ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

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三保ダムツーリング(三保ダム編)

東名高速道路下り大井松田の次の出口は足柄スマートIC

6月某日これまで取材していなかった場所に行こうと決めて、行き先を三保ダムに決めました。三保ダムへのアクセスは東名高速を下って山北辺りで降りて県道76号へ…程度のうろ覚えで出発。

東名高速に山北辺りに出口はありません。結局足柄スマートETC出口で出て国道246号を引き返して県道76号へ。通常は大井松田で降りて国道246号を下るようです。

三保ダム到着

三保ダムの大要(2022年6月)
三保ダムの大要(2022年6月)

少々道に迷い気味でしたが、国道246号を東に戻り県道76号線に入ってしばらく進んで三保ダムに到着。「三保ダム」の碑の裏側には大要が彫られた石板が埋め込まれており天端に行く前に予習。

アースダムに見える

三保ダム目的FWPロックフィルダムで堤高95mなどなど。ロックフィルダムとはいえ下流側堤面は土で被覆されて植生があるのでアースダムにも見えます。また下流側堤体を斜めに通路が葛折になっており徒歩で堤体下の公園に降りることができます。(が、体力温存のため、堤体下には後でバイクで行くことに)

三保ダムの天端(2022年6月)
三保ダムの天端(2022年6月)

三保ダムのダム湖が丹沢湖

三保ダム天端から見る丹沢湖(2022年6月)
三保ダム天端から見る丹沢湖(2022年6月)

丹沢湖を三保ダム天端から望みます。地図で見ると分かるとおり丹沢湖は半島によって東西に分けられたような形で、西側のダム天端からは湖の大部分を見渡すことはできません。

また酒匂川水系最大となるこのダムは計画当時「酒匂ダム」と呼ばれていたのですが、丹沢湖に没する「三保」地区の地名を残すため三保ダムと命名されたとか。元々三保村がありましたがダム建設前の昭和30年に周囲の町村と合併して山北町になったとか。(この段落wikipedia「三保ダム」参照してます。)

三保ダムは独特の雰囲気

三保ダム天端の三保ダム表示(2022年6月)
三保ダム天端の三保ダム表示(2022年6月)

三保ダムは独特な雰囲気です。丹沢湖を訪れる観光客の立ち寄りも多いですし、地元(と思われる)の若者達は上半身裸でスケートボードに興じていました。そして、ダム天端中程の広場では地元の小学生が録音したと思われる丹沢湖、美保ダムの説明が再生されていました。そしてそのスピーカーの前には三保ダムのタイル表示…大きすぎて気付きにくいのとカメラのフレームに収まらないのが難点です。

神奈川県の大ダム(宮ヶ瀬ダム相模ダムなど)は観光にも配慮されているのが良くわかりました。

フィルダムらしからぬ立派なゲート

三保ダムのゲート(2022年6月)
三保ダムのゲート(2022年6月)

この前の「三保ダム」タイルあたりから右岸堤体を望むとロックフィルダムとは思えない立派なゲートが並んでいます。まるでロックフィルダムに重力式コンクリートダムがくっ付いているようにも見えます。

管理人が地図を確認した上での推測ですが、三保ダムは二つの谷にロックフィルダムを設置して三保ダムタイル広場辺りは元々もう少し標高が高い尾根があったのを削っているように見えます。

小さい方の谷に洪水吐ゲート、大きい方の谷に重力式コンクリートダムの本体堤体を建設している小河内ダムを思い出しました。(小河内ダムは途中の尾根を削らず残しています)

5連ゲートが格好良い

三保ダムの5連ゲートと非常用洪水吐(2022年6月)
三保ダムの5連ゲートと非常用洪水吐(2022年6月)

三保ダムのゲートは4門がラジアルゲート、1門がローラーゲートで自然越流式の洪水吐を備えます。何故5門のうち1門だけローラーゲートなのかは分かりません。ご存じの方教えてください。

なおこの写真一番手前のゲートがローラーゲートで、奥4門がラジアルゲートです。ゲートを開放した時の水深はラジアルゲートの方が深そう(ゲート下端が高い)なので微調整的な放流はローラーゲート、大容量の放流の際にラジアルゲートを開放とかの運用なのかもしれません。

大場所、三保ダムの前半はこれでお終い。後半はダム下流の公園から見た美保ダムなどを掲載します。

塩川ダム・大門ダムツーリング(大門ダム編)

大門→西部警察=世代が分かる

塩川ダムの次は大門ダムに向かいます。「大門」というと昔、西部警察という刑事ドラマ(?でよいのか)のボスの名前が大門圭介で亡き渡哲也さんがその役をやっていたのを思い出します。管理人の世代がバレます。

