ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

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フルーツラインから望む富士山

フルーツラインから富士山を望む(2020年10月)
奥に見えているのはブドウ畑です

国道411号(青梅街道)を柳沢峠から下って、甲府盆地に入ったところが甲州市です。盆地に降りる途中に大菩薩峠方面に向かう県道がありますが、この日は素直に降りてフルーツラインを国道140号(秩父往還)方面へ。フルーツラインの途中にちょうど休憩して写真を撮影するのによい場所があります。

この日は富士山がばっちり見えて素晴らしい景色。フルーツラインはブドウ、モモ、柿などの果樹園が両側に続いていますが、今は収穫がひと段落しているのは静かな雰囲気。写真は奥から富士山、黒岳、大菩薩嶺の山すそ、ブドウ畑にNC750S。最高の一日ここから秩父方面或いは富士吉田方面に向かうか迷いましたが、自重して大月方面に向かいました。

ヨウシュヤマゴボウは独特で目立つ(大菩薩ラインツーリング)

ヨウシュヤマゴボウの全体
赤紫の茎が何とも目立ちます

大菩薩ラインを柳沢峠から下ってくるとヨウシュヤマゴボウが目立っている場所がありました。枯れた草やススキの中で赤黒く身を付けている姿はなかなかのものです。ブドウのような房状になっていますがブドウの仲間ではなくナデシコ目ヤマゴボウ科だそうです。

ヨウシュヤマゴボウの未熟果と完熟果
全草毒があるけど完熟果は毒がないという説もあります

ヨウシュヤマゴボウは全草に毒があるという説と完熟果には毒がないという説があります。もっとも食欲をそそるかどうかは感性次第というか…そそりません。

ヨウシュヤマゴボウの完熟果
ヨウシュは洋種でヤマゴボウとの違いは実の部分の茎も赤いところです

美しい紅葉も秋の色彩ですが、ヨウシュヤマゴボウのそれはそれは目立つ赤~赤紫色も秋の色彩といえるかもしれません。

大菩薩ラインのヤマアジサイとアマチャ(この時期に!)

ヤマアジサイ(2020年10月 大菩薩ライン)
大きな葉に小ぶりな花が着くヤマアジサイ

奥多摩湖を抜けて大菩薩ラインを走っているとだんだんと紅葉した木が増えてきました。写真撮影をするために見通しの良い場所にNC750Sを停めてカメラを準備。右手の山の上に見える紅葉を撮影する前に、目の前のアジサイに気づきました。この時期にアジサイ?と思いましたが、葉を見ても花を見てもアジサイ(ヤマアジサイ)です。この木だけでなく少なくない数咲いていたので狂い咲きという訳ではないと思います。

ヤマアジサイ(2020年10月 大菩薩ライン)
この時期にアジサイ?

ヤマアジサイは様々な栽培品種の原種となっています。山野草の中でさほど珍しいという訳ではありませんが、この時期に咲いているのは…不思議な気がします。よく観察すると同じアジサイでも葉が小さいものがありました。明らかに別の種類です。

アマチャ(2020年10月 大菩薩ライン)
葉が小ぶりでに茎が赤くなるのがアマチャの特徴

葉が小ぶりで赤みがかった茎が見えているので野生のアマチャの一種と思われます。この写真の奥に大きな葉のヤマアジサイが見えています。アマチャは「花まつり(灌仏会)」で仏さまにかけるあのアマチャの原料です。チャと名前がつきますが茶ではなくアジサイ(Hydrangea)の一種です。

アマチャの花(2020年10月 大菩薩ライン)
アマチャの花。両性花はごく小さく、装飾花が赤色が入るものが多い

栽培されている花のように整ったものばかりではありませんが、虫食いがあったり葉が切れていたりしながらも花をつけている姿は可憐でもあり力強くもあります。ツーリングでは思わぬ出会いがあるものです。

柳沢峠から見る富士山(大菩薩ラインツーリング)

柳沢峠からみる富士山(2020年10月)
富士山を見るには運が必要です

東京から見ると青梅街道(国道411号)は東京都心から青梅までつながっている印象が強いですが終点は甲府です。青梅を抜けて奥多摩湖畔にいたりそこから更に山に向かって登っていき、甲府盆地に向けて下ります。奥多摩湖畔から大菩薩峠入り口までの上り下りの経路は「大菩薩ライン」と命名されています。

この大菩薩ライン、緩いカーブが続いたかと思うと突然ヘアピンカーブが登場するなどリズムの変化が楽しいワインディングで実際ツーリングの名所でもあります。奥多摩から山を登りきったところが柳沢峠です。上の一枚はその柳沢峠から富士山を望んだ風景です。普段から風景の良い場所ですが、空気が澄んでいるときでないとここから富士山を望むことはできません。この時は「最高」といっていいコンディションでした。

明日以降、大菩薩ライン近辺の秋の風景を掲載しようと思います。

フルーツラインから富士山を望む(甲州方面ツーリング)

