ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

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塩山停留所大菩薩嶺線通行止め(令和2年9月)

塩山停留所大菩薩嶺線の通行止め
大雨の影響で崩落した道路の復旧工事のため通行止めでした。

昨年、令和元年は台風の被害が大きい年でした。特に千葉県や伊豆大島で多くの家屋で屋根を飛ばされる被害が発生するなど全国的に注目されました。台風が来れば海沿いでは風と波の被害が大きくなりますが、山では土砂崩れの被害が大きくなります。土砂崩れの被害は一回の大雨で発生するというよりは、何回かの雨がボディブローのように効いて限界を超えると発生します。

大菩薩嶺周りのように幹線ではない山道が続く場所では複数の土砂崩れや道路の崩落が発生していることは珍しくありません。幹線ではないため復旧もやや後回しになっている印象がありますが、地元にとっては山中の林業を支える重要なインフラでもあります。先日(令和2年9月)に塩山停留所大菩薩嶺線を通過しようとしたときは残念ながら通行止めでした。この10月1日に通行規制が解除になったようですので、周辺が冬季閉鎖になる前に一度は再訪したいと思ってます。

奥多摩湖畔のカラスアゲハ

奥多摩湖畔のカラスアゲハ
多摩湖畔のカラスアゲハ(9月中旬撮影)

大菩薩嶺周りの林道の植物をしばらく紹介してきたので、少し趣を変えて昆虫の写真を公開。今年の9月中旬に奥多摩湖畔で撮影したカラスアゲハ(と思う)の写真です。全国的に分布し珍しい種類ではないようですが、羽のデザインの個体差地域差が大きいそうです。

野の花で 最期の蜜か 烏揚羽

この時は花から花へ忙しく蜜を吸いに回っているところでした。おそらく産卵期を迎えて最後の腹ごしらえでしょう。産卵後は親は死んでしまい、子は蛹で越冬。一般的に蝶の幼虫は農作物の葉を食害し、大型の蝶の蛹が食べる量はかなりなものですから、農家には嫌われます。が、Wikipediaによると「栽培種のミカンなどは好まない」とあってへーって思いました。

ちなみにこの日のツーリング、この後は大菩薩ラインを通ってフルーツラインから20号。20号側から大菩薩湖に向かうつもりでしたが入り口を見落としたので甲斐大和の道の駅でシャインマスカットを買って大月から中央道で帰りました。

奥多摩湖畔のカラスアゲハ
奥多摩湖畔のカラスアゲハ
奥多摩湖畔のカラスアゲハ
奥多摩湖畔のカラスアゲハ

大菩薩嶺の麓 ナギナタコウジュ

ナギナタコウジュー大菩薩嶺林道
シソ科らしい葉と花の付き方が特徴的です。

大菩薩嶺の麓の林道ツーリングシリーズが続きます。秋に開花する花々が咲いていましたがこれはその一つ「ナギナタコウジュ」(と思う)。シソ科らしい葉と花の付き方が特徴的な野草です。林道沿いには様々な野草の花が咲いていて目移りしながら、でもよそ見にならないように注意してのツーリングでした。

ナギナタは確かにそんな感じの形なので分かりましたが「コウジュ」の意味が分かりませんでしたので調べました。「香薷」と書いてコウジュでシソ科全般を指すこともありますが、特にこのナギナタコウジュを指すことが多いようです。全草を乾燥させたものに薬効があるとされていてWikipediaには「薬効は、利尿や、血行をよくして発汗を促進する作用があり…」との記載があります。

そういえばかぎけん花図鑑の今日の誕生花はサルビア。同じシソ科ですがずいぶん姿かたちが異なるのも面白いところです。

大菩薩嶺の麓 虎杖の花

虎杖と書いて「イタドリ」です。この歳になるまでイタドリに花が咲くことを知りませんでした。イタドリそのものは非常に身近に知っていて、特に管理人の出身地である高知県ではあく抜きして食用にします。昔は山野草としてその辺の山で採ってきていました。昨今ではスーパーマーケットで販売されることもあり、その辺のイタドリを採っていると怒られるケースもあるようです。まあ、それは当然で昔の方が鷹揚すぎでした。

ちなみにイタドリのお味は独特の歯ごたえが面白い食材で、炒め物などにして食べます。都心でも道端に時々生えていますが、大きくないと食べるところがないのでその辺のは食用には向きません。山に生えている「太っとい」のが食べるのには向きます。

大菩薩嶺の麓 林道のススキ

この日のツーリングは奥多摩周遊→大菩薩ライン→フルーツライン→大菩薩嶺に向かう林道の経路でした。奥多摩周遊を上るにつれて涼しくなり、大菩薩ラインを上ると少し肌寒いくらい。大菩薩ラインを一気に下ると汗ばむ陽気。林道に入って登りに上ると秋の気配。

大菩薩湖に向かう途中の林道で撮影したススキ。つい先日まで残暑が続いていた都内とは異なって大菩薩嶺の麓は秋が始まっていました。このあたりの標高は1000m前後。一般的に100m上ると0.6℃気温が下がるとされていますから、平地と比べると6℃程度気温は低いはず。もちろん秋の訪れも早いのでしょう。

大菩薩嶺の麓で林業の現場に出会う

大菩薩嶺の麓を走る林道で林業の現場に出会いました。写真は奥の山で切り出された木材をケーブルで吊ってウィンチで引っ張って手前の積み出し場まで持ってきている様子です。吊り下げられた木材が山の斜面をズルズルと削るので木材が通過する下の斜面が奥から手前に獣道状になっているのが見て取れます。

木材の移動はこのように単純とはいえ機械で行っているとはいえ、奥の山では材木を切り倒している人がいるわけで…林道も通っていない場所に入って行って木を切り倒す作業の大変さが思い遣られる風景でした。

林道から大菩薩湖を望む(ツーリング)

ちょっと以前に行ったダムの話が続いたので、最近の写真を掲載します。

大菩薩嶺周りの林道から大菩薩湖向きを撮影した写真。大菩薩湖は上日川ダムによってできた人工湖です。

手前の保護布がまかれているのは最近植林されたミズナラです。人工林で植林されるのはヒノキやスギのような材木になる針葉樹のイメージが強かったのですが広葉樹も植林されているのですね。どんぐりのイメージが強いミズナラは材木としても利用されるそうです。育った後のどんぐりは近辺の鹿、イノシシ、サルなど最近害獣扱いされている山の生き物の食料になるのでしょう。

林道なので回りはよく手入れされた人工林でした。間伐作業も行われていてその写真もいずれアップしようと思いますが、感じたことは「林業大変だあ」です。

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