ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

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野島崎の海底透視船(南房総ツーリング5)

野島崎の海底透視船(かもめ丸)
昔、高知県土佐清水市の竜串で乗ったような…

南房総の海は珊瑚の北限とされています。海水温が上昇している現在から未来にかけては少しずつ北上するかもしれませんが、黒潮が房総半島で一度外洋側に流れるのでしばらくは北限のままでしょう。珊瑚のある海に付き物なのがグラスボート。尤も野島崎のそれは「海底透視船」と称されています。どちらの呼び方が一般的なのでしょう?

この日は残念ながら乗船はしませんでしたが、その昔、管理人が幼少のころ在住していた高知県土佐清水市の竜串でグラスボートに乗ったような記憶があります。テーブルサンゴが見物だったはずですが、幼少の私にとっては泳いでいる魚の方が興味がありました。とはいえ、サンゴ礁の美しい魚はおらず、普通に売っているウマヅラカワハギ(ハゲ)とかメジナ(グレ)ばかりだったような…。

古い話なので一部記憶が入れ替わったりしているかも。

野島崎のハマナデシコ(南房総ツーリング4)

ハマナデシコ全草(野島埼)
この個体はあまり上に伸びないうちに花が満開になった感じです

野島埼は南房総国定公園として整備されており、遊歩道が整備されています。夏の時期には浜の植物が開花して可憐な姿を見ることが出来ます。ハマナデシコは日本の海岸では比較的ありふれた花らしいですが旅先でみると可憐さに磨きがかかって見えます。

ハマナデシコの花(野島埼)
ハマナデシコは白~紅色があるとWikipediaには記載されていますがこの個体は薄紫

ハマナデシコはその名の通り分類上もナデシコ目ナデシコ科ナデシコ属です。大和撫子というとなんとなく物静かな容姿端麗の和風美女を連想しますが、夏の日差しの中、咲いている姿は力強さを感じさせました。

野島埼灯台とアンテナ施設(夏の南房ツーリング4)

野島埼灯台とアンテナ施設
灯台の光も重要ですが電波を使った方位確認が利用されています

野島埼灯台とアンテナ施設です。野島埼灯台の歴史は古く1870年に日本で2番目の洋式灯台として建設されました。この時建設された灯台は関東大震災の際に途中で「折れた」ため、再建された灯台が今の灯台のベースになっています。再建後、太平洋戦争中に大きな被害を受けたため大規模に修繕して今に至っています。何とも受難の多い灯台です。

「灯台」というインフラは遺産になりつつある

近年では灯台も重要ですが、写真右側のアンテナ施設が重視されてきました。アンテナ施設には長波ビーコンとマイクロ波を用いたレーマークビーコン(無線方位信号)なるものが設置されているそうです。下の画像(出典 海上保安庁)。とはいえ、このレーマークビーコンもGPSの登場でその役割は急速に代替されて、廃止されつつあります。実際、この野島埼無線方位信号所も2021年には廃止予定になっています。まさかこの青空の写真に諸行無常のコメントを付けるとは思いませんでした。

レーマークビーコンの説明
出典 海上保安庁

野島崎から伊豆大島を望む(夏の南房ツーリング3)

野島埼から伊豆大島まで50km弱です

平和の愛鍵の奥に厳島神社の本殿があります。お参りしてから海側に歩いていくと太平洋の広大な風景が広がります。南西方向を見ると伊豆大島がはっきりと見えます。野島埼から伊豆大島まで50km弱ですから晴れてさえいればよく見えます。

この写真を撮ったのは灯台に向かう途中の歩道ですが、そのまま海に降りていくこともできます。海に降りていく歩道の脇にはヤシが植えられていてやや南国雰囲気を醸し出しています。ヤシは「熱帯」のイメージですが種類によって耐寒温度は-6℃程度とある程度の寒さには耐えるようです。寒さに強いわけではありませんが、関東地方でも温暖な南房ではここまで冷え込むことはまずなく、その気候を利用してヤシを専門に扱う造園業者さんがあるようです。

野島崎、厳島神社の平和の愛鍵(夏の南房ツーリング2)

平和の愛鍵
一見卑猥で、よく見ると面白い。もっと見ると考えさせられる。

野島埼の入り口から灯台に向かって歩いていくと、階段があり上ったところが厳島神社。広島の厳島神社が有名ですが、祭神が同じだったり、海の安全を祈るというご利益を共通にする同名の神社は全国にあります。その一つが野島埼にもありますが、その参道脇に祭られた「平和の愛鍵」。

直接的に形を模した愛鍵と鍵を差し込む戸を暗喩したシャコ貝の殻。一見、卑猥ですが右側の「平和の愛鍵」の件を読むとなかなか面白い。面白すぎて写真はハレーションを起こしている…訳ではないのですが。

