ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

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愛媛県3ダムツーリング 面河ダム

面河ダムまでの道のり

管理人の実家から国道194号線を経由し、酷道で有名な439号を西向きに進みます。ただしこの区間はちゃんとした2車線で快走路です。そして494号線へ。橋を渡って集落の中を少し東向きに走った後、山に向かって登っていきます。当初はさほどではありませんが、山中を進むに従って酷道感が増します。

1車線道路で舗装はされているので危険は感じませんが、やや舗装が傷んでいる箇所では気を遣いました。また意外と交通量が多いので前からくる4輪車との待ち合わせは所々であります。

高知県側は渓流に沿って道路があり、所々で渓流に降りて風景を楽しめるのは楽しいものです。

面河ダムの役割は非常に大きい

面河ダム記念碑とゲート機械室(2025年5月)
面河ダム記念碑とゲート機械室(2025年5月)

面河ダムは四国愛媛県の石鎚山の西側、仁淀川水系割石川に建設されています。堤高73.5mの重力式コンクリートダムで規模的には中型のダムです。目的はAIPです。その役割は特に灌漑において非常に大きく雨量が少ない愛媛県道前道後地域に農業用水を供給しています。

戦後、愛媛県道前道後地方の安定的な灌漑を図るために計画されましたが、仁淀川水系の既得利水権はお隣で下流の高知県にあり交渉が必要でした。当初、目的にはW(上水道)が含まれ人道的な観点から概ね合意にこぎつけていました。しかし予算等の都合でこれがI(工業用水)に入れ替えられたことで高知県側は態度を硬化。結局両県の担当者の懸命な交渉でなんとか計画が進み始めたそうです。

なお「水徳洽豫州」は「水の徳、豫州を洽(うるお)す」と読みくだせます。豫州は愛媛県の旧国名伊豫のこと。うるおすをあえて「潤」ではなく「洽」としたのは「いきわたる」という意味を含んでいるからかと管理人は思ってます。

面河ダムは大変な工事を経て1967年竣工

面河ダム上流側から堤体を望む(2025年5月)
面河ダム手前駐車場の説明(2025年5月)

高知県側に流れる割石川をせき止めて愛媛県側に導水するには分水嶺を超える必要があります。このため石鎚山麓に導水用のトンネルを建設し愛媛県側の中山川などまで導水しています。

この導水は「虹の導水」と呼ばれ、これにより過去には水争いで死者が出ることもあった同地方の灌漑状況は大幅に改善されました。規模的にはありふれたダムですが、果している役割はとても大きいのです。
参考 面河ダム 虹の用水へ挑んだ人々 (読み物としても面白いです)

面河ダム天端の面河堰堤表示(2025年5月)
面河ダム天端の面河堰堤表示(2025年5月)

ダムではなく堰堤表記になっていることから古いダムであることがわかります。堤頂長は159 mで往復しても大した距離ではありません。左岸側に管理事務所があり、右岸側は…行き止まりです。

面河ダム天端から発電所を望む(2025年5月)
面河ダム天端から発電所を望む(2025年5月)

ダム下流には発電所がありますが、簡単に降りていくことはできません。むしろ国道494号線からは下流側が近く、ダム堤体にたどり着くには一旦国道494号線から県道153号方面に西進する必要があります。

険しい山中の難工事であったことは思い遣られ、実際ダムに直接ダンプカーでコンクリートなどの資材を運び込むのは困難で索道を張った循環バケットが使用されたとか…。

実際、多くのダムでは山の中でもある程度の道幅が確保されていることがほとんどですが面河ダムへのアプローチは建設当時大型車が行き来できる感じではありませんでした。(近年は改良されていると思われます)

面河湖(2025年5月)
面河湖(2025年5月)

