ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

カテゴリー: 夏 ( Summer in Japan ) (9ページ目 (10ページ中))

相模ダム、城山ダムを巡るソロツーリング(城山ダム編-2)

城山ダムは本当に多目的ダム

城山ダム下流側から全景
整備された展望台から城山ダムを望む

城山ダムは相模川の治水に加えて上水道、工業用水の利水、更に揚水式発電の下池としての津久井湖の維持など本当に多目的に利用されています。特に揚水式発電所の城山発電所は250,000kWの発電容量を持つかなり大規模なもので、神奈川県内の電力調整で大きな役割を果たしています。

様々な用途で使用されている津久井湖と城山ダムですが流入量自体が格別に多いわけではありません。また市街地にあり揚水式発電等で使用する水は上池と下池を行き来するだけで入れ替わらないため富栄養化が問題になることもあるようです。この時は雨の後でしたので水は濁っていましたがアオコの発生などはなさそうでした。

城山ダムは展望台も整備されていてダム堤体をよく観察でき、おすすめのダムスポットです。

続きます。

相模ダム、城山ダムを巡るソロツーリング(城山ダム編-1)

まとまったページを編集するのは大変になってきたので一日一枚でマメに更新する方針に変えます。

城山ダム(国道413号)
幹線道路が通過するダムは珍しいのでは?

さて深城ダムから国道412号、413号と乗り継ぐとまず津久井湖が見えてきます。津久井湖観光センターの駐車場に先が城山ダムですが、国道413号はダムの天端を通過しています。二瀬ダムや有馬ダムも自動車が天端を通行できる道路になっていますが、「幹線道路」がダム天端を通過しているのは珍しいと思われます。

これからマメに更新します。

相模ダム、城山ダムを巡るソロツーリング(相模ダム編)

相模湖、相模ダムの入り口は割と目立たない

国道20号線(いわゆる甲州街道)をずっと下っていくと相模湖と相模ダムはあります。が、意外と入口が目立たずうっかり見落とすと大月方面に通り過ぎます。この日はそれを意識しすぎて手前の県道517号線に入ってしまい、相模ダムには右岸側から到着しました。道を間違えると不安なものですがランドマークが確認できると安心です。

相模発電所の変電所
褐色に塗装された真空遮断機と白いガイシ

県道517号から向かうと相模湖より前に、相模ダムにある相模発電所の変電所が見えてきます。褐色に塗装されているのは変電所には欠かすことのできない真空遮断機。白いガイシとの対比が印象的です。相模発電所は比較的大きな水力発電所なので変電所もそれなりの規模です。

相模ダムの堤体を右岸から望む

相模ダムの堤体を右岸から
相模ダムの堤体を右岸から望みます

相模ダムの下流域は残念ながらダム堤体を正面から見るように整備されていません。最近設計されたダムでは上下流にダムを望む広場が整備されている(埼玉県 滝沢ダム浦山ダムや神奈川県 宮ヶ瀬ダム等)ことも多いですが、1930年代に計画され1947年に竣工したこのダムではそのような「気遣い」はありません。残念。

相模ダムと発電所

相模ダム堤体から下流を望む
相模発電所と変電所が良く見えます
相模ダム上流から堤体と変電所を望む
右側に発電用の利水ゲート(多分)があります

相模ダムの堤体から下流を見ると変電所と発電所が良く見えます。またダムの少し上流にある相模湖大橋からはダムの堤体と変電所を一望することが出来ます。ダムの奥に見えている道路は中央自動車道(E20)の高架です。

ダムには黒い歴史がある

相模ダムの慰霊碑
相模ダムの建設時には明らかになっているだけで83名の方が亡くなりました

相模ダムは神奈川県の重要な水道水源と工業地帯の電源として建設され、現在でも水道水源として神奈川県にはなくてはならないインフラの一つです。計画・建設されたのは1930~1940年代、折しも第2次世界大戦の時期で軍部が非常に力を持った時代でもありました。多くのダム建設でそうであるように、ダム湖に沈むことになる集落では激しい反対運動が起こりましたが、それに対して軍部が圧力をかけたこともあったようです。またそのような状況下で建設現場は過酷で明らかになっているだけで83名の方が亡くなりました。引き継がれてきたインフラの恩恵を受けている何気ない日常で考えさせられる歴史です。