大門ダムは塩川ダムから少し山を下って国道141号を北上して比較的すぐのところにあります。

管理事務所から大門ダムの堤体を望む

大門ダム管理所前から堤体を望む(2022年6月)
大門ダム管理所前から堤体を望む(2022年6月)

国道から少し入ったところに管理事務所があり大門ダムの堤体を眼下に見ることが出来ます。堤高65.5mの重力式コンクリートダムです。目的はFNWP。ゲートは見にくいですが、常用洪水吐のローラーゲート1門とラジアルゲート1門あとは自然越流式の非常用洪水吐。ダム天端からゲートの機械室にアクセスする形になっており天端中央部の飛び出た構造が特徴的です。

しかし更に特徴的なのは

大門ダムの植え込みとアスファルトフェイシング(2022年6月)
大門ダムの植え込みとアスファルトフェイシング(2022年6月)

管理事務所前から対岸を望むと「大門ダム」、「きよさとこ」の植え込みと黒い面が見えます。この前の塩川ダムと同じく大門ダムも透水性の高い場所に位置するためアスファルトフェイシングして遮水しています。塩川ダムでは遮水土式ロックフィルでしたが、それとの対比が大変興味深いです。

対岸から大門ダムを望む

大門ダムのゲートとNC750S(2022年6月)
大門ダムのゲートとNC750S(2022年6月)

管理事務所から先に進むと対岸に出ることが出来ます。大門ダムのゲートとアスファルトフェイシングの遮水構造が見て取れます。奥に見えているのは駒ケ岳か?雲がかかっていますが晴れていれば絶景だと想像できます。

国道141号は交通量が多い

大門ダムから国道141号を望む(2022年6月)
大門ダムから国道141号を望む(2022年6月)

大門ダムは人里離れた場所にあるとはいえ国道141号から至近でまた通過している自動車の音も聞こえてきます。国道141号は山梨県韮崎市から長野県茅野市に至り、意外と交通量が多いです。

大門ダムを左岸から望む

大門ダムを左岸下流側から望む(2022年6月)
大門ダムを左岸下流側から望む(2022年6月)

大門ダムの一門のローラーゲートとラジアルゲートの機械室配置がよくわかる一枚です。上側の機械にアプローチするらせん階段と下に降りるための階段があるのが特徴的です。ラジアルゲートの位置を見ると、ラジアルゲートを開けた時の放水は堤体構造物の下を通過して下の開口部から放流される構造か?

何かと話題の多い大門ダム

大門ダムの石碑、土木学会技術賞記念碑とNC750S(2022年6月)
大門ダムの石碑、土木学会技術賞記念碑とNC750S(2022年6月)

大門ダムのアスファルトフェイシング構造は日本土木学会の技術賞を受賞しています。その写真奥の石碑がその記念碑です。

なお大門ダムのダム湖は「清里湖」と名付けられています。国道141号をもう少し北上すると清里駅があり、この地域の地名から採られています。そしてこの清里は小河内ダム建設時、湖底に沈む丹波山村の集落の方々が入植し開拓した場所です。清里と呼ばれ始めたのは明治初期、実際に人々が入植し増えてきたのが戦後~この頃からのようです。

冬季には氷点下20度にもなるこの地域の開拓は過酷を極め、またそれに伴う人間模様も複雑です。これらのことは清里観光振興会のHPで詳しく、涙なくしては読むことが出来ません。是非、ご一読ください。(観光振興会の回し者ではありませんが…)

NC750Sで初…

東京⇔高知を走るときを除いて、初めて日帰りツーリングの途中で給油しました。帰りのルートは国道141号から中央自動車道。しかし渋滞のため大月で国道20号へ。八王子近辺で走行距離が400km、燃料の残り2l程度。

超低燃費運転で自宅近くまで行けるかどうか…無理する必要ないので給油。その後は順調に自宅まで走りましたが、一日中走り回り結構渋滞+長い街乗り含め450kmはかなり疲れました。

次回は…神奈川県のダムへ。

塩川ダム・大門ダムツーリング(塩川ダム編)

山梨県営ダムは6基(深城ダム荒川ダム琴川ダム広瀬ダム、塩川ダム、大門ダム)ありますが未取材だった塩川ダムと大門ダムにツーリングに行ってきました。経路は青梅街道→秋川街道→檜原街道→奥多摩周遊→大菩薩ライン→国道20号→県道23号で塩川ダム+みずがき湖へ。うん、東京から行くと遠いです。

奥多摩周遊道路 月夜見第一駐車場

奥多摩湖と小河内ダムを月夜見第一駐車場から(2022年6月)
奥多摩湖と小河内ダムを月夜見第一駐車場から(2022年6月)