面河湖です。風景を堪能して次の目的ダムに移動します。

次は志河川ダムです。

大山祇神社を目指して しまなみ海道→瀬戸大橋で瀬戸内海往復ツーリング

国道194号線を北上してしまなみ海道へ

途中の大橋ダムに立ち寄り記念撮影だけ。直後の高知ー愛媛県境の寒風山トンネルは歩行者・自転車が通行可能な日本一長いトンネルです。そして内部がその名の通り寒い。

四国ツーリングは海沿いを行く限り、この時期(ゴールデンウィーク)比較的暖かいですが、山間部は肌寒い場所も多く、特に寒風山トンネル内は寒いです。是非、一度通過して寒さを実感してください。(真夏は涼しい)

しまなみ海道を通過して大山祇神社到着

大山祇神社の鳥居の扁額は「大山積大明神」となっているのは以前のツーリング(しまなみ海道途中の風景などもこちらから)で紹介しました。本殿にお参りして、本殿の裏側を散策した後、今回の目的の宝物殿に向かいます。

船舶の巨大なプロペラが良く目立つ

料金を支払い国宝館に向かうと目立つのが巨大な船舶用プロペラ、勿論寄付者は今治造船。ただしこちらは併設の海事博物館。「海事」の名の通り海にあるものは魚類、貝類、海生哺乳類などの動物、海藻、海底から掘削された鉱物などなんでもあります。(こちらは国宝館の後に見学しました。)

国宝館、紫陽殿ともに撮影禁止なので

スケッチしてみました。大山祇神社の国宝館は多くの胴丸(鎧)を収蔵、その中でも瀬戸内のジャンヌダルクと呼ばれ有名な鶴姫が着用し大山祇神社に奉納したとされる「紺絲裾素懸威胴丸」(1500年頃)です。

現代の感覚(私が代表させてもらいます)で素直にみると「女性が付けていた」と想像するのが自然だと思います。右側のスケッチはその感じを伝えようとして周りの胴丸との対比を書こうとしたのですが…技量不足で止めてしまったもの。

無粋なことを言えば鶴姫の実在性に疑問がある上に、1500年頃の胴丸としては胸部が大きくウエストがくびれて大腿部・臀部にかけて大きくなる形式は特別「女性用」というわけではなかったとか…。

この胴丸は大袖がないので余計に周りの甲冑との差が引き立ちます。

こちらは平安時代の鎧

スケッチの出来栄えは生優しく見守ってください。こちらは時代をさらに遡り1190年頃作成の「紺絲威鎧・兜・大袖付」。全体的に非常に「凝った」作りになっていることが素人の管理人でもわかりました。

社伝では源頼朝の武将河野通信(かわの みちのぶ)が奉納したとされており、瀬戸内で展開された源平合戦で源氏についた河野に頼朝が下賜ものでは…との想像も…。(こちらのほうは可能性としてはある…か?)

この鎧、非常に立派でかつ大振りです。実際に着用して戦場を駆け回る…というよりも河野の権威を表すために使われたのでは?というのが管理人の感想です。

なお、大山祇神社の国宝館には多数の文化財が所蔵されていますが、平安時代から戦国時代までの胴丸・鎧類の収蔵数は日本で随一です。アクセスが難しい場所ですが目的地として訪問する価値があります。(管理人の感想です)

他にもたくさんの文化財があったのですが、とても一日の訪問で鑑賞できる量ではありません。後ろ髪ひかれつつ、海事博物館を軽く見学して帰途につきます。

帰途も今回のツーリングのテーマ

今回の目的地は大山祇神社の国宝館でした。もう一つ目標があって、しまなみ海道を四国から本州に渡って瀬戸大橋で四国に帰ってくるルートを走るでした。

しまなみ海道を渡り切って山陽道を走り瀬戸大橋方面に。瀬戸大橋の与島SAで降りて橋と讃岐富士を撮影。瀬戸大橋は本四三架橋では最も古いのですが、様々な形式の橋梁コンプレックスが見られるのが特徴です。(与島PAまでの動画)

