ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

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戸面原ダムへのツーリング

戸面原ダムは見落としやすい

戸面原ダムの管理事務所?(2021年12月)
戸面原ダムの管理事務所?(2021年12月)

「戸面原」よめますか?正解はこの記事の最後に。千葉県房総半島は管理人の定番ツーリングコースです。千葉県のダムの特徴は規模が小さいダムが各地にたくさんあることです。戸面原ダムはその一つ。幹線の国道127号上総湊から465号を経て、県道88号線を南下したところにあります…がとても見落としやすいです。目印はこの管理事務所?この日は無人でしたが、普段もそんなに人が出入りしている感じではありません。

規模に関わらずダムをつくるのは大変

戸面原ダムの竣工記念碑(2021年12月)
戸面原ダムの竣工記念碑(2021年12月)

戸面原ダムの竣工記念碑です。ダムそのものというよりは県営事業の記念碑の趣です。この碑は上の管理事務所の向かって右側にありますが…あまり人が立ち入るようになっていません。ダムそのものの諸元が書かれていませんが、下の写真の通りアースダムに見えますがセンターコア型ロックフィルダムだそうです。

戸面原ダムの堤体を下流から望む(2021年12月)
戸面原ダムの堤体を下流から望む(2021年12月)

小型のダムでゲート類は確認できませんでした。自然越流式の洪水吐が設置されています。手前が洪水吐の流路になっていて、それを跨いでダム天端に橋が架かっていますが残念ながら立ち入り禁止です。

戸面原ダムの洪水吐(2021年12月)
戸面原ダムの洪水吐(2021年12月)

戸面原貯水池は千葉県のダムらしく貸しボートなどで楽しむこともできるようです。ちなみに貯水池の向こう側が富津市市民キャンプ場です。ダム湖面の観光利用に積極的なのは千葉県のダムの特徴です。

戸面原貯水池の風景(2021年12月)
戸面原貯水池の風景(2021年12月)

貯水池を上流側にある橋からみるとこんな感じです。橋の影が写真の左下に映り込んでいます。この橋の上流までがボートで立ち入れる範囲になっています。この貸しボートはヘラブナ釣り用との情報がありましたが、確かに釣ってました。釣りって見ていると釣れている場面に遭遇することは少ないのですが、釣れてました。名人だったのか?戸面原貯水池のヘラブナが多いのか?

野生動物が多いことが想像できる

戸面原ダム近くの畑の様子(2021年12月)
戸面原ダム近くの畑の様子(2021年12月)

戸面原ダム近くの畑の様子です。鹿やイノシシ、ニホンザルなどの野生動物が多いからだと思いますが、畑の周りをかなり厳重に囲っていました。管理人のこのツーリングの目的の一つはジビエの購入なので、もしかしたらこの辺で育った動物も…。

戸面原は「とづらはら」と読みます。

次回は保台ダムへ。

ダムに行けなかったツーリング

先日の週末、南房総の保台ダムを目的地にしてツーリングに出かけましたが…行きつけませんでした。その際に撮影した写真たちです。

金谷フェリー港の風景(2021年12月)
金谷フェリー港の風景(2021年12月)

金谷フェリー港は南房総をツーリングする時の絶好の休憩スポットです。駐車場が広く食事もできますし、勿論トイレ完備。あと、房総では保田漁協の「ばんや」が有名ですが有名すぎて混雑が凄いので、管理人はこちらが好み。

金谷フェリー港から富士山を望む(2021年12月)
金谷フェリー港から富士山を望む(2021年12月)

かすみ気味でしたが富士山が見えました。釣り船は「光進丸」。多分狙いは金谷名物、黄金アジ。富士山を眺めながらの釣りは最高でしょうねえ。釣り人はそれどころではなく釣りに忙しいか?

金谷フェリー港から久里浜発電所(2021年12月)
金谷フェリー港から久里浜発電所(2021年12月)

久里浜の発電所もだいぶできてきました。昔の3本煙突がなくなっていましたがまた煙突が立ちました。竣工はまだまだかかりそうですね。

戸面原ダム西岸の紅葉(2021年12月)
戸面原ダム西岸の紅葉(2021年12月)

金谷から上総湊に引き返し、県道88号線経由で鴨川方面へ。戸面原ダム西岸は美しい紅葉でした。ダムに気づかず、通り過ぎてしまったのが残念。次回は必ず!

戸面原ダム西岸の紅葉(2021年12月)
戸面原ダム西岸の紅葉(2021年12月)

すこし場所を移動して更に紅葉。美しいです。この後、鴨川方面に向かいちょっと迷子。鴨川漁港に行ったもののあまりめぼしいものはなく引き返して、県道24号に向かい…迷子。途中でスマホで地図を確認してやっと24号へ…。 保台ダム を目指しますが…入り口の交差点が分からず、第2の目的地猟師工房に到着。ジビエを購入して帰途につきます。

クスリは堀内薬局(2021年12月)
クスリは堀内薬局(2021年12月)

電話番号五十一番ってすごいですよね。

帰りはアクアライン経由のルートで環八へ。ここでもちょっと道を間違えて川崎市内の渋滞に巻き込まれました。この日は、あちこちで迷ったなあ。そういえば千葉県道91号は途中から完全ダートでした。

