ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

カテゴリー: 夏 ( Summer in Japan ) (9ページ目 (9ページ中))

小河内ダムと深城ダムを巡るツーリング(小河内ダム編)

小河内ダムは関東ツーリングの基本だと思う

都内から小河内ダムへの経路は主に2つで青梅から国道411号または都道45号を多摩川沿いに上流に向かう経路。これが幹線でかつ最短。もう一つの経路は青梅から秋川街道を通って五日市に至り東京唯一の村、檜原村から奥多摩周遊道路で奥多摩湖畔まで向かう経路です。その日の体調や気分で経路を選べるのも良いところです。

NC750Sとモンキーとふれあい館
立派な建物ですが、なぜかトイレの数が少ないです。ダム堤体側警備所奥のトイレがすいてます。

この日は奥多摩周遊道路を経由して小河内ダムに到着。ツーリングと思しき何台かのバイクが既に駐輪していました。隣の黄色のバイクはモンキー125。実はNC750Sを購入する前に購入寸前まで行ったバイクですが…訳あってNC750Sを購入しました。

奥に見えているのは「奥多摩水と緑のふれあい館」で中には多摩地方の歴史を展示するコーナーやお土産物屋さん、食堂などがあります。ここの展示はなかなか秀逸です。

小河内ダムは東京都水道局の運営

小河内ダムー水道局の皆さん
小河内ダムは東京都水道局が管理しています。ヘルメットの「東京都水道局」の文字がその証明です。

小河内ダムの最も大きな役割は水道水源です。建設が計画されたのは戦前(昭和初期)で戦争による中断などをはさみながら19年の年月をかけて1957年に竣工しました。当時は東京の水道の大きな部分を小河内ダムでできた奥多摩湖から賄っていました。その後、東京の人口増に伴って利根川水系の水源が開発されたことから都内の水道に占める割合は低下しているようですが、依然として重要な役割を担っています。(上の写真は去年撮影)

ちなみに都道府県が管理しているダムでは堤頂高さで日本一、ダム湖の貯水量で北海道の静内ダムについて日本で二番目の規模を誇ります。

NC750Sの上に蛍
陸生のオバホタルと思われます

近隣の森や林も水源林として管理が行き届いているおかげか…、蛍が飛んできました。(触角の大きさから察するにオバホタルか?)ホタルは清流に住んでいるイメージがありますがオバホタルの幼虫は陸生でミミズとかを食べているのだそうです。奥多摩湖の水が美しいからホタルがいる…という訳ではないようです。

緑が美しい夏の小河内ダム下流

初夏の小河内ダムの下流
真夏の小河内ダムの下流は緑が美しい

初夏の小河内ダムは放流もあり水量豊かで周りの緑が映えてとても美しいです。美しい川で水遊び…という訳にはいかず上の写真の辺りは残念ながら立ち入り禁止です。この風景は秋は紅葉、冬は木の葉が落ちて動物ウォッチングが楽しめます。ニホンザル、鹿、ツキノワグマなどが冬の動物ウォッチングで見られるようです。ニホンザルは私も以前に撮影しました

特徴的な小河内ダムの洪水吐

特徴的な小河内ダムの洪水吐
小河内ダムの洪水吐は堤体から離れて別のダムのようです

小河内ダムの洪水吐は特徴的でメインのダム堤体の横に堰のように造られています。この形式は重力式コンクリートダムとしては割と珍しいのではないかと思います。この洪水吐は国道411号線からこんな感じで良く見えます。国道から見ると如何にもダムの構造体らしくダイナミックな景観で堤体本体と勘違いしてしまいそうなスケールです。

小河内ダムの次は国道139号経由で山梨県営深城ダムに向かいます。 続きます。

1日3ダム(有間ダム、二瀬ダム、合角ダム)ツーリング - 合角ダム編

読めますか?合角ダム

合角ダム。「かっかくダム」と読みます。敢えて「ごうかく」と読ませて受験生受けする観光地化しようとしている向きもありますが、地元に失礼では?と思ったり思わなかったり。