目標を達成して走行距離約400km。NC750Sにちょうどいい距離のルートでした。いやー、また鑑賞にいきたい。

次回はダム。

バイクの燃費の大敵は…(東京ー高知帰省)

東京から新名神土山SAまで

東京から新名神土山SAまで(2025年4月)
東京から新名神土山SAまで(2025年4月)

バイクの燃費は様々な要因に影響されます。渋滞や加減速の多い交通状況、地形の高低差が代表的ですが、他にも意外な要因があります。そしてそれらは自動車では影響が小さいかほとんどありません。例えば路面状況、外気温や自分の体重などです。

そして今回、燃費が伸びなかった理由は「風」。通常であればNC750Sの得意とする速度域になる新東名豊田東JCTから伊勢湾岸自動車道の終点四日市JCTまでの区間で非常に風が強く、燃費が伸びませんでした。

風に吹かれてエンジンも余分に回さないと…というのが体感で分かりました。もともと出力低めで燃費の良いNC750Sだからこそ余計に目立ったのかもしれません。

走行距離 405.3km   燃費 32.3km/l(メーター)
     給油量 12.06l 燃費33.6km/l(満タン法)

結構、メーターと満タン法で燃費がずれています。ひょっとすると若干の経年劣化の影響はあるかもしれません。6年目ですから。

土山タヌキに別れを告げて出発

土山タヌキ(2025年5月)
土山タヌキ(2025年5月)

瀬戸大橋までは燃費が伸びる

与島PA降り口とNC750S(2025年4月)
与島PA降り口とNC750S(2025年4月)

土山SAを出発、京都東ICあたりまでトンネルのおかげでゆったりした下り、燃費が伸びます。また京都から瀬戸大橋手前の倉敷JCTあたりまでは路面状況が良く、高低差が少ないためこれも燃費が伸びます。

瀬戸大橋のアプローチあたりから高低差が大きくなり、四国に入ると山がちで燃費が悪くなります。それでも41.0km/lを実現しかけたこともあります。

フリーペースで走った結果

土山SA→実家もよりGS(2025年4月)
土山SA→実家もよりGS(2025年4月)

走行距離 435.7km   燃費36.0km/l(メーター)
給油量 11.62l    燃費37.5km/l(満タン法)

メーターと満タン法で燃費がずれています。まあ、後半は普段通りの燃費で走ったということでよいと思います。もうすぐ50,000kmになります。

中筋川ダムツーリング(後編)

名所旧跡は何もないけれど懐かしいここそこ

さんかく公園と津波避難タワー(2024年4月)
さんかく公園と津波避難タワー(2024年4月)

幼少時、よく遊んでいた公園には津波避難タワーが建てられていました。関東地方ではほとんど見ることはありませんが、南海トラフ地震の津波の脅威が想定される高知県ではあちこちに建設されています。

住んでいた場所は解体され駐車場に

管理人が幼少時住んでいた場所(2024年4月)
管理人が幼少時住んでいた場所(2024年4月)

小さいころ住んでいた場所は解体され駐車場代わりに使用されています。この広さに4軒の家族が住んでいました。狭いです。ただ小さかった管理人はさほど狭いとは感じていませんでしたが…。

管理人の兄が小さいころ釣りしてた場所

管理人の兄が小さいころ釣りをしていた場所(2024年4月)
管理人の兄が小さいころ釣りをしていた場所(2024年4月)

この写真、FBにも掲載しましたが、管理人の兄が小さいころ釣りをしていたポイントだそうで…。家族の証言によると漁師になりたかったとか…本当か?