ま、晴れた一日ツーリングを楽しみました。

上日川ダム ダムツーリング

週末には温泉旅行を楽しんだその後の火曜日は祝日でお休み。天気はちょっと曇りがち…でも降水確率0%、ツーリングに行かない手はありません。目的地は柳沢峠で富士山の様子をみて、見えているようなら上日川ダム、見えないようなら…どうしようで出発しました。

柳沢峠は雲隠れ気味の富士山

柳沢峠から雲に隠れ気味の富士山(2021年11月)
柳沢峠から雲に隠れ気味の富士山(2021年11月)

東京都心を出る頃は空は一面の雲でした。更に奥多摩は「キリ」。こりゃダメかなと思って奥多摩湖まで降りてくると青空がのぞいてきました。日頃の行いが良いからねっ!と勝手なことを思いつつ柳沢峠。うーん、雲が多いなあ…こんな時は↓

柳沢峠で麦とろ定食(2021年11月)
柳沢峠で麦とろ定食(2021年11月)

雲の流れが速いので少し時間を置いたらどうだろうと思って、腹ごしらえにします。柳沢峠名物麦トロロ。結構ボリュームがあり、完食したらちょっと胃にもたれた…年のせいか?

待てば海路の日和ありというが

柳沢峠からみる富士山(2021年11月)
柳沢峠からみる富士山(2021年11月)

待ったかいあって、雲が良い感じに切れて富士山が良く見えるようになっていました。全く雲がない様子も魅力的ですが、雲と富士山との対比も悪くはありません。

富士山をバックにNC750Sの記念撮影(2021年11月)
富士山をバックにNC750Sの記念撮影(2021年11月)

ちゃんと富士山が見えているうちに記念撮影を…と思って撮影している間にも雲のかかり具合が変わって上の写真よりかなり雲がかかってしまいました。かろうじて頂上が見えています。

記念撮影を終えて、この分なら上日川ダムからもある程度は見えるだろうことを想定して大菩薩ラインを下って塩山停車場大菩薩嶺線に入って上日川峠方面に上っていきます。この道はやや狭いのと急カーブが多い上にたまに不慣れな4輪車が車線を膨らんでくることがあるので警笛を鳴らしまくって警戒しながら走ります。

上日川峠手前の絶景

上日川峠の手前の絶景(2021年11月)
上日川峠の手前の絶景(2021年11月)

上日川峠の手前で植林したばかりで植栽が低く見晴らしが良い場所があります。ここからは大菩薩湖、上日川ダム、富士山が良く見え私のお気に入りポイントの一つです。写真下に見えている水面が大菩薩湖、その奥の壁が上日川ダムの堤体です。

大菩薩湖北岸展望所もなかなか良い

大菩薩湖北岸展望所から富士山を望む(2021年11月)
大菩薩湖北岸展望所から富士山を望む(2021年11月)

上日川ダムにそのまま向かわず、一旦大菩薩初鹿野線をそれて北岸展望所に向かいます。北岸展望所は大菩薩湖湖畔にあり湖と富士山の風景の組み合わせが絶景です。

ススキ、大菩薩湖、富士山(2021年11月)
ススキ、大菩薩湖、富士山(2021年11月)

単なるススキも湖と富士山をバックに撮影すると気が利いたもののように見えます。

上日川ダムから富士山を望む(2021年11月)
上日川ダムから富士山を望む(2021年11月)

そして上日川ダムに到着し、ダムの天端を左岸から右岸に歩く途中で撮影したのが上の写真。高圧電線の鉄塔が邪魔と見るか、揚水発電の上池をなす上日川ダムから見るのであればそれも味があるとみるか…。まあ、普通前者ですね。でも絶景には違いありません。

NC750Sの記念撮影

最後にNC750Sの記念撮影(2021年11月)
最後にNC750Sの記念撮影(2021年11月)

そして最後に記念撮影をして帰途につきます。ダムの駐車場から出口に走っていると右側から突然小動物が走ってきました。で、こちらに気づいて右側に戻って行きました。何だろうと思って足音を忍ばせ戻って行った方を見ると褐色の長い尾羽根が見えました。どうやら、メスのキジだったようです。写真撮影したかったのですが、気配を察せられたのか飛んで行ってしまいました。コンドルは飛んで行くならぬキジは飛んでいく。

帰りは大月から中央自動車道に乗るつもりでしたが大月手前の国道20号線で事故があり通行止め。712号線を都留方面に迂回します。712号線は都留市街地方面に東富士五湖道路の都留入り口がありますが、なぜか私は反対側に進みました。どこかに通じるだろうと思っていたら…林道へ。

暗くなってきたし夕方から林道を走るほど無謀ではないので素直に引き返して都留から中央自動車道へ。相変わらずの大渋滞でした。

全行程約300km、平均燃費30km/l丁度で給油して帰宅しました。富士山を飽きるほど楽しんだ一日になりました。

秩父の滝沢ダムはツーリング定番

広瀬ダムを出発し滝沢ダムに到着

NC750S@滝沢ダム(2021年11月)
NC750S@滝沢ダム(2021年11月)

