金剛福寺は四国八十八箇所第38番札所

金剛福寺入口(2020年12月)
金剛福寺入口(2020年12月)

臼碆の後、足摺岬に行ったのですが、元日なのでご利益のありそうな金剛福寺の写真を先に紹介します。

金剛福寺は嵯峨天皇から「補佗洛東門」の勅額を受けた空海が開いたとされ、四国八十八箇所三十八番札所となっています。お遍路で前の札所(岩本寺)からの距離が80kmの道のりで歩きのお遍路さんにとっては一つの山場だそうです。80km歩いて到着したときの感慨は大きいものでしょう。尤も私はツーリングなので通行量の少ない道を快適に走ってきたのですが…。

亀が印象的

金剛福寺の亀と本堂(2020年12月)
金剛福寺の亀と本堂(2020年12月)

金剛福寺の補佗洛東門をくぐると大きな亀が出迎えてくれます。文化財になるような古いものではなく新しいものですが、足摺岬には弘法大師(空海)が亀を呼び寄せて沖の磯に渡ったという話も残っています。補佗洛渡海が行われていた足摺の地で亀を呼び寄せて沖に行くという伝説はそれらの関係を連想させるものがあります。(管理人の感想です。)

まるで曼荼羅のような

金剛福寺のさながら曼荼羅(2020年12月)
金剛福寺のさながら曼荼羅(2020年12月)

本堂の左手にはまるで曼荼羅のように仏様が並んでいます。そして本堂裏、右手にも続いており非常に独特な雰囲気です。ご利益を通り越して少し怖い、そういった感覚でした。

クジラ塚は足摺の地らしい

金剛福寺のクジラ塚(2020年12月)
金剛福寺のクジラ塚(2020年12月)

クジラ塚と書きましたがクジラ墓と書くのが正しいのかもしれません。土佐清水市一帯は昭和の時代までクジラ関連産業が盛んでした。その際に捕獲された多くのクジラを祀ったものと考えられます。(管理人の予想です。)

生きている信仰施設

金剛福寺の太子堂(2020年12月)
金剛福寺の太子堂(2020年12月)

太子堂です。このお堂も文化財になるような古いものではなく近年の寄進で建て替えられたものと思われます。金剛福寺は空海が開いたとされていますが当時の建物はなく、古いもので江戸時代の物が中心です。逆に言えば常に寄進を得て古くなりすぎたものは更新し信仰の場として常に活きてきた印象があります。

今年のご利益をお願いしてきました。

明日は足摺岬の風景を掲載します。