フルーツラインから富士山を望む
富士山は甲府盆地からも望めます

実をいうとNC750Sを購入してソロツーリングに出かけるようになるまで関東地方の地理は全くと言っていいほど把握していませんでした。あちこちに出かけてみると、私にとって思わぬところ(地理的には当たり前なところ)から富士山は見えるのです。

甲府盆地への訪問自体が人生史上数回しかありませんが、9月中旬のツーリング時に初めて甲府盆地から見る富士山を撮影することが出来ました。残念ながら曇り加減で頂上近くが一部見えるだけですが間違いなく富士山と分かります。晴れている日ならまさに絶景なんだろうと想像される一枚です。

塩山停留所大菩薩嶺線通行止め(令和2年9月)

塩山停留所大菩薩嶺線の通行止め
大雨の影響で崩落した道路の復旧工事のため通行止めでした。

昨年、令和元年は台風の被害が大きい年でした。特に千葉県や伊豆大島で多くの家屋で屋根を飛ばされる被害が発生するなど全国的に注目されました。台風が来れば海沿いでは風と波の被害が大きくなりますが、山では土砂崩れの被害が大きくなります。土砂崩れの被害は一回の大雨で発生するというよりは、何回かの雨がボディブローのように効いて限界を超えると発生します。

大菩薩嶺周りのように幹線ではない山道が続く場所では複数の土砂崩れや道路の崩落が発生していることは珍しくありません。幹線ではないため復旧もやや後回しになっている印象がありますが、地元にとっては山中の林業を支える重要なインフラでもあります。先日(令和2年9月)に塩山停留所大菩薩嶺線を通過しようとしたときは残念ながら通行止めでした。この10月1日に通行規制が解除になったようですので、周辺が冬季閉鎖になる前に一度は再訪したいと思ってます。

大菩薩嶺の麓 ナギナタコウジュ

ナギナタコウジュー大菩薩嶺林道
シソ科らしい葉と花の付き方が特徴的です。

大菩薩嶺の麓の林道ツーリングシリーズが続きます。秋に開花する花々が咲いていましたがこれはその一つ「ナギナタコウジュ」(と思う)。シソ科らしい葉と花の付き方が特徴的な野草です。林道沿いには様々な野草の花が咲いていて目移りしながら、でもよそ見にならないように注意してのツーリングでした。

ナギナタは確かにそんな感じの形なので分かりましたが「コウジュ」の意味が分かりませんでしたので調べました。「香薷」と書いてコウジュでシソ科全般を指すこともありますが、特にこのナギナタコウジュを指すことが多いようです。全草を乾燥させたものに薬効があるとされていてWikipediaには「薬効は、利尿や、血行をよくして発汗を促進する作用があり…」との記載があります。

そういえばかぎけん花図鑑の今日の誕生花はサルビア。同じシソ科ですがずいぶん姿かたちが異なるのも面白いところです。

大菩薩嶺の麓 虎杖の花

虎杖と書いて「イタドリ」です。この歳になるまでイタドリに花が咲くことを知りませんでした。イタドリそのものは非常に身近に知っていて、特に管理人の出身地である高知県ではあく抜きして食用にします。昔は山野草としてその辺の山で採ってきていました。昨今ではスーパーマーケットで販売されることもあり、その辺のイタドリを採っていると怒られるケースもあるようです。まあ、それは当然で昔の方が鷹揚すぎでした。

ちなみにイタドリのお味は独特の歯ごたえが面白い食材で、炒め物などにして食べます。都心でも道端に時々生えていますが、大きくないと食べるところがないのでその辺のは食用には向きません。山に生えている「太っとい」のが食べるのには向きます。

大菩薩嶺の麓 林道のススキ

この日のツーリングは奥多摩周遊→大菩薩ライン→フルーツライン→大菩薩嶺に向かう林道の経路でした。奥多摩周遊を上るにつれて涼しくなり、大菩薩ラインを上ると少し肌寒いくらい。大菩薩ラインを一気に下ると汗ばむ陽気。林道に入って登りに上ると秋の気配。

大菩薩湖に向かう途中の林道で撮影したススキ。つい先日まで残暑が続いていた都内とは異なって大菩薩嶺の麓は秋が始まっていました。このあたりの標高は1000m前後。一般的に100m上ると0.6℃気温が下がるとされていますから、平地と比べると6℃程度気温は低いはず。もちろん秋の訪れも早いのでしょう。

大菩薩嶺の麓で林業の現場に出会う

大菩薩嶺の麓を走る林道で林業の現場に出会いました。写真は奥の山で切り出された木材をケーブルで吊ってウィンチで引っ張って手前の積み出し場まで持ってきている様子です。吊り下げられた木材が山の斜面をズルズルと削るので木材が通過する下の斜面が奥から手前に獣道状になっているのが見て取れます。

木材の移動はこのように単純とはいえ機械で行っているとはいえ、奥の山では材木を切り倒している人がいるわけで…林道も通っていない場所に入って行って木を切り倒す作業の大変さが思い遣られる風景でした。

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