ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

カテゴリー: 冬 ( Winter in Japan ) (6ページ目 (9ページ中))

2つの堰堤を巡るツーリング(2)-大橋ダム

機械室の中の機械がみえる

大橋ダムの機械室(2020年12月)
大橋ダムの機械室(2020年12月)

大橋ダムの右岸側から天端を歩いていくとまず機械室があります。機械室の中のモーターやワイヤーの巻き上げ機が見えるのが珍しい。機械室の上に立っているのは小型の基地局アンテナか?不明です。

テラスが格好良い

大橋ダムの目視点検用テラス?(2020年12月)
大橋ダムの目視点検用テラス?(2020年12月)

大橋ダムの中央付近にはテラスがあります。270°位の視界は絶景かもしれませんが見るからに手すりが低いうえに古い…こわごわ行ってみようかと思いましたが「立ち入り禁止」。良かった。高いところ苦手です。

合流点にダムがある

大橋ダム天端から下流を望む(2020年12月)
大橋ダム天端から下流を望む(2020年12月)

大橋ダムは吉野川本流と支流葛原川の合流直前の本流側にあります。ダム天端から下流側を見ると左手が葛原川の上流、右手が吉野川下流という比較的珍しい風景が望めます。

明日も大橋ダム周りの風景を紹介します。

2つの堰堤を巡るツーリング(1)-大橋堰堤

突然現れるダム堤体はかなり感動的

大橋ダム堤体(2020年12月)
大橋ダム堤体(2020年12月)

大橋ダムは国道194号から比較的近くにあります。高知市側から本川トンネルの手前から東の向きに入るとダム湖側から、トンネルを抜けてから東向きに入ると下流側からのアプローチになります。今回は下流側からのアプローチを選択。しばらく走っているといきなりダムの堤体が現れてちょっと感動的。下流側からのアプローチがお勧めです。

「堰堤」ってダムのことです

大橋堰堤の表示(2020年12月)
大橋堰堤の表示(2020年12月)

現在では大橋ダムですが建設当初は「大橋堰堤」と呼んでいたようです。随分古めかしい呼び方ですがそれもそのはず建設開始は昭和12年で昭和14年竣工。堰堤の呼び名は当時「ダム」と呼ぶのが一般的ではなかったか、あるいは敵性語なので「ダム」の言葉を避けたのかは不明です。

ただ戦後の昭和27年に建てられた「石小屋堰堤」の碑もあるように当時は「ダム」より「堰堤」の方が一般的な呼称だったのだろうと推察しています。

ダム湖ではなく「貯水池」

大橋貯水池を堰堤天端から望む(2020年12月)
大橋貯水池を堰堤天端から望む(2020年12月)

大橋ダムでできたダム湖は「~湖」と呼ばれることが多いですが、大橋ダムの場合「大橋貯水池」。近所にある長沢ダムも「長沢貯水池」。でも流域下流の早明浦ダムは「さめうら湖」。建設年次が古い場合「貯水池」になっているのかもしれません。

次回は大橋ダムの風景を掲載します。

清流ばかりでもない仁淀川水系

仁淀川水系でもこんなところも

チュウサギ、コサギ、オオバン(2020年12月)
チュウサギ、コサギ、オオバン(2020年12月)

清流として知られる仁淀川ですがその水系にはいわゆる「清流」とは言いかねる川もあります。その代表格「宇治川」。普段は水量が少なく生活排水も多いことからおよそ「清い」とは言いかねます。逆に生物は多くこの時も多くの鳥がお食事中でした。鳥は詳しくありませんが、真ん中で魚をくわえているのがチュウサギ、その前方小型の2羽がコサギ、後ろがオオバンと思われます。

アオサギもいました

アオサギ(2020年12月)
アオサギ(2020年12月)

この写真はアオサギ。他にもマガモやヒドリガモと思われる鳥も多数いました。(写真は撮り損ねました。)冬場の宇治川は流量が少ないことが多く、また生活排水のお蔭で水温高目+餌が多いで鳥たちに人気なのかもしれません。

アオサギとチュウサギは上手くいっていないのか?