奥多摩周遊道路を楽しんでその途中月夜見第一駐車場から奥多摩湖と小河内ダムを撮影。余水吐き前のテラス?の上まで水が来ていて以前より貯水率が高いことが分かります。梅雨ですしね。

そういえば、直接柳沢峠方面に向かおうとしたのですが、崩落があって青梅街道が途中で通行止めになっていました。小菅から県道18号で丹波山に抜けました。県道18号は急こう配、急カーブが多く慎重な運転が必要ですが、舗装状態は良くツーリングすると楽しい経路の一つです。

柳沢峠から富士山は…見えず

柳沢峠から富士山が見えない(2022年6月)
柳沢峠から富士山が見えない(2022年6月)

大菩薩ラインに抜けて柳沢峠。富士山の眺望が有名な峠ですがこの日はあいにく雲隠れ。とろろそばなど食べて腹ごしらえして少しタイミングをずらしましたがこの日は姿を見ることは出来ず。いつも絶景とはいきません。まあ、梅雨ですしね。

大菩薩ラインを下って国道20号線へ。直進して途中で県道23号に入ればOKなのですが、行き過ぎました。さらに雨が降ってきます。雨具を着るついでに地図を確認。国道20号が釜無川を渡る午頭島公園前でUターンして県道23号方面へ。この途中は方向感覚だけを頼りに移動したので経路不明。管理人得意技の迷子です。

迷い道もツーリングの魅力でしょ

韮崎市から富士山を望む(2022年6月)
韮崎市から富士山を望む(2022年6月)

道を迷っていると雨が上がり富士山が姿を現しました。最短距離で目的地に行く必要のないツーリングのだいご味でもありますね。

塩川ダム到着

塩川ダムの天端(2022年6月)
塩川ダムの天端(2022年6月)

県道23号を北上すると塩川ダムに到着します。トンネルを抜けると直接ダムの天端というのは割と珍しいように思います。下久保ダムや白丸調整池ダムもトンネルを抜けていきますが、出口が天端という訳ではありません。ダムの施設のデザインが琴川ダムに似ているように思いました。

塩川ダムを右岸から望む

塩川ダムの堤体を右岸から望む(2022年6月)
塩川ダムの堤体を右岸から望む(2022年6月)

塩川ダムの堤体ゲートを正面から見える場所はダム直下の発電所からですが、立ち入りは平日の申込制です。残念ながら立ち入ることが出来ないので右岸で我慢。

山梨県営塩川ダムは堤高79mの重力式コンクリートダム目的はFNAWPです。常用洪水吐のゲートが三門、非常用洪水吐は自然越流式になっていますが上の写真ではゲートが見えない。

ロックフィルダムそのものの遮水工が特徴的

塩川ダムと遮水工(2022年6月)
塩川ダムと遮水工(2022年6月)

塩川ダムを上流側から見るとゲート3門を確認できます。また上の写真左側に「遮水工」が見えています。この地域は火山噴出物で出来た台地(Wikipedia)で透水性が高いために遮水工を施工して水漏れを防いでいます。遮水工と言っても元の山体の1/3を堤体の一部にしてその上に遮水土とロックを積み上げた構造になっていて見た目はロックフィルダムですし、2/3は実質ロックフィルダムです。

途中道を間違ったせいで時間に余裕なく次の目的地大門ダムに向かいます。

3ダムツーリング 下久保ダム~合角ダム~武甲山~正丸峠

下久保ダムの角を上から望む

下久保ダムの角とNC750S
下久保ダムの角とNC750S

下久保ダムといえばやはり「角」です。国道462号から下久保ダムを通って少し山を登ると城峯公園がありますがその入口付近で撮影したのが上の写真。奥に下久保ダムのクレストゲートと取水塔が見えており、右手に角。角を曲がって手前側に補助ダムです。補助ダムの下が三波石峡

アユ釣りが解禁になっていました

国道462号から県道71号線へかかる橋から
国道462号から県道71号線へかかる橋から

国道462号線に戻り、佐久穂方面にしばらく走って県道71号線へ。県道71号線は高崎神流秩父線とも呼ばれて神流町から秩父に抜ける経路で程よいワインディングが続いています。その県道71号線の入り口の橋から撮影した風景。アユの友釣りを楽しむ釣り人の姿が多くありました。

合角ダム到着

合角ダムとNC750S
合角ダムとNC750S

県道71号線上の標識では合角ダムは表示されておらず(見落とした?)吉田元気村への標識が表示されています。この道は県道282号で少し進み吉田元気村から対岸に渡る橋から合角ダムとNC750Sの写真を撮影。写真右下のガードレール側は私有地なので立ち入ると怒られます。ご注意。

