小田原城は大きかった…

小田原城址公園のハス
小田原城址公園のハス

一夜城から車で小田原城に移動します。一夜城に上るのが結構大変で、余程若くて体力に自信がない限りは自動車移動が無難です。よく考えると大城郭とそれを落とそうという大軍の陣ですから「一駆け」の距離にある方が不自然ですね。

写真は小田原城址公園のハス。2000年前の種を発芽させて…というあの大賀ハスです。ちなみにハスとスイレンの違いって分かりますか?こちらで紹介してます。この写真とリンク先の睡蓮の写真を比べると全然違うのが分かると思います。

小田原城の馬出門枡形(2021年7月)
小田原城の馬出門枡形(2021年7月)

堀越しに馬出門枡形を撮影したのが上の写真です。門のところで壁が90度曲がって門に殺到する敵を矢狭間や鉄砲狭間から狙い撃ちする気満々の作りです。

馬屋曲輪の矢狭間から馬出門枡形を見る(2021年7月)
銅門前の矢狭間から馬出門枡形を見る(2021年7月)

全体的に「立ち入り禁止」の場所が多い日本の観光地ですが、小田原城の銅門手前の土塁の上の塀まで上がる階段は特に掲示がなかったので登って矢狭間から馬出門枡形を撮影したのがこの写真。まさに狙い撃ちです。

小田原城の銅門(2021年7月)
小田原城の銅門(2021年7月)

小田原城の銅門です。銅門をくぐると二の丸です。歩いている人は歴史マニアの友人。左右の鉄砲狭間、矢狭間から狙われながらの登城です。

小田原城の威容(2021年7月)
小田原城の威容(2021年7月)

時代劇で江戸城役を担うのは多くの場合姫路城ですが、小田原城も使われることがあるそうです。(歴史マニア曰く)電線は余計ですが、この角度から見る小田原城天守閣はなかなかの威容。残念ながら再建天守ですが。

天守閣から一夜城方面を望む(2021年7月)
天守閣から一夜城方面を望む(2021年7月)

天守の最上階は展望台になっています。一夜城方面を見てみると…どこかわかりません。単なる山。と思っていたら、訳知り顔のオジサンが「あそこに一夜城というのがあってね」という話を同行の方にしている横で含み笑いの歴史マニア。「だって自分たちそっちから取材済みで勝ってるって思った」って。そんなんで勝っても仕方がないと思いつつ、やっぱ勝ってるなと同感な大人げない管理人です。

小田原城から一夜城を望む(2021年7月)
小田原城から一夜城を望む(2021年7月)

一夜城方向を望遠で撮影した写真です。写真やや左側、右側の手前の山の奥の小高い山が一夜城と思います。この場所であそこを見ながら、
「殿、大事でございます。」
「何事じゃ。」
「はっ、敵陣の奥に城が出来ております。」
「城じゃと。そのようなもの昨日まで無かったではないか。」
「しかし、こちらからご覧ください。」
「っぐ。なんと、なんとしたこと、一夜にして城を築いたと申すか…」
などというやり取りが頭に思い浮かんできました。実際のところどうだったんでしょうねえ?

小田原おでんの店構え(2021年7月)
小田原おでんの店構え(2021年7月)

一夜城から小田原城見る、小田原城から一夜城見るプロジェクトも終わったし、帰ります。駐車場への移動中+車中で友人の「小田原評定で評判が悪いけど、北条氏康はバランスの取れた名将だった」話を拝聴。確かに一面だけから物事見てちゃだめだなあと思った次第。

昼食。小田原はその海産物を活かした練り物が名物でそれをさらに活かしておでんが有名だそうです。

歴史マニアの友人の職業はおでん屋。おでん屋が案内してくれるおでん屋に間違いはありませんでした。ただ、「俺の大根の方が旨いでしょ」って聞かれて回答に困る私でした。

※ここのおでんは若い出汁が特徴で出汁も香りが強く大根はさらりと煮あがっているのが特徴。友人のおでんはこなれた出汁が特徴で香りより色々なネタからでた味が特徴。大根は一晩以上出汁を含ませてジワッと味が出てくるのが美味。どちらも美味しいので少し困った次第。

次回は深城ダム辺りへ。