アオサギとチュウサギのあっち向いてホイ(2020年12月)
アオサギとチュウサギのあっち向いてホイ(2020年12月)

近所の人の証言によるとアオサギとチュウサギはこの建物の屋根の上で日向ぼっこしていることが多いそうですが…なんか喧嘩してる夫婦みたく見えます。

次回から大橋ダム+長沢ダムツーリングの写真を掲載します。

仁淀川をめぐるツーリング(4)ー道を間違え吉野川上流到着

道を間違えたらしい…

国道194号から見る笹ヶ峰と寒風山(2020年12月)
国道194号から見る笹ヶ峰と寒風山(2020年12月)

実はこの回の目的地は仁淀川上流にありまた流域最大の大渡ダム…でしたが、寒風山トンネルの標識が現れて曲がるべきところをまっすぐ来てしまったことに気付きました。写真正面に見えるのは四国山地の笹ヶ峰、稜線を辿って左側は寒風山です。左側に見えている渓流は…仁淀川水系ではなく吉野川水系の桑瀬川。

そう言えばダム湖に上流側から…

大橋貯水池から笹ヶ峰を望む(2020年12月)
国道194号から見る笹ヶ峰と寒風山(2020年12月)

結論から言うと国道33号線沿いにある大渡ダムに行く道は途中で西向きに曲がらないといけないのですが見落としてそのまま194号線を来てしまったようです。そういえばダム湖らしいところに上流側からアプローチしたような気がします。これが194号線沿いにある大橋貯水池で吉野川流域の大橋ダムが形成するダム湖です。

高知市側から進むと仁淀川は下流側からのアプローチなのでダム湖の前に必ずダムがあるはず…。迷い道もツーリングの醍醐味だと思っているので許してください。

大橋貯水池からは笹ヶ峰が良く見えています。

大橋貯水池にはつり橋がかかっている

大橋貯水池のつり橋(2020年12月)
大橋貯水池のつり橋(2020年12月)

上の写真は大橋貯水池に掛かっているつり橋から撮影したものです。国道194号線沿いに公衆トイレ(汲み取り式)がありそこから大橋貯水池の対岸向きにつり橋が掛かっています。対岸の山沿いには遊歩道が整備されていますが…冬場一人で歩く勇気はありませんでした。大人ですから。

この日はこのまま帰宅。実はこのダム湖が大橋貯水池であることは帰宅後調べてから分かったこと。大橋ダムは要取材と決心し後日ツーリングに。その写真はまた後日。

明日は田舎のその辺の風景を掲載します。

仁淀川をめぐるツーリング(3)ー仁淀ブルーは…留守っぽい

水が少ないなあ

仁淀ブルー?(2020年12月)
仁淀ブルー?(2020年12月)

最近仁淀川流域は仁淀ブルーで売り出し中で上の写真も水が多い時は深いブルーが見られる場所ですが…水が少なくブルーというより底が丸見えです。白く写っているのはこの場所に降りてくるときの歩道の手すりと国道のガードレールです。タイミングがちょっと悪かった。

キレイなことは間違いない

仁淀川上流の岩と水(2020年12月)
仁淀川上流の岩と水(2020年12月)

仁淀ブルーという感じではありませんが、清流の美しい風景には違いありません。夏の時期はこの場所だと魚が群れているのが良く見えます。また時期を変えて撮影に行こうかな。

これが一番ブルーっぽい

分水第三発電所のブルー(2020年12月)
分水第三発電所のブルー(2020年12月)

上の写真は仁淀川本流ではなくて支流の枝川川にある分水第三発電所の堰です。結構な水深がありますが水底が良く見えまた森の緑が映り込んでブルーのイメージに近いかもしれません。

なお仁淀川水系は水辺利用率が全国有数の高さです。ダムで水力発電や上水道の利水を行うと同時に水辺で水遊びや釣りをする人も多いというのが仁淀川の特徴です。

仁淀川をめぐるツーリング(2)ー名越屋沈下橋の下

下流側には苔がついてる

名越屋沈下橋の下の風景(2020年12月)
名越屋沈下橋の下の風景(2020年12月)