広瀬ダムを出発し滝沢ダムに到着。広瀬ダム同様、国道140号に沿っていて気軽に立ち寄れるのが滝沢ダムの特徴です

途中の雁坂トンネルは日本の国道にあるトンネルで2番目に長い6625m。(一番は東京湾アクアトンネル)もともと秩父と甲州を結ぶ国道140号は秩父往還と呼ばれ存在はしていましたが雁坂峠近辺は登山道が指定されて、自動車の往来が出来ませんでした。その状態を解消したのが雁坂トンネルです。

ちなみに雁坂峠は甲府盆地と秩父の分水嶺かつ山梨県と埼玉県の県境になっています。山梨県の広瀬ダムは笛吹川水系、埼玉県の滝沢ダムは荒川水系です。

水位が低い滝沢ダム

貯水量が少ない滝沢ダム(2021年11月)
貯水量が少ない滝沢ダム(2021年11月)

滝沢ダムも広瀬ダムと同じくかなり水量が少ない状態になっていました。が、これでもまだまだ溜まっている方でダムの高さ方向真ん中位にあるコンジットゲートが丸見えになるくらい水位が低いこともあるようです。滝沢ダムのダム湖は奥秩父もみじ湖と名付けられていますが、その貯水量は奥多摩湖の3分の1程度なので少ない容量をやりくりすると水位の変化が激しいのかもしれません。

滝沢ダムから雷電廿六木橋を望む

滝沢ダムから雷電廿六木橋を望む(2021年11月)
滝沢ダムから雷電廿六木橋を望む(2021年11月)

滝沢ダムの大きな見どころの一つ雷電廿六木橋方向を撮影したのが上の写真。ダイナミックな橋の造形と紅葉はまさに見ものです。この橋は荒川沿いの国道140号線がダム堤体分の高さを一気に登るために建設されたもので、滝沢ダムのための橋でもあります。

ちょっと残念なのはあまり天気が良くなかったこと。私が奥秩父に行くとどうも曇り空が多い気がします。山だから?

埼玉県のダムは開かれているのが好感度高い

滝沢ダムの監査廊(2021年11月)
滝沢ダムの監査廊(2021年11月)

埼玉県のダムはとても開かれています。特にこの滝沢ダムと浦山ダムは開かれています。以前に訪問した時はCOVID-19の影響で閉鎖されていましたが、通常は監査廊へつながるエレベーターが一般の人でも使用できて監査廊を通ってダムを上下できます。勿論、体力に自信のある方は階段も使用できます。が…ツーリング中はお勧めしません。何せ100m(30階建てビル相当)を超える階段ですから。

最近建設されたダムは開かれているダムが多いです。神奈川県の宮ケ瀬ダムは開かれているというより積極的に観光地化されています。ダムへの忌避感が高まった時期もあり、そういった人々の感情への配慮も背景にあるのでしょう。

滝の沢の景勝地が偲ばれる紅葉

滝沢ダム下流の紅葉(2021年11月)
滝沢ダム下流の紅葉(2021年11月)

滝沢ダムの下流の紅葉です。滝沢ダムがある地域は元々「滝の沢」と呼ばれる景勝地だったそうです。確かに美しい渓流の景観が楽しめます。それもあって滝沢ダム建設に対してはかなり激しい反対運動もあったとか。洪水対策、利水、発電との引き換えになっているものがあることは忘れてはならない点です。

奥秩父もみじ湖

夕焼けの奥秩父もみじ湖(2021年11月)
夕焼けの奥秩父もみじ湖(2021年11月)

監査廊を降りてあちこち写真撮影した後、エレベータを登ってくると空は夕焼け。滝沢ダムのダム湖奥秩父もみじ湖に夕焼け空が映り込んだ様子を撮影した写真です。このころまだ16:00頃。とはいえ、周りの山に囲まれた滝沢ダムの夕暮れは意外と早いようです。そろそろ帰途へ。

雷電廿六木橋から滝沢ダムを望む

雷電廿六木橋から滝沢ダムを望む(2021年11月)
雷電廿六木橋から滝沢ダムを望む(2021年11月)

滝沢ダムを出発し少し進むと雷電廿六木橋。その手前でNC750Sを停めて、過去に滝沢ダムに訪れた際に撮影出来ていなかったダム堤体正面からの写真を撮影したのが上の写真。逆光気味で暗いのが難ですがループ橋とダムの組み合わせがダイナミックな風景です。人工的な絶景というのかな?