「合」「角」を意識してますよね

角の字に見えるか管理棟
角の字に見えるか管理棟

合角ダムの管理棟です。手前の小さめの建物は「合」の字を意識してますし、管理棟は屋根の部分を角の字の上の部分に見立てると「角」に見えますね。以前に訪問した時にはこの角度から管理棟を撮影していなかったのでやっと確認できました。

合角ダムを展望台から望む

合角ダムを展望台から
合角ダムを展望台から

合角ダム左岸側には展望台が設置されています。長い階段を上るときっと絶景が…と思いましたが長い階段を苦労して登った割には…。いや、いい景色ですよ、でも階段の長さを考えると…紅葉の時期とかにもう一度来る…か?

小鹿野から武甲山を望む

小鹿野から武甲山を望む
小鹿野から武甲山を望む

合角ダムを出発し、国道299号線に出て小鹿野を秩父方面に走ると武甲山が良く見えます。非常に魁偉かつ人工的な山体が特徴的な武甲山。石灰岩の採掘がはじまる前から名山として名高かったそうです。

正丸峠に寄ってから帰宅

正丸峠ー昭和天皇行幸の記念碑
正丸峠ー昭和天皇行幸の記念碑

帰宅の経路は県道53号(秩父青梅線)を通って青梅経由を考えていましたが、県道53号の途中、正丸峠の入り口が目についたのでそちらに経路変更。正丸峠には「御展望記念碑」が立っていました。昭和天皇陛下行幸とありますから昭和の頃に行幸されたのでしょう。

奥に飯能、入間、日高の市域を展望できるようです。少し時間が無くなってきたので再訪を期して帰途につきます。

帰途はいつもの国道299号~国道16号~青梅街道を考えていましたが新ルート開拓の意味も込めて国道463号経由を選択。しかしこれは大失敗。入間~所沢で大渋滞し途中狭山湖を通過して青梅街道に抜けましたが、おそらく1時間以上余計な時間がかかりました。新ルート開拓はうまくいきませんでした。

今回のツーリングはこれでおしまい。次は…奥多摩経由山梨県営ダムを予定。

3ダムツーリング 神水ダム~下久保ダム

疲れがたまっていて少し朝寝した6月初旬の朝。あまり渋滞せず、時間的に近いダムを目指してツーリング。奥多摩は渋滞があるので関越自動車道→国道462号線で行ける下久保ダムを目指し、その後県道71号で合角ダムに向かうルートにしました。

埼玉県北西部は2毛作の麦が収穫時期

埼玉県北西部は2毛作が盛んで、今は麦の収穫時期+コメの田植え時期です。映画「のぼうの城」(リンク先は田んぼの風景)ではこの2毛作の麦踏と田植えの風景が反映されていて感心したものです。

麦畑とNC750S
麦畑とNC750S

神水ダムはいいダムだと思う

国道462号線を下久保ダムに向かう途中には下久保ダムの副ダム的な機能をもつ神水ダムがあります。仁淀川水系の筏津ダムに似たデザインでまた機能的にも発電用ダムの副ダム的な位置づけという意味で似ています。副ダムと言っても比較的大規模でダム湖も神水湖と名付けられ風景が美しいです。

緑が映える神水湖と神水ダム
緑が映える神水湖と神水ダム

国道462号からみた下久保ダム

神水ダムを下久保ダム方面に進むと一瞬だけ下久保ダムが見えます。NC750Sを停めている道を下っていくと下久保ダム堤体下の正面、下久保発電所前に行くことが出来ますが、この道はお勧めしません。途中20度を超す斜面を下ることになります。スキー場の中級コース並み。管理人スキーも苦手…。

下久保ダムとNC750S
下久保ダムとNC750S

次回は下久保ダムを城峯公園入口から眺めます。ちゃんと角が見えます。お楽しみに。

小河内ダムツーリング

チェーンの交換後、とりあえず少し走ってから初期伸びの分を調整してもらうため夕方にはショップに着きたいのであまり遠出はできず。マムシグサの様子も気になっていたので小河内ダムにツーリング。

途中、青梅辺りでいい音で走っているVespaと遭遇。いい感じでしばらく並走するも青梅の山登り手前で信号待ち。私は右へ、Vespaは左へ。目礼してさようなら。

格好いいとはこういうことだと思う

と思ったら、小河内ダムの駐車場でカメラの準備をしているとVespa登場。思わず、ああっ!こんにちはとお互い声を掛け合いました。それからバイク四方山話。Vespa氏、30年位前のDucatiの750ccエンジンを積んだBimota (DB1)にも乗っているけどパーツないし何かあると大変なんで年に2〜3回くらいしか乗らずVespaを主に楽しんでいるそう。