はたはたと 人を悼むか 黒蜻蛉

相模ダムのハグロトンボ
黒蜻蛉はハグロトンボの標準和名を持つ黒い羽とゆったりとした飛び方が特徴的なトンボです

相模湖大橋から相模湖を望む

相模湖大橋から相模湖を望む
相模湖大橋から相模湖を望む

相模湖大橋から相模湖を望むと湖面と石老山が良く見えます。相模湖の本体?は写真右側の奥で観光、レジャーの中心スポット相模湖公園があるのですが、橋からは直接見ることが出来ません。左側に見えている橋は県道517号線。この後ここを通って城山ダムに向かいます。

相模ダムでNC750Sの記念撮影
相模ダムでNC750Sの記念撮影

城山ダムに向かいます。続きます。

小河内ダムと深城ダムを巡るツーリング(音が素晴らしい 深城ダム編)

小河内ダムから小菅村を通過して…

深城ダムとふかしろ湖
深城ダムとふかしろ湖です。どのダムも夏は降雨に備えて水位を下げていますがふかしろ湖も同じです。

国道139号の国境ではなく市と村の境にある長いトンネル松姫トンネルを抜けると「シオジの森ふかしろ湖周辺案内」の看板のある駐車場があります。そこから撮影したふかしろ湖と深城ダムです。

ダム堤頂手前で記念撮影

深城ダム堤体頂手前で記念撮影
ダム近辺には人っ子一人いませんでした。

ダム周辺を撮影する前にダム堤頂手前でNC750Sの記念撮影。ダムの周囲は交通量も少なく静かで放流?の水音が響いていました。これについては後述。

小河内ダムは駐車場もありそれなりの規模の資料館がありますが、深城ダムにはそういった付帯施設はありません。むしろふかしろ湖周りの公園や林道の方に人の気配がありました。

深城ダムの堤体頂から

深城ダムの利水放流ゲートと常用洪水吐
手前(上)が常用洪水吐、奥(下流)が利水放流ゲート。

深城ダムの堤体頂から下流を除くと常用洪水吐から放流中で利水放流ゲートからも放流がありました。利水放流ゲートからの放水は水力発電で使用された分で、青い屋根は発電所です。最大出力340kW…小型ですね。ダム近辺で使用する分を賄っているくらいでしょうか?発電所と言っても送電設備が見えませんから…。

滝の音を 緑に溶かすか 深城ダム

深城ダムの常用洪水吐と減勢工
この減勢工は音が素敵です。

深城ダムから国道139号を大月方面に少し歩くとダム全体を見渡すことのできる橋があります。そこから撮影したのが上の一枚。少し見にくいですが美しい音の原因は減勢工下流の人工の滝でした。常用洪水吐から放流された水がこの滝で美しい音を出していたのですね。他のダムでは見たことがありません。これが冬場なら滝全体が見えたのか…、放流がないのでただのコンクリートか…?

松姫峠は通行止めだった

通行止めの松姫峠
ほとんど廃道の雰囲気ですが…現在復旧しているそうです。

ダムだけではなく名所も周りたいので松姫峠を小菅村側から上ってみましたが頂上付近で通行止めになっていました。豪雨の影響で一部で土砂崩れがあったようです。この記事を書いている8月時点では復旧しているようですが…あと1年も放っておいたら廃道になるんじゃないかという風情でした。

ちなみにこの手前に奈良倉山に至る遊歩道の入り口がありますが、そこではカエルや虫の鳴き交わしが非常に美しく響いていました。今回のツーリングは音に恵まれました。

この後、大月に抜けて国道20号(甲州街道)、新小金井街道、青梅街道経由で帰宅しました。

小河内ダムと深城ダムを巡るツーリング(小河内ダム編)

小河内ダムは関東ツーリングの基本だと思う

都内から小河内ダムへの経路は主に2つで青梅から国道411号または都道45号を多摩川沿いに上流に向かう経路。これが幹線でかつ最短。もう一つの経路は青梅から秋川街道を通って五日市に至り東京唯一の村、檜原村から奥多摩周遊道路で奥多摩湖畔まで向かう経路です。その日の体調や気分で経路を選べるのも良いところです。

NC750Sとモンキーとふれあい館
立派な建物ですが、なぜかトイレの数が少ないです。ダム堤体側警備所奥のトイレがすいてます。

この日は奥多摩周遊道路を経由して小河内ダムに到着。ツーリングと思しき何台かのバイクが既に駐輪していました。隣の黄色のバイクはモンキー125。実はNC750Sを購入する前に購入寸前まで行ったバイクですが…訳あってNC750Sを購入しました。