二瀬ダムから合角ダムまでは国道140号を秩父方面に戻った後、県道37号をかなり北上します。道のりで15km以上あり始めて走ると結構不安になるくらいの距離があります。

合角ダムは中型の重力コンクリートダムです

合角ダム 左岸から堤体を望む
合角ダム 左岸から堤体を望む

合角ダムは堤体高60.9mと中型の重力式コンクリートダムです。埼玉県営の治水と利水が主目的で発電所は設置されていません。(もう一つの埼玉県営のダムは有間ダム

合角ダムの特徴

合角ダムの減勢工
合角ダムの減勢工です。直線デザインなのは「かくかくダム」だから?

合角ダムの目的は治水と利水と書きましたがこの利水は恐らく農業用水と思われます。多くのダムで放流する水の水温が低くなりすぎないように選択取水設備が備えられますが合角ダムではその説明が丁寧に掲示されていました。

選択取水設備の説明
選択取水設備の説明です。合角ダムの説明は特に丁寧。

合角ダムの堤体は下流側にある吉田元気村に向かう橋から良く見えます。

吉田元気村の手前から合角ダムを望む
ダム下流の左岸は私有地だそうです。

吉田元気村に向かう橋の手前のスペースで記念撮影…していたら怒られました。左岸は私有地だそうです。標識等はないので皆さんもうっかり入って怒られないように気を付けましょう。合角ダムの洪水吐が良く見えます。またダムは左右対称のことが多いのですが、合角ダムは対称性があまりないところが特徴です。

管理事務所も「合角」を意識していると思う

合角ダムの管理事務所
合角ダムの管理事務所 正面から見て漢字の合角っぽい?

上の写真は合角ダムの管理事務所ですが…正面から見ると「合角」っぽい?と思います。残念ながら帰宅してからそのことに気付いたのでその写真はまた次回の宿題にします。

合角ダム名物は近隣のお祭りの「透かし彫り」

  • 小鹿野の春まつりの透かし彫り
    小鹿野の春まつり 4月第3土曜日と前日@小鹿野町小鹿野
  • 塚越の花まつりの透かし彫り
    塚越の花まつり 5月4日@秩父市上吉田
  • 龍勢祭りの透かし彫り
    龍勢祭り 10月第2日曜日@秩父市吉田
  • 鉄砲祭りの透かし彫り
    12月第2日曜日と前日@小鹿野町飯田

合角ダムはさほど大規模でもなく充実した施設があるわけでもありませんが、ダム堤頂の欄干に近隣のお祭りを象った透かし彫りがあります。これは、是非一見に値する…かどうか分かりませんが、埼玉県がこの近隣にとても気を遣っていることはよく分かりました。ちなみに合角ダムのダム湖は「西秩父もも湖」と命名されています。

流石に1日に3ダムを回るのは疲れましたが、あまり寒くも暑くもなくまた渋滞も少なく楽しいツーリングの一日でした。帰りは国道299号に戻り、入間→所沢→所沢街道経由で青梅街道に抜けて帰宅しました。

1日3ダム(有間ダム、二瀬ダム、合角ダム)ツーリング - part of FUTASE Dam

有間ダム編から続きます。有間ダムから国道299号を経て国道140号をしばらく進むと…ループ橋に差し掛かりました。ループ橋を上ると滝沢ダムです。二瀬ダムは滝沢ダムより秩父側ですからどこかで入口を見落としたようです。国道140号の標識で「二瀬ダム」は表示されておらず「秩父湖」で表示されています。もしダムを目標にするときは気を付けてください。…まあ普通ナビがあるから間違わないかも。

二瀬ダムに到着

二瀬ダム前でNC750Sを撮影
手すりが邪魔ですが、この下は崖です。

二瀬ダムは国道140号線から県道278号線に入って割とすぐのところにあります。県道278号線沿いに展望所を兼ねた休憩場所があります。十分に広い場所ですが、周りのお店などを含めて古い印象です。二瀬ダムが竣工したのが1961年ですからその時に一緒に造られたとすれば当然かもしれません。

二瀬ダムはアーチが美しい

二瀬ダムを展望所から望む
やや汚れた堤体に苔だけでなく蔦が這っているのが特徴的?