橋の姿が川面に写って美しい風景です。橋の下流側はコケが着いていたり汚れが目立つ一方で橋の底面や橋脚は汚れていません。やはり時々沈下して水が流れるので下流側以外は汚れが流されるのでしょう。水底に規則的に模様のように見えているのは護岸のブロックです。

上流側はやっぱりキレイ

名越屋沈下橋の上面(2020年12月)
名越屋沈下橋の上面(2020年12月)

確認のために橋の上流側が見える写真を再掲載。上流側はきれいですが、橋の端は少し苔が付いています。真ん中の方が流れが強くて端はあまり流れがないからでしょう。

沈下橋の下から上流側を望む

名越屋沈下橋の上流側(2020年12月)
名越屋沈下橋の上流側(2020年12月)

沈下橋の下から上流側を望んだ風景です。奥に工場のようなものが見えていますが、調べたところエコサイクル高知、産業廃棄物の最終処理場です。日本随一の清流のそばに最終処理場があるというのは感慨深いものがあります。

清流や沈下橋というと人里離れた田舎のイメージかもしれませんが、名越屋沈下橋は高知市内から30分程度。機会があればぜひ行ってみてください。私の下手な写真では伝えきれない心が洗われるスポットです。

次回は仁淀ブルーを。

仁淀川をめぐるツーリング(1)ー名越屋沈下橋

国道から沈下橋が見えます

名越屋沈下橋@仁淀川(2020年12月)
名越屋沈下橋@仁淀川(2020年12月)

国道33号線の仁淀川橋手前で分岐する国道194号線をしばらく北上すると沈下橋が国道からも見えます。これが名越屋沈下橋。高知県では四万十川の沈下橋が有名ですが、仁淀川にも数か所あります。最下流にあった沈下橋は平成年間に立派な橋にかけ替えられ、現在ではこの名越屋沈下橋が仁淀川再下流の沈下橋です。

沈下橋を通ってみる

名越屋沈下橋の上面(2020年12月)
名越屋沈下橋の上面(2020年12月)

国道194号側から日高村側に渡ったところから撮影しました。沈下橋はちいさく質素なイメージがありますが、名越屋沈下橋はある程度の大きさの自動車も通行するのでかなり頑丈に出来ている印象です。橋の向こうに向かって右側に所々出っ張ったところがありますが、歩行者(+自転車)と自動車の行交い用のスペースです。下流側に設置されていて越流時にものが引っかからないように工夫されています。

水清ければ魚棲まず、というけれど

仁淀川の鯉(2020年12月)
仁淀川の鯉(2020年12月)

そんなことはありません。仁淀川は水質(BOD)の上で日本一になるほどの清流ですがちゃんと鯉がたくさん泳いでいました。(この時期、アユはいません)。よく見ると体高が高く黒っぽい鯉と体高が低く白っぽい鯉が混じっています。体高が高いのは飼育系、低いのがノゴイ系とされていますが詳しいことは分かりません。ともかく、清流にも魚は棲むということです。

明日は沈下橋下の風景を掲載します。

四国最南端を目指すツーリング(7)-高知県西部の風景

後姿の銅像はジョン万次郎

中岡万次郎の銅像(2020年12月)
中浜万次郎の銅像(2020年12月)

足摺岬に到着した時の写真に後姿が写っていたのは、ジョン万次郎こと「中浜万次郎」。漁に出たら黒潮に流されて漂流。伊豆諸島の無人島でアメリカの船に助けられてそのままハワイまで行き、米国本土まで渡ったのが彼です。ハワイまでは一緒に漁に出た漁師も一緒だったようです。

関東ではあまり見ない避難タワー

大岐の津波避難タワー(2020年12月)
大岐の津波避難タワー(2020年12月)