奥に見えているのは「奥多摩水と緑のふれあい館」で中には多摩地方の歴史を展示するコーナーやお土産物屋さん、食堂などがあります。ここの展示はなかなか秀逸です。

小河内ダムは東京都水道局の運営

小河内ダムー水道局の皆さん
小河内ダムは東京都水道局が管理しています。ヘルメットの「東京都水道局」の文字がその証明です。

小河内ダムの最も大きな役割は水道水源です。建設が計画されたのは戦前(昭和初期)で戦争による中断などをはさみながら19年の年月をかけて1957年に竣工しました。当時は東京の水道の大きな部分を小河内ダムでできた奥多摩湖から賄っていました。その後、東京の人口増に伴って利根川水系の水源が開発されたことから都内の水道に占める割合は低下しているようですが、依然として重要な役割を担っています。(上の写真は去年撮影)

ちなみに都道府県が管理しているダムでは堤頂高さで日本一、ダム湖の貯水量で北海道の静内ダムについて日本で二番目の規模を誇ります。

NC750Sの上に蛍
陸生のオバホタルと思われます

近隣の森や林も水源林として管理が行き届いているおかげか…、蛍が飛んできました。(触角の大きさから察するにオバホタルか?)ホタルは清流に住んでいるイメージがありますがオバホタルの幼虫は陸生でミミズとかを食べているのだそうです。奥多摩湖の水が美しいからホタルがいる…という訳ではないようです。

緑が美しい夏の小河内ダム下流

初夏の小河内ダムの下流
真夏の小河内ダムの下流は緑が美しい

初夏の小河内ダムは放流もあり水量豊かで周りの緑が映えてとても美しいです。美しい川で水遊び…という訳にはいかず上の写真の辺りは残念ながら立ち入り禁止です。この風景は秋は紅葉、冬は木の葉が落ちて動物ウォッチングが楽しめます。ニホンザル、鹿、ツキノワグマなどが冬の動物ウォッチングで見られるようです。ニホンザルは私も以前に撮影しました

特徴的な小河内ダムの洪水吐

特徴的な小河内ダムの洪水吐
小河内ダムの洪水吐は堤体から離れて別のダムのようです

小河内ダムの洪水吐は特徴的でメインのダム堤体の横に堰のように造られています。この形式は重力式コンクリートダムとしては割と珍しいのではないかと思います。この洪水吐は国道411号線からこんな感じで良く見えます。国道から見ると如何にもダムの構造体らしくダイナミックな景観で堤体本体と勘違いしてしまいそうなスケールです。

小河内ダムの次は国道139号経由で山梨県営深城ダムに向かいます。 続きます。

1日3ダム(有間ダム、二瀬ダム、合角ダム)ツーリング - 合角ダム編

読めますか?合角ダム

合角ダム。「かっかくダム」と読みます。敢えて「ごうかく」と読ませて受験生受けする観光地化しようとしている向きもありますが、地元に失礼では?と思ったり思わなかったり。

二瀬ダムから合角ダムまでは国道140号を秩父方面に戻った後、県道37号をかなり北上します。道のりで15km以上あり始めて走ると結構不安になるくらいの距離があります。

合角ダムは中型の重力コンクリートダムです

合角ダム 左岸から堤体を望む
合角ダム 左岸から堤体を望む

合角ダムは堤体高60.9mと中型の重力式コンクリートダムです。埼玉県営の治水と利水が主目的で発電所は設置されていません。(もう一つの埼玉県営のダムは有間ダム

合角ダムの特徴

合角ダムの減勢工
合角ダムの減勢工です。直線デザインなのは「かくかくダム」だから?

合角ダムの目的は治水と利水と書きましたがこの利水は恐らく農業用水と思われます。多くのダムで放流する水の水温が低くなりすぎないように選択取水設備が備えられますが合角ダムではその説明が丁寧に掲示されていました。

選択取水設備の説明
選択取水設備の説明です。合角ダムの説明は特に丁寧。

合角ダムの堤体は下流側にある吉田元気村に向かう橋から良く見えます。

吉田元気村の手前から合角ダムを望む
ダム下流の左岸は私有地だそうです。

吉田元気村に向かう橋の手前のスペースで記念撮影…していたら怒られました。左岸は私有地だそうです。標識等はないので皆さんもうっかり入って怒られないように気を付けましょう。合角ダムの洪水吐が良く見えます。またダムは左右対称のことが多いのですが、合角ダムは対称性があまりないところが特徴です。

管理事務所も「合角」を意識していると思う

合角ダムの管理事務所
合角ダムの管理事務所 正面から見て漢字の合角っぽい?