二瀬ダムは建設当初アーチ式コンクリートダムとされてきました。実際堤体を見たときのアーチが美しく、浦山ダム滝沢ダムのような重力式コンクリートダムとは趣がかなり異なります。なお休憩所兼展望所は県道278号線沿いの二瀬ダム手前にあり、この道を進むとダム上の道路を通って三峯神社に至ります。

アーチ式コンクリートダムとされてきた二瀬ダムですが、近年では重力式コンクリートダムの側面もあるとして重力式アーチダムとされています。別にダムの設計が変わったわけではなく単なる分類上の呼び方が多様化しただけです。

二瀬ダムの堤体を右岸から望む
洪水吐のスキージャンプ台的な流路が特徴的です

県道278号線はダムの堤体を通りますがこの区間は信号のタイミングで上下交互通行になっています。このため、信号の待ち時間が結構長いのですが異常ではなく仕様です。実際、堤体上の道路は広くはなく乗用車でも行き違いは無理です。信号はちゃんと守りましょう。

ダム堤体を渡り切って右岸からダム堤体を撮影したのが上の写真です。スキーのジャンプ台に似た洪水吐の流路が特徴的です。二瀬ダムの主な目的は荒川水系の治水ですが、水力発電も行われており発電所はこのスキージャンプ台の下にあります。また写真の上の方につづら折りの歩道が見えていますが、ここを上ると二瀬ダムを俯瞰することが出来ます。

上から見るアーチはなお美しい

二瀬ダムの美しいアーチ
アーチ式コンクリートダムのアーチはやはり美しい

二瀬ダムの堤体と堤頂を左岸展望台から撮影しました。狭いアーチ状の堤頂を県道278号線が通っているのが特徴的です。またアーチの端辺がいかにも固そうな岩肌に突き刺さっているような風情は力強さを感じさせます。前述しましたが県道278号線を山の方に上っていくと三峯神社があり公園もあるので意外と交通量が多いです。

二瀬ダムの洪水吐
洪水吐もアーチデザインになっているのが面白いです

二瀬ダムの洪水吐はダムに合わせているのかこれもアーチ状になっていて非常に面白いです。もう少し丁寧に取材したかったのですが、雨も降ってきましたし今日のテーマは1日3ダムのツーリングなのでほどほどなところで切り上げて、合角ダムに向かいます。

合角ダム編に続きます。

1日3ダム(有間ダム、二瀬ダム、合角ダム)ツーリング - 有間ダム編

1日3ダムのソロツーリング

某日、二瀬ダムと合角ダムをめぐるソロツーリングを検討していたところ、奥多摩の手前、軍畑から都道53号(青梅秩父線)に抜けると途中で有間ダムに寄ることが出来ることに気付いて1日3ダムのソロツーリングに出発しました。ちなみに管理人の好みで軍畑から都道53号に抜けましたが、青梅から直接向かうのが最短です。

有間ダムに到着

有馬ダムの前でNC750Sを撮影
有馬ダムの前でNC750Sを撮影

有間ダムは都道53号線から少し入ってすぐのところにあり、道に迷わずに行けます。更に道路沿いに目立つ形で上の写真の「有間ダム」の石碑があります。まずは記念撮影。なお有間ダムのダム湖は「名栗湖」と名付けられています。NC750Sの後ろツツジの植栽に隠れていますが「名栗湖」の石碑もありました。

有間ダムは埼玉県営ダムの第1号

彩の国 有間ダム
有馬ダムの堤頂は普通の道路です

有間ダムは1986年竣工の埼玉県営のダムです。埼玉県営のダムは2020年時点で2ダムあり有間ダムと合角ダムです。(埼玉県のHPには権現堂調整池の堰も記載されていますが堤高が15m以下なので、ここではカウントしません。)上の写真の「彩の国 有間ダム」の表示も埼玉県推しの雰囲気を漂わせています。