Vespaもどう見ても聞いてもノーマルではないので聞いてみたらエンジン+マフラーは交換していて排気量も大幅アップしているとのこと。Vespa、Bimotaと言えばイタリア、4輪も?と思ったらこちらはドイツ車でした。

更に色々四方山話。Vespa氏、温泉好きで小菅の湯が目標とのこと。私は小河内ダムの取材なのでここでさよなら。乗り込んだVespaで立ち去る氏。格好良い大人ってこんなだなあって思った次第。

格好いいVespa使い
格好いいVespa使い

イワツバメが巣立ちの時期

大きくなったイワツバメ
大きくなったイワツバメ

小河内ダムの奥多摩湖に面して屋根のある休憩所がありますが、今年はたくさんのイワツバメがその梁に巣を作っています。もう巣立ちの時期でいくつかの巣は空で残っている子供ももう立派なイワツバメです。

多摩川第一発電所
多摩川第一発電所

この日の多摩川第一発電所は下流側の運転のようでした。新緑が水に映えて緑が濃いです。

小河内ダム右岸から堤体と洪水吐
小河内ダム右岸から堤体と洪水吐

最近の小河内ダムはいつもこの位の水位。随分水位が低いなあと思っていましたが、最近は慣れてきました。なおこれで貯水率70%程度です。渇水を心配するような状況では全くありません。ちなみに水位が高い時はこちら

小河内ダムの洪水吐をバックにNC750S
小河内ダムの洪水吐をバックにNC750S

時系列が反対になりますが、小河内ダムの洪水吐をバックにNC750S記念撮影。空の青、山の緑、コンクリートのグレー、NCの赤。何もかも色が濃いです。いい季節だ。

マムシ先生に挨拶してからショップへ

マムシグサのマムシ先生
マムシグサのマムシ先生

今回のツーリングの目的はマムシグサの様子観察も含まれます。小河内ダム奥の三頭山登山口近辺のマムシグサは一部は刈られたようでなくなっていました。が、残っていた個体については写真を撮影。

この後、去年から観察(去年の姿はこちらから)している檜原村倉掛のマムシグサの大きな個体(私の勝手な命名「マムシ先生」)に挨拶してショップに向かいます。

ショップでチェーンの張り具合を調整してもらい帰宅。この回はこれでおしまい。

穴内川ダムツーリング

高知市街地から意外と近い穴内川ダム

穴内川ダムは高知市街地からは国道32号線を高松方面に向かい30km弱、穴内川にかかる繁藤橋を過ぎてすぐ県道268号線に入ってしばらく山に登った場所にあります。

国道32号線は幹線ですが、並行して高知自動車道があり比較的交通量が少なくバイクツーリングには最高です。県道268号線は…よくある山間部の県道なりに狭いです。が、意外と交通量があるので注意。

穴内川ダム到着

穴内川ダム到着
穴内川ダム到着

穴内川ダムは県道268号線沿いにあり絶対に見落とすことはありません。駐車駐輪場からダムのゲート設備までが最も近いダムの一つかもしれません。(そんなランキングはどこにもないと思いますが。)

駐車場スペースからもダムを愛でることが出来ますが…かなり高度感があります。ダム堤体だけでなく両岸もかなり切り立っていて、高所恐怖症気味の管理人にとってはかなり怖い感じです。

穴内川ダムは中空重力式コンクリートダム

穴内川ダムの構造・諸元
穴内川ダムの構造・諸元

穴内川ダムは全国に13基しか現存しない「中空重力式コンクリートダム」です。コンクリートが高価な時期(38年竣工)に建設されて、使用量を少なくするためにこのような構造が採用されました。バットレスダム丸沼ダムもコンクリートを節約するための構造ですが、竣工年は丸沼ダムの方がかなり早く昭和3年。ある程度の規模になるとバットレスダムは建設が難しいのだと思います。

ダムの目的はP(発電)のみ。当初、洪水調整機能も持たせるよう計画されていたようですが、利権調整がうまくいかず四国電力が単独で事業を進めたとか。いつの世もダム建設は物議を醸します。

高度感がある穴内川ダムの天端通路

穴内川ダムの天端通路
穴内川ダムの天端通路

コンクリートを節約するためかもしれませんが、穴内川ダムの堤体と天端は中空の天端の上にかさ上げの垂直の壁が追加されたような構造です。そして、天端が狭い。結果的に高度感が強いです。その上、ゲート部は写真のような橋が架かっていて、その橋の両端に階段があるという独特さ。この階段と橋が高度感があり正直ちょっと怖いです。