このツーリングの訪問地はこれでおしまい。帰途は国道140号線を秩父まで走り、国道299号線入間→国道16号線→青梅街道。走行距離300km超。

次回は…まとめられていない富津方面に行った時のツーリングをまとめるか、直近の村山貯水池(多摩湖)にするか迷ってます。

広瀬ダムの紅葉を目指すツーリング

広瀬ダムに到着

広瀬ダムの紅葉とNC750S(2020年11月)
広瀬ダムの紅葉とNC750S(2020年11月)

広瀬ダムは国道140号線沿いにある山梨県営の多目的(洪水調整、農業用水、上水道、発電)ダムです。このダムの特徴はとにかく周辺の紅葉が美しいこと。この時期、お勧めできるスポットの一つです。

景色も美しいですがダム周辺には紅葉が多く植えられておりそれらも綺麗です。今回はNC750Sを撮影し忘れたので、NC750Sの写真は昨年のものです、ごめんなさい。(今年も同様にキレイに紅葉していました。)

広瀬ダムはロックフィルダム

広瀬ダム右岸から国道140号を望む(2021年11月)
広瀬ダム右岸から国道140号を望む(2021年11月)

広瀬ダムは中央遮水壁型ロックフィルダムです。岩で覆われた堤体は国道140号線を甲州市側から秩父方面に向かう途中で良く見えます。私のツーリングでもこの時期は毎年一回は行っています。

紅葉に埋もれるように通過しているのが国道140号線、右下に見えているのは広瀬ダムの水を使った水力発電所(県営広瀬発電所)です。

この時期は洪水調整のため水が少なかった…

広瀬ダムの自然越流式洪水吐(2021年11月)
広瀬ダムの自然越流式洪水吐(2021年11月)

広瀬ダムの一番の役割は洪水調整です。ローラーゲートと自然越流式非常用洪水吐が見えています。

山梨県は内陸にあり山に囲まれた盆地が広がる地形です。内陸にあるため台風の直撃は受けにくいものの、山沿いでは豪雨が発生しやすく、あちこちの山々で降った雨は甲府盆地に一気に集まってきて洪水を引き起こします。山梨県の信玄堤が有名ですが逆に言えば堤が有名になるほど洪水が多かったとも言えます。

この時期の広瀬ダムは洪水調整の目的で水位が非常に下がっています。ただこれからの時期降水量は減るので春の雪解け水に備えているのか?とも思いますが、これは私の想像です。

洪水吐流路からも美しい紅葉が

広瀬ダムの洪水吐流路(2021年11月)
広瀬ダムの洪水吐流路(2021年11月)

洪水が起きた場合ダムは基本的に流量を調整しますが、完全に止めてしまう訳ではありません。流量調整した水を流す設備がローラーゲートと洪水吐で、この流路に流されます。時々、ゲートの動作確認のため試験放流が行われるようですが、私は行き当たったことがありません。是非見てみたいものです。

広瀬湖と木賊山

広瀬ダム天端から木賊山を望む(2021年11月)
広瀬ダム天端から木賊山を望む(2021年11月)

広瀬ダムの天端からは秩父連山が非常によく見え、正面には木賊山が見えます。晴れてよい時間帯だと空や雲、山々、紅葉が広瀬湖に映り込んで非常に美しい風景を楽しめます…今回はちょっと水量が少なすぎるような気がします。昨年撮影した絶景はこちらです。

広瀬ダム編終了、次回はこのツーリングの最終目的地滝山ダムを紹介します。

奥利根3ダムツーリング 人生初ダム○○○ 奈良俣ダム編

奈良俣ダムは突然現れる

奈良俣ダムの堤体(2021年7月)
奈良俣ダムの堤体(2021年7月)

奈良俣ダムは群馬県道63号を走っていると突然堤体が現れます。この場所からは歩いてダム堤体に上ることが出来る遊歩道が整備されているようでした。が、歩きません。奥野ダムでダムを徒歩で上り下りするのは懲りました。シンプルな直線の洪水吐が潔さ?を感じさせます。車両で堤体に上る登り口は県道63号をもう少し片品方面に走り龍洞を超えた所を左折します。

奈良俣ダムのあれこれ

NC750Sと奈良俣ダムの碑(2021年7月)
NC750Sと奈良俣ダムの碑(2021年7月)

奈良俣ダムの石碑の前でNC750Sの記念撮影。奈良俣ダムはいろいろと話題があります。その1、ダムは「奈良俣」ダム、川は「楢俣」川、ダム湖は「ならまた」湖。なぜこんなに表記を分けたのでしょう。その2、前々回の須田貝ダムは楢俣ダムと命名されていた。しかし奈良俣ダムが出来る際に須田貝ダムに名称が変更された。へーです。

奈良俣ダムの堤体を左岸から望む(2021年7月)
奈良俣ダムの堤体を左岸から望む(2021年7月)

奈良俣ダムは堤頂高158mでロックフィルダムでは日本で3番目の高さを誇ります。高さだけでいえば矢木沢ダムよりも高いのですが高度感はありません。ただスケールの大きさに圧倒されます。なお洪水調整やかんがい、上水道利水などの目的を持つ多目的ダムです。

多目的の中でも水道水の供給が多く、群馬県2.435t/秒、茨城県0.179t/秒、埼玉県0.951t/秒、千葉県2.41t/秒、東京都2.07t/秒が供給されています。群馬県自身が使用する量より他都県に供給する量の方が多いのです。矢木沢ダムには東京都民が頭が上がりませんでしたが、奈良俣ダムには都民に加え千葉、埼玉、茨城県民も感謝せねばなりません。東京首都圏を利根川上流域の雪解け水が支えている構図がここでも見て取れます。