上の写真は合角ダムの管理事務所ですが…正面から見ると「合角」っぽい?と思います。残念ながら帰宅してからそのことに気付いたのでその写真はまた次回の宿題にします。

合角ダム名物は近隣のお祭りの「透かし彫り」

  • 小鹿野の春まつりの透かし彫り
    小鹿野の春まつり 4月第3土曜日と前日@小鹿野町小鹿野
  • 塚越の花まつりの透かし彫り
    塚越の花まつり 5月4日@秩父市上吉田
  • 龍勢祭りの透かし彫り
    龍勢祭り 10月第2日曜日@秩父市吉田
  • 鉄砲祭りの透かし彫り
    12月第2日曜日と前日@小鹿野町飯田

合角ダムはさほど大規模でもなく充実した施設があるわけでもありませんが、ダム堤頂の欄干に近隣のお祭りを象った透かし彫りがあります。これは、是非一見に値する…かどうか分かりませんが、埼玉県がこの近隣にとても気を遣っていることはよく分かりました。ちなみに合角ダムのダム湖は「西秩父もも湖」と命名されています。

流石に1日に3ダムを回るのは疲れましたが、あまり寒くも暑くもなくまた渋滞も少なく楽しいツーリングの一日でした。帰りは国道299号に戻り、入間→所沢→所沢街道経由で青梅街道に抜けて帰宅しました。

1日3ダム(有間ダム、二瀬ダム、合角ダム)ツーリング - part of FUTASE Dam

有間ダム編から続きます。有間ダムから国道299号を経て国道140号をしばらく進むと…ループ橋に差し掛かりました。ループ橋を上ると滝沢ダムです。二瀬ダムは滝沢ダムより秩父側ですからどこかで入口を見落としたようです。国道140号の標識で「二瀬ダム」は表示されておらず「秩父湖」で表示されています。もしダムを目標にするときは気を付けてください。…まあ普通ナビがあるから間違わないかも。

二瀬ダムに到着

二瀬ダム前でNC750Sを撮影
手すりが邪魔ですが、この下は崖です。

二瀬ダムは国道140号線から県道278号線に入って割とすぐのところにあります。県道278号線沿いに展望所を兼ねた休憩場所があります。十分に広い場所ですが、周りのお店などを含めて古い印象です。二瀬ダムが竣工したのが1961年ですからその時に一緒に造られたとすれば当然かもしれません。

二瀬ダムはアーチが美しい

二瀬ダムを展望所から望む
やや汚れた堤体に苔だけでなく蔦が這っているのが特徴的?

二瀬ダムは建設当初アーチ式コンクリートダムとされてきました。実際堤体を見たときのアーチが美しく、浦山ダム滝沢ダムのような重力式コンクリートダムとは趣がかなり異なります。なお休憩所兼展望所は県道278号線沿いの二瀬ダム手前にあり、この道を進むとダム上の道路を通って三峯神社に至ります。

アーチ式コンクリートダムとされてきた二瀬ダムですが、近年では重力式コンクリートダムの側面もあるとして重力式アーチダムとされています。別にダムの設計が変わったわけではなく単なる分類上の呼び方が多様化しただけです。

二瀬ダムの堤体を右岸から望む
洪水吐のスキージャンプ台的な流路が特徴的です

県道278号線はダムの堤体を通りますがこの区間は信号のタイミングで上下交互通行になっています。このため、信号の待ち時間が結構長いのですが異常ではなく仕様です。実際、堤体上の道路は広くはなく乗用車でも行き違いは無理です。信号はちゃんと守りましょう。

ダム堤体を渡り切って右岸からダム堤体を撮影したのが上の写真です。スキーのジャンプ台に似た洪水吐の流路が特徴的です。二瀬ダムの主な目的は荒川水系の治水ですが、水力発電も行われており発電所はこのスキージャンプ台の下にあります。また写真の上の方につづら折りの歩道が見えていますが、ここを上ると二瀬ダムを俯瞰することが出来ます。

上から見るアーチはなお美しい

二瀬ダムの美しいアーチ
アーチ式コンクリートダムのアーチはやはり美しい

二瀬ダムの堤体と堤頂を左岸展望台から撮影しました。狭いアーチ状の堤頂を県道278号線が通っているのが特徴的です。またアーチの端辺がいかにも固そうな岩肌に突き刺さっているような風情は力強さを感じさせます。前述しましたが県道278号線を山の方に上っていくと三峯神社があり公園もあるので意外と交通量が多いです。

