2020年最初の単独ツーリングは愛車NC750Sで房総半島金谷の明鐘岬を経由して房総半島先端の洲崎灯台とその近辺を周ってきました。この時期、空気が澄んでいれば房総半島からは富士山がよく見えるのですが…。

明鐘岬から富士山方向を望む、薄っすらと富士山が見えています。手前の海に粒の様に見えるのは渡り鳥の一群。この時期ならではです。

洲崎灯台は房総半島のほぼ先端にあり東京湾の入口の航行を守る重要な灯台です。30秒ごとに白1回、赤1回光り、光の届く距離は34キロメートルとのことです。これは光の強さの問題ではなく水面から灯台の灯火の高さが理由で、34キロメートル以上離れると水平線の下になるようです。灯台の脇には洲崎帝釈天が祀られています。

  • 洲崎灯台入口
    洲乃崎燈臺の旧字体表示が歴史を感じさせます
  • 洲崎灯台全景
    洲崎灯台の全景です。重要な灯台にしては比較的小型なのが印象的です。
  • 洲崎灯台から内房を望む
    洲崎灯台から内房を望むと、手前側が鋸山、奥の左側に富津岬が見えます。この日は少しかすみ加減だったのが残念です。
  • 洲崎帝釈天
    洲崎灯台の裏側には洲崎帝釈天が祀られていました。小さな祠ですが手入れが行き届き線香の香りがほのかに漂っていました。寅さんのポスターは御愛嬌。

洲崎灯台近辺を少し歩いてみました。海が自然にあって例えば米を田んぼで畑で野菜を育てて収穫するように、海からの収穫で生活が成り立つ様子が思い遣られました。なお灯台近辺の駐車場は個人宅の一角を2時間200円で貸し出しているところが多く、私もそのようなところに駐車しました。個人宅なので写真は掲載しませんでしたが、近所の多くで屋根にブルーシートが張られていました。台風の爪痕は未だに残っていますが、早期の復旧を心よりお祈りします。

  • 天草を干す
    洲崎灯台の近所のお宅では天草を干していました。天草は寒天の原料であんみつの寒天や心太の原料となる重要な海産物です。
  • 洲崎のやぶつばき
    伊豆半島に比べると房総半島はヤブツバキの自生が少ない印象ですが、洲崎近くではよく見かけました。寒さには比較的弱いので暖かい南部に自生が多くなるのは首肯できます。
  • フノリを干す風景(洲崎)
    洲崎灯台から海岸線へ降りていくと小さな港に行き当たりました。そこでは冬に美味しい(春は大きくなりすぎて硬い)フノリが水揚げされ干されていました。船の奥に敷き詰められている赤紫のがフノリです。心打たれる風景でした。

この日のNC750Sインプレッションと道のり
この日も特に問題なくフロントタンク位置の21Lのラゲッジスペースにカメラとレンズ3本を収納して出発。気温が低いのでオイル?触媒?が温まるまでアイドリングの回転数が高いので少し注意。正月3日というのに行きも帰りも渋滞が多かった。特に帰りの京葉道路は事故も多く結局一般道に戻った。にもかかわらず、走行距離280kmで給油量9.1l。流石の燃費。
この日はワインディング的なところは通過できなかったのでその点つまらないインプレッションで申し訳ありません。

NC750S (2020年1月3日)
2020年1月3日の愛車NC750S。奥は先行されていた方のCB750。よく考えると大型教習用のベース車先代と現役。CBシリーズも乗ってみたいなあ。