発電は12,800kWの発電能力であまり大きくはありません。この記事の一番最初の写真の右側にあるのが発電所です。

突然男性の裸像(2021年7月)
突然男性の裸像(2021年7月)

奈良俣ダムの最も特徴的なのは男性裸像かもしれません。由来、来歴はよくわかりませんが夏の青い空と雲、巨大なダム堤体に男性裸像。「なぜだ」と心の中で呟きました。

奈良俣ダムの洪水吐(2021年7月)
奈良俣ダムの洪水吐(2021年7月)

下から見てまっすぐな洪水吐は上から見てもまっすぐです。そりゃそうだ。下流側左手に発電所があり奥に見えている道路が群馬県道63号です。目立った減勢工がありませんでしたが、流れ落ちた場所の水深が深そうなので護岸された水深の深い減勢工になっているのかもしれません。(推測です。)

奈良俣ダムの周りは小ダムがたくさん

  • 奈良俣ダムから見える小ダムの一つ。やや広めの自然越流式洪水吐が特徴的。
  • 奈良俣ダムから見える小ダムの一つ。狭くて高さのある自然越流式洪水吐が特徴的。
  • イヌの顔のように見える堤体が可愛らしい。でも泣きながら吐いているようにも見えます。ちょっとかわいそう。
  • ピンボケでごめんなさい。ダムの奥の植物がかなり育ってダム堤体の上の方まで来ています。かなり土砂で埋まっている様子です。

奥利根のダムの特徴は接する山から直接雪解け水が流れ込むことです。奈良俣ダムもそうで、各所からの土砂流入を防ぐためと思われる小ダムが各所にあります。確認できただけでも4基あってそれぞれデザインが特徴的でした。

奈良俣ダムの洪水吐ゲート(2021年7月)
奈良俣ダムの洪水吐ゲート(2021年7月)

奈良俣ダムの洪水吐ゲートです。このゲート中々面白い構造になっていて、低水位を維持する場合中央のゲートを上げてゲートの下から放流します。中くらいの時ゲートをおろしてゲートの窓から放流します。更に洪水になると自然越流式になり左右から越流する仕組みのようです。面白いですね。

人生初はダムカレー

人生初のダムカレー(2021年7月)
人生初のダムカレー(2021年7月)

タイトルの○○○は「カレー」でした。あちこちのダムには行くのですが、ツーリング中にあまり食事をしないのとカレーそのものがそこまで好きなわけではないのでこれまで食べたことがありませんでした。この日は須田貝ダムから始まり矢木沢ダムを歩き回り、奈良俣ダムでまた歩き回り写真撮影。朝食も食べていなかったので思い切ってダムカレーに挑戦(大袈裟)。

注文してしばらくして出てきたのがこれです。奈良俣ダムのロックフィル感と洪水吐を福神漬けで表現しているところが中々良いです。またロックフィルダムからカレーが漏れないようにライスは結構硬めに成形しているところなど中央遮水土を彷彿とさせます。管理人にはご飯がみっちり成形されていた分ちょっと多かったかもですが味は上々。

満腹の後は、奥利根ゆけむり街道を走破します。

奥利根3ダムツーリング 須田貝ダム編

須田貝ダムへのアプローチ

少し眠れないことが多く朝早く目が覚めた夏の日。都内の天気は曇り…といって家で悶々と過ごすのは嫌なので早い時間を活かして少し遠出することに。そういえば矢木沢ダムを目指したことがありましたが、手前の藤原ダムで雨と寒さで帰ってきたことがありました。

ということで、メインの目的地は矢木沢ダムとして、須田貝ダム→矢木沢ダム→楢俣ダム→奥利根ゆけむり街道を走るツーリングに出かけました。須田貝ダムまでのアプローチは環八→関越練馬IC→水上IC→国道291号→群馬県道63号で途中で左折し矢木沢ダムの東京電力管理用道路の途中に須田貝ダムがあります。ダムは道路からよく見えて、こんな感じです。

なお今回のツーリングで藤原ダムにも寄ることを考えたのですが…一度取材済みだったので矢木沢ダム到着を最優先しました。群馬県道63号を水上側から進むと藤原ダムの藤原湖西岸(こちらが矢木沢ダム近道)ー東岸(こちらが県道63号)の分岐があります。東岸を選ぶと藤原ダムの天端を通過できるのですが、今回は西岸ルート。

須田貝ダム全景(2021年7月)
須田貝ダム全景(2021年7月)

須田貝ダムは意外と日本初が多い

須田貝ダムは比較的大きな、重力式コンクリートダムですが見た目にはあまり特徴はありません。割とオーソドックスな姿です。一方で日本で初めてダムのコンクリート材料にフライアッシュ(石炭燃焼時の灰)を使用したり、地下に発電所を設置する(これも日本初)などの技術的なチャレンジがされているのが特徴です。

地下に発電所を設置するのは、割と多く下久保ダムの下久保発電所上日川ダムの葛野川発電所なども地下に発電所が建設されています。地下に発電所を建設するのは大変なように思えますが、ダム湖との標高差を稼いで発電量を増やすことが出来たり、豪雪地帯では雪の影響を受けないなどメリットがあるようです。そういえば、須田貝ダムのある奥利根地方は典型的な豪雪地帯です。

須田貝発電所の変電所(2021年8月)
須田貝発電所の変電所(2021年8月)

発電所は建屋がありませんが、変電所は地上にあります。送電はやはり高圧電線なので地上が有利なのでしょう。

須田貝ダムのダムカード?