二瀬ダムの洪水吐
洪水吐もアーチデザインになっているのが面白いです

二瀬ダムの洪水吐はダムに合わせているのかこれもアーチ状になっていて非常に面白いです。もう少し丁寧に取材したかったのですが、雨も降ってきましたし今日のテーマは1日3ダムのツーリングなのでほどほどなところで切り上げて、合角ダムに向かいます。

合角ダム編に続きます。

1日3ダム(有間ダム、二瀬ダム、合角ダム)ツーリング - 有間ダム編

1日3ダムのソロツーリング

某日、二瀬ダムと合角ダムをめぐるソロツーリングを検討していたところ、奥多摩の手前、軍畑から都道53号(青梅秩父線)に抜けると途中で有間ダムに寄ることが出来ることに気付いて1日3ダムのソロツーリングに出発しました。ちなみに管理人の好みで軍畑から都道53号に抜けましたが、青梅から直接向かうのが最短です。

有間ダムに到着

有馬ダムの前でNC750Sを撮影
有馬ダムの前でNC750Sを撮影

有間ダムは都道53号線から少し入ってすぐのところにあり、道に迷わずに行けます。更に道路沿いに目立つ形で上の写真の「有間ダム」の石碑があります。まずは記念撮影。なお有間ダムのダム湖は「名栗湖」と名付けられています。NC750Sの後ろツツジの植栽に隠れていますが「名栗湖」の石碑もありました。

有間ダムは埼玉県営ダムの第1号

彩の国 有間ダム
有馬ダムの堤頂は普通の道路です

有間ダムは1986年竣工の埼玉県営のダムです。埼玉県営のダムは2020年時点で2ダムあり有間ダムと合角ダムです。(埼玉県のHPには権現堂調整池の堰も記載されていますが堤高が15m以下なので、ここではカウントしません。)上の写真の「彩の国 有間ダム」の表示も埼玉県推しの雰囲気を漂わせています。

有間ダムは中央土質遮水壁型ロックフィルダム

有間ダムの堤体と下流側
単なる山にしか見えませんがダムの堤体です

上の写真は有間ダムの堤体を堤頂から撮影したものです。ロックフィルダムは夏が近づいてくると草が生えてきて単なる山に見えてしまいます。有間ダムの特徴は機械稼働の要素がほとんどなく放流も洪水吐からの自然越流(ある水位に達するとその分だけ下流に放流される)方式です。肝心の洪水吐の写真を撮影するのを忘れたので次の機会に必ず撮影しようと思います。道のりはまだ長いので都道53号に戻って秩父方面に向かいます。

左側の青い構造物の奥に洪水吐がある模様

道の駅芦ヶ久保は定番の休憩所

道の駅芦ヶ久保で出会った燕の親子
以前にツバメの急旋回を撮影した道の駅芦ヶ久保ではツバメが子育て中でした

都道53号線を秩父方面に抜けて国道299号線に合流してすぐの場所に道の駅 果樹公園あしがくぼ があります。ここは駐車場、駐輪場も広く、小川の流れる風景も管理人お気に入りです。そういえば以前にもここで休憩しツバメを撮影しました。今回は巣作りも終わって、子育ての真っ最中のようでした。親ツバメがひっきりなしに餌を採ってきては子供に与えていました。子供の姿を見るにまだ巣立ちまでは少しかかりそう…世の中の親ってのは大変だ。

NC750SとNC750X
赤いのが愛車NC750S、その奥は兄弟ともいえるNC750X

駐輪場はたくさんのバイクが止まっていましたが、愛車NC750Sの兄弟NC750Xが止まっていました。こうやってみると確かにそっくりというかマフラーを含めたリア周りは全く一緒です。このNC750Sの手前にはRGVΓ(’96年式?)が停まっていますが、ブルーのLucky Strikeペイントは結構珍しいんじゃないかと、このブログを書くときに気付いた次第です。

この後、二瀬ダムに向かいます。 続く

秩父の浦山ダムと滝沢ダムにソロツーリング(滝沢ダム編)

某日のソロツーリングの続きです。恐ろしいヤマメの先は…行き止まりでした。そのまま国道140号まで引き返して滝沢ダムに向かいます。滝沢ダム手前には不動滝付近広場と呼ばれる滝沢ダムの堤体が良く見える広場があります。ここで一先ずNC750Sを停めて周辺を撮影。

