ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

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大菩薩嶺の麓 ナギナタコウジュ

ナギナタコウジュー大菩薩嶺林道
シソ科らしい葉と花の付き方が特徴的です。

大菩薩嶺の麓の林道ツーリングシリーズが続きます。秋に開花する花々が咲いていましたがこれはその一つ「ナギナタコウジュ」(と思う)。シソ科らしい葉と花の付き方が特徴的な野草です。林道沿いには様々な野草の花が咲いていて目移りしながら、でもよそ見にならないように注意してのツーリングでした。

ナギナタは確かにそんな感じの形なので分かりましたが「コウジュ」の意味が分かりませんでしたので調べました。「香薷」と書いてコウジュでシソ科全般を指すこともありますが、特にこのナギナタコウジュを指すことが多いようです。全草を乾燥させたものに薬効があるとされていてWikipediaには「薬効は、利尿や、血行をよくして発汗を促進する作用があり…」との記載があります。

そういえばかぎけん花図鑑の今日の誕生花はサルビア。同じシソ科ですがずいぶん姿かたちが異なるのも面白いところです。

大菩薩嶺の麓 虎杖の花

虎杖と書いて「イタドリ」です。この歳になるまでイタドリに花が咲くことを知りませんでした。イタドリそのものは非常に身近に知っていて、特に管理人の出身地である高知県ではあく抜きして食用にします。昔は山野草としてその辺の山で採ってきていました。昨今ではスーパーマーケットで販売されることもあり、その辺のイタドリを採っていると怒られるケースもあるようです。まあ、それは当然で昔の方が鷹揚すぎでした。

ちなみにイタドリのお味は独特の歯ごたえが面白い食材で、炒め物などにして食べます。都心でも道端に時々生えていますが、大きくないと食べるところがないのでその辺のは食用には向きません。山に生えている「太っとい」のが食べるのには向きます。

大菩薩嶺の麓 林道のススキ

この日のツーリングは奥多摩周遊→大菩薩ライン→フルーツライン→大菩薩嶺に向かう林道の経路でした。奥多摩周遊を上るにつれて涼しくなり、大菩薩ラインを上ると少し肌寒いくらい。大菩薩ラインを一気に下ると汗ばむ陽気。林道に入って登りに上ると秋の気配。

大菩薩湖に向かう途中の林道で撮影したススキ。つい先日まで残暑が続いていた都内とは異なって大菩薩嶺の麓は秋が始まっていました。このあたりの標高は1000m前後。一般的に100m上ると0.6℃気温が下がるとされていますから、平地と比べると6℃程度気温は低いはず。もちろん秋の訪れも早いのでしょう。

大菩薩嶺の麓で林業の現場に出会う

大菩薩嶺の麓を走る林道で林業の現場に出会いました。写真は奥の山で切り出された木材をケーブルで吊ってウィンチで引っ張って手前の積み出し場まで持ってきている様子です。吊り下げられた木材が山の斜面をズルズルと削るので木材が通過する下の斜面が奥から手前に獣道状になっているのが見て取れます。

木材の移動はこのように単純とはいえ機械で行っているとはいえ、奥の山では材木を切り倒している人がいるわけで…林道も通っていない場所に入って行って木を切り倒す作業の大変さが思い遣られる風景でした。