どこかで見たようなクレストゲート導流部

穴内川ダムのクレストゲート導流部
穴内川ダムのクレストゲート導流部

穴内川ダムのクレストゲート導流部です。スキージャンプ台に似た構造で、奥秩父の二瀬ダムの導流部に似ていると感じました。二瀬ダムの竣工年は昭和36年。当時の導流部の設計ではこのような形状が流行っていたのかもしれません。

穴内川ダム堤体を右岸から
穴内川ダム堤体を右岸から

狭い天端通路と切り立った堤体の様子がよく分かると思います。また天端通路近くと堤体本体の境界があるのが分かるでしょうか?上部の方が傾斜が強く、堤体本体でやや傾斜が緩くなってます。緩くといっても通常の重力式コンクリートダムより傾斜がきついように思います。

穴内川ダムのクレストゲートと堤体
穴内川ダムのクレストゲートと堤体

穴内川ダムのクレストゲートは2門のラジアルゲートが左岸側にかなり寄って設置されています。また中空式コンクリートダムの強度を持たせるためか、独特の堤面構造が見えています。

穴内川ダムを下流側から望む

穴内川ダム堤体を下流から
穴内川ダム堤体を下流から

穴内川ダムの堤体はダムに向かう道で直前の「行き止まり」表示されている分かれ道で左側に向かうと橋がありその橋を超えて少し行った場所でベストショットが撮影できます。手前は穴内川ですが水がある程度あるので、時々堤体下部に見える低水位放流施設から放流があるのでしょうか?明示された目的がPのみとはいえ、下流には畑もあり慣行利水権にはある程度配慮する必要があるように思えます。

穴内川ダムとNC750S
穴内川ダムとNC750S

NC750Sと穴内川ダム。この右側を下りていくと堤体直下の広場に行けそうです。が、チョットしたダートでNC750Sで進む気にはなれずここで撮影して終わりにします。

穴内川堤体から聞くウグイス

穴内川ダム堤体近くではウグイスがよく鳴いていました。またよく聞いているとキツツキの木を叩く音らしいのも聞こえてきます。少し音量低いので聞きやすい音量に調整してお楽しみください。

次回は仁淀川中流域を予定。

荒川ダム

小河内ダムに寄ってから荒川ダムにツーリング

この日のツーリングは小河内ダムに寄って、荒川ダムを目標にして出発しました。青梅街道→秋川街道→奥多摩周遊道路→青梅街道→小河内ダム→青梅街道(大菩薩ライン)→柳沢峠→青梅街道→山梨県道6号→県道104号→県道7号の経路です。

ダム以外でも柳沢峠、昇仙峡の風景はなかなかの見物でした。

小河内ダムの貯水率は70%前後の模様

月夜見第一駐車場から小河内ダムを望む
月夜見第一駐車場から小河内ダムを望む

奥多摩周遊道路の月夜見第一駐車場から小河内ダムを望みます。前回来た時から雨が降った日もありましたが貯水率は大きく変化ないようで70%前後と思われます。この日の奥多摩周遊道路は自転車と4輪車が少なくバイクが多く、バイク群の最後尾を「良い」ペースでついていきました。

今回は下流側発電機が稼働中

小河内ダム天端から多摩川第一発電所を望む
小河内ダム天端から多摩川第一発電所を望む

小河内ダムの天端から多摩川第一発電所を見ると前回とは異なり、下流側の発電機が稼働しているようです。発電所建屋の減勢工側水路に注目です。

小河内ダムの右岸のマムシグサ

小河内ダムのマムシグサ
小河内ダムのマムシグサ

小河内ダムの右岸は御前山への登山口になっていますが、色々な植物や動物の観察が出来ます。特に春の芽吹き時にはしばしば新芽を食べるニホンザルを観察できます。この日はニホンザルはいませんでしたが、あちこちでマムシグサがその独特な仏炎苞を伸ばしていました。マムシグサにはマムシグサとカントウマムシグサがありますが仏炎苞が紫色で葉と仏炎苞が葉よりも先に成長している様子からマムシグサと思われます。

柳沢峠からは霞みつつも富士山

柳沢峠から富士山を望む
柳沢峠から富士山を望む

この日はまだ先が長いので、早めに小河内ダムを切り上げて大菩薩ラインで甲府方面に向かいます。途中、柳沢峠で定番の富士山観察。かなり霞んでいましたが、雪をかぶった富士山の姿を見ることが出来ました。