  • 滝沢ダム下流の中津川
    清流ではありますが、激流の一歩手前です。
  • 滝沢ダムとループ橋
    滝沢ダムの堤高を国道140号線で登るために巨大なループ橋がかけられました
  • 放流中の滝沢ダムを下流側から望む
    ダム堤体の下側がやや霞んでいるのは放流の水しぶきの影響です

時期的に放流があるのでしょうがダム下流は清流を通り越して激流一歩手前です。140号の雷電廿六木橋(通称ループ橋)の向こうにダムの堤体が見える景色は非常に特徴的です。堤体に近づいていくと放流されている様子が遠くに見て取れました。滝沢ダム近辺のこの一帯は徒歩で散策できるように整備されていますが管理人が撮影したタイミングではCOVID-19の影響で途中で閉鎖されていました。

不動滝付近広場から出発してループ橋を通って滝沢ダム堤体に向かいます。ループ橋上からの堤体の様子は絶景ですが、写真を撮影するわけにもいかず残念。これは是非、実際に行ってみて体験していただきたいものです。

滝沢ダムの堤体からの絶景

滝沢ダムからループ橋を望む
滝沢ダムから下流側を望むとループ橋の全容が分かります

滝沢ダム堤体からの絶景です。滝沢ダムは先に訪れた浦山ダムに比べるとやや低い132mの堤高ですが堤頂長は長く貯水量でほぼ同じ大規模なハイダムです。ほぼ同時期に計画されたためか(但し浦山ダム竣工時期にやっと滝沢ダムは着工)ダム周りの階段や常用吐、洪水吐、減勢工などの印象が似ています。

  • 滝沢ダムのダム湖
    このダム湖は奥秩父モミジ湖と命名されています。
  • 滝沢ダムの放流とつり橋
    滝沢ダムの通常吐とつり橋が見えます
  • つり橋と放水と人
    つり橋に人がいます。放水の規模が大きいことがわかります

滝沢ダムの名物はやはり堤体から見るループ橋を含んだ人工物と自然の織りなすダイナミックな風景です。ループ橋はそもそも滝沢ダムの堤高を一気に道路で上るために作られておりその意味でも滝沢ダムからその風景を望むのは乙なものです。

秩父重力式コンクリートハイダム巡りのツーリング

滝沢ダムでNC750S
記念撮影です。付属のヘルメットホルダー使用中。

この日は国道140号沿いの浦山ダムと滝沢ダムをめぐる写真撮影のソロツーリングでした。残念ながら天気は曇り時々雨で恵まれたとはいえませんでした。しかし両ダムとも威容は非常に印象的なものでしたし、風景も楽しめました。

なお次回以降は同じく国道140号からアクセスできる二瀬ダム、合角ダムの撮影ソロツーリングの様子をお伝えする予定です。

秩父の浦山ダムと滝沢ダムにソロツーリング(清流に恐ろしいヤマメを見る!編)

某日のソロツーリングで浦山ダムを後にして県道73号を清流の上流に走り名栗方面に向かいました。

浦山川の上流
浦山川の上流はこの時期新緑が美しい渓谷です

浦山ダムの上流は浦山川

この清流は浦山川です。下流に下ると浦山ダムのダム湖である秩父さくら湖に繋がっています。この川沿いに県道73号線が走っていて地図上は名栗方面に抜けていますが、浦山渓流フィッシングセンターの先で通行止めになっています。

河童が釣りしてる

河童が釣りしてる!
河童が釣りしてるけどその先は?

浦山川沿いに県道73号線を上流に向かって走っている途中、色々なオブジェ?が飾られている一帯がありました。川に降りる階段では河童が釣りをしていて…その先は何だろうかと最初は分かりませんでした。川に降りてみようとNC750Sを道路わきに止めて階段から分からない像を見ると…

恐ろしい…ヤマメ(山女魚)

恐ろしいヤマメ
乳房も目立ちますが、本を読んでいる風なのが気になります

…何?最初見たときのインパクトが強すぎて何の像なのかさっぱり分かりませんでした。背中の特徴的な模様をみて…山女魚…ね。やっと気づきました。さきほどの河童はヤマメを狙って釣りをしている構図なのでしょう。この写真を撮影したのはまだ禁漁時期でしたが実際この近辺解禁になると渓流釣りが楽しめる比較的有名なポイントのようです。しかし、この山女魚が釣れると…恐ろしいかも。

県道73号線を引き返して国道140号線まで戻り滝沢ダムに向かいました。続く。

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