須田貝ダムのダムカード?(2021年7月)
須田貝ダム全景(2021年7月)

須田貝ダムのダムカード?です。ダムカード風の枠があって本物のダムを枠に入れて撮影するとダムカードの出来上がりです。右上のPは須田貝ダムの目的が発電(Power generation)であることを示しています。多くのダムは一つの目的だけではなく複数の目的がある多目的ダムですが、須田貝ダムは発電専用です。

また右下のGはダムの形式を表していて重力式(コンクリート)ダム(Gravity dam)を意味しています。他の重力式コンクリートダム以外の重力式ダムは、HG – 中空重力式コンクリートダム、GA – 重力式アーチダムなどで表されます。中空重力式コンクリートダムは未取材ですが、重力式アーチダムといえば秩父湖の二瀬ダムが有名ですね。

東京は曇りでしたが良い天気でご機嫌

須田貝ダムの駐車場で撮影したNC750S(2021年7月)
須田貝ダムの駐車場で撮影したNC750S(2021年7月)

出発した時は曇りでしたが水上ICを降りたあたりから日が差し始め、須田貝ダムではすっかり夏の日差し。でも、さすがは奥利根、涼しいのですよ。それにカラッとしていて夏のツーリングには最適なんじゃない?と気づきましたが、それはこの後でも証明されました。

須田貝ダムを出発してさらに進むと…初めての場所なので結構な距離あるように感じましたが、橋の手前から今回のツーリングの目玉である矢木沢ダムが見えてきます。

そして矢木沢ダム(2021年7月)
そして矢木沢ダム(2021年7月)

なお県道63号から矢木沢ダムの東京電力管理用道路に入ると一切民家や店舗はなくなります。が、流石は有名な大ダム、結構観光やツーリングで訪問している方も多く、必然的に交通量が結構ありました。是非安全運転で行きましょう。

次回は矢木沢ダム。

○○○○世界一 上日川ダム ダムツーリング(小河内ダムと上日川ダム)後編

上日川ダムに到着

上日川ダムの石碑(2021年6月)
上日川ダムの石碑(2021年6月)

上日川ダムに到着です。上日川ダムの入り口は大菩薩初鹿野線沿いにあって大菩薩嶺側からアプローチすると見落としやすいので注意が必要です。また手前で大菩薩北岸展望所に分かれる道がありますがこちらに行くとダム堤体にはたどり着けませんので注意してください。(こちらのルートも風景が良く、通行止めになっていなければ駐車場から更に奥に進む林道も絶景が期待できます。こちらでご覧いただけます。

上日川ダム周辺の風景

  • 上日川ダム下流側堤体(2021年6月)
    上日川ダム下流側堤体(2021年6月)
  • 上日川ダムから大菩薩湖を望む(2021年6月)
    上日川ダムから大菩薩湖を望む(2021年6月)
  • 上日川ダムの洪水吐と遠景(2021年6月)
    上日川ダムの洪水吐と遠景(2021年6月)
  • 大菩薩湖の白化した流木(2021年6月)
    大菩薩湖の白化した流木(2021年6月)

上日川ダムは非常に景色の良いダムと言えます。特に下流側は日川沿いの谷の上が開けてその先に富士山がある絶景です。勿論、天気に恵まれないと富士山は見えません。大菩薩ラインの柳沢峠からみるより数km近くになりますがそれでも40km弱離れていますからね。

上日川ダムの上流側は大菩薩湖。上日川ダムは葛野川ダムとのコンビで日本有数の揚水発電所の上池(大菩薩湖)ー下池(松姫湖)をなしています。この揚水発電所の特徴は水量より高度差で有効落差714mは世界最大。但し貯水容量は1,147万立方mとあまり大きくはありません。揚水発電所の特性上、一日のピーク消費電力需要を賄う時間分だけ発電が継続できれば十分という考え方かもしれません。ちなみに前々回の小河内ダム(奥多摩湖)の総貯水量は18,900万立方mで一桁大きい値です。

更に特徴的なのが湛水面積の狭さ。51haと奥多摩湖の20分の1です。1/10の体積で1/20の湛水面積なので単純計算だと2倍深いことになります。また揚水式発電所であることから水の上下が激しく、最大21m!の変化があります。激しい。このことから湖水面へのアプローチは全面的に禁止されていて遊泳やボート、釣りなど一切禁止です。

なお2枚目のスライドの右側に見えているのが葛野川発電所への導水口と思われます。

上日川ダムの洪水吐

  • 上日川ダムの自然越流式の洪水吐(2021年6月)
    上日川ダムの自然越流式の洪水吐(2021年6月)
  • 上日川ダムの洪水吐スロープ部(2021年6月)
    上日川ダムの洪水吐スロープ部(2021年6月)
  • 上日川ダムの洪水吐減勢工(2021年6月)
    上日川ダムの洪水吐減勢工(2021年6月)

