確認のために橋の上流側が見える写真を再掲載。上流側はきれいですが、橋の端は少し苔が付いています。真ん中の方が流れが強くて端はあまり流れがないからでしょう。

沈下橋の下から上流側を望む

名越屋沈下橋の上流側(2020年12月)
名越屋沈下橋の上流側(2020年12月)

沈下橋の下から上流側を望んだ風景です。奥に工場のようなものが見えていますが、調べたところエコサイクル高知、産業廃棄物の最終処理場です。日本随一の清流のそばに最終処理場があるというのは感慨深いものがあります。

清流や沈下橋というと人里離れた田舎のイメージかもしれませんが、名越屋沈下橋は高知市内から30分程度。機会があればぜひ行ってみてください。私の下手な写真では伝えきれない心が洗われるスポットです。

次回は仁淀ブルーを。

仁淀川をめぐるツーリング(1)ー名越屋沈下橋

国道から沈下橋が見えます

名越屋沈下橋@仁淀川(2020年12月)
名越屋沈下橋@仁淀川(2020年12月)

国道33号線の仁淀川橋手前で分岐する国道194号線をしばらく北上すると沈下橋が国道からも見えます。これが名越屋沈下橋。高知県では四万十川の沈下橋が有名ですが、仁淀川にも数か所あります。最下流にあった沈下橋は平成年間に立派な橋にかけ替えられ、現在ではこの名越屋沈下橋が仁淀川再下流の沈下橋です。

沈下橋を通ってみる

名越屋沈下橋の上面(2020年12月)
名越屋沈下橋の上面(2020年12月)

国道194号側から日高村側に渡ったところから撮影しました。沈下橋はちいさく質素なイメージがありますが、名越屋沈下橋はある程度の大きさの自動車も通行するのでかなり頑丈に出来ている印象です。橋の向こうに向かって右側に所々出っ張ったところがありますが、歩行者(+自転車)と自動車の行交い用のスペースです。下流側に設置されていて越流時にものが引っかからないように工夫されています。

水清ければ魚棲まず、というけれど

仁淀川の鯉(2020年12月)
仁淀川の鯉(2020年12月)

そんなことはありません。仁淀川は水質(BOD)の上で日本一になるほどの清流ですがちゃんと鯉がたくさん泳いでいました。(この時期、アユはいません)。よく見ると体高が高く黒っぽい鯉と体高が低く白っぽい鯉が混じっています。体高が高いのは飼育系、低いのがノゴイ系とされていますが詳しいことは分かりません。ともかく、清流にも魚は棲むということです。

明日は沈下橋下の風景を掲載します。

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