管理人が通っていた保育園

管理人が通っていた保育園(2024年4月)
管理人が通っていた保育園(2024年4月)

管理人がかほっていた保育園は「シルバー人材活用センター」になってました。高齢化を実感。見えているプールは塗装こそ新しくなっているものの管理人が通っているころからこの場所にあり、入った記憶もあります。

四万十川を眺めて帰る

四万十川を眺める(2024年4月)
四万十川を眺める(2024年4月)

この日唯一の名所旧跡?大文字山

管理人の出生地中村市(現四万十市)は土佐の小京都と呼ばれます。その由来は応仁の乱の混乱を避けるために時の摂政関白太政大臣 一条 教房 公が中村に下向しそのまま在住。その過程で京の文化を持ち込んだのが現在まで続いているという由緒正しいもの。むしろ昔は大文字もどきがなんで中村にあるのかなーと失礼なことを考えていた管理人。無知とは恐ろしくも無礼なものです、反省。

いろいろ懐かしかったツーリング。ブログ的には名所旧跡を紹介する方が喜ばれるのでしょうが、管理人の備忘録もかねて紹介しました。

中筋川ダムツーリング(前編)

高知県道21号線(土佐清水宿毛線)

大半夏?の若芽と仏炎苞(2024年5月)
大半夏?の若芽と仏炎苞(2024年5月)

アクセスが大変とされる高知県西部ですが、管理人にとっては出生地・幼少期過ごした場所でもあり、母の出身地でもあるのでなじみ深い場所です。その当時はダムに目覚めていなかったので、今回「中筋川ダム」にダムツーリング。

ただし今回別に予定があった上にタイトルの「高知県道21号線」がなかなか魅力的で駆け足の取材でした。上の写真は県道の大半夏カラスビシャク?です。関東地方にも分布しているらしいのですが奥多摩では見たことが…ありません。

トンネルを抜けるとダムだった

高知県道21号線から見る中筋川ダム(2024年5月)
高知県道21号線から見る中筋川ダム(2024年5月)

高知県道21号線の土佐清水側(下ノ加江)からアプローチすると林道っぽい道が続きます。国道56号線の合流近くに中筋川ダムはあります。単にダムにアプローチするだけなら国道からのアプローチの方が圧倒的に早いです。

なお国道56号線の南(地名 平田)にダムがあり、北は芳奈(よしな)という場所。ここが母、祖母一族の出身地。

NC750Sと中筋川ダム(2024年5月)
NC750Sと中筋川ダム(2024年5月)

中筋川ダム諸元

中筋川ダムを展望所から望む(2024年5月)
中筋川ダムを展望所から望む(2024年5月)

詳しくはこちらで。中筋川は渡川水系に属していて有名な四万十川の主な支流の一つ。下流の中村で合流します。

中筋川ダムは降水量の多い高知県西部地方で洪水を防ぐことを主目的としてFNAWIの多目的ダムです。形式は重力式コンクリートダムで堤高73.1mの下流側堤体に設置された段状の構造が特徴的です。

この構造は深城ダムの減勢工下流にも似ていて、デザイン的には美しく越流時には減勢工の役目も果たすようですが「ゴミが溜まりやすい」という弱点もあるとか。

中筋川ダム堤体正面

NC750Sと放流中の中筋川ダム(2024年5月)
NC750Sと放流中の中筋川ダム(2024年5月)

中筋川ダムの堤体正面はダムサイトから県道21号線を国道56号線方向に少し北上した場所にある管理用道路からアクセスできます。特に施設はありませんが、堤体正面直下からダムを愛でることが出来ます。

2門の常用吐きゲートと自然越流式のゲートが良く見えます。確かに自然越流している様子は見ものと思われます。(が、そんな洪水時は立入禁止でしょう。)

まだまだ見どころがありますが予定の時間をオーバーし、後ろ髪をひかれながら次の目的地、土佐清水に向かいます。

NC750Sの燃費(東京ー高知フリーペース)