上日川ダムはご覧の通り中央土質遮水型ロックフィルダムなのでダム堤体にはゲート類はなく、ダムの右岸に洪水吐があります。この自然越流式の洪水吐ですが、洪水吐の流路と減勢工が特徴的です。ダム左岸からダム天端を歩くとこの洪水吐の流路のコンクリートが万里の長城ならぬ百里の長城位に良く見えます。減勢工の後流が急カーブになっていて、水があふれないようにするためかその部分の流路壁が高くなっているのが造形として面白いです。

大菩薩湖は揚水発電による水の出入りがありますが、大規模ではないものの元の日川の水源からも流れ込みがあります。富士山が南側にあるとはいえ太平洋側の湿った空気が谷沿いに流れ込みやすい地形なので梅雨時期や台風の時は猛烈な雨が降ることがあります。そのような時に活躍するのでしょう。

そういえば初めて大菩薩湖を目指したツーリングでも「もーれつっ」な雨に降られたことがありました。大月の国道20号線が30cm程度、冠水しているのに気づかずNC750Sで突っ込んで、後からエンジンの調子が心配になったことがあります。(結局無事でしたが。)ダムツーリングには天気情報と上質な雨具が必要なことを実感した大菩薩初鹿野線でした。

NC750Sと記念撮影

上日川ダムとNC750S(2021年6月)
上日川ダムとNC750S(2021年6月)

上日川ダムの石碑の前で記念撮影して帰途につきます。大菩薩初鹿野線をそのまま国道20号向けに走って甲斐大和で合流。道の駅甲斐大和で休憩したあと、大月まで国道20号線、大月から中央自動車道で都心まで帰りました。

そうそう、上日川ダムの公衆トイレは閉鎖されてましたから注意した方が良いと思います。

このツーリングはこれでおしまい。次回は…小田原にするか?深城ダムにするか?迷ってます。

ダムツーリング(小河内ダムと上日川ダム)中編

フルーツラインからは富士山が望めた

富士山をバックにNC750S(2021年6月)
富士山をバックにNC750S(2021年6月)

小河内ダムから甲州街道を甲州方面に向かい、柳沢峠を通過しました。柳沢峠は富士山の絶景が期待できる場所ですが…この日は雲ばかり。撮影もせず通過です。

甲州市に入りフルーツラインを通って国道140号方面に向かい、お気に入りの撮影場所に向かいます。撮影を始めた当初は富士山は雲に隠れていましたが、果物の若い実を撮影している途中でほんの少しだけ見える時間帯がありました。その時間帯にNC750Sを富士山をバックにして撮影したのが上の写真です。

フルーツラインのフルーツたち

  • 柿の若い実の写真(2021年6月)
    柿の若い実の写真(2021年6月)
  • シャインマスカットの若い実(2021年6月)
    シャインマスカットの若い実(2021年6月)
  • 桃の実の写真(2021年6月)
    桃の実の写真(2021年6月)
  • 桃に日を当てるための工夫(2021年6月)
    桃に日を当てるための工夫(2021年6月)

甲州市のフルーツラインは文字通り果樹園の中を通って信号や交差点が少なくまた交通量も少ないのでツーリングルート向きです。信号が少ないことからサイクリングやジョギングコースとしてもアピールされています。

6月のこの時期はフルーツの花が終わって、若い実が付き始めていました。柿はまだ全く色づいておらず「緑」。シャインマスカットもまだ実が小さく、大きくなるのはこれからです。桃は何種類かあるのかあるいは花の時期が違ったのか、まったく熟れてない木と桃色に色づいてきている木が混在していました。

桃は日光が当たらないと色づかないため、木の下に白いシートを敷いて反射光が桃に当たるように工夫されています。いつも桃をみると美味しいけど高いんだよなーとか思ってしまいますが農家さんの苦労を目の当たりにするとちょっと高くても買って食べよう、と思った次第。

大菩薩初鹿野線からの風景

大菩薩初鹿野線から高芝山方面を望む(2021年6月)
大菩薩初鹿野線から高芝山方面を望む(2021年6月)

フルーツライン→甲州街道を引き返して塩山停留所大菩薩嶺線→大菩薩初鹿野線に向かいます。 塩山停留所大菩薩嶺線は特にタイトなカーブが多く道幅も狭いので注意が必要ですが、風景が良い場所があり好きなルートです。途中で山の中のループした橋が見えますがこれが甲州街道です。自分が通ってきた道を山向こうから見るというのもツーリングならではの乙な気分。

上日川峠までが塩山停留所大菩薩嶺線(県道201号)、峠を越えると大菩薩初鹿野線(県道218号)です。上日川峠の駐車場からは晴れている時は南アルプスが見えますがこの日はやっぱりだめ。通過して大菩薩湖方面に向かいます。

富士山はまた雲隠れだ

大菩薩初鹿野線から大菩薩湖を望む(2021年6月)
大菩薩初鹿野線から大菩薩湖を望む(2021年6月)

大菩薩初鹿野線から大菩薩湖を望みます。この向きには富士山が見えているはずですが…雲隠れです。大菩薩湖の左側に見えているのが導水口と思われます。大菩薩湖は揚水式発電の上池になっており、下池の葛野川ダムとの標高差約700mの落差を利用した葛野川発電所を支えています。