有間ダムは中央土質遮水壁型ロックフィルダム

有間ダムの堤体と下流側
単なる山にしか見えませんがダムの堤体です

上の写真は有間ダムの堤体を堤頂から撮影したものです。ロックフィルダムは夏が近づいてくると草が生えてきて単なる山に見えてしまいます。有間ダムの特徴は機械稼働の要素がほとんどなく放流も洪水吐からの自然越流(ある水位に達するとその分だけ下流に放流される)方式です。肝心の洪水吐の写真を撮影するのを忘れたので次の機会に必ず撮影しようと思います。道のりはまだ長いので都道53号に戻って秩父方面に向かいます。

左側の青い構造物の奥に洪水吐がある模様

道の駅芦ヶ久保は定番の休憩所

道の駅芦ヶ久保で出会った燕の親子
以前にツバメの急旋回を撮影した道の駅芦ヶ久保ではツバメが子育て中でした

都道53号線を秩父方面に抜けて国道299号線に合流してすぐの場所に道の駅 果樹公園あしがくぼ があります。ここは駐車場、駐輪場も広く、小川の流れる風景も管理人お気に入りです。そういえば以前にもここで休憩しツバメを撮影しました。今回は巣作りも終わって、子育ての真っ最中のようでした。親ツバメがひっきりなしに餌を採ってきては子供に与えていました。子供の姿を見るにまだ巣立ちまでは少しかかりそう…世の中の親ってのは大変だ。

NC750SとNC750X
赤いのが愛車NC750S、その奥は兄弟ともいえるNC750X

駐輪場はたくさんのバイクが止まっていましたが、愛車NC750Sの兄弟NC750Xが止まっていました。こうやってみると確かにそっくりというかマフラーを含めたリア周りは全く一緒です。このNC750Sの手前にはRGVΓ(’96年式?)が停まっていますが、ブルーのLucky Strikeペイントは結構珍しいんじゃないかと、このブログを書くときに気付いた次第です。

この後、二瀬ダムに向かいます。 続く

秩父の浦山ダムと滝沢ダムにソロツーリング(滝沢ダム編)

某日のソロツーリングの続きです。恐ろしいヤマメの先は…行き止まりでした。そのまま国道140号まで引き返して滝沢ダムに向かいます。滝沢ダム手前には不動滝付近広場と呼ばれる滝沢ダムの堤体が良く見える広場があります。ここで一先ずNC750Sを停めて周辺を撮影。

  • 滝沢ダム下流の中津川
    清流ではありますが、激流の一歩手前です。
  • 滝沢ダムとループ橋
    滝沢ダムの堤高を国道140号線で登るために巨大なループ橋がかけられました
  • 放流中の滝沢ダムを下流側から望む
    ダム堤体の下側がやや霞んでいるのは放流の水しぶきの影響です

時期的に放流があるのでしょうがダム下流は清流を通り越して激流一歩手前です。140号の雷電廿六木橋(通称ループ橋)の向こうにダムの堤体が見える景色は非常に特徴的です。堤体に近づいていくと放流されている様子が遠くに見て取れました。滝沢ダム近辺のこの一帯は徒歩で散策できるように整備されていますが管理人が撮影したタイミングではCOVID-19の影響で途中で閉鎖されていました。

不動滝付近広場から出発してループ橋を通って滝沢ダム堤体に向かいます。ループ橋上からの堤体の様子は絶景ですが、写真を撮影するわけにもいかず残念。これは是非、実際に行ってみて体験していただきたいものです。

滝沢ダムの堤体からの絶景

滝沢ダムからループ橋を望む
滝沢ダムから下流側を望むとループ橋の全容が分かります

滝沢ダム堤体からの絶景です。滝沢ダムは先に訪れた浦山ダムに比べるとやや低い132mの堤高ですが堤頂長は長く貯水量でほぼ同じ大規模なハイダムです。ほぼ同時期に計画されたためか(但し浦山ダム竣工時期にやっと滝沢ダムは着工)ダム周りの階段や常用吐、洪水吐、減勢工などの印象が似ています。

