ダムや海、山、川、岬を巡るツーリングを通し関東を主に日本の風景を紹介します

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三保ダムツーリング(丹沢湖ダム広場公園編)

三保ダムの堤体下は丹沢湖ダム広場公園

丹沢湖ダム広場公園入口の裸婦像(2022年6月)
丹沢湖ダム広場公園入口の裸婦像(2022年6月)

三保ダム堤体から県道76号線を少し戻ったところにダム堤体下にある丹沢湖ダム広場公園に繋がる道があり、まっすぐ進むと駐車場に到着します。駐車場から公園に降りた所には何故か裸婦像。まあ裸男像のある奈良俣ダムみたいな処もあるので深くは突っ込まないことに。

実際に水をためた屋外模型

三保ダムの屋外模型(2022年6月)
三保ダムの屋外模型(2022年6月)

三保ダムの屋外模型です。奥は池になっており水が実際に溜まっています。水が一杯になるとダムから流れ出るようになっていて子供が砂場でダムを作って水をためて遊んでいるのの大人版です。ちゃんとダム正面の橋も再現されているのが細かい。

三保ダムのセルフ式ダムカード

三保ダムのダムカード(2022年6月)
三保ダムのダムカード(2022年6月)

三保ダムのダムカードです。といってもセルフ式。この方式は奥利根の須田貝ダムもそうでした。色々な要素で奥利根のダムと共通点があるのは何故でしょう。単なる偶然と思いますが。5連のゲートの一つだけがローラーゲートになっていることがよくわかる1枚です。

三保ダム堤体ゲート全景

三保ダム下流からの全景(2022年6月)
三保ダム下流からの全景(2022年6月)

三保ダムの下流には橋(松ヶ山橋)が架かっており公園から対岸まで渡ることが出来ます。対岸から撮影したのが上の写真。5門のゲート+自然越流式洪水吐も特徴的ですが更に特徴的なのが写真左下の放水路。

ゲートが使用できない時に湖底に設置されたゲートからの放水が行えるようになっているそうです。ここからの放水見てみたいなあ。(実績があるかは不明です。)

最後に記念撮影

三保ダムをバックにNC750S(2022年6月)
三保ダムをバックにNC750S(2022年6月)

意外な大場所、三保ダムの取材を終えて次のダムに…。近くの玄倉ダム、熊木ダムを目指しますが林道入り口から車両立ち入り禁止。(気づかずにちょっと入って行ってしまった。ごめんなさい。)さらにユーシン渓谷方面、崩落があったとかで歩行者を含めて通行止めになっていました。

仕方がないので帰途につきますが、人生初で名所ヤビツ峠を通過しました。ので次回は帰途の記事を予定しています。

三保ダムツーリング(三保ダム編)

東名高速道路下り大井松田の次の出口は足柄スマートIC

6月某日これまで取材していなかった場所に行こうと決めて、行き先を三保ダムに決めました。三保ダムへのアクセスは東名高速を下って山北辺りで降りて県道76号へ…程度のうろ覚えで出発。

東名高速に山北辺りに出口はありません。結局足柄スマートETC出口で出て国道246号を引き返して県道76号へ。通常は大井松田で降りて国道246号を下るようです。

三保ダム到着

三保ダムの大要(2022年6月)
三保ダムの大要(2022年6月)

少々道に迷い気味でしたが、国道246号を東に戻り県道76号線に入ってしばらく進んで三保ダムに到着。「三保ダム」の碑の裏側には大要が彫られた石板が埋め込まれており天端に行く前に予習。

アースダムに見える

三保ダム目的FWPロックフィルダムで堤高95mなどなど。ロックフィルダムとはいえ下流側堤面は土で被覆されて植生があるのでアースダムにも見えます。また下流側堤体を斜めに通路が葛折になっており徒歩で堤体下の公園に降りることができます。(が、体力温存のため、堤体下には後でバイクで行くことに)

三保ダムの天端(2022年6月)
三保ダムの天端(2022年6月)

三保ダムのダム湖が丹沢湖

三保ダム天端から見る丹沢湖(2022年6月)
三保ダム天端から見る丹沢湖(2022年6月)

丹沢湖を三保ダム天端から望みます。地図で見ると分かるとおり丹沢湖は半島によって東西に分けられたような形で、西側のダム天端からは湖の大部分を見渡すことはできません。

また酒匂川水系最大となるこのダムは計画当時「酒匂ダム」と呼ばれていたのですが、丹沢湖に没する「三保」地区の地名を残すため三保ダムと命名されたとか。元々三保村がありましたがダム建設前の昭和30年に周囲の町村と合併して山北町になったとか。(この段落wikipedia「三保ダム」参照してます。)

三保ダムは独特の雰囲気

三保ダム天端の三保ダム表示(2022年6月)
三保ダム天端の三保ダム表示(2022年6月)

三保ダムは独特な雰囲気です。丹沢湖を訪れる観光客の立ち寄りも多いですし、地元(と思われる)の若者達は上半身裸でスケートボードに興じていました。そして、ダム天端中程の広場では地元の小学生が録音したと思われる丹沢湖、美保ダムの説明が再生されていました。そしてそのスピーカーの前には三保ダムのタイル表示…大きすぎて気付きにくいのとカメラのフレームに収まらないのが難点です。

神奈川県の大ダム(宮ヶ瀬ダム相模ダムなど)は観光にも配慮されているのが良くわかりました。

フィルダムらしからぬ立派なゲート

三保ダムのゲート(2022年6月)
三保ダムのゲート(2022年6月)

この前の「三保ダム」タイルあたりから右岸堤体を望むとロックフィルダムとは思えない立派なゲートが並んでいます。まるでロックフィルダムに重力式コンクリートダムがくっ付いているようにも見えます。

管理人が地図を確認した上での推測ですが、三保ダムは二つの谷にロックフィルダムを設置して三保ダムタイル広場辺りは元々もう少し標高が高い尾根があったのを削っているように見えます。

小さい方の谷に洪水吐ゲート、大きい方の谷に重力式コンクリートダムの本体堤体を建設している小河内ダムを思い出しました。(小河内ダムは途中の尾根を削らず残しています)

5連ゲートが格好良い

三保ダムの5連ゲートと非常用洪水吐(2022年6月)
三保ダムの5連ゲートと非常用洪水吐(2022年6月)

三保ダムのゲートは4門がラジアルゲート、1門がローラーゲートで自然越流式の洪水吐を備えます。何故5門のうち1門だけローラーゲートなのかは分かりません。ご存じの方教えてください。

なおこの写真一番手前のゲートがローラーゲートで、奥4門がラジアルゲートです。ゲートを開放した時の水深はラジアルゲートの方が深そう(ゲート下端が高い)なので微調整的な放流はローラーゲート、大容量の放流の際にラジアルゲートを開放とかの運用なのかもしれません。

大場所、三保ダムの前半はこれでお終い。後半はダム下流の公園から見た美保ダムなどを掲載します。