ちなみに上日川ダムは日本で3番目に標高が高い場所(1486m)にあるダムとしても有名です。

次回は上日川ダムへ。

ダムツーリング(小河内ダムと上日川ダム)前編

入間白岩林道経由で小河内ダムへ

入間白岩林道入り口でNC750S(2021年6月)
入間白岩林道入り口でNC750S(2021年6月)

6月の少し天気の悪い日、でも愛車と出かけたくて奥多摩へ。小河内ダムを最初の目的地にして青梅街道、五日市街道、入間白岩林道、数馬、月夜見第一駐車場のルート。上の写真は入間白岩林道入り口で撮影したものです。

入間白岩林道はほぼ完全に舗装されていて極端に狭い場所もなく安全な林道です。もちろん林道ですから落石・落ち葉に気を付けるとか見通しが悪いカーブが続くので注意、ガードレールがない場所に近寄らないなど基本的な安全対策は必要です。

このルート、バイクで走っている人より自転車の人が多い印象があります。確かに「心地よいワインディングを楽しむ」という場所ではないので、バイクは素直に奥多摩周遊道路を経由するのでしょう。

林道の楽しさは多くの自然

  • 奥多摩のマムシグサ(2021年6月)
    奥多摩のマムシグサ(2021年6月)
  • 何者かにかじられたヘビイチゴ(2021年6月)
    何者かにかじられたヘビイチゴ(2021年6月)
  • マタタビ?の花@奥多摩(2021年6月)
    マタタビ?の花@奥多摩(2021年6月)

林道のツーリングの楽しみは交通量の少ない道を自分のペースでゆったりと走っていくこと、そしてその豊かな自然を楽しむことだと思います。管理人の腕前から言ってフルダートの道をテクニックを駆使して制覇するのは無理ですから(笑)。

春には花が多かったこの場所も、初夏になるにつれて葉が青々としてきて場所によっては欝蒼と茂っています。そんな中でも特徴的だったり可愛らしい植物が頑張っていました。

マムシグサはマムシ柄の幹の周りに立派な葉を環状に付ける姿が特徴的で、天辺には若い実がなっています。マムシグサの足元には何者かにかじられたと思われるヘビイチゴがありました。視線を上に向けると綺麗な白い花が咲いていました。おそらくマタタビの仲間だと思います。まだ実がなっていなかったのでサルナシとの区別が付きませんでした。

ひとしきり植物の撮影をして数馬経由で小河内ダムに向かいます。

月夜見第1駐車場から小河内ダムを望む(2021年6月)
月夜見第1駐車場から小河内ダムを望む(2021年6月)

月夜見第1駐車場に寄って小河内ダム方面を撮影します。ずいぶん水量が減っています。小河内ダムは元々上水道利水と発電を目的に建設されていて洪水調整は役割に入っていませんでした。

ところが令和に入ってからの大雨があった後、洪水対策で域内の主要ダムで降水が予想される場合に備え事前放流による洪水調整量の確保が関係自治体、省庁などで合意されました。大雨が予想される場合、事前放流する協定ですが多降水期には常時水位を低めにしておくことで事前放流の大きな影響を緩和する運用がされている可能性もあります。(ダム関係者に聞いてみたいです。ご存じの方コメントください。)

小河内ダムをあらためて楽しむ

  • 小河内ダムの余水吐近辺(2021年6月)
    小河内ダムの余水吐近辺(2021年6月)
  • 奥多摩湖の小滝(2021年6月)
    奥多摩湖の小滝(2021年6月)
  • 小河内ダムのゲートの無い堤体(2021年6月)
    小河内ダムのゲートの無い堤体(2021年6月)
  • 多摩川第一発電所(2021年6月)
    多摩川第一発電所(2021年6月)

小河内ダムについてダム周辺を散策します。余水吐のゲートは既に役に立っておらず、むしろ余水吐きの前にちょっとした岸壁のようなスペースが出来てしまっています。勿論、水位が高い場合はこのスペースは水没しています。

ダムの天端に歩いている途中振り返ると湧水が基になった小さい滝が流れ落ちていました。あまりに小さいので焼け石に水ならぬ「涸れダムに小滝」という言葉が思い浮かびました。

ゲート類が見えない堤体を撮影し、多摩川第一発電所の直上から写真を撮影しました。2系統ある発電機のうち一系統の下流は水が流れている気配がなかったのでこの時は1系統のみ発電運転していたものと思われます。(なおゲートが見えないと書きましたが、堤体中央の白色の構造物の下にオリフィスゲートがあります。)

多摩川になった奥多摩湖

多摩川上流になった奥多摩湖(2021年6月)
多摩川上流になった奥多摩湖(2021年6月)

奥多摩湖に沿って柳沢峠方面に向かいます。途中で奥多摩湖を覗くと湖というよりは多摩川になっていました。奥多摩湖の水位が低い時によく見る風景です。この時はニホンザルが川を渡る電線を渡っていました。他サイトに掲載したものですがクリックして動画もお楽しみください。

次回はフルーツラインの風景など。

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