  • 滝沢ダムのダム湖
    このダム湖は奥秩父モミジ湖と命名されています。
  • 滝沢ダムの放流とつり橋
    滝沢ダムの通常吐とつり橋が見えます
  • つり橋と放水と人
    つり橋に人がいます。放水の規模が大きいことがわかります

滝沢ダムの名物はやはり堤体から見るループ橋を含んだ人工物と自然の織りなすダイナミックな風景です。ループ橋はそもそも滝沢ダムの堤高を一気に道路で上るために作られておりその意味でも滝沢ダムからその風景を望むのは乙なものです。

秩父重力式コンクリートハイダム巡りのツーリング

滝沢ダムでNC750S
記念撮影です。付属のヘルメットホルダー使用中。

この日は国道140号沿いの浦山ダムと滝沢ダムをめぐる写真撮影のソロツーリングでした。残念ながら天気は曇り時々雨で恵まれたとはいえませんでした。しかし両ダムとも威容は非常に印象的なものでしたし、風景も楽しめました。

なお次回以降は同じく国道140号からアクセスできる二瀬ダム、合角ダムの撮影ソロツーリングの様子をお伝えする予定です。

秩父の浦山ダムと滝沢ダムにソロツーリング(清流に恐ろしいヤマメを見る!編)

某日のソロツーリングで浦山ダムを後にして県道73号を清流の上流に走り名栗方面に向かいました。

浦山川の上流
浦山川の上流はこの時期新緑が美しい渓谷です

浦山ダムの上流は浦山川

この清流は浦山川です。下流に下ると浦山ダムのダム湖である秩父さくら湖に繋がっています。この川沿いに県道73号線が走っていて地図上は名栗方面に抜けていますが、浦山渓流フィッシングセンターの先で通行止めになっています。

河童が釣りしてる

河童が釣りしてる!
河童が釣りしてるけどその先は?

浦山川沿いに県道73号線を上流に向かって走っている途中、色々なオブジェ?が飾られている一帯がありました。川に降りる階段では河童が釣りをしていて…その先は何だろうかと最初は分かりませんでした。川に降りてみようとNC750Sを道路わきに止めて階段から分からない像を見ると…

恐ろしい…ヤマメ(山女魚)

恐ろしいヤマメ
乳房も目立ちますが、本を読んでいる風なのが気になります

…何?最初見たときのインパクトが強すぎて何の像なのかさっぱり分かりませんでした。背中の特徴的な模様をみて…山女魚…ね。やっと気づきました。さきほどの河童はヤマメを狙って釣りをしている構図なのでしょう。この写真を撮影したのはまだ禁漁時期でしたが実際この近辺解禁になると渓流釣りが楽しめる比較的有名なポイントのようです。しかし、この山女魚が釣れると…恐ろしいかも。

県道73号線を引き返して国道140号線まで戻り滝沢ダムに向かいました。続く。

秩父の浦山ダムと滝沢ダムにソロツーリング(浦山ダム編)

某日、秩父の浦山ダムと滝沢ダムにソロツーリングに行ってきました。経路は所沢街道を抜けて299号線から140号線です。浦山ダムは秩父に入ってすぐ、140号線に入って左手に武甲山を見ながらしばらく走ったあたりに入口があります。まず、ダムを下から見るためにダム下流広場の標識に従って走ると、いい感じの橋があり…

浦山ダム下流の橋
ダムの撮影に最適な橋があります

日本で2番目の高さを誇る!