この建造物は津波が来た際の避難タワーです。高い建物が多く、また極端な巨大津波発生の確率が低いとみられているため東京湾沿岸で見ることはありません。一方、南海トラフ地震が発生すると巨大津波の発生が予想される高知県の海岸線では頻繁に見かける構造物です。役に立たないのが一番ですが、備えあれば憂いなしとも言えます。

土佐の小京都中村の大文字山

中村の大文字山(2020年12月)
中村の大文字山(2020年12月)

足摺岬のある土佐清水市の高知市側は四万十市です。四万十市は中村市と西土佐村が合併してできた市で、旧中村市は土佐の小京都として有名です。応仁の乱の際に時の関白一条教房が戦乱を嫌って領地である中村に下向してきたことが京都との縁になっています。この後、一条氏は戦国大名化しますがその過程で京の文化を中村の地に再現しようとしたものと思われます。

中村には京の地名と同じものが複数あり、京の地を中村の似た風景で偲んだのかもしれません。大文字山もその一つでしょう。

足摺ツーリングのシリーズはこれで終了。次回から山に向かいます。

四国最南端を目指すツーリング(6)-足摺岬の風景

天狗の鼻から足摺岬灯台を見る

天狗の鼻から見る足摺岬灯台(2020年12月)
天狗の鼻から見る足摺岬灯台(2020年12月)

足摺半島の先端部は犬吠埼野島崎のように一つの岬が突出しているというよりも半島先端部も細かな多くの岬で出来ています。足摺岬灯台付近もそのような岬が多くあり、天狗の鼻と呼ばれるところから足摺岬灯台を望んだ風景です。手前の岬の上部には展望台があり、正面に太平洋、右手に足摺岬灯台、左手に天狗の鼻からなる素晴らしい眺望を楽しめます。

天狗の鼻

展望台から望む天狗の鼻(2020年12月)
展望台から望む天狗の鼻(2020年12月)

展望台から天狗の鼻を望みます。海面に伸びる磯の形を天狗の鼻に見立てたのでしょうか。足摺岬灯台から天狗の鼻を回って展望台の経路で撮影しながら、ゆっくり回って40分程度。ちょうど良い散歩道です。(一部舗装がないので運動靴をお勧めします。)

ヤブツバキの変わり枝

足摺岬のヤブツバキ変わり枝(2020年12月)
足摺岬のヤブツバキ変わり枝(2020年12月)

足摺岬は大規模なヤブツバキ自生地です。椿園のように環境が一定ではないせいか、変わり枝が多く見られます。写真は普通のヤブツバキに比べて小ぶりで色合いがピンクに近い変わり枝です。この他にも紫がかったものが散見されました。整備された椿園とはまた別の楽しみがあります。

次回は足摺岬ツーリング最終回にします。

四国最南端を目指すツーリング(5)-足摺岬の灯台周りの風景

青空に映える足摺岬灯台

足摺岬灯台全景(2020年12月)
足摺岬灯台全景(2020年12月)

足摺岬灯台を海側から撮影した写真です。有名な灯台ですが、観光で上ることは出来ません。また2008年に足摺岬のレーマークビーコンが廃止されたため電波塔が灯台周りにありません。灯台下のヤシの一種ビロウの木が特徴的です。

弘法大師は亀を呼んだらしい

亀呼場の亀像(2020年12月)
亀呼場の亀像(2020年12月)
足摺岬から南を望む(2020年12月)
足摺岬から南を望む(2020年12月)

弘法大師は足摺岬の先で亀を呼びよせて沖磯で海上安全を祈願したとか。なんとなく亀のような沖磯が岬先端からは見えます。この沖磯の南側には水平線が広がりますが、陸地はニューギニア島までありません。広い太平洋が拡がります。

足摺野地菊(2020年12月)
足摺野地菊(2020年12月)

足摺岬の植生は椿が有名ですが写真の足摺野路菊も特徴的な種類です。野路菊は西日本では比較的広く分布していますが、この足摺野路菊は葉の周りが白く縁取られる点で通常の野路菊とは異なり足摺から愛媛県の佐田岬まで分布する固有種です。

次回は足摺岬近辺の別の岬や展望台からの風景を紹介します。

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