今回は特に燃費を気にせずに走った結果

東京→港南PA→駿河湾沼津PA→刈谷ハイウェイオアシス→新東名土山SA
走行距離402.6km 給油量10.84l 燃費37.14km/l

新東名土山SA→与島PA→伊野IC
走行距離434.7km 給油量11.90l 燃費36.5km/l

ペースは速くもなく遅くもなく100km/hを意識して走った結果です。上記の燃費は満タン法で計算したもの。メータ表示の燃費は35.3km/l, 35.0km/lと少しずれが大きくなっているのが気になるところです。ちなみに管理人朝方お腹の調子が?なので前半は休憩多くなってます。

新東名下り 駿河湾沼津PA

駿河湾沼津PAから駿河湾を望む(2024年4月)
駿河湾沼津PAから駿河湾を望む(2024年4月)

ここから見る駿河湾と伊豆半島の風景がお気に入り。

伊勢湾岸道下り 刈谷ハイウェイオアシス

刈谷ハイウェイオアシス(2024年4月)
刈谷ハイウェイオアシス(2024年4月)

じっくり楽しんでみたいエンターテイメント系大規模SA刈谷ハイウェイオアシス

新東名 土山SA

土山タヌキ子供の日バージョン(2024年4月)
土山たぬき子供の日バージョン(2024年4月)

管理人の定番給油場所土山SA

瀬戸中央道 与島PA

瀬戸中央道与島PA(2024年4月)
瀬戸中央道与島PA(2024年4月)

与島に降りる経路の構造が特徴的。また2階建ての橋の下は本四架橋唯一の列車用です。

1日3ダムツーリング(永瀬ダム)

高度感がかなりある永瀬ダム

永瀬ダム堤体を右岸下流から望む(2024年1月)
永瀬ダム堤体を右岸下流から望む(2024年1月)

永瀬ダムは高知県営ダムの中で堤高(87m)、有効貯水量(49,090,000㎥)ともに最も規模が大きいダムです。重力式コンクリートダム目的はFAP(洪水調整、灌漑、発電)です。

着工1949年/竣工1956年で同時期に竣工した小河内ダム(1936年着工/1957年竣工)に比べるとかなり早くできています。もちろん小河内ダムは太平洋戦争を挟んでいる上、規模もかなり異なりますが。

「永瀬堰堤」の前でCT125(2024年1月)
「永瀬堰堤」の前でCT125(2024年1月)

CT125(レビューのリンク)の記念撮影。このときキーONで4速に入っていたので取り廻しているとおしがけ状態になり、実際エンジンがかかりました。エンジンOFFしてすぐだったので完全なコールドスタートで押しがけ出来るかは…不明です。

永瀬ダムの「はいられん」(2024年1月)
永瀬ダムの「はいられん」(2024年1月)

「はいられん」は土佐弁で「はいってはいけません」の意味です。方言で注意喚起があるのは珍しいかも。

永瀬ダムゲートの直上から(2024年1月)
永瀬ダムゲートの直上から(2024年1月)

高度感があります。ゲート前の橋はゲートの点検保守用でしょうがおよそ歩きたいとは思いません。さらに、ゲートのそれぞれのアームにおりる梯子がついていますが、正直「マジか…」。

永瀬ダムについて(2024年1月)
永瀬ダムについて(2024年1月)

「この人々の影の協力を末永く忘れてはなりません。」すべてのダム、いやインフラを作り、維持し、運営してきた人たち通じる言葉だと思います。

竣工年が古いダムにはありがちですが、周りの欄干などが低く、堤高に比べてダム周りは非常に高度感があります。川治ダムも怖かったですが、永瀬ダムも負けず劣らず…。

この後、杉田ダムの動画を撮影して帰宅しました。これで高知県営3ダムツーリング終わり。

1日3ダムツーリング(杉田ダム)

杉田ダムの放流をバックにCT125(2024年1月)
杉田ダムの放流をバックにCT125(2024年1月)

午前中に桐見ダムを取材して自宅で昼食。昼からは物部川水系物部川の永瀬ダムを目指します。その途中、国道195号線沿いにあるのが物部川にある杉田ダム。「すぎた」ではなく「すいた」と読むのは珍しいです。