浦山ダムの堤体
浦山ダムの堤体を下流側から望む

橋から川の上流側を見ると浦山ダムの堤体が見えます。大きい!が印象です。正直に言うと「裏山ダム」と思って市街地から近いし小さなダムをイメージしていました。重力式コンクリートダムとして日本で2番目の高さを誇ります。

ダム堤体からの風景

秩父さくら湖(浦山ダムのダム湖)
浦山ダムのダム湖は「秩父さくら湖」と名付けられています

浦山ダムのダム湖は「秩父さくら湖」と名付けられています。国道140号線からアクセスしやすい埼玉県の比較的新しいダムのダム湖は浦山ダムの「秩父さくら湖」、合角ダムの「西秩父桃湖」、滝沢ダムの「奥秩父もみじ湖」と少し洒落た名前が付けられています。ちなみに140号線沿いには二瀬ダムもありますが、こちらは「秩父湖」…普通です。恐らく竣工時期が昭和30年代初頭であまり観光とか意識していなかったものと思われます。

浦山ダムから市街と武尊方面を望む
手前が秩父市街地、奥には天気が良ければ武尊山が見えるそうです

ダムの堤体から下流側を望むと秩父市街地を手前に天気の良い日には武尊山や日光連山辺りまで見通せるようですが…この日は曇り模様でかすんでいました。

浦山ダム名物は触るオブジェ

触れない鯉の後生車
触らないで の文字が切ない

私の勝手な判断によると浦山ダムの名物はオブジェです。上の写真は「鯉の後生車」。[ 「恋のお願い聞いてください後生だから」といって、一回、二回、三回と車を回すと願いが叶います。 ] との説明が付いたこのオブジェもコロナの影響で「触らないで」と書かれているのが切ないです。他にも「安産守尊像」や「五穀豊穣の亀」などのオブジェクトがありますが…是非ダムに行ってごらんになってください。

実用一辺倒のダムですが…

浦山ダムの堤体を側面から望む
浦山ダムの堤体を側面から望む

ダムは実用がまず重要ですが、設計者の意図なのか少しデザイン要素が伺える部分もあります。浦山ダムの場合、堤体上部のアーチ型のデザインが特徴的です。

NC750Sと記念撮影

NC750Sの記念撮影@浦山ダム
最近ヘルメットはホルダーに架けてます

最後にNC750Sと記念撮影。この後、県道73号線を名栗方面に抜けようとしましたが…通行止めでした。引き返して、滝沢ダムに行くことにしてダムツーリングシリーズが開幕したのです。

フルーツラインから秩父に抜ける国道140号線で広瀬ダムに寄る(ソロツーリング)

フルーツラインは若い実で一杯

某日、奥多摩から甲州に抜けてフルーツラインを通って、国道140号で秩父に抜けるルートでソロツーリングに行ってきました。日本で一番長い小説は「大菩薩峠」と言われていますが、奥多摩から甲州に抜ける途中に大菩薩峠に向かう道がありました。が…そちらには向かわず、フルーツライン方面へ。

フルーツラインの看板
フルーツラインの周りはその名の通りブドウ、モモの果樹園がです

フルーツライン沿いの果樹園前で記念撮影…設定ミスで露出オーバーになっています。この時期フルーツライン周辺の果樹園には桃とブドウの極若い実がなっていました。

ブドウの芽と極若い実
ブドウの極若い実がついていました。

特徴的なブドウの葉と蔦が空を向いて伸びている姿は正に「初夏」という感じでした。フルーツラインを国道140号方面に抜けると走りやすい道が続きます。しばらく緩いワインディングを進むとロックフィルダムの堤体らしきものが見えてきました。休憩を兼ねて寄ることにするとそこは広瀬ダム。山梨県が運営する多目的ダムです。

ダム堤体が国道から見える広瀬ダム

  • 広瀬ダムの看板
    広瀬ダムの看板です
  • 広瀬湖全景
    ロックフィルダムのダム堤体と水+山々のコントラストは絵になります
  • 広瀬ダム下流側の堤体
    下流側のダム堤体は国道140号から見えます。
  • 広瀬ダムの横越流堤
    広瀬ダムは洪水吐に加えて側面に越流堤があるのが特徴です

