
安全運転で行こう
2週間連続で多忙のため外出できませんでした。そうだ明日はツーリングに行こう。大好きな大菩薩ラインで紅葉なんか楽しんで来ようと思います。そうそう、留浦浮橋からの風景もずいぶんキレイになっているのじゃないかなあ。
それに、そろそろ写真撮影しないとまた過去の写真から掲載になってしまいそう。やっぱり、とれたて新鮮な方が良いですよね。食べ物も、写真も。
ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

フルーツラインはブドウ、モモ、柿が植わっていますが今の時期は柿の実が実っているのが目立ちます。実の大きさを見る限りは収穫時期だと思われますが、作業等はやっていませんでした。私のイメージする柿はどちらかというと背の低いかぼちゃのようにポッチャリ形の柿ですが、ここで撮影した柿はもっと背が高くて可愛らしいものでした。筆ガキとポッチャリの中間で大きくなったようというのが私の感想。

端的に言うとハート形。その柿が寄り添って実っているのは本当にlovely。いや柄にもない単語を使うと少し照れます。11月には柿も終わってフルーツライン近辺は閑散としてしまうのかな?また行ってみることにします。

国道411号(青梅街道)を柳沢峠から下って、甲府盆地に入ったところが甲州市です。盆地に降りる途中に大菩薩峠方面に向かう県道がありますが、この日は素直に降りてフルーツラインを国道140号(秩父往還)方面へ。フルーツラインの途中にちょうど休憩して写真を撮影するのによい場所があります。
この日は富士山がばっちり見えて素晴らしい景色。フルーツラインはブドウ、モモ、柿などの果樹園が両側に続いていますが、今は収穫がひと段落しているのは静かな雰囲気。写真は奥から富士山、黒岳、大菩薩嶺の山すそ、ブドウ畑にNC750S。最高の一日ここから秩父方面或いは富士吉田方面に向かうか迷いましたが、自重して大月方面に向かいました。

大菩薩ラインを柳沢峠から下ってくるとヨウシュヤマゴボウが目立っている場所がありました。枯れた草やススキの中で赤黒く身を付けている姿はなかなかのものです。ブドウのような房状になっていますがブドウの仲間ではなくナデシコ目ヤマゴボウ科だそうです。

ヨウシュヤマゴボウは全草に毒があるという説と完熟果には毒がないという説があります。もっとも食欲をそそるかどうかは感性次第というか…そそりません。

美しい紅葉も秋の色彩ですが、ヨウシュヤマゴボウのそれはそれは目立つ赤~赤紫色も秋の色彩といえるかもしれません。

奥多摩湖を抜けて大菩薩ラインを走っているとだんだんと紅葉した木が増えてきました。写真撮影をするために見通しの良い場所にNC750Sを停めてカメラを準備。右手の山の上に見える紅葉を撮影する前に、目の前のアジサイに気づきました。この時期にアジサイ?と思いましたが、葉を見ても花を見てもアジサイ(ヤマアジサイ)です。この木だけでなく少なくない数咲いていたので狂い咲きという訳ではないと思います。

ヤマアジサイは様々な栽培品種の原種となっています。山野草の中でさほど珍しいという訳ではありませんが、この時期に咲いているのは…不思議な気がします。よく観察すると同じアジサイでも葉が小さいものがありました。明らかに別の種類です。

葉が小ぶりで赤みがかった茎が見えているので野生のアマチャの一種と思われます。この写真の奥に大きな葉のヤマアジサイが見えています。アマチャは「花まつり(灌仏会)」で仏さまにかけるあのアマチャの原料です。チャと名前がつきますが茶ではなくアジサイ(Hydrangea)の一種です。

栽培されている花のように整ったものばかりではありませんが、虫食いがあったり葉が切れていたりしながらも花をつけている姿は可憐でもあり力強くもあります。ツーリングでは思わぬ出会いがあるものです。

東京から見ると青梅街道(国道411号)は東京都心から青梅までつながっている印象が強いですが終点は甲府です。青梅を抜けて奥多摩湖畔にいたりそこから更に山に向かって登っていき、甲府盆地に向けて下ります。奥多摩湖畔から大菩薩峠入り口までの上り下りの経路は「大菩薩ライン」と命名されています。
この大菩薩ライン、緩いカーブが続いたかと思うと突然ヘアピンカーブが登場するなどリズムの変化が楽しいワインディングで実際ツーリングの名所でもあります。奥多摩から山を登りきったところが柳沢峠です。上の一枚はその柳沢峠から富士山を望んだ風景です。普段から風景の良い場所ですが、空気が澄んでいるときでないとここから富士山を望むことはできません。この時は「最高」といっていいコンディションでした。
明日以降、大菩薩ライン近辺の秋の風景を掲載しようと思います。

昨年、令和元年は台風の被害が大きい年でした。特に千葉県や伊豆大島で多くの家屋で屋根を飛ばされる被害が発生するなど全国的に注目されました。台風が来れば海沿いでは風と波の被害が大きくなりますが、山では土砂崩れの被害が大きくなります。土砂崩れの被害は一回の大雨で発生するというよりは、何回かの雨がボディブローのように効いて限界を超えると発生します。
大菩薩嶺周りのように幹線ではない山道が続く場所では複数の土砂崩れや道路の崩落が発生していることは珍しくありません。幹線ではないため復旧もやや後回しになっている印象がありますが、地元にとっては山中の林業を支える重要なインフラでもあります。先日(令和2年9月)に塩山停留所大菩薩嶺線を通過しようとしたときは残念ながら通行止めでした。この10月1日に通行規制が解除になったようですので、周辺が冬季閉鎖になる前に一度は再訪したいと思ってます。

大菩薩嶺の麓の林道ツーリングシリーズが続きます。秋に開花する花々が咲いていましたがこれはその一つ「ナギナタコウジュ」(と思う)。シソ科らしい葉と花の付き方が特徴的な野草です。林道沿いには様々な野草の花が咲いていて目移りしながら、でもよそ見にならないように注意してのツーリングでした。
ナギナタは確かにそんな感じの形なので分かりましたが「コウジュ」の意味が分かりませんでしたので調べました。「香薷」と書いてコウジュでシソ科全般を指すこともありますが、特にこのナギナタコウジュを指すことが多いようです。全草を乾燥させたものに薬効があるとされていてWikipediaには「薬効は、利尿や、血行をよくして発汗を促進する作用があり…」との記載があります。
そういえばかぎけん花図鑑の今日の誕生花はサルビア。同じシソ科ですがずいぶん姿かたちが異なるのも面白いところです。

虎杖と書いて「イタドリ」です。この歳になるまでイタドリに花が咲くことを知りませんでした。イタドリそのものは非常に身近に知っていて、特に管理人の出身地である高知県ではあく抜きして食用にします。昔は山野草としてその辺の山で採ってきていました。昨今ではスーパーマーケットで販売されることもあり、その辺のイタドリを採っていると怒られるケースもあるようです。まあ、それは当然で昔の方が鷹揚すぎでした。
ちなみにイタドリのお味は独特の歯ごたえが面白い食材で、炒め物などにして食べます。都心でも道端に時々生えていますが、大きくないと食べるところがないのでその辺のは食用には向きません。山に生えている「太っとい」のが食べるのには向きます。
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