柳沢峠は前回来た時には雪が残っていましたが今回は雪は一切残っておらず初夏が一歩一歩近づいてきていることを実感。

昇仙峡をバックにNC750S
昇仙峡をバックにNC750S

柳沢峠から一気に甲府市街地まで走り、県道6号、104号を経由して県道7号で昇仙峡へ。昇仙峡手前の県営無料駐車場にNC750Sを停めて記念撮影。日本一の渓谷美を自称するだけあって、この時期はダイナミックかつ魁偉な岩と新緑の対比が非常に美しい。ダムよりも一般的にはこちらの方が目的地になる名所です。

それでも私はダムに行く

荒川ダム堤体を下流側右岸から望む
荒川ダム堤体を下流側右岸から望む

昇仙峡の素晴らしい風景を見ながら更に県道7号を先に進むと風景はやや普通の山道となって少々残念。そして右手側に荒川ダムが見えてきます。「荒川」というと葛西臨海公園が河口の荒川を思い浮かべますが、荒川ダムの荒川は富士川水系です。(笛吹川に合流しその後、釜無川と合流して富士川となります。)

荒川ダムは山梨県営ダム

荒川ダムの取水設備と洪水吐
荒川ダムの取水設備と洪水吐

荒川ダムは目的がFNWPの山梨県営多目的ダムです。構造は中央遮水壁型ロックフィルダムで堤高は88m。山梨県営ダムの中では最も堤高の高いダムです。

山梨県営ダムは6基あり深城ダム広瀬ダム琴川ダムはこのサイトでも紹介しています。残りは大門ダム、塩川ダム…近日訪問予定。

荒川ダムのダム湖は能泉湖

能泉湖と荒川ダム
能泉湖と荒川ダム

荒川ダムのダム湖は能泉湖と名付けられています。この名前、調べてみたのですが今一つ由来が分かりません。ご存知の方、コメントで教えていただけるととても嬉しいです。

帰路で絶景を撮影

昇仙峡の覚円峰
昇仙峡の覚円峰

荒川ダム付近を撮影していると時間は既に16時過ぎ。夜間走行は避けたいのでそろそろ帰途につきます。時間に余裕がないとはいえ、昇仙峡の絶景は是非撮影したく、往路でチェックしておいた絶景ポイントで覚円峰を撮影。

昇仙峡の絶景が望めるポイントでは道沿いにちょっとした駐車スペースが設けられています。逆に駐車スペースがあるところは絶景ポイントともいえ、なかなか気が利いています。

撮影後、双葉スマートICから中央自動車道に乗って、高井戸環八出口まで。この日はひどい渋滞もなく比較的順調に帰りつきました。

走行距離は奥多摩で倉掛林道入口に寄ったりしたので400km弱。給油量11l。燃費は36.4km/l。往路で渋滞がなく、帰路で燃費を気にしながら90km/h巡行を意識した結果です。また環八の渋滞が全くなかったのも大きい点。

次回は東京→高知帰省の旅です。

小河内ダム 1日3ダムツーリング

久々に天候に恵まれた朝。少し早く起きてダムツーリングに出かけることにします。目的地は白丸調整池ダム→小河内ダム→琴川ダムです。

青梅街道をひたすら奥多摩方面に向かい白丸調整池ダムを取材後、更に直進。奥多摩町の市街地を抜けて小河内ダムに向かいます。なお、奥多摩駅から小河内ダムは結構な距離がありバスを使うのが賢明です。

小河内ダムの洪水吐は見ごたえがある

小河内ダムの洪水吐
小河内ダムの洪水吐

国道411号を奥多摩湖方面に向かって進み、小河内ダムの直前で洪水吐が良く見えます。洪水吐と言っても中型のダム位の規模があり、減勢工下流の副ダム?も小型の重力式コンクリートダムより大規模です。

NC750Sと小河内ダムの洪水吐
NC750Sと小河内ダムの洪水吐

小河内ダムはとても素晴らしいダムですが、残念ながら堤体とバイクを一緒に撮影できる場所は一般的にはないと思います。仕方がないので洪水吐の前で記念撮影。堤体本体でなくても十分、ダム感がありますね。

小河内ダム到着

洪水吐ゲートを枠に見立てて鶴峠方向を望む
洪水吐ゲートを枠に見立てて三頭山方向を望む

枠に見えているのは5門ある洪水吐ゲートのうちの一つを枠に見立てて三頭山方面を撮影したのが上の写真。よく見ると奥の山の上の方は白く…雪?この後国道411号を柳沢峠に向けて走りますが、雪で間違いありませんでした。