広瀬ダムは多目的ダムで治水、灌漑、上水取水、発電などが行われていますが、当初の目的は主に治水だったようです。笛吹川下流流域は盆地になっていることから水害が多い地域だったので昭和40年代から着工し昭和50年に完成しました。意外なことに当時、広瀬ダムは山梨県初の多目的ダムだったそうです。(現在では同じ笛吹川水系の琴川ダムも多目的ダムです。)

雁坂トンネルを抜けて秩父に至ると武甲山が…

更に国道140号線を進むと料金所があります。国道なのに有料道路なのか…と思いつつ後日無料区間を探したら…ないのです。なんと国道140号線の無料区間は「登山道」になっていて自動車では通行できません。この区間は昔から難所「秩父往還」として有名です。有料区間には「雁坂トンネル」があります。これが長い!日本の一般国道の山岳トンネルとして一番長い「6,625m」。2輪(軽車両)での通行料金は590円。長ーいトンネルを抜けて特徴の多い140号線を抜けて平地に降りてくるとそこは秩父。

武甲山の山容
非常に人工的である意味威容でもあります

武甲山の魁偉な姿が望めます。武甲山は明治初期までは秩父の名峰として有名でした。明治中期から石灰岩の採掘がはじまり現在に至っては上の写真のような姿になっています。管理人出身の高知県にも鳥形山という同じように削られちゃった山があります。同じようなものかあと思いつつ、秩父の市街地から簡単に姿が望める武甲山の方が痛々しくも魁偉な感じを受けました。多分削られた分は、都心のビルの材料として使われていることでしょう。

この後は道の駅芦ヶ久保に寄ってから秩父青梅線を経由して帰宅しました。

江の島 ツーリング(NC750X)

NC750Xをレンタルして夏の終わりの江の島までソロツーリングに行ってきました。写真は残念ながら江の島で撮影したものだけで、肝心のバイクの写真を撮っていませんでした。
夏の終わりの江の島はまだまだ若者…だけじゃなく老若男女問わずサーフィンや釣り、散歩、雰囲気を楽しむ人々で一杯でした。田舎育ちなもので人が多いところは苦手ですがそれでも楽しい雰囲気には心が持ち上がるような気がしました。

  • 夏の終わりの江の島ーたくさんのサーファー
    夏の終わりの江の島ではまだたくさんのサーファーがサーフィンを楽しんでいました。
  • 夏の終わりの江の島ー境川
    江の島は境川の陸繋砂洲が発達し半島状になっていたものが浸食と海進によって島になった地形とされています。
  • 夏の終わりの江の島ー片瀬西浜
    まだ夏の余韻の残る江の島の片瀬西浜

NC750Xインプレッション
この日はレンタルしたNC750Xで江の島方面にツーリング。まずNC750Xは意外と車体が大きく高く、168cm短足の私の場合、両足のつま先でぎりぎり支えられるくらいの高さ。走りだせば全く気になりませんが、取り回しや渋滞時は少し気を遣います。
排気量のわりに貧弱とされるエンジンは低回転側のトルクが厚く、街乗りでは全くパワー不足を感じることはありませんでした。また江の島の帰りは自動車専用道路である西湘バイパスと小田原厚木道路を走行しましたが、非常にスムーズでまた大型のバイザーのおかげで風圧も軽減されていたのは好印象でした。
但し東名高速で5速-4000rpm、6速-3500rpm程度で巡行時にエンジン回りとタイヤノイズ、フレームの共振するような細かい振動がありました。原因は分かりませんがフレーム強度のバランスとエンジンの調整が2014年モデルでは熟成不足だったのかとも思いました。
なお、NCといえばフロントのラゲッジスペース。やはり圧倒的な便利さです。更にこのレンタルした車体はオプションのラゲッジボックスもついていて2泊位の荷物は優に乗せられそうでした。
後日談になりますがこの車体は後に売り出され、購入検討した一台でもあります。オプションでフルパニアがついて迷ったのですが、上記の振動の件がどうしても気になって購入には至りませんでした。

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