しかし更に読み込むと考えさせられる文句です。特に後半

縫い目あれどもほころびもせず
玉があれどうてもせず
天を仰ぐこともなし
は戦争の多かった1900年代前半の日本の状況を考えると「平和の愛鍵」の名に込めた願いの正体が分かるような気がします。

野島埼灯台(夏の南房ツーリング)

国道410号線から野島崎灯台を望む
NC750Sの前に止まっているのはXJR1300

今日は2020年10月10日。数字の並びが特徴的ですが残念ながら台風14号の影響で天気も悪くツーリングは断念。肌寒い曇天で滅入りそうなのでこの数日は夏場のツーリングから写真紹介します。

NC750Sと野島埼灯台。野島埼は関東地方の最南端として有名です。地図で見ると確かに少しだけ周囲より南に張り出しています。元々は現在灯台のある位置が小島で陸側と小島がつながった陸繋島のようにも見えますがその辺りは不詳です。

この日は日差しがきつく、ツーリングにはちょっと辛い日でしたが、渋滞はなく少なくないツーリングを楽しむ人たちに会いました。NC750Sの前に止まっているのはYAMAHA XJR1300. ヘルメットが二つかかっているところを見るとタンデムツーリングのよう。ノーコメント。

ここにNC750Sを停めて、神社参拝(厳島神社)、灯台見学、風景観光などなど楽しんだ写真をこの先数日掲載します。

奥多摩湖畔のゲンノショウコ

奥多摩湖畔のゲンノショウコ
身近な野草ですがよく見ると非常に可憐な花です

ツーリングに出かけた先で見るものは、日常的にありふれているものでも少し違って見えるものです。今日の写真は奥多摩湖畔で撮影したゲンノショウコ。この不思議な名前はこの植物は古くから薬草として用いられ、特に胃腸薬としての効能が確かなことから「験の証拠」と名付けられたとか。

都心でもちょっとしたところには生えているのを見かけますが、あえて写真撮影しようという気持ちが起きないのは何故なのでしょう。むしろ、ツーリング先の非日常感が普段疲れている目を癒して風景が奇麗に見えるのが特別なのかもしれません。

奥多摩の天気は変わりやすい(奥多摩湖ツーリング写真)

霧に煙る奥多摩湖と御前山
奥多摩の天気は変わりやすい

管理人のツーリングルートの一つの拠点が小河内ダムです。まず小河内ダムまで行ってそれから気分次第でどこに行こうか決めるということもしばしばあります。そもそもスマホも所有していませんし、ナビもありませんから行こうと決めた所に到着できるとは限らないという事情もあります。

東風受けて 雲の子産むか 小河内ダム

季違いご容赦。秋になって天気が悪い日が増えてきました。山の天気は変わりやすいといいますが奥多摩はまさにその典型です。特に小河内ダムは東側に堤体が向いており、多摩川は谷を東流します。この谷に沿って東から湿った風が吹いてくるとかなり高い確率で雨が降ります。湿った風がダムの堤体や山の斜面で一気に100m以上駆け上がるのですから雲が出来るのも必然です。

山の天気は油断大敵。皆様も是非お気を付けて。

フルーツラインから富士山を望む(甲州方面ツーリング)

フルーツラインから富士山を望む
富士山は甲府盆地からも望めます

実をいうとNC750Sを購入してソロツーリングに出かけるようになるまで関東地方の地理は全くと言っていいほど把握していませんでした。あちこちに出かけてみると、私にとって思わぬところ(地理的には当たり前なところ)から富士山は見えるのです。

甲府盆地への訪問自体が人生史上数回しかありませんが、9月中旬のツーリング時に初めて甲府盆地から見る富士山を撮影することが出来ました。残念ながら曇り加減で頂上近くが一部見えるだけですが間違いなく富士山と分かります。晴れている日ならまさに絶景なんだろうと想像される一枚です。

塩山停留所大菩薩嶺線通行止め(令和2年9月)

塩山停留所大菩薩嶺線の通行止め
大雨の影響で崩落した道路の復旧工事のため通行止めでした。

昨年、令和元年は台風の被害が大きい年でした。特に千葉県や伊豆大島で多くの家屋で屋根を飛ばされる被害が発生するなど全国的に注目されました。台風が来れば海沿いでは風と波の被害が大きくなりますが、山では土砂崩れの被害が大きくなります。土砂崩れの被害は一回の大雨で発生するというよりは、何回かの雨がボディブローのように効いて限界を超えると発生します。

大菩薩嶺周りのように幹線ではない山道が続く場所では複数の土砂崩れや道路の崩落が発生していることは珍しくありません。幹線ではないため復旧もやや後回しになっている印象がありますが、地元にとっては山中の林業を支える重要なインフラでもあります。先日(令和2年9月)に塩山停留所大菩薩嶺線を通過しようとしたときは残念ながら通行止めでした。この10月1日に通行規制が解除になったようですので、周辺が冬季閉鎖になる前に一度は再訪したいと思ってます。

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