小河内ダム天端から多摩川第一発電所を望む
小河内ダム天端から多摩川第一発電所を望む

小河内ダム天端から多摩川第一発電所を撮影。春まだ浅く下流の渓流の木々は葉がありません。初夏の写真はこちらから。この日も運転している発電機は2台あるうちの1台のみの運転のようで、2系統ある排水口の一方だけに水が流れています。

貯水率約70%の奥多摩湖
貯水率約70%の奥多摩湖

このところ小河内ダムの水位が低めなのは洪水調整の協定の影響?でもこの協定、あくまでも洪水が予想されるときの事前放流なので今は関係ないような…。

満水位から比べると10m以上下がっています。ちなみにここ数年では一番低い推移になっています。とても低く見えますがこれでも貯水率は約70%。奥多摩湖はダム近辺の水深があるので少ないように見えても結構な貯水量なのですね。

そして柳沢峠へ

柳沢峠から雪の富士山
柳沢峠から雪の富士山

小河内ダムを一回りして、国道411号を直進し柳沢峠に到着…。雪です。そして富士山方面を見ると、ちょっとかすみ気味でしたが雪の富士山が見えていました。

次回は琴川ダムに向かいます。

白丸調整池ダム 1日3ダムツーリング 

久々に天候に恵まれた朝。少し早く起きてダムツーリングに出かけることにします。目的地は白丸調整池ダム→小河内ダム→琴川ダムです。

青梅街道をひたすら奥多摩方面に向かうと白丸調整池ダムがあります。ここに到着するポイントは奥多摩湖南岸道路を経由せず、ひたすら国道411号を直進することです。

411号から見る白丸調整池ダム

国道411号から見る白丸調整池ダム
国道411号から見る白丸調整池ダム

国道411号からは一瞬、ダムの堤体を確認することが出来ます。見える角度はほんのわずか。上の写真はダムの駐輪場にNC750Sを停めて徒歩で見える場所まで歩いてます。よそ見はダメダメ。

大規模な魚道が特徴

白丸魚道入口
白丸魚道入口

白丸調整池ダムの特徴は比較的大規模な魚道が整備されており、それが間近で見学できる点です。特定の時期に建設された堤高が低いダムで魚道は珍しくなく例えば筏津ダム加枝ダムなどで全体をよく見ることができます。但し、白丸調整池ダムはそれらに比べるとダムの堤高が高く魚道も大規模です。

らせん階段がかっこいいけど…

魚道に向かうらせん階段
魚道に向かうらせん階段

魚道入口からは上の写真のらせん階段。なかなか見ごたえがあり思わず「おーっ!」ってなりますが、降りたら上ることを考えると「えーっ!」でもあります。が、上りはらせん階段ではなく坂と階段の組み合わせです。まあ上るのには違いなく、運動不足は解消できます。前回の訪問も渓流に降りて登って這う這うの体でした。

魚道を間近に

魚道を下流側から望む
魚道を下流側から望む

道なりに下って下っていくと魚道の下流に到着します。最下流手前から撮影したのが上の写真。越流式魚道と呼ばれるもので両脇に流れがあり中央に流れがない、魚の休憩スペースがあります。残念ながら登っている魚の姿は確認できませんでした。

最下流にはダム堤体側に降りていく通路がありますが、ここは施錠され通ることが出来ません。魚道沿いに下ってきた通路を登って引き返します。

システムはWindowsで動いているらしい

白丸魚道管理システム
白丸魚道管理システム

魚道の流量などを管理しているシステム画面を見ることが出来ました。見る限り古いバージョンのWindowsで動作しているようです。らせん階段や魚道、ゲートの配置が分かりやすいです。上の写真は、この画面の右上の方に相当します。

魚道の入り口から折り返しまで

白丸調整池ダムの天端から魚道を望む
白丸調整池ダムの天端から魚道を望む

白丸調整池ダムの天端から下流を望むと魚道が見えます。手前から登って行って写真奥で折り返して、手前に戻ってきて先ほどの施設屋内最下流部に繋がっています。かなり登ってます。

遊歩道から白丸調整池ダムを望む
遊歩道から白丸調整池ダムを望む

天端を渡って右岸。右岸の上流側には遊歩道が整備されていて、奥多摩駅まで歩けるようです。足元にはタチツボスミレミツバツツジが咲いていました。花の撮影も魅力的に感じましたが、管理人既に結構歩いた+まだ先があるので途中まで行ってダム堤体を撮影して引き返します。

あ、そういえば鳩ノ巣方面の遊歩道は崩落があったらしく、2022年4月時点で白丸調整池ダムからは通行止めになっていたのでご注意ください。

駐車場まで戻り、一休みした後、小河内ダムに向かいます。次回は小河内ダム。

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