杉田ダムは堤高44mの重力式コンクリートダム目的はP(発電)の最近ではやや珍しい単目的ダムです。 特に大ダムというわけではありませんが放流時の水音はなかなか迫力があります。

なお発電目的での放流は見えているゲートからではなく発電建屋経由で放流されます。 動画ではゲートから放流される様子を下流側とゲート直上から撮影した様子を紹介しています。後者はなかなかの迫力、是非再生してみてください。(音量注意)

ゲートの塗装がきれいなので新しく見えますが、竣工は1959年。意外と古いダムです。

25番堰堤札所のポスト(2024年1月)
25番堰堤札所のポスト(2024年1月)

ダムが多い四国ですから88か所を設定するのは首肯できます。杉田の上に「すいた」と書いているのは、普通に読めないことの自覚があるようです。

杉田ダムの天端(2024年1月)
杉田ダムの天端(2024年1月)

杉田ダムの天端です。歩行者は渡ることができます。古いダムなので欄干は苔むしていますが最近塗装したグリーンと黄色が新しく感じさせます。

この国道195号線はツーリング経路としても面白いのですが、最も有名なのは「アンパンマンミュージアム」…は通り過ぎて永瀬ダムに向かいます。

1日3ダムツーリング(桐見ダム)

桐見ダムは国道33号線から少し入ったところ

桐見ダムをバックにCT125(2024年1月)
桐見ダムをバックにCT125(2024年1月)

桐見ダムは高知県越知町にあり高知市側からアプローチする場合、国道33号線が坂折川を渡る橋の手前で左折し県道18号線を少し進んだところにあります。

桐見ダムの天端(2024年1月)
桐見ダムの天端(2024年1月)

ダムの天端は渡ることができて桐見ダムのダム湖である桐見湖を一周することができます。天端奥左から正面の少し上に見えているのが桐見ダム展望広場です。

桐見ダムを下流側から望む(2024年1月)
桐見ダムを下流側から望む(2024年1月)

桐見ダム右岸側からはダム直下に降りることができます。結果的にはCT125で降りられますが、降りてみるまで道路状況がわからなかったので念の為徒歩で折りました。

重力式コンクリートダムの堤体にはコンジットゲートと6つの窓がついたの機械室が正面にあり、右岸側にややオフセットしてコンジットゲートが見えています。クレストゲートはなく自然越流式の非常洪水吐が設置されています。

竣工は1988年。目的はFNです。建設された理由は下流にある越知町の集落が度々洪水に悩まされていたことと明記されているので、当初の目的は洪水調整ですが下流の農地への灌漑用水の補給のため「流水の正常な機能の維持」が加わっているものと思われます。なぜFAではないのかはわかりません。

なお桐見ダムは高知県営で県営ダムの中では4番目の貯水容量規模です。(堤高は69m)

謎の裸婦、裸男像?

桐見ダム展望広場の裸像(2024年1月)
桐見ダム展望広場の裸像(2024年1月)

ダムの右岸には展望広場があります。そこには謎の像が…実は謎ではなくダム竣工時に寄贈されたものだそうです。楢俣ダム同様、何故、裸婦、裸男なのかはやっぱり謎です。(経緯は手前の石碑に書いてありました)ちょっと傷んでいるようなので補修したほうが良いのでは…。

国道33号近くの名も無き沈下橋

坂折川の名も無き沈下橋(2024年1月)
坂折川の名も無き沈下橋(2024年1月)

実際結構小さいです。もちろんCT125なら余裕で渡れますが通常の乗用車では…農作業用の軽トラやトラクター用と思われます。

一旦、自宅に帰ってお昼を食べてから再出発。

CT125ハンターカブ(2023年)インプレ/レビュー

デザイン ★★★★★   ずばり管理人好み ±0
エンジン ★★★★   中速域がとても良い!(法定速度からは非力…) +2
ブレーキ ★★★★   このバイクの速度域で十分 ±0
ミッション★★★★   ギヤ比が改善された…感じがした +1
使い勝手 ★★★★★  平坦で広大な荷台は唯一無二の魅力 ±0
コスト  ★★★★★  一日走り回っても燃料代500円以下 素晴らしい ±0
価格   ★★★    他車種も高くなってきたし据え置きは好感 +1

※コメント後ろの数値は前回レビューからの比較です。

CT125ハンターカブ 2023年モデルはエンジンがよくなった

結論から言うと、エンジン回りの調整がとてもよく55km/h以下の巡行が非常に快適になりました。前モデルのレビューでは「非力さが目立って巡行に気を遣う」点を指摘しましたがこの点は完全に改良されていました。

この速度域のパワーUP+トルク特性とギヤ比の組み合わせの妙でしょう。風やちょっとした傾斜を気にせずに巡行が可能です。(ただし法定速度+αでの出力は下がっているようで55km/hからの伸びは前モデルに及びません。)

法定速度で走る限り、2023年モデルでの改良はCT125の魅力を大幅にUPさせたのは間違いありません。

追加されたメインフレームの左右を接続するリム(2023年12月)
追加されたメインフレームの左右を接続するリム(2023年12月)

2023年モデル 出力特性 6.7kW(9.1PS) / 6,250rpm
2020年モデル 出力特性 6.5kW(8.8PS ) / 7000rpm

なおスペックを比較すると圧縮比も変わっているので、実際エンジンはかなり改良が加えられています。

走行距離777kmの新車をレンタル

レンタルした新車CT125(2023年12月)
レンタルした新車CT125(2023年12月)

今回オートショップチャレンジさんでレンタルしたのはまだ走行距離1000km以下のピカピカの新車。また細かい改良点ですが、シート下の六角レンチが取れやすくなっていました。前にレンタルした個体は六角レンチが取れずヘルメットホルダーが使えなかったので、この点も好感。

メーター類の表示などは全く変わっていませんが、メーターの右オフセットが大きくなっていると感じたのは気のせいか?リアサスは変更になっているらしくその効果かレンタルして乗っている範囲では極端な突き上げ感とかは感じませんでした。

燃費は体感では違いを感じられませんでした。実燃費50km/l程度は走ります。

基本形状はほぼ変更なしだが明確に良くなった!

昨年レンタルしたときは(当時の大絶賛もあってか)やや厳しめにレビューしました。2023年モデルは見た目の変更はほとんどありませんが、走りの部分で明らかに良くなりました。管理人ならよほど価格差(80,000円位?)がない限りは少し待っても2023年モデルを購入しますね。

高速道路に乗れないという点で管理人の購入対象には今はなりませんが、もし同じコンセプトで高速に乗れて、航続距離が長いモデルが販売されたら…やばいです。

2023年型 CT125@花街道ー高知県(2024年)
2023年型 CT125@花街道ー高知県(2024年)
2020年型 CT125@花街道ー高知県(2023年)
2020年型 CT125@花街道ー高知県(2023年)

余談 同じ場所で撮影したCT125、2023年モデルと2020年モデル。バイクの形状は変わっていませんが、背景には消波ブロックが追加されています。後ろに見えている防波堤は管理人お気に入りの釣りポイントだったのですが…入るのが難しくなってしまいました。(レビューから脱線お詫び)

余談その2 カスタムパーツがたくさんあって、その意味でも楽しめるCT125ですが「付けるとメンテしにくくなる」ものもあります。管理人が目撃したのはオイルのドレンボルトに取り付けたカスタムパーツが干渉し、全部取り外さないとオイル交換ができないケースがありました。自分で全部作業するなら問題ありませんが…ショップでは困るでしょう。ショップでのメンテを活用するならあらかじめ相談してみるのもよいと思います。

比較
2020年モデルのスペック
2023年モデルのスペック

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